転職エージェントは、キャリアカウンセリングや非公開求人の紹介・応募書類の添削など転職活動に関するさまざまなサポートをしてくれるため、利用している人も多いです。しかし、エージェントを通して転職活動していても、選考に落ち続けてしまい「転職エージェントは使えない」と思っている人もいますよね。
ここでは、転職エージェントを使っているのに落ちてしまう理由を解説します。使えないエージェントの特徴や内定が出ない時の解決策も紹介しているので参考にしてください。
転職エージェントを使ってるのに落ちるのはなぜ?
求人のマッチングがうまくいっていない
キャリアコンサルタントが、求職者と転職求人を上手くマッチングできていない場合、不通過になる可能性が高まります。この場合、書類選考で落ちるケースが多いです。
書類選考で落ちるということは、履歴書や職務経歴書にNGが出ているということです。履歴書が原因となる場合、経歴が募集企業の基準に満たなかった。つまり、マッチングがうまくいっていなかった可能性が考えられます。職務経歴書が原因となる場合は、自分の強みを上手くアピールできていなかったか、企業が求めるスキルに満たしていなかったケースが考えられます。
職務経歴書は、書き方次第ではさまざまなアピールができますので、不通過が続く場合は、再度練り直してみると良いでしょう。
キャリアコンサルタントのサポート不足
書類添削、面接対策に不足を感じる
書類の添削や面接対策などのサポートが不十分であると、通過率は下がってしまいます。
例えば、面接で不通過が続いている場合、志望動機や自己PRが粗いなどの原因が考えられます。企業の求めている人材はどのような人材なのか、その求められている人物像に沿ったアピールができなければ、ミスマッチと判断されてしまいます。
転職エージェントでは、面接対策を行っているところや、面接にエージェントが同席する場合もありますが、そのフォローが不十分であるとそれだけ転職の成功率は下がってしまいます。
対応が遅く、相談を聞いてくれない
転職活動をする際のスピード感はかなり重要です。転職活動は期間が長引けば長引くほど、求職者の熱意やモチベーションが下がってしまうからです。
また、レスポンスが速い担当者であれば企業側もスムーズな対応を取ってくれます。しかし、対応が遅い担当者であれば、複数の人材紹介を使っている企業の場合、他の人に内定を出してしまうこともあるからです。
スピード感が求められている立場なのにも関わらず、対応が遅くかつ、求職者にとって大切な相談さえも受け流してしまうコンサルタントであれば、サポート不足を感じてしまうのは当然です。
社内選考で落ちている
実は、転職エージェントで紹介された求人に応募すると、企業に書類を送る前に、エージェント内で社内選考がおこなわれているのです。これに落ちてしまえば当然企業の選考に通ることはありません。
条件が合わない場合
企業が提示している条件に合わない、企業が求めている最低条件を満たしていなければ、不合格になることがあります。
企業が転職エージェントを利用する目的は、企業の求める条件に合う精度の高い人材を紹介してもらうことで、企業の人事の負担を軽くする、というものです。よって、エージェント内で「企業の条件に合わない」と判断されると、企業に行く前に落ちてしまうのです。
裏スペックという求人票に書けない条件がある
年齢制限、性別、国籍、地域など法律により求人票への記載ができない項目があります。しかし、エージェントは、企業から募集条件についてヒアリングをしているので、これらの希望を把握しています。
過去の実績から○○歳以上は募集していないなどの企業の条件を知っているので、求人票で問題なさそうでも、エージェント内で落とされることがあります。
ほかの応募者との兼ね合い
複数の応募者が同時に同じ案件に応募していたら、エージェントはスキルの高い人材の方を企業に勧めます。
逆に、応募が少ない案件には、応募条件に満たしていない項目があったとしても、意欲を買ってもらいチャンスにつながることもあります。
【やめとけ】使えない転職エージェントの特徴
コンサルタントの能力が低い
コンサルトは経験がものを言う職種なので、経験が浅いコンサルタントだと、業界・職種・企業・求人内容の知識が不足し、適切なマッチングができないことがあります。
また、臨機応変な対応や適切なアドバイスができなかったり、明らかにマッチングの低い求人を紹介してきたりするコンサルタントには要注意です。知識や経験が浅い人、交渉能力が低い人は、コンサルタントとしての能力が低いと言えるでしょう。
コンサルタントの態度、マナーが悪い
そもそも転職活動はエージェントのためでも、企業のためでもなく自分のために行うものです。求職者のキャリアや志向を否定したり、自分の考えや価値観を押し付けたりするコンサルタントとは、納得のいく転職活動ができません。求職者に対し横柄な態度をとったり、説教をしたりと社会人としての礼儀がないケースもあります。
転職活動は仕事をしながら行っている場合も多く、仕事中に電話してくる、現職のメールアドレスに連絡してくるなど、求職者への配慮が足りないときにも注意しましょう。
連絡をしてもレスポンスが遅い、やる気を感じられない、一件失敗したらその後音沙汰なしなど、仕事をする上でのマナーがない場合もあります。
コンサルタントの都合を押し付けてくる
転職エージェントは求職者が入社しないと、報酬が発生しません。求職者の希望よりも、いかに報酬を得るかを考えて行動しているコンサルタントもいます。
その場合、求職者の希望を無視して受かりそうな求人ばかり勧める、適切な時期ではないのに転職させようとする、内定が出たら強引に入社させようとする、などの強引な行動をとることがあります。また、内定を辞退したら責めてくる悪質なケースもあります。
専門性が低い
コンサルタントにはそれぞれ得意な分野があります。自分の希望する業界とは違う業界が得意なコンサルトが付く場合に、マッチングがうまくいかないことがあります。
また、転職エージェントにもそれぞれ、得意な業界があります。総合的に幅広い業界の求人を取り扱っているエージェントもあれば、ある一定の業界に絞り込んでサポートを行っている特化型のエージェントもあります。
総合的なエージェントにも強み・弱みがあり、特化型のエージェントもまたしかりです。自分が転職したい業界とエージェントが得意とする業界を確認し、適したエージェントを選ぶことで転職の成功率は高まります。
転職エージェントを使っているのに内定が出ないときの解決策
キャリアアドバイザー(担当者)を変更してもらう
キャリアアドバイザーと良好な関係を築くことも、選考結果を左右する要因の一つとなります。キャリアアドバイザーから高い評価を得ている場合、その応募者を企業に積極的に推薦することにつながるので、キャリアアドバイザーに対しても経歴や強みを積極的にアピールしましょう。
また、不安に思うことは相談し、解決しておくなど信頼関係を築いておくのがおすすめです。
転職エージェント経由での転職の良し悪しは、キャリアアドバイザーとの相性にかかっているといえます。複数のエージェントに登録するのは少し面倒に感じるかも知れませんが、複数のエージェントの中から相性の良いエージェントを取捨選択していくのが最も合理的です。
優良なキャリアコンサルタントの見分け方
もちろん、使えないキャリアコンサルタントばかりではなく、優良なキャリアコンサルタントもたくさんいます。優良なコンサルタントは単に求人を紹介するだけでなく、今後のキャリア相談にも乗ってくれ、求職者の希望に沿った提案やサポートをしてくれます。
志望業界に精通している、企業へ売り込むスキルがある、優良案件を持っているなども転職が成功しやすい優良なコンサルタントの特徴です。
転職エージェントを変更する
もし、担当のコンサルタントを変更できない場合は、そのまま相性の悪いコンサルタントと転職活動を続けていくよりも、転職エージェント自体を変えた方が得策です。各社で取り扱っている求人案件がそれぞれ異なるので、応募できる案件の候補が増え、よりマッチした企業への内定の可能性が広がります。
また、社内選考で不通過となっている場合は、他のエージェント経由で応募すれば書類が通過する可能性もあります。
エージェントごとに業界に対する強み・弱み、抱えている求人には違いがあるので、複数のエージェントを使うメリットは非常に大きいと言えます。
自分に合ったエージェントを見つける方法
キャリアコンサルタントとの相性や、どのような業界に強みを持っているのかなどは、実際に会ってみないとわかりません。
始めから1社に限定するのではなく、複数のエージェントを利用することで、相性が悪く転職活動が進まないという危険性を回避することができます。複数のエージェントを利用を利用することで、多くの求人にも出会え、転職の成功率がアップするといえます。
複数のエージェントを利用する場合は、求人数の多い大手エージェントと、サポートが手厚い中堅エージェントを併用するのがおすすめです。
求人数が業界最多のリクルートエージェント
転職実績№1で有名な転職エージェントです。アドバイザーの支援や転職サポートを含めて幅広いサービスを受けることが可能です。書類の添削や面接対策などの基本的なアドバイスも受けられるので、転職が初めてといった方にもおすすめです。
取り扱い求人数は業界最多で、非公開求人数が20万件以上あるため、自分にマッチした求人に出会える可能性が高いです。
転職先で活躍できることを目標に、またその後のキャリア形成も考えてのサポートしているので、転職後の退職率がわずか4%以下は特筆すべき点です。転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも有難いですね。
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転職活動を始めて3週間で内定を獲得&年収アップ転職に成功した著者が、実際に使った転職エージェントと転職サイトを紹介します。最速で内定を獲得するための転職エージェントの活用方法も解説しますので、これから転職活動を始める人は参考にしてください。
転職エージェントを使わないで転職活動するメリットとデメリット
転職エージェントを使わないメリット
下記の事例の通りに自分の好きなように行動できることがメリットです。
①自分の都合で動ける
・自分の都合で自由にスケジュール調整できる
・自分で好きな求人を選べる
②直接採用担当者とやり取りができる
・福利厚生、年収交渉などが自分でしたい人にはおすすめ
③採用されやすいときもある
・未経験歓迎の求人が多く、採用されやすい傾向がある
・転職エージェントと同じ企業が求人を出していれば転職サイトのほうが採用されやすい
④企業側のメリット
・知名度のない会社でもある程度の人には必ず求人を見てもらえる
・転職エージェントより転職サイトにかかるコストのほうが安い
転職を急がない人に向いている
時間的、金銭的に余裕がある場合で、なおかつ自発的に行動できる方であれば転職エージェントを使わずに時間を掛けて転職活動することも視野に入れましょう。
転職エージェントを使わないデメリット
転職エージェントのサポートやアドバイスが受けられないことは転職活動をする上でのデメリットです。
①企業とやりとりして日程調整を自分で全て行わなければならない。
・在職中の人はとくに、労力、時間がいくらあっても足りない
②年収アップなどの交渉など自分で進めなければならない
・年収交渉を自分でやるので下がるか現状のままになってしまう
・転職エージェントのサポートがないので自分だけが頼り
③応募書類や面接において自分の意見だけでPR内容を考えなければならない
④求人の選び方が難しい
・ブラック企業の見極めが難しい
・転職エージェントより良質な求人数は少ない
・求人数が多すぎて企業を探すのが大変
・定期的に求人をチェックしなければならない
・公開されている求人しか見られない
⑤不採用の理由がわからない
・不採用理由がわからず、次の転職活動に活かせない
⑥トラブル対応が難しい
・退職トラブルに巻き込まれても自分で対応するのが難しい
転職エージェントより直接応募するほうが有利という噂の真相
直接応募が転職エージェントよりも必ずしも有利になるということはありません。転職エージェントを利用していない企業もあるため、直接応募にもメリットはありますが、公開求人は非公開求人と比べれば競争率が高くなります。よって、通過率が下がってしまうという欠点があるのです。
また、転職エージェントでマッチしないと判断された企業に応募できたとしても、結局は企業側が求める人材でなければ不利であることには変わりません。
転職エージェント経由で落ちた企業に直接応募しても問題ない理由について解説します。さらに、直接応募をする時の注意点と転職エージェントの利用で得られるメリット、おすすめの転職エージェントについても紹介します。
まとめ
転職の良し悪しは転職エージェントとの相性で決まります。相性が悪い場合、求人のマッチングがうまくいかず、サポート不足で不通過が続いてしまうことがあります。
相性の良いコンサルタントと出会うためには、複数のエージェントを利用して転職活動するのが良いです。また、複数のエージェントを利用することで、多くの求人に出会え、転職成功率も高まります。
複数のエージェントを利用する時は、求人数の多い大手エージェントと、サポートが手厚い中堅エージェントを併用するのがおすすめです。