自己PRは転職活動において必ず質問される項目だと言ってよいでしょう。どの職種を志望するにしても人事は必ずチェックしてくるので、不十分な準備のまま臨むと書類選考で落とされてしまい、採用面接にすら臨めないということもあります。自己PRのポイントとしては再現性と具体性をどこまで高めるかで選考通過率が大きく変動してきます。

今回はそんな自己PRで高評価をもらうためのポイントをまとめています。

私も自分自身の転職活動において、自己PRの再現性と具体性を重視したことで40%だった書類選考率が70~87%まで上昇しました。

転職活動において自己PRを作成する前の参考情報として見てみてください。

以外と当てはまる人多し!こんな自己PRはだめだ!


まず、自己PRを作成する上において、NGポイントを例文付きで紹介します。原則として、初見の人事担当者があなたの職務経歴書を見て「この人は何が言いたいのだろう?」、「この人のスキルや経歴はうちでは活きないかなぁ」と思われてしまったら書類通過できません。そうならないためのポイントを解説します。

自己PRのNGポイントまとめ

自己PRにおけるNGポイントは以下にまとめることができます。ビジネスと同じで自分本位な表現になってしまったら人事担当者から高評価をもらうことはできません

【自己PRでやってはいけない表現一覧】
・抽象的な表現が多い
・一般論に終始してしまい、あなた自身の強みが見えない
・事実や趣味の羅列で評価できない文章になっている
・具体的な実績が乏しく、漠然とした表現
・スキルや経験と志望企業との関連性が意味不明

続いて、具体的なNGを見ながら、やってはいけない表現例を見ていきましょう。

NGな自己PRの例

人事担当者に落とされてしまう自己PRの例を紹介します。

「私の強みは明るい笑顔による、かなり高い営業力にあると思われます。前職は保険営業でしたが、高いコミュニケーション能力での新規開拓のために笑顔をセールスポイントにして拡販業務に従事してかなり良い成果を収めることができました。

転職活動では証券の営業ということで同じ金融業で営業のエッセンスは同じかと思いますので貴社でも私の営業力は花を咲くと思います。」

この事例では、全体的に抽象表現である「かなり」、「とても」といった言葉が使われており、成果についてイメージが付かないまま終わってしまっています。成果についてもぼかしているため、客観的な評価ができず、人事としては疑問を持ったまま書類選考で落とさざるを得ないです。

更に、証券会社の営業と保険営業では営業という職種は同じでも業種が違うのに、ほぼ同じ要領で出来ると傲慢な印象を受けてしまいます。

これらの観点を踏まえたうえでこの自己PRを修正してみましょう。

【修正した自己PR】

「私の強みは自分で決めたルーティンをやりぬく営業力です。具体的には保険営業の現場で毎日のリスト作りとテレアポを2時間決めて実施し新規開拓を怠らなかったことです。その結果、事業所30人の中で法人成約率ナンバーワンとなりました。

この経験で得た地道な営業アプローチ手法は証券営業の基本である行動量担保につながると考えます。商材の違いによるキャッチアップは必要と考えますが、行動量でカバーしていきたいと思います。」

こちらの方が、「未経験ながらも営業に対しての姿勢ができている。」と人事から高評価を得られるでしょう。実績や行った行動も具体的ですので、読んでいてすっと頭の中でイメージができます。では、具体的にどんなことを書いていけばよいのか、を次の章で解説します。

日本人は大の苦手!自己PRはそもそもどんなことを書けばよいのか

自己PRについて苦手意識を持つ人は多いです。そもそも、日本人の傾向として、謙虚さや自己主張をあまり行わないというのが美徳となってしまっているので、いざ自己PRとなると何から書いていいのかわからないというケースが散見されます。
ここでは、そんな自己PRで取り上げるべき職務経験やどう書けばよいのかポイントを解説します。

自己PRで取り上げるべきエピソード

自己PRで取り上げるべきエピソードは単なる職務経験では評価の対象になりません。あなたの仕事に対する考え方や強みが発揮されたものを選ぶべきでしょう。

【取り上げるべき自己PRのエピソード】
・会社の中で客観的に見て優れていると評価されたエピソード
・課題を自ら見つけてその課題を解決したエピソード
・困難な事態に直面して解決したエピソード

これらのエピソードで表現されるあなたの強みと考え方が転職する企業でも通用すると思ってもらえれば、採用面接では通過することができるので、あなたの考え方や強みが表現できそうなエピソードを選んでスキル等と棚卸してみましょう。

自己PRの組み立て方

エピソードを決めたら、どのようにして組み立てればよいか解説します。基本的には、結論ファーストで事例を合わせながら、最後にどのようにして転職先の企業で強みが発揮できるかを書けば人事担当者にとってイメージしやすいものとなるでしょう。

【自己PRの組み方】

・結論として自分の強みを書き出す。
・強みが表現された過去の職務上での経験を書き出す。
・その強みが転職先でどう活用できるのかを書き出す。

採用担当者の目に留まる自己PRとはどんなもの?

自己PRで取り上げるべきエピソードと組み立て方が分かったところで、好印象に残るためのポイントを解説します。NGポイントの裏返しと思ってもらえればよく、初見の人事担当者にとって、「この人のこの能力はうちでも必ず活かせそうだ。」となったら良いのです。

自己PRで抑えるべきポイント

・志望する企業の特徴と職種の特性を理解する
・強みが具体的であり、イメージしやすいかどうか
・強みと志望先の企業との関連性がロジカルか
・成果や結果が客観的に判断できるか

これらのポイントが上手く表現されている例を見てみましょう。

【良い自己PRの例】

「私の強みはどんな取引先でも信頼関係を構築できる関係構築能力です。具体的には前職の飲食品のルートセールスで劣勢の問屋様を担当した際に、商品ありきの提案ではなく、まず私の人間性を買ってもらうためにオフサイトでの交流や打ち合わせを通じて打ち解けていき、私であるなら商品をとり扱うというレベルにまで信頼を勝ち取ったことです。

この手法を事業所の中で横展開することで東海ブロックでの営業成績表彰を勝ち取ることができました。この関係構築能力は貴社のメーカー営業の場でも工場の方や様々なステイクホルダーとの関係性を作るのに役立つと考えます。」

結果、強みといったものが具体的かつ客観的に判断できるので、異業種であっても再現できると判断される良い自己PRとなっています。

上手く自己PRを作成するためのツール

とはいえ、自己PRをゼロから作成するのは時間と労力がかかります。そのため、転職エージェントを活用することで企業分析の時間を省き、かつマッチングの時間も節約して自分の力にあった企業を探すことが可能です。

転職サポートも手厚いリクルートエージェント

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キャリアアドバイザーの客観的なアドバイスで、自分では思いつかない新しい選択肢が見つかることもあります。今後のキャリアに悩む若年層の背中を押してくれる心強い支援が受けられます。

転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも有難いですね。

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まとめ

ここまで、自己PRの作成方法についてまとめてきましたが、イメージできましたでしょうか?重要なのはあなたの強み・経験が具体的に表現されており、人事担当者にとって「この人の経験はうちでも活きそうだ」と思ってもらえるかどうかなのです。本コラムを参考に理想的な自己PRを作成してもらえれば幸いです。



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