「若いうちから人は本を読む習慣を身に着けておくこと」と、昔誰かがおっしゃっていたが、近年の大学生を含めた10代~20代の若者の多くが「読書をする習慣がない」と答えています。
その多くの理由が「読書をすることそのものが「苦」である」とこたえており、若者の活字離れの原因の一因ではないかと考えられています。
しかし、読書をすることで得られる「教養」は、学校での学び以上の教養を育んでくれるだけではなく世界観や価値観を広げてくれる実りある学びです。
そこで今回は「読書」が「苦」と感じず、「楽しくなる方法」と合わせて、学生のうちに読んでおくべきジャンル別おすすめ本をご紹介します。
「大学生」のうちに読書をするように言われるのはなぜ?
「読書を通して」でしか得られない「教養」がある
「大学生」を含め「高校」や「中学校」時代といった「学生時代」という時間は大変貴重なものであり、気が付けばもう卒業の時期を迎え、1人の社会人として巣立っています。
この「学生時代」と呼ばれる貴重なひと時に、将来を見越して「自己投資」として「本を読むか否か」で人生感というものは大きく変わってきます。
「読書をする」ことで、偉人たちの経験や失敗を追体験できること、膨大な情報を短期的に咀嚼してインプットして、それを分析・研究して自分の学びへと繋げることができること、そして「物事の本質を見向く」といった「論理的思考」と「考察力」を養うことができることです。
中でも最後に記述した「論理的思考」と「考察力」は、大学研究の過程を練るばかりだけではなく、社会に出た後からも役に立つ力です。特にビジネスを通して「成果」を出していく上では必須ともいえる力になります。多くの成功者は読書を通して、「論理的思考」と「考察力」を育んでいます。
「読書」をするように言われる理由
サークルやアルバイトなど多忙な日々を過ごしていく中で、「読書をする」時間を設けるのが難しい大学生は少なからずいます。しかし、今だからこそ「読書」をすべきといえます。
もちろん、読書を通して「知識を得る」「教養を育む」ことはもちろんのことですが、自分自身を見直すきっかけや、「社会」という広い世界を見るきっかけを得るなど、人生における1つの転機をもたらしてくれます。
社会人を目前にしている大学生だからこそ、自己啓発本から大学の講義を通して興味を持った分野を取り扱う専門書に手を出して、自分だけの価値観の基礎を築いてみるのもいいでしょう。
読書をするメリット5点
大学生のうちから読書をするメリットは大いにあります。学びへの縛りがなく、貪欲のままに知識を欲する時期だからこそ、読書は新たな教養を育んでくれるだけでなく興味関心を駆り立ててくれます。
①教養・語彙力が身に付く
読書をする最大のメリットは、やはり読んだ本から「教養」を得ると同時に「語彙力」も得ることができます。
これら2点は社会人になる前の大学生のうちに身につけておきたいものです。
また、本からは時代や場所といた枠組みを超え、他者の考えや思考を気軽に学べる方法です。本を読むことで新たな知識を得ることだけではなく、視野の広がりから考え方の幅が格段に上がります。
②読解力の向上
「文章を正しく読む力」とされる「読解力」は、読書を通して育むことができます。特に、社会に出れば先方から転送されたメールや書類、資料など書面上でのやり取りが多くなります。そんな時、「読解力」が著しく乏しい場合、誤った形で書面上の情報を解釈してしまう場合があります。
そのような事態にならないためにも、今のうちから本を読んで読解力を身につけておきましょう。
③ストレス解消
読書をすることで、その本の内容を理解しようと、脳が「本の内容を理解する」ことにシフトして一時的に「ストレス」と感じることから逃避できます。
本に記されている内容は著者が記した独自の世界観で描かれており、読者はその世界を外側から1歩引いた目線で見ています。目で活字を追えば、頭の中にはその世界観がイメージ映像として流れ、一時の安らぎを得ることができます。この時、脳と身体はリラックスした状態にあります。
④世界観・価値観の視野が広がる
本を通して、これまでの自分にはなかった新しい価値観や世界観、知識を得ることで今以上に「視野」が広がります。
本を読めば読むほど、今観ている世界が色濃いものへとなります。これまでの偏った考え方や価値観とはまた違った角度で物事を観察して考える「考察力」をこの段階で養っています。
⑤脳の活性化につながる
本を読むことで一時的に本の世界に没頭します。その時頭の中では、「記載された内容の理解」と「要点を記憶してまとめる作業」の2つの処理が並行して行われています。
この処理は読書をすればするほど、活発的に行われ脳の神経回路を成長させてくれます。
脳の神経回路は年齢を重ねるごとに劣化していきます。それを防ぐ意味では、若い今のうちからの読書は老後の心配事を減らしてくれるものです。
読書量が年収に比例する根拠
世間では学生のうちに読んだ本の量が、社会人になったときの「年収に比例する」という話を聞きますが、明確な根拠や証明できる研究・調査等のデータがないため定説として謳われています。
この定説を証明するデータはなくても、偉人や今を生きる多くの成功者にはいくつかの共通点が挙げられます。
①世の中の流れを知ることができる
「世の中の情報を知る」ことに関しては、新聞やラジオ、テレビなどが一般的でしたが、現代社会の情報はすべて「インターネット」を通して得ることができます。とはいえ、ネット上に記載された情報のすべてが「真実」であるかというと「半信半疑」な目で見られています。
一方で書籍に記された内容には、著者の偏見がみられるものの情報の信憑性から精密性、裏付けとなる根拠まで信頼性のある情報を記されています。もちろん著者がその分野を専門とする方であるということもあります。
②多様化する価値観に触れられる
読者は本を通して著者が持つ価値観に触れます。そもそも「本」は著者の価値観、考え方などを「言葉」として写す鏡のようなものです。本を多く読めば読むほど著者が持つ「価値観」や「世界観」に触れるため、自分が持つ価値観に上書きする形で理解し受け入れることができます。
③自分の考え、意見に自信が持てる
本を一冊読み切れば、その本の内容が頭の中に「インプット」されます。「知識」は何よりも勝る「武器」となり「術」となります。ゆえに、「インプット」した情報量が多ければ多いほど考え方が柔軟となり、あらゆる物事への対処ができるようになります。
また身につけた「知識」を頼りに、企画や営業、会議の場といった様々な意見が飛び交う場でも自信を持って発言することができます。
④「成功までのロードマップ」を導き出せる
学生のうちから「起業」をしたいなど夢を現実のものとしたい学生の多くが、その分野に通じる本を読んで「知識」を蓄えています。
これら本を書いた著者たちは、見方を変えれば1人の成功者です。では、彼らと同じことをすれば自分も成功者となるのかというと、そういうことはありません。あくまで本から得られるのは、著者が成功するまでの道のりを「追体験」しているにすぎません。
しかし、「追体験」から得られる情報は決して無駄になることはありません。
「自分ならこうする」、「こういう考えで実行に移す」など、蓄えた知識を頼りに成功までのロードマップを導き出すことができます。
読書が苦と感じる学生はこれをすることで「苦」じゃなくなるおまじない
なぜ「苦」と感じる・読書離れが多い原因
「本を読みたい」という気持ちはあっても、なかなか行動に移すことができないことから「若者の読書離れ」が問題となっています。その原因として以下の点が挙げられます。
①本を読む時間がない
「読書の時間」の多くが「ちょっとした隙間時間」を利用して読む方が多いです。中には「読書のためだけに時間を空けている」方もいます。しかし、サークルやアルバイトなど多忙な日々を過ごす学生にとってちょっとした隙間時間の確保は難しいとされています。仮に「隙間時間」を確保することができたとしても、その時間を「スマホ」に充てる方が多いということも挙げられます。
②スマートフォンの普及
スマートフォンやタブレットなどの普及によって、ちょっとした調べ物はインターネットで調べれば解決できる時代となりました。
「ほしい情報が手に入ればそれでいい」という思考から、「流し読み」をする傾向にあり、社会全体としても「活字離れ」が進んでいます。
読書では一字一句読んでいかなければほしい情報は手に入りません。もちろん、画面のスクロールもできません。ほしい情報がすぐに手に入るインターネットの方が本よりも利便性が高いことも原因の1つとみられます。
③何を読んだらいいのかわからない
「読みたい」と思える本が分からなければ、読書をするのは無理な話です。
「あれを読みたい」「この本は何かの役に立つかもしれない」などの動機や興味関心があれば、自然と本に手が伸び本を読み始めるものです。しかし、自分がどんな本に興味があって今何を読みたいのかが分からなければ、「読む」に至ることはないでしょう。
「苦」にならない本の選び方3点
「本を読むことは大切」と頭ではわかっていても、行動に移すまでが難しいです。そもそもどんな本を選んだらいいのか分からないっていう人が大半です。
せっかくお金をかけて本を選ぶのならば、自分にとって「利」となるものを選ぶのがベストです。ここからは「苦」にならない本の選び方を3つ紹介します。
①自分の好みを把握する
小説や漫画など今でも愛読している作品があるように、必ず本には「ジャンル」があります。愛読している作品にも作風ごとに「ジャンル」があります。
手始めに自分は今どんな「ジャンル」に属するものに興味関心があるのかを把握することから始めてみましょう。
本のジャンルには以下のようなものがあります。
- 文芸:文学、エッセイ、詩歌、戯曲など
- 実用本:料理、スポーツ、健康など私生活に関わるもの
- ビジネス・経営:仕事に関わることから政治、経済など世の中の流れ
- 専門書:科学やプログラミング、医学、芸術など「専門的分野」に特化した本
②友人や家族、大学教授からオススメの本を聞く
好みや興味関心があるジャンルをはあくできても、1ジャンルに属する本から最高の一冊を見つけるというのは難しい話です。
参考までに、友人や家族、大学教授に話を伺ってみましょう。話をしてみるだけでオススメの一冊とであえることがあれば、新しい分野に手を出すきっかけを与えてくれます。
③書評やレビューを参考にして探してみる
新聞や雑誌、Webサイト上にて紹介されている本の書評やレビューを参考にして、本を探してみるのもありです。
理由はそれぞれの特徴にあります。
「書評」には、書籍の内容が客観的視点で内容について「論評」「批評」しているからです。
「レビュー」は実際にその本を読んだ方の主観で、その本の内容を評価しています。
タイトルや帯に書かれたキャッチコピーだけでは不足する情報を、補ってくれるこれら2点を参考にして本を選ぶことでオススメの1冊と出会える確率が上がります。
「読書が楽しくなる」コツ
「本を読む」ことに少なからず抵抗がある方に、「読書をしろ」と共生するのはもってのほかです。まずは、本人が心から「読書って楽しいものだな」と、思ってもらえることが大切です。ここからは「読書が楽しくなる」コツをご紹介します。
①いきなり「難しい本」には手を出さない
「読書を楽しむ」ための最重要ポイントです。
これまでの人生で読書をしてこなかった方に「活字ばかりの難しい本」を手渡したとしても、読むことはまずありません。
手始めは「難しい本」ではなく、自分にとって利にかなった本、もしくはよく読み終えるような本から手に取っていきましょう。
②読みたい本は手の届く範囲に置く
ちょっとした空き時間、通学や通勤などの移動時間を有効的に使うためにも、読みたいと思える本は常にカバンや手の届く範囲に置きましょう。
家の中にいるときは目につく場所、外出時はカバンに入れておくなど、すぐ本を読める状態にしておくことがベストです。また中には「荷物になるのが苦である」と感じる方もいます。そう感じる方は「Kindle」などの電子書籍アプリを利用してみるのもいいでしょう。
③読みたくないと思った日は手を付けない
「今日は本を読みたくない」など気持ちが本に向かない日は、本を読まないことがオススメです。気持ちが乗らない時に無理にでも本を読んでも、楽しくありません。加えて内容も頭に入ってくることはありません。
読書は無理にすることではありません。勉強と同じで気持ちが乗ったときにするのがベストです。
大学生のうちに読んで教養を育むにふさわしいオススメ本
① 「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」
まずは「ダイヤモンド社」から出版されている「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え」です。
この本のジャンルは「自己啓発」に属します。
社会人の一歩手前である「大学生」は、今以上に「周りからの視線」が気になるお年頃です。同様に、「他人から嫌われる」ことに対して過敏な反応を見せ、つい他人に嫌われないような行動を心掛け、それを機に自分を追い込んでしまいがちな節があります。
この本の特徴は、著者と読者が本を通して会話をしていく「対話形式」で話が進んでいくところにあります。
ただ活字で話が進んでいく形式のものとは違い、著者が目の前にいるかのように感じつつ話が進んでいくので話の内容が自然と入ってきます。
ただ「新しい考えをすぐに受け止める」というのは、個々人によって差があります。本を通して得た教訓を頼りに少しずつ実践していきながら考えを受け止めていくのがベストです。
ジャンル | 自己啓発 |
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著者 | 岸見一郎/古賀史健 |
総ページ数 | 296ページ |
②「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」
「ダイヤモンド社」から出版されている「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」はホリえもんこと堀江貴文さんの著書となります。
一度は逮捕され、築き上げてきたそのすべてを失った彼だからこそが、学生を含めたすべての若者に「働くこと」の意味、そしてそこから生まれる「希望」について書き記された1差です。
就活を目前にした大学生の多くが「働くこととは何か」「なんのために働くのか」を考えるものです。
その考えにどう立ち向かえばいいのか、その意味とは何なのかを伝えています。「失敗してすべてを失ったとしてもそれはスタートに戻るだけでまたスタートする」といった前向きにさせてくれるメッセージが多く籠められています。
ジャンル | 自己啓発 |
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著者 | 堀江貴文 |
総ページ数 | 240ページ |
③「影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか」
「誠信書房」から出版されている「影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか」は「承諾」に関する人間心理のメカニズムを解明した1冊です。
巧みな話術に乗せられてつい高額な出費を伴う契約を組んでしまった、いいように相手の口車に乗られてしまったなどの経験が1度でもある方は必読の1冊です。
この「口車に乗せられてしまう」つまり「承諾」という行動を相手にさせるメカニズムを心理学の観点から紐解いた本です。
ジャンル | 自己啓発 |
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著者 | ロバート・B・チャルディーニ |
総ページ数 | 492ページ |
④「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」
「キング・ベアー」より出版された「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」は世界各国で最も読まれたビジネス書となります。
「ビジネス書」に属すると同時に「自己啓発本」としても名高い1冊です。
この本の特徴は学生生活や今後の社会人人生といった限られた枠組みにとらわれるのではなく、「人生」という限りのない枠組みを軸として取り入れるべき習慣を全7つの項目に振り分けて1つずつ解説しています。
ジャンル | ビジネス・自己啓発 |
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著者 | スティーブン・R・コヴィー |
総ページ数 | 560ページ |
⑤「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」
次は「筑摩書房」より出版されている「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」です。
社会人になると「お金の管理」というものは自分でしていかなければなりません。そんな「お金に対する考え方」を学ぶのにふさわしい入門書ともいえるのが、この1冊です。
特に学生のうちから企業を目指している方、個人でお金を稼ぐことを目標にしている方にとって「お金との付き合い」は切って切り離せない関係にあります。
内容について少し触れると、「高学歴の父」と「学歴がない父」といった対極的な父親それぞれが「お金に対してどのような思考を持っているか」が描かれています。
ジャンル | 金融・経済 |
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著者 | ロバート・キヨサキ |
総ページ数 | 272ページ |
⑥「メモの魔力 -The Magic of Memos-」
次は「幻冬舎」より出版されている「メモの魔力 -The Magic of Memos-」です。
著者である前田裕二さんは起業家として成功を収めた方であり、その方の「メモ術」を照会している1冊です。
仕事や就活などあらゆる場面で「メモを取る」という行為は、頭の中でごった返している情報の整理をしたり、その整理された情報を基にアイディアを考えたり、あらゆる場面に対応できることです。
また本書の最後には「自己分析」につながる質問事項が1000問ついているので、これから就活の準備に入る方にとって打って付けの1冊です。
ジャンル | 仕事術 |
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著者 | 前田裕二 |
総ページ数 | 254ページ |
⑦「20代にしておきたい17のこと」
次は「大和書房」より出版されている「20代にしておきたい17のこと」です。
20代の始まりともなる大学時代のうちから読むことで、「20代」という限られた時間をどう過ごすかを考えさせられる1冊です。
何事も「あの時これをしておけばよかった」「こうしておけばよかった」と、後悔するときが誰にでもあります。
この本はそのような事態に陥らないため、「20代」という限られた時間を謳歌して楽しいひと時だったと思える人生にしたいと思ったときに手にする本です。
ジャンル | 教養 |
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著者 | 本田 健 |
総ページ数 | 208ページ |
⑧「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」
「NHK出版新書」より出版されている「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」は日本を代表するジャーナリスト、池上彰さんの著書となります。
「自分を知ること」をテーマとして、宇宙や宗教、人類の旅路などの7科から本のテーマである「自分を知る」「自分という存在について」を紐解いていく一冊です。
取り扱われている7科がどういう切り口で紐解かれているのか、著者である池上さんならではの講義形式で著されているので、楽しく読めます。
ジャンル | 教養 |
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著者 | 池上 彰 |
総ページ数 | 240ページ |
⑨ 「伝え方が9割」
「ダイヤモンド社」出版の「伝え方が9割」は国内にてコピーライターとして活躍されている佐々木圭一さん著作の自伝本になります。
大学に通えば地元で生活していた方から進学のために地方から越してきた方などたくさんの方たちと接する機会を得ます。それ以外にも社会に出れば社内外で年齢幅の広い方たちとも接していきます。ゆえに自分から「コミュニケーション」を取ることが大切であるということになってきます。
「コミュニケーション」1つ相手に取るにしても伝え方ひとつで相手によってその捉え方は変わってきます。
そんな「コミュニケーション」に悩みを解消してくれるのがこの1冊です。
ジャンル | 自伝 |
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著者 | 佐々木圭一 |
総ページ数 | 212ページ |
⑩「君たちはどう生きるか」
次は「マガジンハウス」から出版された「君はどう生きるか」です。
こちらは1937年に原作小説が出版されてから、約80年の時を経た2017年に漫画が出版されました。この漫画化をきっかけに再び熱が入った1作です。
ジャンルは「小説」に属し、「人間としてどう生きるか」を考えるきっかけを与えてくれる1冊です。内容は「勇気」「いじめ」「理不尽」「貧困」「格差」など、日常に潜むこれらテーマに沿った内容として描かれており、それぞれに対して人間がどう立ち向かって生きていくべきかを考えさせられるものとなっています。
ジャンル | 小説 |
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著者 | 吉野 源三郎/漫画家・羽賀翔一 |
総ページ数 | 320ページ |
まとめ 読書を通して世界観を広げよう
以上「読書」が「苦」と感じず、「楽しくなる方法」と合わせて、学生のうちに読んでおくべきジャンル別おすすめ本をご紹介します。
「読書」を今のうちからするかしないかでは、人間性に大きな違い出てくるだけではなく、「教養」や「多方面から物事を考える考察力」など多くの学びと力を授けてくれます。
遊び盛りでアルバイトやサークル活動など多忙な日々を過ごす大学生にとって「読書」をするためだけの時間を設けるのはむずかしいところです。しかし、通勤や通学などの移動時間など最寄りの駅に到着するまでの間などを利用して読書をしてみてはいかがでしょう。数ページめくるだけでも、大小問わず「実りのある知識」を授けてくれます。