仲のいい友人、ましてや恋人と1つ屋根の下で「ルームシェア」をしてみたいと考えると、毎日が楽しくなること間違いなしです。
しかし、いったんは順風満帆な「ルームシェア」も生活スタイルや個々で持つ価値観の違いがトラブルの火種となって破局したという失敗談を聞きます。
それでも、親友や恋人とルームシェアをしたいと考えている学生に、今回は「ルームシェア」をするメリットと、これを守れば失敗しないポイントをご紹介します。
学生のうちからルームシェアをしてみる
ルームシェアのメリット
まず「ルームシェア」をすることで得られるメリットには以下のものがあります。
- 1人暮らしで借りる住宅物件よりもワンランク上の物件に住める
- 生活費の節約ができる
- 生活リズムが整う
- 「誰かと生活を共にする」ことに抵抗がなくなる
- 話し相手や相談相手が身近にいる
- 手料理を食べてくれる相手がある
などが挙げられます。
ここからは上記メリットの解説です。
1人暮らしで借りる住宅物件よりもワンランク上の物件に住める
「ルームシェア」では、基本的に済む人数に応じて家賃負担額を等分しますので、お互いに譲れない物件条件を基準とした決めた好条件下の物件を借りることができます。
部屋が広くなることはもちろん、築年数や周囲環境設備、また住宅備え付けの設備やセキュリティー面など、1人暮らしをする際に借りる物件よりもワンランク上の暮らしを友人や恋人とすることができます。
生活費の節約ができる
「ルームシェア」では、家賃の等分の他にも光熱費や食費など生活費用の等分もできます。
例えば2人暮らし2LDKの部屋を借りたとしてある月の電気代が約6,700円いったとしたら1人当たり約3,350円の支払いとなります。
また冷蔵庫や洗濯機などの生活必需品家電を買いそろえる際も、みんなでお金を出し合えば、高性能な家電をそろえることができます。
生活リズムが整う
「ルームシェア」をしていると、ルームメイトの生活音で目が覚めたり、つい気を遣って夜更かしをしないという人もいます。
中にはその日の朝食当番で早く起きなきゃいけないということで、生活リズムが整ったという人います。
「誰かと生活を共にする」ことに抵抗がなくなる
「親友や恋人とルームシェアをする」といっても、元を辿れば「赤の他人」と1つ屋根の下で生活しているということになります。
「ルームシェア」を通して、血縁の家族以外の人と生活を送ることに慣れておくと、今後の結婚生活や同棲した際、抵抗なく順風満帆な生活を送ることができます。
もっとも、「結婚を前提としたお付き合い」をしているカップルが「ルームシェア」をした場合、相手の説活スタイルを同棲前に把握することができます。
話し相手や相談相手が身近にいる
人間誰にでも、つい誰かと話をしたい、不安や悩みを打ち明けたいと思うときがあります。ルームシェアではすぐそばに親友や恋人がいるので、話し相手になってもらったり、悩みや相談を打ち明けられるので、1人で思い悩むことがありません。
手料理を食べてくれる相手がある
一人暮らしをしている学生の中には毎日自炊をしている方もいるでしょう。しかし、自分で作って自分で食べることに価値を見出せず、後々総菜を買って済ませてしまう方もいます。
しかし、「ルームシェア」をしていると、自分が作った料理を相手に食べてもらえます。さらに感想まで言ってもらえるので、料理をすることに対するモチベーションが上がります。
ルームシェアのデメリット
いいこと尽くしのメリットがあれば、必ず「デメリット」が付いてきます。
- ルームメイトが家賃未払いをする可能性がある
- プライベートな時間・空間が減る
- 生活スタイル、価値観の違いでトラブルになりがち
- 生活費の等分で揉める
- 依存する、される関係になる
- 友人を家に誘いにくい
などが挙げられます。
ここから上記デメリットの解説です。
ルームメイトが家賃未払いをする可能性がある
「ルームシェア」をするために借りている物件の家賃は、ルームメイトの数に応じて等分します。例えば、親友と2人で家賃約13万7千円(家賃・敷金など含む)の2LDK物件を借りている場合、1人当たり約6万8,500円支払うこととなります。
しかし、一方が今月は訳があって支払いができない、あるいは手持ちが足りないなどの理由から滞納という金銭事故が発生します。
「滞納」は今後の信用問題にかかってきますので極力避けるべき事案ですのでもう片方がその穴を埋めるしか方法がありません。
「家賃滞納」は、「友情にヒビを入れる」だけではなく、社会的信頼をも失うものですので気を付けましょう。
プライベートな時間・空間が減る
「ルームシェア」は形式上、個々人でプライベートルームと呼べる個室を持つことができます。しかし、住まいそのものはルームメイトと共有をしているため、プライベートな時間・空間を作ることは不可能に近いです。
もしプライベートな時間・空間が欲しいという方は、「ルームシェア」そのものを断念するか、ホームセンターにて鍵を購入して備え付けるか、「今は部屋に入らないで」などを告げるドアプレートを用意しておくなどの工夫を凝らしておきましょう。
生活スタイル、価値観の違いでトラブルになりがち
「親友や恋人とルームシェアをする」といっても、相手は「赤の他人」です。生まれが違えば、育ってきた生活環境、価値観が違うのは至極当然です。
掃除の仕方や料理の好み、リビングでの過ごし方など、あらゆる点で自分とは異なるので不満に思うこともしばしあるでしょう。
しかし、そんな相手と1つ屋根の下で生活を送る「ルームシェア」で、この点は切って切り離せない宿命にあります。
大切なことは相手の生活スタイル、価値観を尊重することです。
ちょっとしたことで喧嘩することもあるでしょう。だとしても、これらを受け止め理解してこその「ルームシェア」です。
生活費の等分で揉める
「ルームシェア」では、家賃を含め光熱費や食費などの生活費用も「等分」することが多いです。
しかし、ことによって一方が必要以上に使用している場合や、電気のつけっぱなしなど、「等分」では折り合いがつかない、自分が損している気分になるということでトラブルになることがあります。
何事も最初に決めたルールこそが「絶対」である必要はありません。最初の一ヶ月はそのルールに従っていき、以降の生活は徐々にルール改変を含めた話し合いをして不平不満を打ち明かしながら生活を送っていくのでいいでしょう。
依存する、される関係になる
順風満帆なルームシェアを送っていると、ついルームメイトに依存してしまうことやその逆のことが起きます。
相手に依存してしまうと、いざ「ルームシェア」を終え、1人暮らしに転じた時、何もできない恐れがあります。
される側も、言われるがまま面倒を見るのではなく、相手のためを思って1人でできることは相手にしてもらうように促しましよう。
「ルームシェア」では助け合いの精神が大切です。
友人を家に誘いにくい
「ルームシェア」をしているとき、共通の友達を自宅に招くことには抵抗を感じることはないでしょう。しかし、一方にしか面識がない友人を自宅に招くことには少し抵抗を感じるものです。
なので、円満に事を進めるためにも、あらかじめルームメイトに確認を取っておくことが大切です。
楽しいルームシェアにするための工夫
ここまで「ルームシェア」をした時のメリット・デメリットをご紹介しました。仲のいい関係を築いた友人や恋人とのルームシェア。
聞こえは実に楽しく甘美なものですが、元を辿れば「赤の他人」との共同生活です。
そんな「ルームシェア」を楽しく円満に送るためには、以下のことをしておくといいでしょう。
家賃や生活費の支払いなどのルールはしっかりと決めておく
円満なルームシェアを送るためには、家賃や生活費などの金銭面、そしてお互いの生活面を取り締まる「ルール」を決めておくことです。
特に家賃や生活費などの「金銭面」で重点を置いて決めおくべきことは、公共料金の引き落とし先となる「口座」を決めておくことです。
「ルームシェア」をしていく場合に限らず、1人暮らしでも、公共料金の引き落とし先となる「口座指定」は必須です。口座指定は共有のものを作って、各々で引き落とし日までにその口座に振り込んでおくか、代表者1名の口座に集金して引き落としをするかなどを決めておくといいでしょう。
また生活面におけるルールは、最初に取り決めたものを遵守するのではなく、毎月話し合いをしてルール改変をしていくスタイルを採用するといいでしょう。
お互いのプライバシーは「尊重」する
ルームシェアを行う場合、相手のプライベートな時間や空間を尊重して、必要以上に干渉してはなりません。
自分も含め、ルームメイトにもたまには「1人になりたい」と思うときがあります。そういう時はね必要以上に絡むのではなく、そっとしておくのがベストです。
貴重品の管理
親友や恋人とのルームシェア。相手のことをどれだけ信用・信頼しているからとは言え、実印や貯金通帳、クレジットカードなどの貴重品の管理を怠ってはなりません。
相手のことを信用・信頼していたとしても、魔が差してついやってしまうということもあります。
特にPCに第三者に観られてはまずい書類を保管している場合は、厳重なパスワードをかけて閲覧防止に努めるようにしましょう。
家事
ルームメイトと円満な生活を築くうえで「料理」「洗濯」「掃除」「ゴミ出し」の4つの代表的な家事を怠ってはなりません。
基本的にこれら4つを当番制でやるのが通ですが、「生活リズム」の違いから取り決めが難しいと感じる場合は、「分担制」を採用してもいいでしょう。
特に「料理」は得手不得手の方が多いです。「料理」ができない人、苦手な人は別のことを肩代わりしてお互いに補う相互関係を築くといいでしょう。また苦手な人は「料理ができるようになる」ことを心掛けて練習しておくといいでしょう。
万が一「ルームシェア解消」となっても、生活が苦じゃなくなります。
喧嘩したらその日のうちに話し合い、仲直りする
ルームシェアを長くしていくとルームメイトの生活スタイルや価値観の違いに気づきはじめ、だんだん不満に思うことが出てきます。
そして我慢ならずつい口を出してしまい、喧嘩になることはしばしあります。
喧嘩になったときは、その日のうちに話試合の場を設け、徹底的に不平不満をぶつけあって改善を求めながらも仲直りしましょう。
なぜ「その日のうち」というと、1つ屋根の下で生活を送っている以上、否応なく顔を合わせる機会があります。何日も気まずい雰囲気のまま生活を送るのは、非常にストレスが溜まるものです。
なので、喧嘩をしたらその日その場で話し合いを設けて、仲直りをするようにしましょう。
また話し合いの場では自分の意見ばかりを押し通すのではなく、相手の意見を尊重することが大切です。
まとめ ルームシェアを長続きさせるには
以上が、「ルームシェア」を送るメリットと、これを守れば失敗しないポイントのご紹介でした。
親友や恋人との楽しいルームシェアも、突き詰めれば「赤の他人」との共同生活です。
人間である以上、ルームメイトに対して不平不満に思うことが時間を経るごとに募って、つい口論へと発展することがあります。
最悪の場合、そのままルームシェア解消になるケースもあります。
このような事態にならず、円満かつ楽しい生活を送るためにも、徹底した「ルール」作りや「妥協」など様々な工夫を凝らしておくことが大切です。
万が一、口論になった場合、その場で「話し合い」を設け、お互いに納得が得られまで、不平不満をぶつけあって最後は仲直りをしましょう。
ルームシェアをするならば、やはり大学卒業まで円満な生活を送りたいと、自分も含めルームメイトも心のどこかで思っている節があります。
長続きするルームシェアを実現させるためにも
- プライベートは尊重する
- 徹底したルール作り
- 自分の意見を言える環境
の3つは徹底して守るようにしましょう。
この3つを守れれば「ルームシェア」をするメリットは多く、楽しい生活を送れること間違いないでしょう。
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