求人を選ぶ際は、業種に固執せず欲を出さないようにして、人材不足の業界を狙うことがポイント!
現代の厳しい経済状況の中で、多くの企業が業績回復の一環として人員整理を実施しています。
特に45歳以上の中高年層がリストラの対象となるケースが増えており、再就職市場での彼らの立場は一層厳しさを増しています。
しかし、再就職は決して不可能な道ではありません。
この記事では、リストラされた45歳以上の中高年がどのようにしてできるだけ早く再就職するかについての具体的な方法を紹介します。
中高年がリストラの対象となる背景と、再就職がなぜ困難なのかを理解した上で、再就職を目指す中高年が取るべきステップや、特有の強みを生かした職探しのテクニックを解説します。
また、転職市場で有利に立つためのスキルアップの方法・適切な転職サービスの選び方・面接での効果的な自己PRの方法なども詳しく取り上げます。
45歳以上の中高年でも再就職の道を切り開くための参考にしてください。
- リストラされる理由
- 再就職が難しい理由
- きるだけ早く再就職する方法
- ハイクラス・ミドルクラス層向け転職エージェント
- キャリアを活かせる好条件の求人が多い
- 外資系・日系大手企業に強い
- ハイクラス転職/管理部門の転職に強い
- 累計転職支援実績59万人(2024年5月時点)
- 30~45歳の転職成功者多数
45歳以上の中高年がリストラされる理由とは?
45歳以上をリストラする企業が増えている
2019年に入って、大手上場企業が相次いで早期退職者を募集しリストラを進めています。
社員に優しい会社と評判だった富士通が5,000人のリストラを打ち出したほか、2012年に大規模なリストラを行ったNECも2019年春に3,000人のリストラを追加。さらには、カシオ計算機や千趣会など、今回初めて早期退職の募集を行った企業も多いです。
そのほかには、エーザイ、日本ハム、アルペン、協和発酵キリン、コカ・コーラがリストラを行っていて、そのすべてが対象者を45歳以上としています。
リストラを行う理由は、人員構成の適正化を進めて収益力を高めるためとしていて、新卒採用を2倍に増やすという企業もありました。
参考:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190422-00010000-flash-peo
リストラされる理由①給料が高い
なぜどの企業も45歳以上をターゲットにしているのかというと、その理由の1つが給料の高さです。年功序列が根強い日本の大手企業は、45歳前後は年功序列型賃金で給料が高く、また団塊ジュニア世代なので人数が多いことから、この世代の人件費を切って大幅なコストダウンを図るという狙いがあります。
年齢分布を見ても45~60歳が多く、若手から見た「上が詰まってる感」が問題視されています。
リストラされる理由②仕事への意欲が低い
もう一つの理由が意欲の低さです。45歳以上は、1つの会社に長く務めることを美徳としてきた世代なので、これといった上昇意識もなくなんとなく仕事をこなすような人が多いのが特徴です。
また、これから構造改革を行う企業にとって、伸びしろもなく柔軟性にも欠ける45歳以上はとても扱いにくい人材でもあり、それだったら新卒採用や若くて即戦力のある中途採用を増やして、新しい風を入れたいという企業の思いもあります。
リストラされた中高年の再就職が難しいのはなぜ?
スキル不足
中堅世代以上の再就職では、即戦力が強く求められます。キャリアを積んでいる反面、柔軟性に乏しく、定年退職までの年月も短いため、若い人のようなポテンシャルは期待できないからです。
特に、管理職が務まるだけのマネジメント能力は、どの業界でも必須といえます。
求める給与が高い
日本企業に多い年功序列型の企業では、年齢によって給与が決まっています。そのため、実際は能力に見合わないほど高い給与をもらっていた人がいて、転職先でもそれと同じくらいの給与を求めるパターンが多いです。
しかし、企業はそこまでの高給を出すことが難しいために折り合いがつかず、転職に失敗するケースがあります。
扱いづらい
45歳以上で転職に成功したとしても、待ち受けている現実は先輩や上司が年下ばかりという環境です。年上の部下や後輩を持つ方も気を遣うのに、そのような環境で卑屈になる厄介な人もいます。
さらに、大企業出身の場合その企業のネームバリューや過去の栄光にしがみつき、ムダにプライドが高い場合も少なくありません。
このように、45歳以上の中高年はその扱いづらさから敬遠されがちです。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
リストラされた中高年ができるだけ早く再就職する方法は?
長期戦を覚悟し、なりふり構わず応募し続ける
年齢が高くなるにつれて、求人数自体が少なくなります。そのため、年齢が高くなるほど再就職のための活動期間も長くかかります。
50代は6ヶ月以内に再就職できている人が多いですが、2年以上かかる人もいます。60代の再就職では、7ケ月以上かかる人がもっとも多いです。
なお、60代で再就職した人の40%は、仕事関係や親戚などのコネクションで再就職先を見つけています。
仕事を紹介してもらえるようなコネを持っていない人の場合は、長期戦を覚悟の上、なりふり構わず応募し続けることが大切です。落とされても焦らず、数をたくさん応募してチャンスを増やすことを心がけましょう。
転職エージェントに断られても諦めない
一人で転職活動するよりも、転職エージェントに求人を紹介してもらったり、サポートを受ける方が転職が成功する可能性が高いことから、転職活動のサポートに欠かせない転職エージェントですが、45歳以上の中高年だと年齢がネックになり登録すらさせてもらえない可能性が高いです。
しかし、もし1社に登録を断られたとしても、他の転職エージェントでは登録できることもあるので、あきらめずに複数の転職エージェントに登録するようにしましょう。
求人数の豊富な大手転職エージェントと、サポートが手厚い中堅の転職エージェントを組み合わせて登録するのがおすすめです。
下記でおすすめの転職エージェントを紹介します。
本当に役立った転職エージェントおすすめランキング12選を紹介
doda
dodaは、45歳以上の方で利用することができる転職エージェントです。
なぜならdodaの求人には、45歳以上でも応募できる求人が多数存在するからです。
dodaのキャリアコンサルタントは、全業界に詳しく内定が貰いやすい業界・企業を熟知しています。
したがって、自分の希望を伝えて紹介してもらえる求人は高い確立で内定を貰いやすいです。
給与交渉や面接日の代理設定なども行ってもらえるため、スムーズに転職活動を進めることができます。
dodaにどのような求人があるか気になる方は、是非登録してみましょう!
世界最大級60年の実績ハイクラスエージェント ランスタッド
オランダで創業した世界最大級の総合人材会社でグローバルに60年間、毎年約20万人の転職サポート実績をもつランスタッド。外資系企業や日系グローバル企業など、大手優良企業のハイクラス求人を専門に扱う転職エージェント。マネジメント層の求人が多いので、管理職経験を生かして転職したい40代以上の中高年におすすめです。
※日本国内でも急拡大中で北海道から九州まで全国各地に117拠点があります。
※マネジメント経験を生かしたい40代までおすすめです。
40代以上の求人も豊富なリクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大手なので保有している求人数が格段に違い、さらにネットなどで閲覧できる公開求人よりも非公開求人も多く、約20万件以上抱えています。そのため、中には40代でも応募できる求人もあります。また、大手だからこそ企業からの信頼も厚く、転職者に有利な選考や年収交渉を行うことができます。
応募書類の添削や面談対策も行ってくれるので、40代になって転職することになった理由、志望動機などもよりよいものに仕上がります。
必ず面談してくれるSpring転職エージェント(アデコ)
世界人材シェアNo.1のアデコが運営する、外資系転職エージェントです。外資系を中心に、日系企業の求人も多数扱っています。求人の80%が非公開求人で、良質な求人が多いです。
万が一、紹介できる求人が少なくても必ず面談をしてくれます。さらに、単に40代向けの求人情報を紹介するだけではなく、そこに転職した後のあなたのキャリアについても相談できるのが、Spring転職エージェントです。
未経験の業種・職種に転職する人だけではなく、転職自体が初めての人も、何度か転職を繰り返して40代の転職を迎えた人も、安心して専属のコンサルタントと相談しながら転職活動をすすめていくことができます。
※40代まで、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。
シニア世代の転職におすすめの転職サイトや転職エージェントをまとめました。年代別のおすすめ転職活動方法や中高年の転職で成功するポイントなども紹介しているので、ミドル~シニア世代で転職を考えている人は参考にしてみてください。
業種に固執しない
40代以降の再就職では、半数以上の人が業種を変えています。それだけ、中高年の再就職は業種にこだわれるほど選択の余地がないということです。
特殊な技術や資格を持っているのでなければ、今の業種に固執せず異業種にも応募してみた方がよいです。
欲を出さない
中高年の再就職は、前職と同じ待遇で受け入れてもらえることはまずあり得ません。内定が出ると、「こんなに早く決まるなら、もっと条件がいい会社があるのでは?」と思ってしまいがちですが、欲を出すのは禁物です。
最悪の場合は、満足できる条件の会社が見つかる前に年齢が上がってしまい、ますます転職が難しくなってしまいます。
自分の能力を過信せず、待遇や条件については妥協することも大切です。
人材不足の業界を狙う
人材不足が慢性化している業界なら、年齢にかかわらず歓迎される傾向があります。
人材不足の業界の一つは、農業や漁業といった第一次産業です。大手法人以外は年収ダウンが必然ではありますが、やりがいを感じやすい魅了もあります。
第二次産業の製造現場・建設現場・電気などの現場系も、ノウハウを持ったプロフェッショナルが不足しているため、高齢でも求人が豊富です。適合するスキルを持っている人であれば、中高年でも年収アップが可能な業界です。
こだわりを捨てる
中高年世代が再就職するには、こだわりを捨てることで間口を広げることも大切です。これまでの会社の文化ややり方にこだわることで、「頑固で使いにくい人材」と見なされ、採用されにくくなってしまうからです。
特に、前の会社で高い役職に就いていた人は一旦プライドを捨て、再就職先での年収や役職にこだわるのも止めましょう。
逆にエグゼクティブとしての再就職に成功している中高年は、事業価値の向上や職責・権限といった、企業にとってのメリットにこだわる傾向があり、結果にコミットできる能力もあるので、結果的に報酬や役職もついてくるケースが多いです。
これから生き残るのは「自主行動型」の人材
日本にはチームワークが尊重される風土があるため、企業もこれまでは協調性のある人材の育成に力を入れてきました。
しかし、かつてのような終身雇用が当たり前ではなくなり、日本企業が外資系の企業体質に変化している近年では、80%近くの企業で「自ら考えて行動できる『自主行動型』の人材」が求められています。
中高年の場合は過去の成功にあぐらをかくことなく、自ら積極的に学ぶ姿勢も重視されます。
新しい職場に入るに当たって、協調性も不可欠なものではありますが、指示待ちタイプの中高年では、再就職市場で生き残ることができません。
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まとめ
最近のリストラでは、45歳以上の従業員が対象になっているケースが多く、大手企業でもリストラが進んできています。
しかし、スキル不足や給与設定の高さ、扱いづらさが仇となり、再就職が上手くいかないケースが多いです。
求人を選ぶ際は、業種に固執せず欲を出さないようにして、人材不足の業界を狙うようにしましょう。
また、複数の転職エージェントのサービスを受けることで、1人での転職活動よりもぐっと再就職に近づきます。
こだわりを捨て、自主行動型の人材になることが、転職成功の鍵です。