今の会社に勤めていて、将来的に不安になったり、もっとキャリアアップを目指したいという思いから転職を考えている人も多いのではないでしょうか。転職が未経験の人ならば、いきなり探すよりも、まずは誰かに相談することから始めることでしょう。退職もしなければならないので、人間関係の悪化も懸念されます。絶対に転職相談してはいけない相手とその理由転職相談におすすめの窓口についてここで紹介していきます。

この記事でわかること
  • 転職相談相手と相談窓口選びを失敗した話
  • 転職相談窓口の種類・メリット・デメリット
  • 転職エージェントが低リスクなワケ

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転職相談してはいけない相手と相談窓口選びに失敗した人の末路

仕事を続けるべきか、転職するかを思い悩むあまり、つい身近な人につらい心の内を話してしまうかもしれません。しかし相談相手を間違えると、今ある環境が悪くなってしまうことがあります。そうならないためにも、転職の相談相手はしっかり選んだ方が良いです。

No.1:同僚(上司)

在職中だと、仲の良い同僚や直属の上司に相談する機会はたくさんあります。仕事は家に居る時間よりも長いものですので、つい悩み相談をしがちです。しかし、現状の会社しか知らない人たちにとって、これから自身が挑戦していく業界の相談をできるものでしょうか。

悩み相談として打ち明けても、引き止められる傾向が強くなったり、転職を止めた場合でも、重要な仕事を任されずに、社内での立場が悪くなってしまう可能性があります。

社内に知れ渡り、転職先が決まる前に職場に居づらくなる

一般社員の場合、直属の上司にはもちろん、さらに上級の上司が存在しています。部下が退社を考えている場合、欠員補充をしなくてはいけませんから、人員を増やしてもらうためにも、上司も早く上に報告をしなくてはなりません。

その過程で誰かに話すということは遮れず、どれだけ口の堅そうな上司であっても社内に知れ渡ってしまいます。単純にいえば、自分が辞めることで誰かが部署移動になったり、急に自分の仕事の引き継ぎが始まったりすれば、自ずと勘ぐってくる同僚もいます。

この場合、転職をするということは裏切り行為に相当すると考える人もいるので、職場の雰囲気は気まずくなることが多くなります。

万が一転職することをやめても、重要な仕事を任せてもらえなくなる

ではあまりにも気まずくなって、転職を考え直そうかとします。また、転職が上手くいかずに在職先に留まることを考えているとしましょう。その場合、職場の雰囲気や上司の態度は変化するでしょうか。

もちろん、思い直したことで温かく迎えてもらって依然と変わらない対応をしてくれる人もいます。しかし、いつ転職を考えてもおかしくはないという思いから、態度も変わったり、上司によっては重要な仕事を任せてもらえなくなるケースも出てきます。これは、社外に情報を漏えいされる恐れがあると認識されているからです。明らかに裏切り者として扱われています。出世も見込めなくなってしまいます。

転職活動を妨害され、引き止めにあう

上司によっては、転職されることで自身の評価がマイナスになる場合もあります。また、転職というキーワードに対して、無性に腹立だしく感じる人もいます。そのようなとき、露骨に転職活動を妨害して強引に引き止めようとしてくる恐れもあります。

急な残業が多くなったり、休日出勤が増えたりして仕事量が依然より増してくるケースや、平日に面接に行こうとして有休休暇を申請しても却下されたりして、転職活動の時間を満足に割けなくなっていきます。

転職先においてトラブルのもとになる

丸っきり違う職種よりも、自身のスキルを元に転職したいと考えていると、どうしても転職先が同業他社になってしまうものです。このような場合、どこかの取引先で在職先と繋がりがある場合があり、自身の誹謗中傷が転職先に伝わるケースがあります。

このような嫌がらせを平気でしてくるようなこともあると、転職先においてトラブルの種になりかねません。

No.2:嫁

転職となると収入にも変化が出る可能性があるので家族にも相談しないといけません。家族である嫁に相談したら応援してくれるかと思いきや、そうではありません。

嫁ブロックにあう

特に一家の大黒柱として家庭の収入を支えている夫の転職には、妻が猛反対をするケースがあります。これは【嫁ブロック】といわれ、相談するや否や、いきなりの説教が始まって、一切相談を受け付けない姿勢をみせてきます。

転職すると年収が下がり、有給休暇の取得率が低くなることから、現実的でステータス重視の嫁が、生活スタイルの変化を認めないという理由で起こっています。また、単に転職が嫌なのではなく、転職先での夫の立場を心配していることも挙げられています。

家庭の雰囲気が悪くなり転職を断念する羽目になる

嫁ブロックが発動すると、一向に話し合いの場を保てず、転職の話題を出しても一方的にシャットアウトされてしまうことが多くなっています。
妻の反対によって転職や起業を断念したり、決まっていた転職先の内定を辞退することもあり、企業の選考を途中辞退せざるを得なくなる事態に陥ります。
また、転職について反対している嫁と転職したいあなたとの意見の食い違いから、家庭内の雰囲気が悪くなる恐れもあります。

No.3:親

同じ会社員としても経験を持っている人生の先輩である親なら、自分の味方になって相談に乗ってくれるだろうというのは、大きな勘違いです。
親はいつまでも子どもを心配しているものです。困ったときには助けてくれる大切な存在です。しかし、特に親の世代で定年を迎えていたり、その間際である人たちは、終身雇用制度中に在職しており、転職とは無縁の時代を生き抜いてきました。愛社精神が強いため、転職にマイナス思考であることがうかがえ、「今は時代が違う」という説明から入らないといけません。

No.4:ハローワークや地方自治体の窓口

転職となると、まずはハローワークや地方自治体の窓口に行って情報を得ようと考えてしまいます。地域の求人情報が効率的に探せるようですが、そうとばかりはいえないかもしれません。

有効な情報を得ることができない

ハローワークや地方自治体の窓口に相談した場合、その窓口の人は転職のプロではありません

仕事として各企業回りをして、募集情報を手に入れている訳ではないのです。そのため、転職に関して有効なアドバイスをもらえないばかりか、掲示されている求人票を無理やり推し進めてきます。

ブラック企業の入り口となる可能性が高い

この求人票の労働条件というのは、実際の労働条件とかけ離れている場合もあります。これには求人票が無料で掲示できるというメリットが企業側にあるからです。多くの採用者を求める中小のブラック企業は、高額なコストをかけてまで人材を確保するよりかは、無料でコストを抑えたハローワークを愛用しているものです。

このような求人票との食い違いによって、ハローワークがブラック企業への入り口になっていることが問題となっています。無料で行えるというので、採用する気も無い企業がいつまでも求人を出しているケースもあります。

みんなは転職の相談を誰にしてる?

今の仕事ってどうだろう、続けていけるのだろうかと不安な気持ちが生じたときに、一人で考えていてもなかなか答えは出てきません。転職を考えた時にみんなは誰に相談しているのでしょうか。

転職相談相手の割合

相談相手 割合
家族(母親・父親・兄弟の順で)に相談 約28.5%
友人に相談 約28.5%
転職エージェント・キャリアカウンセラーに相談 約20%
その他(会社の上司・同僚) 約12%

出典:https://www.workport.co.jp/applicant_data/detail04.html

この表からも分かる通り、相談相手は家族や友人といった自身の身近な人がメインとなっています。

転職を始める前に約8割は身内に相談する

信頼関係が構築されている身内は本音で話せる間柄というのがあり、多くの人が相談しています。転職を考えていると毎日が不安になりますが、信頼する相手に応援してもらえるのは大きな心の支えになります。そのため、約8割の人が身内に相談している現状となっています。

家族に相談する前に考えるべきこと

しかしながら、人材業界にでも務めていない限り、身内のほとんどは転職そのものには詳しくありません。転職先の探し方や具体的なアドバイスはもらえず、すでに説明したように最悪のケースとして、心配され過ぎて転職を思い留まるように説得されてしまいます。

転職の理由が明確であれば、家族を納得させることも可能といえます。しかし、転職の理由が整理されておらず、明確でない場合は家族に相談しても不安を煽るだけになるでしょう。

とはいっても、職場を変更するのですから、最終的には家族に報告するのは当然といえます。そこで、理由が整理されておらず、不安が消えない人や転職する上で自分が正しいという判断の後押しが欲しい場合には、家族からは得られない具体的な転職についてのアドバイスを家族以外にも並行して相談しておくべきといえます。

転職についての相談内容のまとめ

相談内容 割合
転職の勧め方についての相談 45%
転職活動をした方が良いかどうかの相談 45%
希望している職業の業務内容や環境についての相談 32%
応募検討中の企業の評判について 20%
希望している業界の動向について

20%

「何について相談しましたか(複数選択可)」
参照https://linq.career-tasu.jp/magazine/career-change-counseling/

実際に初めて転職活動を行っていくと、履歴書と違う職務経歴書の書き方はどうすればいいか、転職での面接にはどうやって臨めばいいか、あの会社から内定を取るためにはどうしたらいいのか、といった悩みがでてきます。そこで転職の攻略法を相談するには誰にするべきでしょうか

転職相談の窓口選びに失敗しないためには複数利用が賢い選択

転職相談を1カ所だけにすると、求人情報や回答もかたよって転職した後に後悔してしまうかもしれません。仕事の業種や種類、疑問などに寄り添ってくれる場所は複数あります。じっくり向き合って転職活動が成功するような行動をしましょう。

転職相談窓口の種類・メリットデメリット

窓口 メリット デメリット
ハローワーク
公共機関
・国の転職支援機関なので安心
無料で職業相談も受け付けている
地元就職に強い
・自己分析や職業訓練の相談が無料で受けられる
・失業手当などの事務手続きには詳しいが、キャリア相談する相手としては、役不足
・ハローワークからの応募は、面接を絶対にしないといけないという規則がある
・掲載している企業数が少ない
・ブラック企業がいる可能性もある
・募集要項と実際の求人内容に差異があることが多い
・相談員によって対応がまちまち
転職相談会 ・転職アドバイザーが個別に転職方法の相談会を行っているので、転職したい業種や職種について未経験でも必要な情報を仕入れることが出来る ・沢山企業がありすぎて、自分に合うものが分からなくなる
転職エージェント ・転職についての不安を相談でき、求人の紹介なども行ってくれる
無料で利用できる
・職務経歴書の書き方・応募書類の添削・面接対策・求人企業の紹介・職歴の棚卸し などをしてくれるので、転職自体がかなり軽くなる
・在職中でも効率よく転職活動が出来る
・全国に拠点がある
・一社につき、1週間~1ヵ月程度の時間が掛かる
・転職市場価値が低い場合、案件紹介を受けられない可能性がある
・登録から時間が経つと放置される

複数の転職相談窓口を利用する

転職の相談窓口には、ハローワークや転職エージェントといった、一貫して無料で利用できるものがあります。
初めから相談先を1つに絞って転職活動を進めるよりも、無料で利用できるものを複数利用する方が、自分に合っているかどうかを見極めることができますし、複数を並行利用している場合は、紹介される案件の量も増えるというメリットもあります。
複数を利用して自分に合う相談窓口を見つけていきましょう。

就労支援サービスの相談窓口

ハローワークには障碍者手帳の有無に関わらず、専門の窓口があります。また、地域の支援センター民間でも就労支援サービスを専門的に行っている企業もあります。一人ひとりへの対応はもちろん、家族を含めて相談を受け付けており、転職への準備からその活動の支援、内定後の職場定着支援までを対象にサポートしてくれます。

相談すべき相手を見極める

転職を考えているとき、一番大事なのはその仕事内容を相談する相手といえます。ただの聞き上手であったりするよりかは、個々の仕事内容や職種の特性といった業界知識を幅広く持っている人に相談するようにしましょう。特に上でも重要性があります。

事前の準備が大事

転職をするには事前の準備も大事です。やりたくない仕事を明確にしておき、在職時と比較をする上でも仕事内容と収入の優先順位を事前に決めておきましょう。

また、業種から興味のある企業をピックアップしておき、自身の基準となる企業として転職の窓口で相談できるようにしていきます。

転職相談するならエージェントが低リスクで役に立つワケ

転職相談をするならば、豊富な知識を有し、転職市場のプロでもある転職エージェントを利用するのはプラスになるでしょう。何よりも転職のプロとマンツーマンで活動できるのに、無料で利用できるメリットは大きいものといえます。

キャリアの棚卸しをしてくれる

転職エージェントを利用すると、自身を担当してくれるキャリアコンサルタントが就きます。キャリアコンサルタントは面談を交えて、客観的な視点から応募者の市場価値を判断してくれます。

転職のプロと面談することで、自分では気づかなかった潜在的な強みを把握でき、転職活動においてアピールポイントとして優位にしていくことができます。

非公開求人が豊富で自分にマッチする求人を紹介してもらえる

自分一人で転職活動をしていると、なかなか客観的に自己評価をすることが難しいものです。一方、転職エージェントでは、キャリアコンサルタントの面談を経て、自分の希望条件や性格に見合った求人を紹介してくれます。
転職エージェントには、転職情報誌や転職サイトに公開されている求人数よりも多く案件を取り揃えています。これは非公開求人が豊富にあるためで、転職成功率が高くなっています。

相談だけでも利用できる

転職エージェントを利用する場合、必ず転職しなければいけないというわけではありません。転職の相談だけの利用も歓迎してくれます。また、転職の相談時に、現職の状況を踏まえて、そもそも転職すべきかどうかの判断までしてくれます。

転職活動の全てをサポートしてくれる

転職エージェントは平日の日中はもちろん、土日や平日夜も対応してくれますので、在職中であっても問題ありません。サポート体制も万全で、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策を行ってくれます。

また、企業との面接日程を調整してくれるので、自身の都合に合わせてスケジュール調整を行うことが可能となり、自分一人では行いにくい年収交渉や条件面での交渉を応募先企業に対して仲介してくれます。

さらに、転職活動においては、現在の会社を辞めなければなりませんが、引き止められて困っている場合でも、転職エージェントでは円満な退職の仕方を助言してもらえます。

転職相談におすすめの転職エージェント

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転職相談におすすめの転職エージェント
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まとめ

転職の相談相手としては、会社の同僚・上司や家族(嫁や親)に相談しても、結果として満足いくアドバイスは期待できません。転職活動の相談窓口には、在職中の上司やハローワーク、自治体の相談窓口、家族(嫁)はリスクを伴うので、できるだけ避けるようにし、複数の相談窓口を候補に挙げながら、基本的には転職活動のプロである転職エージェントを利用するようにしましょう。

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