2000年代後半から現在にかけてスマホの普及率は、ずっと右肩上がりにあり、今では生活の一部として認知されています。
もはやスマホなくして今の生活が成り立たないとでもいうべきでしょう。
人によっては所持しているスマホで買い物などの決済を済ませたり、テレビやPCに代わる情報取得の手段として活躍の幅を広げています。
そんな生活の一部として活躍をしているスマホと、親しみ深い大学生にとって「スマホ」は私生活から学校生活、はたまたこの先の就職活動をしていく中で欠かせないデバイスです。
そこで今回は、学生の「スマホ所持率」について解説していきます。
大学生のスマホ所持率
ここでは大学生のスマホの所持率と利用使途について解説します。
大学生のスマホ所持率は9割強!
結論を述べると、大学生のスマホ所持率は9割強です。
大学に通う学生のほとんどがスマホを所持しているという結果です。
この所持率の高さを裏付ける理由がいくつかあります。
【所持率9割強の理由】
- スマホの普及
- 私生活・学校生活を送るうえで欠かせないデバイス
上記2つが挙げられます。
スマホの普及
スマホが最初期に出た2008年から2010年までは所持率が10%にも満たず、その当時の学生の主流はガラケーでした。
なぜこうも低かったのかというと、「機能不足」や「扱いにくさ」などが目立っていました。
しかし、時を経て徐々に機能拡張、扱いやすいものも出始めて、2015年にはコミュニケーションツール「LINE」のサービス開始もあり、「スマホを持っていることがステータス」と言わんばかりに普及しました。
私生活・学校生活を送るうえで欠かせないデバイス
第2の理由として挙げられるのが、「私生活・学校生活を送るうえで欠かせないデバイス」であることです。
どういう点で「欠かせないのか」というと、主に友人やバイト先などとの「やり取り」や、講義時間割の管理などです。
先方とのやり取りをするなら固定電話でも十分ですが、「折り返し電話をする手間を省ける」「どこにいてもすぐに電話をかけられる」という利便性ではスマホやガラケーでも事足ります。
さらに大学生は時間割を自分で設定します。その管理をするためだけに重たいノートPCを持ち歩くのは手間です。
その点スマホを1台持っていれば、連絡手段同様、どこにいても管理・確認が取れます。
これらの理由から大学生にとって「スマホ」は、「私生活・学校生活を送るうえで欠かせないデバイス」ということです。
主な利用使途
学生の所持率が高いスマホの主な利用使途は
- YouTubeなどの動画視聴
- Web閲覧
- Twitter・Instagram・LINEなどを通じた交流
- ソーシャルゲーム
- 学校課題の作成(Word・Excel・PowerPoint)
などが挙げられます。
そのうちの「YouTubeなどの動画視聴」や「学校課題の作成」はPCを用いても行えます。
しかし、現在市場に出回っているスマホ機種の多くは、「動画視聴ができる」のが当たり前であり、学校課題作成で欠かせない「Word・Excel・PowerPoint」の3ツールに対応したデバイスが多いです。
その機能をフルに活用しているのが、スマホの持ち味である「どこでも気軽に持ち運びができる」という、コンパクト設計です。
ノートPCでも軽量化やコンパクト設計を重視しているものがありますが、「場所を問わず移動中でも気軽に操作できる」ことを鑑みれば、圧倒的にスマホの方に優位性があります。
また「就職活動」をしていく上で、作成する「エントリーシート」やスケジュールの管理もスマホ一台で賄っている学生が多いです。
スマホの普及が高まる一方PCの所持率が低下している?
ここでは、スマホの普及率が高まる一方で、低下傾向にあるPCの所持率について解説します。
PCでできることがスマホ一台でできるようになった
スマホの所持率が右肩上がりにある一方で、学生生活を送るうえで欠かせないPCの所持率が2017年を機に低下しています。
主な原因は、PCでできていたことが、スマホ1台で完結するようになったからです。
連絡やソーシャルゲーム、動画視聴などの他に、「Word・Excel・PowerPoint」がスマホでもできるようになったことがPC所持率低下の要因です。
また大学の情報処理室や図書館に行けばPCが常備されているという理由から、大学に通学している間はそっちを使用して、帰宅後はスマホで学校課題作成を進める学生もいます。
コロナ禍でPCを買う学生が増加!
2020年初頭から世界規模で爆発的感染力を見せている「新型コロナウイルス」の影響で、大学講義が感染防止策として対面授業からオンライン授業へ切り替わりました。
それを機に今までスマホ1台で大学課題作成やスケジュールの管理をしてきた学生が、PCを購入した結果、2020年から現在にかけてPCの所持率が上がりました。
所持率増加要因として考えられることは
- 回線問題
- 画面が小さいため、講義の内容が分かりにくい
の2つでしょう。
回線問題を解決するため
第1に「回線問題」です。
データ通信経由でいつでもインターネットに繋がるスマホと違い、PCをオンライン環境に接続させるためには、自宅にネット回線を引いておく必要があります。
データ通信場所を選ばないという強みを有していますが、月々の通信量が決まっているため、もし月半ばで通信量を超過すれば、講義を受けることができません。
しかし、PCは自宅にネット回線を引いておかなければならないという制約がある反面、データ通信量を気にすることなく、悠々と講義を受けられます。
さらに、回線が混み合っていても講義中にフリーズするという心配事がありません。
画面の見にくい問題解決のため
第2に「画面が小さいため、講義の内容が分かりにくい」問題の解決です。
場所を問わず気軽に連絡や講義を受けることができるスマホでも、画面のサイズには限度があります。
講義の内容によっては、板書や教員が提示する資料を画面越しで確認しなければなりません。
フォントサイズにもよりますが、表示画像の粗さや画面の大きさなど様々な要因が絡んで「見えにくい」と思うことが度々あります。
その問題解決のためにPCを購入する学生が多いです。
そのほかにも、社会に出ればPCスキルが必要ということで、今のうちから自分専用の格安PCを持って勉強するために購入する学生も中にはいます。
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大学生を含め、若年層を中心に「Instagram」の利用率は高い
スマホのOS別で見た時の所持率
学生のスマホ所持率が高いことが分かったところで、これをスマホの「OS」別で見た時、どちらが高いのかを解説します。
7割近くが「iOS」のiPhone
大学生の7割近くが、Apple社から出ている「iOS」搭載のスマホ「iPhone」を使用しています。
同様に高校生や中学生、年代別で見ても2/3近くが、iPhoneを利用している結果です。
なぜ「iPhone」が若年層を中心に高いシェアを受けているのか。
その理由は
- スマホケースがオシャレでデザインが豊富
- 操作がしやすい
- 「iPhone」の方が馴染み深い
などの理由から「iPhone」を利用しています。
スマホケースがオシャレでデザインが豊富
お手持ちのスマホを保護するために使用する「スマホケース」の種類を見た時、豊富な種類を売り出しているのは「iPhone」です。
気に入ったデザインのものがあっても、常に「iPhone」対応のケースが、ケース市場を独占しています。
その裏では、「若年層=iPhone所持者が多い」という、データ傾向を制作会社が持っているため、オシャレなケースはiPhoneが多いのです。
ユーザーもそのことを知っているからこそ、手にするスマホは「iPhone」にしてオシャレにカスタムしています。
操作がしやすい
2つ目の理由には「操作がしやすい」ということが挙げられます。
スマホを選ぶときの基準に「スマホのスペック」や「操作性」を気にされる方がいます。
とはいうものの、これらに詳しくないと何を言っているのかさっぱり理解していない方が大半です。
「Android」搭載のスマホは、「Xperia」や「Galaxy」「AQUA」など様々なメーカー機種が出ており、同系統のOSを使用していても操作性が異なります。
しかし、「iOS」はApple社のみから出ています。ゆえに操作性も全機種共通で扱いやすいという理由から「iPhone」を利用される方が多いです。
同様に「iPhone」を機種変更しても操作性に大きな変化がないことから、「iPhone」を利用される方もいます。
「iPhone」の方が馴染み深い
3つ目の理由として「iPhone」の方が馴染み深いということです。
これは、最初期に日本上陸を果たし、市場に出回ったのが「iPhone」だったことが挙げられます。
Androidが日本で初めて市場に出回ったのが、「iPhone」が市場に出てから約1年後だったということもあります。
加えて、その当時から「iPhone」の機種デザインはシンプルかつスマートだったという理由から「iPhone」を利用される方が多いです。
他の理由として、周りが「iPhone」を利用しているから、自然と自分も「iPhone」が欲しくなったという「流行に乗った」という若年層らしい理由で、「iPhone」を利用している方もいます。
特に「学校」という社会で生活を送っている学生にとって、自分だけ違いものを扱っていると、「仲間外れにされているような気がしてならない」といった「自意識過剰」な側面もあるが、「人間は異物を好まない、排除しようとする」傾向があります。
これを気にするあまり、ハブられないために「iPhone」を選択する学生もいます。
まとめ
以上が、「スマホ所持率」に関する解説でした。
現在では生活の一部としてなくてはならない存在になった「スマホ」の所持率は学生のみに的を絞っても驚異の9割近くの学生が所持しています。
利用使途も、連絡を取るために必要であったり、YouTubeなどの動画視聴、さらに学校課題作成に利用するなど、使い方は個々人で様々です。
この傾向からPCでできることが今ではスマホ1台で完結する構図が完成しつつあるため、PCを待たない学生がいます。
しかし、この構図には限界があります。
どれだけスマホが便利なデバイスだとしても、性能以上の利便性を引き出すことは不可能です。
それこそ、オンライン授業の普及でPCの所持率がコロナ禍以降上昇したことが物語っています。
また、スマホ所持率をOS別で見ると、「iPhone」を持っている学生が多い傾向にあります。
様々な理由がある中で、「オシャレに行きたい」や「流行に敏感」など、若者らしい理由から「iPhone」を利用する学生が多いです。
とはいえ、どちらの機種を選ぶかは個々人のセンスです。
自分の利用使途やこだわりを持って選ぶのが、一番です。