「長期インターンが就活にどう影響するのか知りたい」
「長期インターンって良いことばかりじゃないって本当?」
長期インターンの多くは内定直結型といい、企業と学生がマッチすればそのまま就職できるシステムになっています。
「内定がもらえるなら参加しておいたほうが良いのでは?」と思う人もいるでしょうが、長期インターンへの参加はメリットだけではありません。
今回は、長期インターンからそのまま就職するメリットとデメリットを長期インターン経験者の私が徹底解説!
是非長期インターン選びや就活の参考にしてくださいね。
この記事を読んで分かること
- 長期インターンからそのまま就職するのってぶっちゃけどうなのか
- 長期インターンや就活で成功する人と失敗する人の特徴
長期インターンにはそのまま就職できる【内定直結型】が多い
冒頭でもお話しましたが、長期インターンにはそのまま就職できる「内定直結型」のものが非常に多いです。
なぜかというと、企業が長期インターンを採用する理由は「優秀な人材の確保」や「入社後に即戦力となる人材を育てること」だから。
長期インターンを採用している企業は、ただ学生に経験やスキルアップの機会を与えるようなボランティアをしているわけではないということです。
しかし、学生側は始めからそのまま就職することつもりで企業を選んだり長期インターンを始めたりするわけではありませんよね。
- 経験のため
- スキルアップのため
- 業界・職種を知るため
- 「ガクチカ」をつくるため
など、そのまま就職する以外の目的があって長期インターンを始める学生が多いでしょう。
そのため、上記のような理由で長期インターンを始めても問題ないですが、いづれ就職について考えることになると知っておいてください。
長期インターンからそのまま就職するメリット3つ
さて、ここからが本題です。
長期インターンからそのまま就職するメリットについて経験者目線から解説します。
結論からいうと、長期インターンからそのまま就職するメリットは非常に大きいです。
しかし、「長期インターンに参加する人は成功する」などと手段を過信して、思考を停止させることは絶対にやめましょう。
メリットをきちんと理解した上で、最終的には自分自身で意思決定することが大切です。
- 雰囲気や人間関係が分かった上で就職できる
- 自分に合う企業や職種であることが保証されている
- 新卒1年目から活躍できる可能性がある
雰囲気や人間関係が分かった上で就職できる
長期インターンからそのまま就職するメリットは、企業を深く理解した上で安心して就職できるということ。
大学生が就職する前に企業で実際に働けるのが長期インターンです。
逆に長期インターンに参加しない場合、職場の雰囲気や人間関係、業務内容を知らないまま就職することになります。
現在の日本では、多くの大学生が前述のような就職の仕方を選んでいますが、よく考えてみるとかなりリスキーなことをしていると思いませんか?
もちろん就活をして、面接を進めていく中で自分自身が安心して就職できるというのであればそれで良いでしょう。
しかし、企業の中身が見えないまま就職することに不安がある人は、長期インターンからそのまま就職をしたほうが安心感がもてるのではないでしょうか。
自分に合う企業や職種であることが保証されている
長期インターンからそのまま就職するメリットとして、自分に合う業界や企業、職種であることが確認できている状態で社会人をスタートさせられるということも挙げられます。
1つ目のメリットと似ていますが、こちらは適性についてのお話です。
就職って、学生が思っているよりも要素が多く、自分に合う企業を見つけるのは至難の業だといえます。
- 行きたい業界
- やりたい職種
だけでなく
- 企業理念・方針
- 企業の規模
- 働き方
- 企業が新卒採用で求める人材
などが就活の際に考えるべき要素です。
すべての要素が自分にぴったりな企業を見つけることは難しいですが、「ここなら続けられる」と思える企業に入社するためには見極める機会や時間が必要ですよね。
入社後すぐに離職することにならないためにも、長期インターンに参加して企業への理解を深めることが重要なのです。
新卒1年目から活躍できる可能性がある
長期インターンに参加するもう1つの大きなメリットとして、新卒1年目から活躍できる可能性があるということが挙げられます。
長期インターンなしで就職した場合、業務内容を1から覚え、求められるスキルを身に付け、人間関係を構築して…ということを1年目の4月から始めますよね。
その他にも、最初のうちは毎朝決まった時間に起きることや、長時間オフィスで過ごすことなど、活躍する・しない以前に慣れなければいけないことがたくさんあります。
では、長期インターンからそのまま就職した場合はどうでしょう。
長期インターン生として学生のうちから業務内容を理解し、ある程度スキルを身に付け、人間関係にも慣れていれば、1年目の4月から「仕事」に集中できるのです。
長期インターンなしで普通に就活した人と比べて、早く結果が出せる可能性が高いのが長期インターンからそのまま就職するメリットだといえます。
長期インターンからそのまま就職するデメリット3つ
ここまでで「長期インターンめっちゃいいじゃん!」と思った人、ちょっと待ってください。
長期インターンに参加してなにかを得るということは、同時になにかを捨てているということを忘れてはいけません。
長期インターンも就活も手段であり、どちらを使っても成功することはできるのです。
次に、長期インターンからそのまま就職するデメリットについてお話しします。
- 就活に時間が割けない
- 他の業界や企業を知らないまま就職する人もいる
- 学生気分が抜けない人もいる
就活に時間が割けない
長期インターンに参加する場合、短期インターンや企業説明会、イベントや面接などに割ける時間が少なくなります。
就活を単に就職するためだけにあるものだと思っていませんか?
- さまざまな業界や企業を知れる・さまざまな学生や社会人を知れる、つまり世の中にあるさまざまな価値観や考え方を知れる
↓
- 視野が広がる
- 自分が大切にしたい価値観や判断基準が分かる
就活をして就職することに魅力を感じていない人でも、経験として就活すると考えるとどうでしょうか?
せっかくの機会ですから、活用したいと思いますよね。
しかし、長期インターンで結果を出したい、つまり良い経験やスキルアップをしたい・内定を獲得したいと思っているのであれば、そこに時間を割く必要が出てきます。
就活とのバランスが難しいと感じる長期インターン参加者は多いため、どこに時間を使うのかは考えたほうが良いでしょう。
他の業界や企業を知らないまま就職する人もいる
長期インターンに参加していることで安心してしまい、他の業界や企業と比較をせずにそのまま就職を決めてしまう人がいます。
そのため、実はもっと適性があり活躍できる場があるのに、気付かないまま社会人になるというリスクがあるのです。
そのため、長期インターンからそのまま就職する場合でも、経験として業界研究や企業研究を行うことをおすすめします。
学生気分が抜けない人もいる
長期インターンからそのまま就職する人のリスクとして、社会人としての自覚をもつタイミングがなく学生気分のまま正社員になってしまうことが挙げられます。
長期インターン生は、始めた瞬間から責任や裁量をもつことはありません。
そのため、良い意味でも悪い意味でも少しずつ企業で働くことや業務に慣れていきます。
そのまま就職する場合、どこかで責任のある仕事を任されたり、「これからは学生じゃなく社会人として働くんだ」と気合を入れたりするタイミングが必要です。
社会人として新たな気持ちで生活をスタートさせたいのであれば、自分自身で気持ちを管理していくことが求められるでしょう。
長期インターンは参加して成功する人と失敗する人がいる
先ほどもお話したように、長期インターンに参加することが正解ではありません。
自分で意味や目的をもち、正解にしていくことが大切です。
本記事では、長期インターンを正解の道にするためのコツをお話します。
- 始めてからでも良いので目的をもつ
- サンクコスト効果で動いている人は注意
始めてからでも良いので目的をもつ
「長期インターンには目的をもて」という話題はさまざまな記事で見ることができます。
しかし、腑に落ちていない目的を無理やり設定しても、行動にはつながりませんよね。
さらに、長期インターン自体を始めて数ヶ月は環境や業務に慣れることに必死で、目的を意識して動くなんて余裕のあることはできません。
そこで本記事では、長期インターンを始めてからで良いので「自分が長期インターンをする意味ってなんだろう」「何をゴールに長期インターンを頑張ろう」と考えることが大事であるというお話をします。
最初のうちは「新しい環境に慣れよう」「元気よく挨拶をしよう」といったことを目標とすれば十分です。
後々長期インターンに目的を見出せれば良いですし、目的が見つからないのであれば就活をしてみれば良いのではないでしょうか。
サンクコスト効果で動いている人は注意
みなさんは、サンクコスト効果という言葉をご存知ですか?
「せっかく長期インターンに採用されたし…」
「〇ヶ月ここで頑張ったし…」
といった、本当は今長期インターンをしている企業ではないところが気になっていたり、就活に力を入れたりしたいのに、今までやってきたことが無駄になるのが怖くて動けないことを指します。
手放した方が自分に良い結果をもたらす場合にも、長期インターンを手放せずにそのまま就職してしまうのは危険だということです。
逆に、「ここまで就活を頑張ってきたのに、今長期インターンに切り替えるのは怖い…」と考えている人もサンクコスト効果が働いているだけかもしれません。
長期インターンと就活、どちらかにとらわれるのではなくバランス良く、良いところ取りをしていきましょう。
自分にとってなにが本当に取るべき選択なのかを、周りの動きに流されずに考えることで長期インターンや就活を成功させられます。
長期インターンで得られるものは経験とスキルだけじゃない
長期インターンには、経験やスキル、そして内定以外にも得られるものがたくさんあります。
「自分の目指す企業は長期インターンを募集していないから」という理由で長期インターンを選択肢から外すのは非常にもったいないです。
- レベルの高い学生や社会人とのつながりがもてる
- 志望する企業でなくとも参加するメリットはある
レベルの高い学生や社会人とのつながりがもてる
長期インターンで得られるものは、経験やスキルだけでなく、目に見えない資産である人とのつながりもあります。
大学やバイト先では出会うことのできない、将来について深く考えて動いている学生や、夢を本気で追いかけている学生などの優秀でレベルの高い学生に出会えるのです。
人は環境の生き物といわれるほど、周りにいる人の考え方やレベルは自分に影響します。
成長したい・もっと広い世界を知りたいと考える人は、長期インターンという手段を使って自分の環境を変えるという選択肢をもちましょう。
志望する企業でなくとも参加するメリットはある
長期インターンからそのまま就職することは絶対ではありません。
行きたい企業に行くために、経験やスキルを積む場として考えるのもアリでしょう。
何かに一生懸命取り組む経験が、就活において大きな強みになります。
長期インターンはベンチャー企業からの募集が多い
長期インターンを募集する企業のほとんどがベンチャー企業です。
また、有名企業の長期インターンの倍率は非常に高いため、行きたい企業に行けない可能性もあります。
大企業や長期インターンからそのまま就職するルートが難しそうな企業を目指す場合は、SPIやESなどの就活対策も怠らないようにしましょう。
そもそも長期インターンの定義って?
長期インターンの基本的な情報について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ベンチャー企業での長期インターンはおすすめ!特徴とメリットを解説
インターンとアルバイトの違いとは?あなたはどちらを選ぶべき?
短期インターンと長期インターンはまったくの別物
多くの企業が開催する1日~2週間のインターンは「短期インターン」と呼ばれるものです。
長期インターンと短期インターンは単に開催期間が違うだけでなく、内容や企業と学生の目的などがまったく違います。
詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
長期インターンと短期インターンはどう違う?働く期間やメリット・デメリットを徹底比較!
【まとめ】長期インターンも就活も経験や判断材料として価値がある
いかがでしたか?
長期インターンも就活も、あくまで一手段として捉えることが大切です。
それぞれのメリット・デメリットを知った上で自分にとって最良の判断をしましょう。
長期インターンからそのまま就職するメリットは非常に大きいため、まずは是非長期インターンに挑戦してみてください。