仕事復帰を考える主婦の人が再就職先に選びやすい職業の1つに、生命保険会社の営業いわゆる「生保レディ」が挙げられます。
女性の再就職先に選ばれやすいのに、実はとても離職率の高い仕事です。
その生保レディの仕事内容の実態と生保レディの離職率が高い理由について解説します。
また、生保レディから転職するポイントや、生保レディから転職しやすい職種についても紹介しますので、現状を何とかしたいと考えている人の参考になればと思います。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
離職率約8割!みんなが生保レディを辞めたい本当の理由
生命保険の営業は契約を取りにくい
営業という仕事は、契約を取るために長い時間をかけたり、何度も足を運ぶなど、労力も体力も使いながら、大変な思いをして契約を取ってくる仕事ですが、そのなかでも特に大変と言うイメージの強い営業が「保険営業」ではないでしょうか。
この保険にも色々な種類が存在しますが、生命保険は特に契約の取りにくい種類の保険。一度かけた保険を切り替えたり、プラスして保険に加入するといった機会も、そうありませんよね。
そのため、生命保険の営業というのは、営業のなかでも特に大変な思いをしなければ契約を取ることができない仕事でもあります。
ノルマが当たり前の営業職
ただでさえ困難な保険営業ですが、契約を取れないと諦めているだけでは仕事になりません。そのため会社から課せられるのが「ノルマ」 です。契約件数や売上を伸ばすために高い目標が課せられることで、さらに営業の仕事が難しく、過酷な仕事へと変わっていってしまうのです。
会社から課せられたノルマをクリアするために、通常の就業時間外も労働しなければいけなくなったり、休日返上で仕事をしなければいけなかったりと、自分のプライベートにも影響が出てしまうことがあるのも、ノルマの恐ろしいところです。
こうした働き方は、近年では社会問題になったりもしていますが、実際のところ営業の仕事では、契約件数を取ってこなければ売上に繋がらないため、ノルマは当たり前に存在するものとして認識されています。
ノルマを達成させるために手段を選ばせない
親・友人を売るのは当たり前
保険の契約を取ってくるのが、生保レディのお仕事です。契約数には毎月ノルマが課せられます。さらに、見込み表という必ず契約をとれる数がどれだけあるのかというのを上司に提出しなければなりません。この見込み表が埋まっていないと突き返され、なにがなんでも契約を取ってくるようにと叱咤されます。
そのような状況の中で、契約数を稼ぐためにみんながするのが親や友人に契約してもらうというものです。
しかし、快く契約に賛同してくれる人はほんのわずかです。時には嫌な顔をされてまで身内に頭を下げなければならないのは、できればやりたくないことです。
自爆営業経験者多数
親や友人には迷惑を掛けたくない、もしくはすでに自分の周りの人には契約をしてもらっているという人は、自分が保険の契約を結びます。
中には本当に必要か疑問な特典までつけて1つの契約に結びつけるのは、もはや当たり前の行動とされています。
3年目から年収が下がる
正社員だからといって、お給料が安定するわけではありません。生保レディの場合は、基本給が低いので契約をとってインセンティブを重ねて給料を上げるしかありません。
インセンティブの部分は、2年目までの場合は給与保証が付いていることが多く固定給とされていますが、3年目からは保証が外れるので契約を取らなければ何のために働いているのかわからない程度の最低賃金しかもらうことができません。
交通費やお礼・差し入れが自腹
お客様の所に行くときの交通費やその時に渡す粗品、お客様とのお茶代などすべて自腹で出さなければならないことが多いです。
また、季節に応じて年賀状やバレンタインチョコなども用意しなければならず、新規契約が取れない時は自腹で赤字になるということもあります。
何よりもお客様優先
仕事はお客様の都合に合わせて動かなくてはいけないので、夕方からお客様と合うというパターンが多く、退社時間定時に上がれることはほとんどありません。また、土日の休日にアポが入るということもしばしば。
まだ小さい子どもを預けながら働いている人にとっては、育児家事に支障が出てしまいます。
なぜ生保レディを選んでしまうのか?生保レディへの入り口の罠
ここで疑問に感じるのが、なぜそんな大変な仕事である保険営業を、仕事として選ぶのかということです。営業が非常に得意で、ノルマに悩まされることなんてないという方であれば、自分にあった仕事と感じるかもしれませんが、全ての働く方がそうではないのも事実です。
他職種よりも提示される給料が高い
営業の仕事は、一般的な仕事と比較すると高月収である場合がほとんどです。なかでも、生命保険の営業ともなると契約を取ったことで支払われるリベートなど、プラスαの収入が見込めるため、成績次第ではかなりの金額を稼ぐことができる仕事です。
しかし、最初に提示される給与の金額はある程度契約が取れていることを条件としているものです。3年目以降は給与保証も外れ、最低賃金からのスタートです。
また、毎月大変な思いをして契約を取ってくるわけですから、仕事の中身としては精神的にも非常に大変なため、高い給料と見合っていなければ続けられないと感じることも多いでしょう。
女性も社会で活躍できる「生保レディ」
営業という仕事は男性が多い仕事ではありますが、生命保険の営業に関しては女性が多く活躍している仕事です。数十年も前から、生命保険の営業と言えば女性というイメージも強く、「生保レディ」 という言葉も当たり前の単語として存在していますね。
自分もなにか仕事がしたいと思っている人にとっては、「女性が活躍できる場」というのはとても魅力的に感じ、同じような女性と一緒に働けるとなると興味が出てしまいますよね。
しかし、実際には精神力も体力も必要な仕事なので一概に女性におすすめの仕事とは言い切れません。
先輩社員からの巧みなスカウト
「福利厚生がしっかりしている」「家事育児と両立できる」の誘い文句はウソ
街中で突然スーツ姿の女性に声を掛けられたことはありませんか?
私は、子どもを連れて歩いている時にスーツ姿の女性2人組ににこやかに声を掛けられました。話を聞くと保険営業のスカウトで、実際仕事を探している最中だった私には嬉しい内容でした。
その内容は「福利厚生がしっかりしている」「家事育児と両立できる」「働き方に自由が利く」などでした。
家庭の仕事と兼業することができるため、1日数時間の勤務でOKという会社もあるにはあります。
しかし、こうした働き方の自由も、あくまでも営業成績が良いことが大前提。契約を一切取れないのに、1日数時間の勤務で給料をもらうというのも、なかなか難しいことではあります。
新人を入れると成績ポイントが付くシステムができている
声を掛けられた時は何も知らなかったので、仕事にスカウトされた!と嬉しい気持ちになったのを覚えています。一度正社員を離れて、子育てをしながらの仕事探しはそうそう上手くいくものではなかったからです。
しかし、なぜ先輩社員がスカウトをしているのかというと、「新人を入れると成績ポイントが付く」というシステムがあるからです。すべての会社にあるとは言い切れませんが、それだけ営業成績を上げるのが難しく、生保レディの定着率も悪いということになります。
身を亡ぼす生保レディの枕営業から脱却する方法
生保レディ枕営業の実態
枕営業は当人同士の問題として黙認
成績次第では魅力的な収入が約束される生保レディの仕事ですが、契約を取るためには色々な方法を取らざるを得ないこともあるでしょう。
その方法の一つとして挙げられるのが「枕営業」 です。
「契約を取るために、一回だけ・・・」 ところが実際は1回にとどまらず、同じお客さんに何度も関係を迫られるというのがほとんどでしょう。なかには同じ相手との関係が、数年に及ぶものも珍しくはありません。
ノルマによって追いつめられた生保レディは、自らの判断で枕営業を行う場合もあれば、会社側からそれとなく枕営業を強いられることもあります。
もちろん、こうした指示は一切行われません。あくまでも、当人同士の問題として判断されるため、会社指示という場合はほぼ皆無です。
社内で関係を持つことも
過酷なノルマに耐えきれない方も多いですが、枕営業を強いられたために、罪悪感に耐えきれずに退職するということも、少なからずあるようです。
しかし、生保レディが退職を希望すると、当然会社も引き止めるために必死になります。引き止めるために用いられる手段というのも、社内での枕営業。
容姿の良い上司を置くことで、生保レディの気を引き、男女の関係を持つことで退職を引き止めるどころか、上司のために働く意欲をわかせることもあるようです。こうした事例もまた、プライベートに悪影響を及ぼしてしまうものでしょう。
プライベートにも悪影響が出る
枕営業が原因でプライベートにも影響が及んでしまい、退職するというパターンもあります。
そのなかには、枕営業していることがパートナーにバレてしまい、仕事はおろか、結婚生活にも終止符を打つ羽目になってしまったという事例も。枕営業は自身のキャリアを傷つけてしまうだけでなく、プライベートにも悪影響を及ぼしてしまうものなのです。
同僚や先輩の真似をする
枕営業を行わずに契約を取っている人も数多くいます。枕営業ナシで契約を取ることができるのはなぜか? その方法を探るために、まずは自分とは違うスタイルで働いている同僚や先輩を参考にしてみてはいかがでしょうか。
なかには、想像もしなかった方法で契約を取ってきている生保レディも、すぐ近くにいるかもしれません。
生保レディから転職する
こういった過酷な状況に置かれるため、生保レディを辞めたいという人は多いです。生保レディは主婦の人も多く、共働きの夫婦である場合も多いようですが、思ったように自由に働けるわけでもなく、収入も思った通りに入らないために、退職することになったということも珍しくはありません。
枕営業していることに疑問を感じたり、悩んでいるということは、その営業スタイルはあなたに会っていないということ。家計のためとはいえ、自分を傷つけてまで仕事をする意味はありません。
生保レディから転職しやすいおすすめの仕事は?
おそらく、無我夢中で頑張ってきた生保レディの仕事も、気が付いてみれば色々なスキルが身につけられているものです。それは、保険に関する知識以外にも、営業で培われた営業スキルや接客スキルと言った部分です。
生保業界から転職を成功させるには、どのような業界を狙えば良いのでしょうか。
「他業界の営業職」に転職
生保営業をしていたという実績は、同じ営業職の転職では即戦力として期待されることも多く、ハードルはかなり低いです。ただし、同じ保険業界はもちろんですが、金融業界、不動産業界の営業職も出来高制給与の場合が多いので注意が必要です。
メーカーの営業職であれば、ノルマが厳しいこともなくプライベートを犠牲にせずに仕事をすることができるのでおすすめです。
営業スキルを活かせる「販売職」
営業のスキルは、場合によっては販売職のスキルとしても通用する場合があります。物を売るという点では、販売職も営業職も同じ。そこに出向くか、お客さんから来るかと言った違いはありますが、お客さんに物を買ってもらうという点では、営業職の方がもしかすると強いかもしれませんね。
これまで我慢してやってきた分、あなたの販売スキルも相当なものになっているはず。営業から販売職への転職も、決して悪い選択ではないと思います。
営業経験を活かせる「販促企画・マーケティング職」
生保レディをしていると、お客様に合ったプランを紹介するために、顧客のニーズや好みなどを把握するように努めていたという人も多いですよね。顧客は口に出さなくても自分に合うものを選んでくれると、嬉しいものです。
このように、生保レディとして行ってきたことは、市場マーケティング調査をしてることと同じです。
そのため、販促・企画職でもその知識を十分に発揮することができます。
近年増えてきている「保険ショップ」
生保業界からの転職で、最もスムーズに転職できるのは、やはり営業職ということになるでしょう。ただし、最近では保険ショップと言うものも増えてきています。保険の外交員だった経歴を活かす際には、選択肢の一つに入れておいても良いかもしれません。
保険ショップでは、お客様がショップへと赴き、保険の相談や加入を行うのが仕事となるため、生保レディのような営業が必要になるわけではありません。その反面、生保レディのような給料は臨めませんが、生保レディの環境とは全く違った環境で、働くことができるでしょう。
まずは求人を転職サイトでストックしておこう
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本気で転職するなら転職エージェントを活用しよう
生保レディとしてノルマを達成させるために働きながら転職活動を行うのは、時間の余裕がないという場合がほとんどです。自分に合う転職先を見つけたり、転職先の情報を調べたり、書類選考・面接対策をしたりと転職に必要な準備は多岐に渡ります。
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なかには、あなたが辞めることで契約も解除するお客さんもいるかもしれません。最後まで感謝の気持ちを忘れずにいることが、次の転職にも活かされることでしょう。
まとめ
「女性でも高収入可能」「仕事と育児家事との両立ができる」と言われる生保レディは、ノルマや時間外勤務が多く、体力的にも精神的にも大変な仕事で、辞めたいと考える人が多いです。
生保レディからの転職を考えるのであれば、他業界の営業職や販売職、販促・企画職や保険ショップでの仕事は、生保レディで培ったスキルを発揮することができ転職しやすいのでおすすめです。
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