高校を卒業すると同時に、大学や専門学校などに進学をした学生の多くが、入学を機に初めて「クレジットカード」を持ちたいと思うものです。
「カードを持っている=大人」な雰囲気があってかっこいいと思う学生もいれば、これがあれば買い物の幅が広がると学生もいます。
とはいえカード発行をする以前に身分上「学生」であると同時に、「未成年者」ある場合、申請時に親やバイト先に在籍確認の電話が行くなど様々な不安が出てきます。
そこで今回は、「未成年者」の学生でも「クレジットカード」の申請ができるのかを起点として、同意の有無で作れるカードをご紹介をしていきます。
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クレジットカード作成の申請には親の同意書が必要?
そもそも大学生がクレジットカードをつくる際は、以下のものが必要となります。
- カード代金を引き下ろすための銀行口座
- 電話番号
- メールアドレス
- 運転免許証などの本人確認書類
- 親権者(保護者)の印鑑と同意書(未成年者に限る)
本人確認書類は学生証でもいのではと思う人も多いでしょうが、学生証には住所の記載がないため認められません。
本人確認書類には、運転免許証といった顔写真つきの身分証明書類1点か、学生証なら健康保険証などを含めた書類2点が必要となります。
またクレジットカード会社によっては、健康保険証や住民票の写しのみでも本人確認として認められるケースもあるため、必ずカード会社に事前に問い合わせるようにしましょう。
同意書がいるのは「未成年者」に限る
原則「クレジットカード」の作成申請は「高校生を除く18歳以上の方」に限られます。たとえ「18歳」であったとしても、身分上「高校生」であれば申し込みは不可能です。
また親の同意が必要となるのは、親の保護管理下にある「未成年者の学生」に限られます。
とはいえ、学生であっても「成人」に達していれば、親の同意なしに申し込みからカード発行までを自己完結することができます。
ただし一部「例外」があります。
詳細は後述しますが、「イオンカード」のみ、卒業年度となる1月1日以降から作成申込ができます。
また高校生の中には海外留学をする生徒もいるでしょう。そのような場合に限り例外として「家族カード」の作成ができます。ただし「海外留学」を理由としない場合、「家族カード」の作成はできません。
2022年からの「成人年齢引き下げ」移行でも同意書はいる?
2022年4月1日以降から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることが決定していますが、成人年齢引き下げが執行されてからもなお「クレジットカード」作成申請に親の同意が必要か否か疑問に思われる方が多いでしょう。
「成人年齢引き下げ」が執行された日以降、法務省曰く
「民法の成年年齢には,一人で有効な契約をすることができる年齢という意味と,父母の親権に服さなくなる年齢という意味があります」
と記載されています。
つまり、「高校を卒業した」のならば、18歳、19歳の方でも親の同意を得ることなく「クレジットカード」の作成申請ができることを指しています。
また「クレジットカード」以外にも、ケータイの購入や賃貸マンション・アパートの契約、自動車や自動車免許取得のために組む「カーローン」などの契約も、従来通りとは違い、手間を一つ省いて組むことができます。
ただし、契約者本人が「返済能力を超える契約を組んでいる」場合は、契約が不可能です。
また「クレジットカード」作成申請後は、会社側が申請者本人を審査します。これを突破しないことにはカード発行が行われませんのでご注意ください。
親がクレジットカードをつくるのに同意しない理由とは?
大学生になったからといって、なかには子どもがクレジットカードをつくるのに反対する親もいます。
ではなぜ、クレジットカードをつくるのに同意してくれないのでしょうか?
多くの親の場合、子どもにクレジットカードに持たせることで、「限度額以上にお金を使いすぎるのではないか」「お金の管理ができるのか」「不正利用などに遭わないか」を心配していることがほとんどです。
したがってクレジットカードの差癖に同意してもらいたいのなら、補償期間が用意されていることやセキュリティ面が高いことをアピールするといいでしょう。
またお金の管理に関しては、クレジットカードには限度額がありますし、あらかじめ低めに設定することもできます。
さらに支払いは1回にするといった工夫を個人でおこなうのもひとつです。
親から同意してもらいやすいおすすめのクレジットカード5選
親と相談をした結果、カード申請に必要な同意書にサインをしてもらったら、早速「クレジットカード」の作成申請を行いましょう。
ここからは「学生」がはじめての「クレジットカード」の作成申請をするのにおすすめのカードです。
➀学生専用ライフカード
まずは「学生ライフカード」です。
当カードは18歳以上かつ「大学」「短大」「大学院」「専門学校」のいずれかに在籍をしている学生のみが申請できる「学生専用」のクレジットカードになります。
国際ブランドは「VISA」「JCB」「Mastercard」の3ブランドのいずれかから選択ができるほか、年会費無料、ライフETCカードを無料で付与することができます。
また時間を有意義に使える学生だからこその特権を活かして、海外旅行をする学生もいるでしょう。
当カードには最高2千万円までの「海外旅行傷害保険」や海外先でカードを利用した場合、その合計金額の3.0%をキャッシュバックしてくれる機能が付いています。
多機能かつ大学生活をエンジョイするのに適したサポートがついているカードですので、気になる方は是非利用を検討してみてください。
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②JCBカード W / JCBカード W plus L
次は「JCBカードW/JCBカード W plus L」です。
当カードは18歳~39歳までの方が作成申請できるクレジットカードです。当然ながら大学生の方も申請ができます。
対象年齢以内に当カードの申請をすれば、対象年齢外となる40歳以降の年会費がかかることがありません。
また通常の「JCBカード」とは異なり、カード利用毎にたまるポイントが2倍であるほか、「JCBオリジナルシリーズパートナー」店舗で利用した場合、最大11倍になるなど嬉しい会員特典が多くついています。
ネットショッピング利用時の不正利用防止のために「本人認証サービス」と監視システムで不正利用がないかを常に見張っています。
もう一方の「JCBカード W plus L」は、JCBの女性向けクレジットカード「JCB LINDA」の優待サービスを受けることができます。
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③楽天カード
楽天カードは高校生を除く18歳以上の学生が申し込める、高還元率を誇るクレジットカードです。
通常のポイントは1,0%とほかのカードと比べ高いですし、「楽天トラベル」や「楽天ショッピングセール」などでも効率的にポイントを貯められます。
国際ブランドもVISA・Mastercard・JCB・American Expressの4ブランドから選べ、海外旅行傷害保険も最大3,000万円つくので安心。
また楽天カードでは18歳以上28歳未満の学生なら加入できる「楽天カードアカデミー」もあります。
楽天カードは顧客満足度調査において12年連続1位を獲得しており、「人気のクレジットカードが欲しい!」「とりあえず1枚目として持っておきたい」方はぜひ持っておくといいでしょう。
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④三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は18歳から申し込みができる、年会費永年無料のクレジットカードです。
ほかのクレジットカードと比べてポイント還元率も高く、大学性が良く利用するサブスクや携帯料金の支払いによって、効率よくポイントを貯められます。
また「家族ポイント」を利用すれば、登録している家族の人数に応じてさらに10%のポイントが付くので親にも勧めやすいでしょう。
さらに、カード番号などの記載がない「ナンバーレスカード」なので、セキュリティ面の高さなどでアピールするのもひとつです。
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⑤イオンカード
次は「イオンカード」です。
本来「18歳以上」であったとしても「高校生」という身分に区分されている間、親の同意があったとしてもクレジットカードの申請はできません。
しかし、前述したようにこの「イオンカード」は、高校卒業年度の1月1日~3月31日の3ヶ月間に限り、高校生でも当カードの申請ができます。
一足先に申請ができるということで、当カードを検討されます。
また「イオンカード」の利点はこれだけじゃありません。
イオン銀行のキャッシャカード・クレジットカード・電子マネーWAONの「三位一体カード」として利用できるほか、口座開設からカード発行までの一連の流れをすべてこなすことができます。
イオングループの店舗で買い物する機会が多い学生は、持っていて損はないカードです。
親からの同意が得られなくても発行できるカード2選
未成年者がクレジットカードの作成申請をするとき必要なる「親の同意書」にサインをしてもらえなかったということで、カードをもつことを諦めるにはまだ早いです。
以下のカードは「親の同意書なし」で発行ができるカードです。
➀デビットカード
まずは「デビットカード」です。
「クレジットカード」とは異なり、カード利用と同時に登録している銀行口座から利用代金が即日引き落とされます。
つまり買い物毎に銀行口座からお金を引き出す手間を省くことができます。
さらに、利用上限額は口座にある「残高分」となるので、使いすぎる心配がありません。
デビットカードは、中学生を除く15歳以上の方なら誰でも作成することができます。さらに、親の同意書も必要としません。
②プリペイドカード
次は「プリペイドカード」です。
あらかじめお金をチャージして利用するタイプのカードとなります。
プリペイドカード利用は、チャージした金額以上のお金を利用することはできません。
カード発行に制限がないため、誰でも利用することができるうえ
カードによっては利用金額に応じたポイントが還元されます。
クレジットカードを申し込む際に気を付けるべき点
未成年者取消権が使えない
2022年4月1日以降から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることにより、「クレジットカード」作成申請にかかる手間を1つ省くことができます。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
それは「未成年者取消権」が適用外となること、つまりカード発行・利用契約は完全自己責任ということです。
「未成年者取消権」とは、親権者の同意なく契約を交わした場合、その契約を取り消すことができる権利のことです。
この権利は、知識不足な未成年者が不利益を被らないために行使されていた権利ですが、成人年齢引き下げに伴ってそれが適用外となります。
つまり安易な契約は我が身を滅ぼすものとなりかねないと言ってもいいでしょう。契約前は一度、親と相談をし、利用契約書に目を通しておきましょう。
利用限度額
カード発行をする会社によって異なりますが、学生や未成年者を対象に利用できるカードの利用限度額はかなり低く設定されていることが多いです。
利用枠には「ショッピング枠」「キャッシング枠」「割賦枠」があります。
また利用上限額は、申請者の「属性」「信用情報」によってそれぞれ別途設定されています。例えばアルバイトをしている学生であれば、その収入額に応じて利用枠が設定されていたり、バイトをしていない学生はキャッシング利用ができないということもありえます。
クレジットカードの支払い回数
「クレジットカード」を利用するとき、「支払い回数は何回にしますか?」と聞かれることが多いです。
支払い回数の理想は基本的に「一括払い」です。しかし、あまり手元に余裕がない場合は「分割2回」にするのがベストです。
分割3回以降は、別途利息が発生して支払い金額以外の出費を招きます。
また「リボ払い」という支払い方法もありますが、こちらはおすすめしない方法です。
支払いメリットには毎月の支払金額を設定できますが、返済期間が長くなればなるほど別途手数利用が膨らんでいきます。
そのほか、利用上限金額いっぱい利用しないことです。
利用した分だけ翌月の支払いとして支払うこととなり、生活が来るとくなるほか、支払いができなくなるということもありえます。なのでカード利用は、この時だけ利用するというルールを定めておくといいでしょう。
支払日・締め日
クレジットカードを利用する際は、支払日と締め日についてしっかり把握しておくことが大事です。
いつまでに使ったものがどの日に引き落とされるのかを知っておくことで、自分がひと月にどれだけの金額を使っているのかといったお金の管理ができます。
「思ったよりも使っていた」「浪費傾向にある」方であれば、とくに知っておかないとクレヒスに傷がつくおそれもあるため要注意です。
万が一支払いに遅れや延滞が続くと、強制解約といったケースもあります。
親にバレてしまうだけではなく、信用問題にもつながるので必ず定期的にチェックしておきましょう。
現在では、スマホアプリなどでも気軽に確かめられるクレジットカードもあります。
親の同意なしでクレジットカードをつくるデメリット
親の同意があれば、未成年者でもクレジットカードの申請ができます。
しかし、それは「親の同意を得られれば」の話しとなります。
得られなければ申請すらできません。
当然のことながら未成年者が、クレジットカードを持つことに反対している親は多いです。
理由の多くが
- 金銭感覚の麻痺
- 若さゆえに羽目を外して使いすぎて、返済ができなくなる恐れがある
- 経済観念が乏しい
などが挙げられます。
反対する理由の共通点は「金銭管理」が大きく絡んでいる同時に、「感情論」や「各家庭の教育スタンス」というものも絡んでいます。
また自分の境遇をまんま子に押し付けるようなスタンスもあります。
時代が時代ということもあり、これはあまりよろしくはないといえます。
学生も親がダメといったからと言って、黙って申請してはなりません。ましてや書類偽造に走るのはもってのほかです。
ただ一方的に「反対」することや聞き入れるのではなく、「なぜそれが必要なのか」お互いが納得できる形で話をつけるといいでしょう。
基本保護者に電話が行くことはないが、未成年者の申請に限り会社側から電話が行く
「クレジットカード」の作成申請を済ませ、審査に入る段階で親に電話が行くのではないかと心配される学生がいらっしゃいます。
基本的に「学生」という身分にある時に「クレジットカード」の申し込みをしたとしても、親に確認の電話が行くことはありません。
ただしこれは申し込み本人が「成人している」場合に限ります。
当然のことながら「未成年」がクレジットカードを申し込む場合は、親の同意書が必要となると同時に会社側から親に電話が行きます。
つまりあの手この手を使用したとしても、結局は親に確認電話が行くため親に内緒でカードを作ることは不可能ということになります。
親の同意が得られないからと、クレジットカードの申し込みを友人に依頼するのはNG!
言うまでもありませんが、友人に親権者の同意書にサインして書類偽造を企ててまでのカード申請は「虚偽申請」ということで、自身の首を絞めるほか、今後の信用問題に関わってくるので絶対してはなりません。
万が一書類の偽造がばれた場合、信用問題に関わるのは当然のことながら、今後組むこととなるカードローンや住宅ローンなどの各種ローン申請が通らないということにも繋がります。
つまり虚偽申請は、何一つとしていいことがないといえます。
クレジットカード作成の際、親の同意を得るためできること
2022年3月31日までは親の同意書が必要となる「クレジットカード」作成申請において親を納得させるのに有効な理由をいくつかご紹介します。
学生のうちは審査が厳しくない
まずはクレジットカード申請の時、学生という身分であった場合、審査考慮されないことがあります。
それが「勤続年数」と「年収」です。
この2点を考慮しないのには、理由があります。
それは「学生の本分が学業」であることを会社側が理解しているため、審査突破が社会人の時に申請するものと比べて比較的容易ということです。
学生のうちから「信用実績」を積み上げられる
次に「信用実績」です。
クレジットカード利において大切になってくるのが「信用」です。
学生のうちから「信用実績」をコツコツと積み上げておくと、「この人は返済能力がある」ものとして信用を勝ち取ることができます。
この信用は、将来的に組む「カーローン」や「住宅ローン」などを組む際の参考ポイントとなります。
「信用実績」は、一気に多額な支払いをするのではなく、小額から始めていくのがベストです。
金銭管理
最後は「金銭管理」です。
親が反対する理由の多くがこの「金銭管理ができていない」「管理に伴う知識が乏しい」などに当たります。
勉強する機会として「クレジットカード」を持つことでできることを説得材料として話してみるといいでしょう。
そのほかにも利用に伴って、「利用金額のルール」や「利用明細書を伝える」など親も納得いくものを設けるといいでしょう。
まとめ
以上が、「未成年者」の学生でも「クレジットカード」の申請ができるのかを起点として、同意の有無で作れるカードのご紹介でした。
基本的に「未成年者」がクレジットカードの申請をする場合は、親の同意が必要不可欠となります。ただしそれは成人年齢が引き下げられるまでの話しとなります。
引き下げ後は親の同意なしで申し込みができるようになりますが、「完全自己責任」となるので、金銭事故を引き起こした場合は自分の手で対処しなければなりません。
トラブルを起こし、自身の信用問題を傷つけないためにも、契約書はしっかり目を通すほか、利用使途におけるルールを設けておくといいでしょう。