音楽が好きで、音楽を仕事にしたいと考えている人は多いでしょう。また学生時代に自分が音楽をプレイする側で、プレイヤーになることは諦めたものの、音楽に関連する仕事がしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、音楽関連職まとめ、音楽業界に転職することの是非、未経験OKの音楽関連職求人5選について紹介します。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
音楽業界を目指す人におすすめの転職サイト・エージェント5選
音楽業界に転職したいのなら、求人数の多い転職サイトや音楽系やエンタメ系の求人に特化した転職サイトを利用するのがおすすめです。
ほかにも、エージェント機能があるところを利用すれば、自分の希望に近い求人を紹介してもらえやすくなります。
そこでここでは音楽業界を目指す人におすすめの転職サイト・エージェントについていくつかご紹介します。
doda
dodaはパーソルキャリアが運営する、転職者満足度ナンバーワンの転職エージェントです。
音楽業界に特化した転職サイトというわけではありませんが、求人数が多いので音楽系の仕事も見つかりやすいでしょう。
またdodaでは転職サポートが充実しているといった強みもあります。
求人紹介だけではなく、書類添削や面接対策などを一貫してサポートしてくれるので、「ひとりで転職するのが不安」「音楽業界の仕事について紹介してほしい」方にはおすすめです。
地方の求人にも対応しているので、Uターン・Iターン転職を考えている方にも向いています。
dodaでは、「年収査定」「適職診断」「キャリアタイプ診断」「レジュメビルダー」などがあるので、「何から始めたらいいかわからない」方はぜひ利用してみてください。
リクルートエージェント
求人数 | 約1,500件 |
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特徴 |
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リクルートエージェントは大手人材会社「リクルート」が運営する、求人数トップクラスの転職エージェントです。
非公開求人を含めてとにかく求人数が多く、ほかの転職エージェントにはない求人が見つかりやすいメリットがあります。
音楽業界で言えば、たとえば「音楽番組の制作・進行」「音楽制作ディレクター」「音楽楽器の営業職」などを取り扱っています。
なかには、音楽関連の新規事業の立ち上げスタッフやアプリエンジニアといった変わり種の職種もあります。
またリクルートエージェントには「スカウト機能」も備わっています。
自分のキャリアや希望条件について記載しておけば、自分から探さなくても音楽業界の優良企業から直接スカウトが来るのでより効率的に転職活動を進められます。
「なるべくたくさんの求人から選びたい」「自分の市場価値について知りたい」方はぜひ登録しておくといいでしょう。
マイナビクリエイター
求人数 | 約270件 |
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特徴 |
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マイナビクリエイターは人材業界大手「マイナビ」が運営する、IT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
業界に特化したエージェントだからこそ求人も豊富で、マイナビクリエイター独占求人の取り扱いも数多く掲載されているといわれています。
またマイナビクリエイターでは「マッチボックス」といった機能があり、音楽関連の実績や経歴を持っている人であればポートフォリオを提出すれば企業へのアピールになります。
自分の市場価値やどんな企業からオファーが来るのかについて知りたい方は登録しておいて損はないでしょう。
「音楽業界って職場としてどうなの?」と不安な方もいるでしょうが、第二新卒や30代向けの求人、産休・育休取得実績のある求人、ワークライフバランスを重視できる職場などでも絞れるので安心。
またサイトには転職ノウハウについても掲載されており、魅力的なポートフォリオの作り方や書類作成のコツ、面接対策についても書かれています。
転職相談会や就職相談会といった各種イベントも開催されているので、ぜひ参加してみてください。
ワークポート
求人数 | 約230件 |
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特徴 |
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ワークポートは株式会社ワークポートが運営する転職エージェントです。
幅広い職種を取り扱っていますが、なかでもクリエイティブ系の求人や音楽業界の求人も豊富に掲載されています。
未経験歓迎の求人も積極的に紹介しているので、職種未経験の方や音楽業界に新しくチャレンジしたい方にもおすすめです。
ほかにも、「リモートワーク求人」「急募求人」「年収アップ向けの求人」「スペシャリストを目指すクリエイター向けの求人」などといった特集も組まれているので自分に合った働き方も実現できます。
サイトには、実際に転職をサポートしてくれるコンシェルジュの強みとする分野などが掲載されているのでチェックしてみるといいでしょう。
ワークポートでは担当者kらのレスポンスも早いといった口コミもあるので、できるだけスピーディに転職したい方はぜひ利用してみてください。
マスメディアン
求人数 | 約300件 |
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特徴 |
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マスメディアンは業界向け雑誌を発行する「宣伝会議」のグループ会社で、広告・WEB・マスコミに特化した転職エージェントです。
マスコミ系では大手の宣伝会議が運営しているだけあって、宣伝会議ならではの人脈や情報ネットワークがあるのが強みです。
広告・マスコミ業界に特化したエージェントが多数在籍しており、エージェント自体も業界に精通しているので情報収集にも役立ちます。
音楽業界の中には、広報やマーケティングといった職種もあるので、音楽関連の仕事にどうしても携わりたい方は登録しておくといいでしょう。
業界内での認知度が高く、広告・Web業界では2,500社以上の企業と取引しており、大手ブランド・メーカーにも転職実績があります。
外資系広告会社やハイクラスの求人もありますが、なかには未経験OKやUターン・Iターン転職向けの求人なども実は多数取り扱っています。
東京・横浜・名古屋・大阪・福岡・金沢とエリアは限られますが、無料の個別相談会やセミナーなども開催されているので気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
必要な資格は「音楽が好き」という気持ち!未経験OKの音楽関連職まとめ
職種 | 仕事内容 |
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歌手・ボーカリスト | 歌手やボーカリストになるためには、特に資格は必要ありません。ただし、歌い手でいることを“仕事”にしようとした場合、CDを販売したり、ライブ(配信を含む)を行ったりして収入を得なければいけません。そのため安定した収入にはなりにくいというデメリットがあります。 |
ブライダルプレイヤー | 結婚式上あるいは披露宴会場にて、新郎新婦の要望に応じた音楽を演奏します。最も多いのはオルガンやピアノなどで結婚行進曲をはじめとしたブライダルソングを演奏するという仕事です。メインでも十分仕事として成立しますが、音楽家を目指す人がよく兼業としても行っています。 |
作詞・作曲家 | 作詞や作曲についても、歌手同様これだけで安定した収入を得ることは難しいものの、こちらも専門的な資格は必要ありません。フリーの作詞・作曲家として仕事を請け負い、中小企業のイメージソングを制作したり、学園祭のテーマソングを制作したりすることによって収入を得ることができます。 |
コンサートステージスタッフ | アーティストが魅力的なステージでパフォーマンスができるように、ステージのセッティングや撤収を行います。電気系統のセッティングの他、音響や照明などのセッティングの確認も行います。 |
イベントプロデューサー | イベントスタッフ等の仕事を経験し、ある程度キャリアを積んでから就ける仕事ですが、ライブをはじめとした音楽系のイベントの企画・運営からスタッフ選びまで行う仕事です。企画の段階で憧れのアーティストとミーティングもでき、自分の裁量が大きく、音楽に関わっているという実感が持ちやすい仕事です。 |
カルチャースクールの音楽講師 | 音楽経験があり、他者への指導もできる腕前を持っている場合は、資格が必要ないカルチャースクールの講師になるという選択肢もあります。教員免許も必要なく、好きな楽器の授業を行うことで、受講生の人数によっては十分な収入を得ることもできます。 |
音楽雑誌の記者 | 音楽に関係した仕事がしたくて、アーティストとコンタクトがとれるような仕事を希望する場合、音楽雑誌の制作側にまわるという方法もあります。記者になればアーティストにインタビューしたり、ライブのレポートなども作成したりするため、アーティストやライブに密着した仕事が可能です。 |
コンサートプロモーター | 音楽プロダクションをはじめとした芸能プロダクションから依頼をうけ、対象となるライブやコンサートのプロモーションを行う仕事です。チケット販売の手続きはもちろん、購入者の集計をとったり、当日にも進行状況の確認や出演者の送迎などの業務も担当します。 |
音楽業界は厳しい?詳しい動向について解説
レコード会社は抱えているアーティストにより明暗ハッキリ
大手レコード会社も低所得で将来に希望持てず
大手のレコード会社の契約社員の求人を見てみると、契約社員とはいえ月給が16万円~となっていて、想像以上に厳しい音楽業界の低迷が垣間見えます。
CDによって売り上げを引っ張ってもらっていたレコード会社は、CDの売れ行きが低迷していることから、後述する他の売り出し方法に方向転換しているものの、ミリオンヒットが連発していたような1990年代では考えられないほど下降してしまっています。
しかし、先見の明があったレコード会社では、CD以外のアーティストの売り出し方法を考えており、そこで明暗が分かれています。
音楽シーンはCDから動画配信・ライブへ
12~69歳を対象とした一般社団法人日本レコード協会の調査(2017年発表)によると、主な音楽聴取方法の第1位は、ダントツでYoutube(42.7%)でした。
音楽CDによる聴取(レンタルも含む)は第2位(38.4%)であり、お金を支払って音楽を楽しんでいる人は、全体の32.6%となっており、もはや音楽は無料で楽しむものになりつつあります。
多くの人はYoutubeにアップされている公式な動画や、違法ダウンロードをいけないとわかっていながらも無料で楽しんでいるのです。
このような現状に対抗するため、音楽業界でも音楽のデータ配信(有料)や、ライブで生の音源を楽しんでもらう方向にシフトしています。この動きがますますCDの売れ行きを悪化させているという一説もありますが、音楽業界も生き残りをかけて各社懸命に動いている結果だといえるでしょう。
絶対的なヒットソングがなく、特定のアーティストで収益をあげている状態
CDのミリオンセラーが珍しくなかった時代には、老若男女が歌えるような絶対的なヒットソングがあったものです。“踊るポンポコリン”や“Tomorrow never knows”など、誰もが歌える曲は今では珍しくなっています。
実際に、前述した一般社団法人日本レコード協会の調査によると、楽曲を購入した理由として挙げられたものの中で、最も多かったのが「アーティストが好きだから」(82.4%)というものでした。
いい曲だから…というように、曲そのもので購入するのではなく、好きなアーティストの曲だから購入する人がいるのです。
(参考:http://www.riaj.or.jp/f/pdf/report/mediauser/softuser2016.pdf)
このような背景もあるため、レコード会社では人気のある、あるいは人気の出そうなアーティストの発掘・契約に余念がありません。
さらにいえば、人気のアーティストや、楽曲の売り方がうまいアーティストのいる音楽事務所ほど安泰なのです。
音楽業界は職種を選べば安定する仕事
音楽は何もCDだけで楽しむものではなく、幅広いシーンで需要があるため、CDの売れ行きに伸び悩んでいても、転職する際の職種選びに失敗しなければ音楽業界への転職自体を諦める必要はありません。
CDの売れ行きは年々減少しているものの、その代わりコンサート数が年間3万件近く行われており、コンサートで生の音源を楽しむ音楽人口が増えていることがわかります。
CDの売れ行きを担うような仕事に転職するのは、先行きの明るくない仕事に転職するようなものですが、このようにコンサートやライブなどのイベントで音楽を楽しませるような職種であれば、安泰だといえます。
具体的にはイベント運営会社や、コンサートプロモーターなどの仕事であれば、今後ますます増えていくであろう生の音源を提供する側に回ることができ、将来性も明るいでしょう。
音楽に携わる仕事にはどんなものがある?
音響オペレーター
音楽業界の将来性が限定的であるとしても音楽に携わる仕事がしたいという場合におすすめなのが音響オペレーターです。結婚式場やホテル、セレモニーホールなどに転職し、音響機器の操作を行います。
行われるイベントプログラムに沿って、音量の調節を行ったり、曲の切り替えを行ったりすることがメインですが、勤務先によって、または依頼主によっては「こんな感じの選曲で」というように抽象的なオーダーをされることもあるため、音楽好きを活かしてシーンに最もマッチする選曲ができるという楽しみもあります。
音楽が好きというだけではなく、音響機器に関する知識やスキルも必要になりますが、転職後に研修期間のある求人を選ぶことで、異業種からの転職も可能です。
コンサート制作会社
コンサートをメインで制作している会社の他にも、メインはテレビ番組の制作だけど、文化事業部としてクラシックからロックまでコンサートの企画・運営を行っている会社もあります。
このような会社に転職することで、落ち込みの激しいCD売り上げ活動ではなく、発展しているコンサート関連業務に就くことができ、将来性を気にせず働くことができます。
未経験からの転職であっても、最初はデータ処理や、書類作成などの仕事からはじめ、慣れてきたらコンサートの企画・運営に携わることができるようになります。
コンサート制作の仕事では、アーティストの要望をききながらミーティングを重ねるため、さまざまなタイプのアーティストの本音をきいたり、直接話したりすることができるという魅力もあります。
音楽情報サイト運営会社
音楽だけに限定された仕事は難しいかもしれませんが、エンタメの一環として音楽情報サイト運営会社に転職するという方法があります。
ただ、サイト運営の都合上、音楽と同時にお笑いや映画など、その他のエンターテイメント系の記事も作成する可能性があります。
それでも希望を出せば、音楽に特化した仕事をさせてもらえる場合もありますし、そうなれば有名アーティストだけではなく、まだ世に出ていないアーティストに関する記事も作成可能です。
もちろんサイトを制作する上では、会社の方針等があり、思ったような記事が書けなかったり、希望するアーティストに取材できなかったりすることもあります。
しかし、音楽と隣り合わせの世界に未経験でも転職できるというメリットは大きいでしょう。
音楽・リトミック教室スタッフ
自分が音楽のプレイヤー側だったことがあり、プレイヤーとしての腕がなまらないようにするためにも、音楽教室・リトミック教室のスタッフになるという方法もあります。
全国展開しているような大手音楽教室であれば、講師としても働くことができるほか、教室運営の事務スタッフとして活躍することもできます。
純粋に音楽を楽しんでいる子どもたちの姿や、大人になってから自己研鑚として音楽を習っている人の姿を見ることで、自分の音楽に対する姿勢も新鮮なまま維持できるでしょう。
講師として働く場合も、特に資格や免許は必要なく、講師として運営側から認められるスキルがあれば転職できます。
事務スタッフとして働く場合にも、一部年齢制限のある求人もありますが、基本的には資格がなくてもOKのところが多いため、未経験からの転職も可能です。
楽器店スタッフ
楽器のプレイヤーだったことがある人の場合、楽器店のスタッフに転職するという方法もあります。
自分がプレイしていた楽器の他にも、販売を担当することがありますが、楽器の知識については転職後に研修期間がある場合がほとんどです。
楽器のメンテナンスを行う場合にも、マニュアルが用意されているため未経験者でも対応可能です。
楽器を販売する側にまわることによって、楽器の価値も見抜けるようになり、幅広い楽器の知識を身に着けることができるというメリットもあります。
音楽業界に関わる職種4選
音楽業界に関わる職種としては、おもに以下のものが挙げられます。
- クリエイター職
- マーケティング職
- エンジニア・舞台美術職
- 編集者・ライター職
クリエイター職
音楽業界において欠かせないクリエイター職。
クリエイター職ではおもに、実際に演奏をおこなうアーティストのほかにも作詞・作曲家、演出家、編曲家などが挙げられます。
ただ音楽が好きで作りたいといった気持ちだけではなく、クライアントの意志や要望に応えなければいけません。
ほかにも、音楽のトレンドについてもつねにアンテナを張っておくことが大切です。
マーケティング職
マーケティング職ではおもにクリエイターが作った曲を広める役割を担っています。
企業の募集でいうと具体的に宣伝・工法といった呼ばれ方をするケースが多いです。
おもにレコード会社や音楽事務所、広告会社などで働くことになります。
例えば音楽会社では、所属アーティストのマネジメントやメディア出演の手配といった、音楽に直接かかわりのない事務的な作業を求められることもたくさんあります。
エンジニア・舞台美術職
ミュージックビデオやライブなどを開催するにあたり、舞台美術やエンジニア職といった仕事は必要不可欠なものとなります。
エンジニア・舞台美術職ではおもに設営や音の調整、CG演出などの動画編集をおこないます。
技術的なもののほかにも、演出の知見なども必要となっていきます。
編集者・ライター職
音楽をPRするにあたって、雑誌や新聞、WEB広告といった媒体に掲載されることも多数あります。
そこにはもちろん文章やデザインが挿入されるので、ライターや編集者がいます。
音楽の魅力を伝えるライティング技術やインタビュー能力、入稿作業などが必要になるため、文章に自信のある方にはおすすめです。
音楽業界で働く人に求められるスキル・能力とは?
ここでは。音楽業界で働く人に求められるスキルや能力についてご紹介します。
コミュニケーション能力
どの職種にも言えますが、音楽業界はとくにさまざまな人と接する機会が多いのでコミュニケーション能力は必須です。
個性的な人や独特の価値観を持った人も多く、そんな中でも情報伝達や仕事としてやっていかなければいけません。
またトレンドに大きく左右される業界でもあるので、いつでも流行に敏感なアンテナを張っておくことも大事。
具体的なエピソードや模擬面接などを受けて選考にも慣れておくようにしましょう。
チャレンジ精神・行動力
チャレンジ精神や行動力もまた音楽業界で働きたいのなら必要です。
とくに広報やアーティストをPRする営業的な業務も多いので、人脈を広げるためにもなるべくフットワークは軽いほうが良いでしょう。
新しいことにチャレンジした経験や行動力のあるエピソードについて振り返ってみたり、柔軟な視点で物事を見れることをアピールするのがおすすめです。
音楽業界を目指すのなら転職サイトを利用するのがおすすめ
音楽が好きで、どうせ転職するなら好きな音楽に関係する仕事がいいと考えている人には、落ち込みの激しいCD販売に関する仕事はあまりおすすめできません。
その代わり、上昇傾向にあるコンサート関連の仕事に転職することで、まだまだ明るい音楽業界の将来性を垣間見ることができます。
未経験でも転職可能な仕事として、音響オペレーター、コンサート制作会社、音楽情報サイト運営会社、音楽・リトミック教室スタッフ、楽器店スタッフなどが挙げられます。
音楽と直接あるいは間接的に関わるこれらの仕事に転職することで、仕事でも音楽を身近に感じることができるでしょう。
今回の記事で紹介した転職サイト・エージェントなどを利用して、ぜひ転職活動に役立ててみてくださいね。