いまや転職活動には欠かせない存在となってきた転職エージェントですが、その数は多く見ているとそれぞれに特徴があり、どこを利用したらよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
転職エージェントは無料のサービスなので、何社でも登録できますが、転職活動をスムーズに進めるには何社くらいの利用がおすすめなのでしょうか

今回は、転職エージェントのおすすめの登録数と利用数を、その理由とともに紹介していきます。

みんなは転職エージェントを何社登録して使ってるの?

エージェント利用者の6割が2社以上の登録をしている

転職エージェントには各社それぞれに強みと弱みがあり、取り扱っている求人案件も様々です。1社だけを利用していると求人案件などの情報に偏りがあることが多いのです。希望する条件にマッチした案件を逃さないためにも、複数のエージェントに登録するのがおすすめです。

大手の強みと中小の強み

一般的に大手のエージェントは求人数が多く中小のエージェントは登録が少ない分丁寧にサポートをしてくれるという傾向にあります。転職活動をするときは、この大手と中小のそれぞれの強みの良いとこ取りをしないのは、非常に勿体無いのです。

エージェント複数利用している人の内訳

1社利用全体の40%未満
2~3社利用全体の55%
4社利用全体の8%
それ以上全体の2~5%

出典:WORKPORT(https://www.workport.co.jp/applicant_data/detail26.html)

エージェントを利用しているひとの内訳を見てみると、2社以上の複数利用者が半数以上になっています。対して、1社のみを集中して利用する人は半数以下という結果です。1社利用の理由は、「やり取りの負担を軽減し密なやり取りの方が集中できる」との声がありました。

じゃあ2社登録すれば十分なの?

上の調査結果から、転職エージェントは2社登録すれば十分なの?と思われるかもしれません。しかし、答えはNOです。2社の転職エージェントに登録しても、そこが自分と相性の良いエージェントとは限りません

2社のみの登録では、仮にエージェントやキャリアコンサルタントとの相性が悪かった時に、転職活動が思うように進まなくなる可能性があります。

登録数は4社以上がおすすめ

最初は実際に利用するエージェントよりも少し多めの4~5社程度登録しましょう。それらを利用して行くうちに、自分との相性の良し悪しが見えてきます。そうして、自分が使いやすいエージェントや、意思の疎通がしやすいコンサルタントがいるなど、相性の良いエージェントに絞り込んでいくのが最も有効な使い方です

併用すべき転職エージェント2社を選ぶ方法

転職エージェントを2社に絞り込むならば、「大手」と「中堅」の転職エージェントの併用がおすすめです。

大手転職エージェントのメリット

大手転職エージェントの強みは、なんと言っても取扱求人数の多さと非公開求人の多さです。全国規模で展開しているため、多種多様な求人案件が揃っています

サポート体制も充実していて、システム化されていて使いやすいことが多いのが特徴です。また、日々たくさんの求職者の対応をしているため、経験を積みやすく、コンサルタントのスキルが高い傾向があります。

求人数が業界最多のリクルートエージェント

リクルートエージェント

取り扱っている案件の75%が非公開求人で、その数は20万件以上と業界最大級です。IT、MR・メディカル、Uターン・Iターン、第二新卒などの各専門サイトがあり、希望の求人案件にたどり着きやすくなっています。

自分の強みやスキルを活かせるキャリアプランの相談から、非公開求人紹介、応募書類の添削やアドバイス、面接対策も徹底サポートしています。また内定後にも自分ではしにくい年収交渉や入社日の調整まで行う万全のサポート体制です。

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも利用しやすいです。

リクルートエージェントへ無料登録

サポートが手厚いdoda

doda

求人量が多く、リクナビに次いで、規模では業界2位に位置する転職サイトです。求人検索はもちろん、転職エージェントサービスも併せて利用できます。複数企業にまとめてエントリーできる仕組みなので、数多くの企業に応募して可能性を広げたい人にはおすすめです。面接対策や応募書類の添削といったサポートの質にも定評があります

dodaは北海道から九州まで全国10箇所に拠点があり地方求人にも強く他のサイトで求人が見つかりにくい地域にも多数の求人を保有しています。

dodaへ無料登録

中小規模の転職エージェントのメリット

中小規模の転職エージェントの強みは、大手エージェントに比べ、登録者が少ない分、ひとりひとりに丁寧にサポートしてくれるところが多いということです。気に入った求人があれば、同じ求人で、ほかの応募者とバッティングする可能性も低くなるので、選考が進みやすいという面も。

また、転職コンサルタントとして優秀であるが故に、独立し起業したというケースがあり大手には無い求人を紹介してくれたり、視点の違うサポートを受けたりする事もできます。

20代なら就職Shop ブラック排除・書類選考なし

就職Shop

最大手リクルートが運営する、既卒や第二新卒、フリーターやキャリアの浅い20代の人物重視の就職支援サービスです。様々な業界・職種の未経験歓迎求人が多く、実際に訪問取材した企業の正社員求人のみを紹介しています。書類選考なしで利用することができ、専任のキャリアコーディネーターが個別面談ののち、求人紹介から書類・面接対策までサポートしてくれます。
また、業界の特徴や仕事内容を学べる少人数セミナーも開催されています。

10000社以上の求人情報(8割は事務・技術・製造・接客販売・IT系と幅広く)はブラック企業を排除し応募時に書類選考が無いので、”働いてみたい”企業の面接からスタートします。

※対応地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県です。
面談は電話・リモートで対応しています。

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エグゼクティブ専門 リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)

リクルートダイレクトスカウト

国内最大級のエグゼクティブ向け会員制転職サービスです。ターゲットを予めエグゼクティブに絞っているので、年収1000万円以上の求人も数多く扱っています。職務経歴書を登録すれば、国内外の優良企業や厳正な審査を通った一流のヘッドハンターからのスカウトが受けられます。

自分のキャリアやスキルに自信がありヘッドハンティングされたい人、どんな優良な企業からどんな条件で声がかかるのか知りたい人に、特におすすめのサービスですね。

※年収800万円以上の求人情報を49,000件以上保有しています。(2022年9月時点)
※直近年収600万円以上の方限定です。電話・オンライン面談対応。

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必ず面談するSpring転職エージェント

Spring転職エージェント

世界シェアNo.1のアデコが運営する転職エージェントです。これまでの経験の有無にかかわらず必ず面談してくれるエージェントなので未経験転職に最適です。専門分野に通じたコンサルタントが少数の求職者を担当するため手厚いサポートが受けられます。

キャリアコンサルタントが企業と求職者どちらも担当するため、他では聞けない選考通過のポイントを聞けるのもメリットです。
※20代〜40代で、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。

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世界最大級60年の実績ハイクラスエージェント ランスタッド

ランスタッド

ハイキャリア層の転職に特化した転職エージェントです。外資系・海外転職に強いエージェントですが、国内大手企業の求人も取り扱っています。ハイクラス求人に厳選しているため、求人数は他の大手転職エージェントに比べると少なめですが、非公開求人が60%を占めており、地方求人に至るまで高年収の案件を取り揃えています。

キャリアコンサルタントは、さまざまな業界から集まった転職支援のベテランが揃っており、業界出身者でないと分からないことも熟知しているので、キャリアに傷をつけたくない人も安心してサポートしてもらえます。

※日本国内でも急拡大中で北海道から九州まで全国各地に117拠点があります。
※マネジメント経験を生かしたい20代後半〜50代までおすすめです。

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体育会出身者の転職はアーシャルデザイン

アーシャルデザインは、ビジネス経験の無いアスリートの転職支援から始まった会社です。学生時代に部活動に打ち込んできた体育会出身者や元プロスポーツ選手など『スポーツ・アスリート人財』に特化した転職支援サービスです。

一般的な転職サイトには載っていない非公開求人・独自のスポーツ関連求人や、「スポーツ経験」や「スポーツで得た強み」を評価基準の一つにされている企業の求人を10万社以上の中から選抜し、業界・職種問わず多数保有しています。

スポーツ選手からセカンドキャリアをお考えの方や現役アスリートで競技とお仕事を両立させたい方へ、体育会出身者・スポーツ経験を持つスタッフが、履歴書・職務経歴書の書き方、求人紹介、選考対策等をサポートします。
エンジニア教育、未経験からITエンジニアへの高いノウハウもあります。

※未経験分野へ転職をお考えの方、希望勤務地が東京・千葉・埼玉・神奈川で20代限定です。

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転職エージェントは何社も利用してよいのか?

利用してOK

転職エージェント職の良し悪しはコンサルタントとの相性に依存する面がとても大きくなります。転職活動の初めに出会う転職コンサルタントが、自分にとって十分な能力を持っているという可能性は必ずしも高くはないので、まずは複数のエージェントに登録することをおすすめします。いくつかのエージェントを利用して、比べた上で利用するエージェントを絞っていけば良いのです。

例えば、求人総数10万件の転職エージェントと求人総数8万件転職エージェントに登録しても、重複している案件もあるため、18万件の求人情報から探せるわけではありません。しかし、難しく考えなくても、転職エージェントには数多く登録しておけば、その分だけ数多く求人を紹介してもらえると理解しておけば十分です。

転職エージェントの掛け持ちは失礼にはあたらない

エージェント側も求職者を掛け持ちしていますので、転職エージェントを掛け持ちしていることは失礼にはあたりません。転職エージェントを複数利用することは、前述の割合の通り、当たり前なので、むしろスケジュールの管理の為にも複数利用していることを伝えるべきです。複数利用は失礼にあたりませんが、同じ求人案件に複数のエージェントから応募をすることは混乱を招きますのでやめましょう。

担当者によって仕事の質には歴然とした差があることは確か

一言で、コンサルタントと言っても、そのスキルや仕事の質は一人一人異なります。企業とのコネの強さや求職者に対するメール返信の早さに至るまで、本当に千差万別です。また、同じ案件を持っていても、それぞれの案件について得意不得意もあるのが現状です。

満足のいく転職をするためにも何人かのコンサルタントを比べてより相性が合う人と転職活動をしましょう

まとめ

転職活動にあたり、転職エージェントを何社くらい利用したらいいかは一つの悩むポイントです。1社に絞って活動している人も少なくはありませんが、必ずしも最初に出会うエージェントが自分に合うエージェントとは限りません

転職エージェントを上手く利用するためには、最初にいくつかの転職エージェントに登録してから、自分との相性を見極め、利用するエージェントを2つに絞り込んでいくことがおすすめです。