近年、転職が当たり前の時代となっています。
厚生労働省がおこなった調査によると、転職希望者の数は、2000年から2019年までの間に約170万人増加していることがわかっています。 ※参照:厚生労働省「労働市場における雇用仲介の現状について」
転職希望者のなかには、自然に関わる仕事がしたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、自然に関わる仕事は多種多様なため、どの仕事が自分に適しているか、しっかり見極める必要があります。
また、自然に関わる仕事に向いている人や向いていない人、求人の探し方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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自然に関わる仕事一覧
自然に関わる仕事に就きたい場合、どのような職種があるのかを把握しましょう。
ここでは、自然に関わる仕事について、職業別に解説します。
- 気象予報士
- 樹木医
- 航海士
- 環境コンサルタント
- ビオトープ管理士
- 作業環境測定士
- インタープリター
- パークレンジャー
- アウトドアインストラクター
- リゾートホテルスタッフ
- 造園士
- 農業技術者
- 環境アセスメント調査員
- 環境再生専門家
- 環境社会保全士
- 林業技士
- 環境サイトアセッサー
- 土壌環境リスク管理者
- 河川環境保護指導員
- NACS-J自然観察指導員
- 植生管理士
- 植生アドバイザー
気象予報士
気象予報士は、気象庁や民間気象会社に所属し、天気予報を作成・提供する専門家です。
気象データの収集と分析を行いながら天候を予測し、テレビやラジオ、インターネットなどで天気情報を発表します。
警報や注意報の発表も、災害防止のための重要な役割です。
気象予報士になるためには、公的資格が必要であり、国家試験に合格しなければなりません。
樹木医
樹木医は、樹木の健康診断、治療、保護を専門とする職業です。
公園や街路樹、庭木など、さまざまな場所で樹木の病気や害虫の被害を診断し、適切な治療法を提供します。
樹木医になるためには、植物の生理や病理に関する深い知識が必要であり、専門的なトレーニングと資格が求められることが多いです。
航海士
航海士は、商船や客船などの船舶で、船の航行に必要な全ての業務を担当します。
具体的には航海計画の立案、船の操舵、位置の確定、気象条件の監視などが含まれます。
安全で効率的な航海を実現するためには、高度な技術と冷静な判断力が求められます。
なお、航海士になるためには、専門学校や大学での教育が必要です。
環境コンサルタント
環境コンサルタントは、企業や政府が実施するプロジェクトの環境への影響を評価し、環境保護のための提案を行います。
これには、環境影響評価の作成、環境管理計画の策定、環境法規のコンプライアンス支援などが含まれます。
企業の持続可能な発展を支える役割を担っており、環境科学やエンジニアリングのバックグラウンドを持つ人に適しています。
ビオトープ管理士
ビオトープ管理士は、自然環境や生物多様性の保全・管理をおこなう専門家です。
人工的に作られたビオトープや自然の生態系において、生物の生息条件を整えたり、環境教育活動を行ったりします。
ビオトープ管理士は、生態系の知識とともに、公共性と教育的スキルが求められるため、それに関連した資格取得が推奨されます。
作業環境測定士
作業環境測定士は、労働者の安全と健康を確保するため、作業場の環境を科学的に測定し、改善策を提案する専門家です。
主な業務は、騒音、振動、照明、有害物質の濃度などの測定を行い、そのデータを基に職場の環境改善を進めます。
この仕事は、法律に基づいた重要な役割を果たし、作業環境の専門知識を持つことが求められます。
インタープリター
インタープリターは、自然公園や博物館、観光施設で来訪する人々に対して、その場所の自然や歴史、文化について解説します。
エコツーリズムの普及に伴い、この職業の需要は増加しています。
インタープリターとして成功するためには、優れたコミュニケーション能力と深い知識が必要です。
また、インタープリターの役割は、情報を伝えるだけでなく、来訪者に環境保護の重要性を伝えることにもあります。
パークレンジャー
パークレンジャーは、国立公園や自然保護区などで働く自然保護の専門家です。
主な任務は、公園の生態系の保護や教育プログラムを提供し、公園のルールと安全を訪れる人々に伝えることです。
また、野生動物のモニタリングや不法行為の防止活動も行います。
パークレンジャーは、自然に対する深い愛情と専門知識で、訪問者に自然の価値を伝えます。
アウトドアインストラクター
アウトドアインストラクターは、登山、カヤッキング、キャンプなど、さまざまなアウトドア活動を指導します。
参加者に技術を教えるだけでなく、自然の中での安全管理も担当します。
アウトドア活動を通じて、人々に自然の美しさと保全の重要性を体験してもらうことが、この仕事の目標です。
アウトドアインストラクターには、体力とともに高いリーダーシップが求められます。
リゾートホテルスタッフ
リゾートホテルスタッフは、海辺や山間部などのリゾート地にあるホテルで働く職員です。
主な仕事は、宿泊客の快適な滞在をサポートすることであり、フロント業務、客室サービス、イベントの企画・運営など多岐にわたります。
リゾート地の自然環境を生かした活動や施設の提供も重要で、観光客にとって忘れられない体験を提供することが求められます。
造園士
造園士は、公園、住宅地、商業施設などの屋外環境に美しい緑空間を創出するプロフェッショナルです。
植物の知識はもちろん、デザインや土木工事の基本も熟知しています。
造園士は、自然の美を都市環境に取り入れることで、人々の生活品質を向上させる役割を担っています。
この仕事には技術と創造性が求められ、多くの場合、専門的な教育と実務経験が必要です。
農業技術者
農業技術者は、科学的な方法で農作物の栽培管理や品種改良、病害虫管理などを行いながら、農業の生産性の向上に寄与します。
最新の農業技術を研究し、持続可能な農業実践へと導く重要な役割を果たしています。
また、気候変動への対応やオーガニック農法の推進など、環境との調和を図る取り組みも行います。
農業技術者になるには、農学や関連分野の専門教育が推奨されます。
環境アセスメント調査員
環境アセスメント調査員は、開発プロジェクトが自然環境に与える影響を評価し、その結果をもとに環境保護の指針を提案する専門家です。
生物多様性、水質、土壌、大気などの環境要素を科学的に分析し、持続可能な開発が可能な解決策を探究します。
この職業は、法的知識と環境科学の専門知識を必要とし、環境アセスメントの法律に基づいた報告書の作成が主な業務です。
環境再生専門家
環境再生専門家は、劣化した自然環境の修復や再生を専門とするプロフェッショナルです。
損傷した生態系を回復させ、自然の健康を取り戻すための各種プロジェクトを計画、実施します。
この仕事は、科学的な調査と創造的な解決策の開発を要求され、地域社会や他の環境専門家と協力する必要があります。
また、環境科学、生態学、生物学などの分野における高度な知識が求められるでしょう。
環境社会保全士
環境社会保全士は、環境保護と地域社会の持続可能な発展を促進するために活動する専門家です。
環境教育プログラムを開発し、地域の環境問題に対する意識向上を図ります。
また、地域住民と連携して、環境保全プロジェクトを計画・実行することも環境社会保全士の重要な役割です。
この仕事には、環境学の知識だけでなく、コミュニケーション能力やプロジェクト管理能力も求められます。
林業技士
林業技士は、森林の持続可能な管理と保全を専門とする職業です。
林業技士の仕事は森林資源の調査、保護、育成、利用の計画を立て、実行することです。
また、森林環境の健全な維持を目指し、生物多様性の保護や森林生態系の回復作業にも携わります。
林業技士になるためには、専門的な知識と技術が必要で、関連する資格取得が推奨されます。
環境サイトアセッサー
環境サイトアセッサーは、土地利用計画や開発プロジェクトの前に、その土地の環境影響を評価する専門家です。
主に土壌、水質、大気などの環境調査をおこない、汚染の有無や生態系への影響を報告します。
この職業は、環境規制遵守の重要な役割を果たし、開発が環境に持続可能な方法で行われるよう、科学的根拠を提供します。
土壌環境リスク管理者
土壌環境リスク管理者は、主に土壌汚染に焦点を当てた環境保全の専門家です。
汚染が環境や人の健康に与える可能性のあるリスクを管理します。
この仕事には、土壌科学、化学、環境工学の知識が必要であり、汚染土地の再生や浄化計画の立案と実施に関わることが多いです。
河川環境保護指導員
河川環境保護指導員は、河川や水系の生態系保護と管理を行う専門家です。
河川の水質改善、生物多様性の保護、および公衆への教育活動を担当します。
具体的には、汚染防止プログラムの実施、環境教育プロジェクトの企画、地域住民との協力を促進する役割も担います。
この仕事は、水文学や生態学の知識を深く要求されるため、専門的な訓練が必要です。
NACS-J自然観察指導員
NACS-J自然観察指導員は、自然観察活動を通じて一般の人々に自然の価値と重要性を伝える役割を担います。
フィールドでのガイド、生態系の解説、自然保護の意識向上のためのプログラムを提供します。
資格取得には、自然観察や環境教育に関する広範な知識と技術が求められ、多くの場合、専門的な研修を受ける必要があります。
植生管理士
植生管理士は、自然環境や人工的な環境における植物群落の健全な管理と保全を専門とします。
管理士は植物の生育状況をモニタリングし、適切な植生管理計画を作成・実行します。
また、侵入種の管理や生態系の回復など、植生に関わるさまざまな課題に取り組みます。
この職業は、植物学、生態学、環境科学の知識が必要です。
植生アドバイザー
植生アドバイザーは植生管理士と似ており、特定の地域やプロジェクトにおいて、植生の健康と多様性を促進するための専門的なアドバイスを提供します。
アドバイザーは、生態系の再生や維持を目的とした植生計画の策定に関わるほか、環境影響評価の一環として植生の調査を行うこともあります。
植生アドバイザーには、植物生態学や環境管理に関する広範な知識が求められます。
自然に関わる仕事に向いている人
どんな仕事にも向き不向きがあります。
ここでは、自然に関わる仕事に向いている人について解説します。
- 自然が好きな人
- 身体を動かして働きたい人
自然が好きな人
自然を愛し、その美しさに魅了される人は、自然に関わる仕事がぴったりです。
このような仕事では、日常的に自然環境の中で働く機会が多く、四季の変化を肌で感じながら業務に励むことができます。
自然が好きな人は、その環境での仕事から大きな満足感を得られるでしょう。
また、仕事を通じて自然の現象や生態系に対する深い理解と尊敬の念も深まります。
身体を動かして働きたい人
デスクワークだけではなく、身体を使った活動を好む人にも自然に関わる仕事は適しています。
例えば、林業技師やアウトドアインストラクター、環境調査員など、自然の中で積極的に動き回ることが求められる職種は多いです。
身体を動かすことにより、健康的なライフスタイルを維持しながら、仕事の達成感を得られます。
また、フィールドワークは予期せぬ状況に適応する能力も身につきます。
自然に関わる仕事に向いていない人
自然に関わる仕事は体力勝負な一面があるため、向かない人もいます。
ここでは、自然に関わる仕事に向いていない人について解説します。
- せっかちな人
- 労働環境を重視している人
せっかちな人
自然に関わる仕事は、自然のリズムに合わせた辛抱強い取り組みが求められるため、せっかちな人には向いていません。
例えば、植物の成長を待ったり、気候の変化に対応したりと、時間がかかる業務が多いです。
また、野生動物の行動パターンを観察するために、長時間の静寂が必要な場合もあります。
結果がすぐに見えない状況のなか、急ぎ足で進めようとする性格の人はストレスを感じてしまう可能性が高いです。
労働環境を重視している人
自然に関わる仕事は、しばしば過酷な労働環境下で行われることがあります。
例えば、厳しい気候の中でのフィールドワークや、不規則な労働時間が必要な場合も少なくありません。
また、屋外での作業が多いため、天候に左右されやすく、快適なオフィス環境で働くことを望む人には不向きです。
こうした条件下での労働に抵抗がある人は、自然に関わる職種を選ぶ際には慎重に考慮する必要があります。
自然に関わる仕事に就くためにできる対策
自然に関わる仕事に就くためには、さまざまな対策が必要です。
しっかり対策することで、自然に関わる仕事に就きやすくなります。
ここでは、自然に関わる仕事に就く際にできる2つの対策を解説します。
- 自然に関わる資格を取得する
- 実際に働いている人に話を聞く
自然に関わる資格を取得する
自然に関わる仕事に就くためには、専門的な知識とスキルが求められます。
そのため、関連する資格を取得すれば大きなアドバンテージになります。
例えば、環境教育インストラクターや植生管理士、気象予報士など、職種に応じた資格が多数存在します。
これらの資格を取得し、専門性を証明できれば、採用の際にも好印象を与えられます。
資格学校やオンラインコースを利用すれば、スムーズに資格取得できるため、早めに資格を取得したい人は活用してみましょう。
実際に働いている人に話を聞く
自然に関わる仕事に興味があるなら、実際にその分野で働いている人に話を聞くことが非常に有益です。
実際の現場に携わる人の話から、仕事の日常、直面する課題、職場の雰囲気といった状況を理解できます。
また、現場の人とのネットワーキングは将来的な仕事の機会につながることもあります。
セミナーやワークショップ、業界のイベントに参加し、積極的に情報収集と人脈構築を行いましょう。
自然に関わる仕事の見つけ方
自然に関わる仕事を探しているけれど、中々見つけられないという人も多いのではないでしょうか。
自然に関わる仕事を見つける方法は多数ありますが、自分に合う求人を見つけるのは大変です。
ここでは、自分に合う自然に関わる仕事の見つけ方を解説します。
- 地域おこし協力隊
- 求人サイト
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊は、地方自治体が地域活性化のために募集するプログラムです。
参加者は、農業、林業、観光案内など自然に密接に関わる業務に従事します。
このプログラムでは、特定の地域に移住し、地域の文化や自然を学びながら実務経験を積む機会を提供しています。
興味がある場合は、自治体のウェブサイトをチェックし、応募条件やプロジェクト内容を詳しく調べてみましょう。
求人サイト
自然に関わる仕事を探す場合は、専門の求人サイトを利用するのがおすすめです。
多くの求人サイトでは、農業、林業、環境保護、野生生物保護など、自然環境に関連した職種がカテゴリー別にリストアップされています。
また、非営利団体や環境関連の政府機関からの求人が見つかる可能性もあります。
効率的に仕事を探すためには、職種や地域、求められるスキルに基づいて検索してみるといいでしょう。
自然に関わる仕事に転職する際におすすめの転職エージェント
自然に関わる仕事を探す際に、転職エージェントは非常に役立ちます。
豊富に求人を取り扱っているサービスもあるため、自分に合う求人を見つけやすいでしょう。
ここでは、自然に関わる仕事を探す際におすすめの転職エージェントを紹介します。
- doda
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
doda
求人数 | 約260,000件 |
---|---|
対応地域 | 全国47都道府県 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
dodaは、業界でもトップクラスの求人数を誇る転職エージェントです。
保有する求人の中には、自然や環境に関連する業界の求人もあります。
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初めて転職する人は、ぜひ着目してみてください。
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リクルートエージェント
リクルートエージェントは、自然保護、再生可能エネルギー、環境エンジニアリングなど、自然に関わる職種を多く取り扱っている転職エージェントです。
全国規模のネットワークを活用して、地域に根差した環境関連の仕事も紹介しています。
求職者一人ひとりの興味やスキルに合わせて、最適な職場を見つけるための個別サポートが充実しており、転職後のキャリアアップにも力を入れています。
さらに、自然に関わる仕事の展望や職種ごとの特性について詳しく説明してくれるため、業界未経験者でも安心です。
おすすめ記事:リクルートエージェントの評判は悪い?口コミからメリット・デメリットを徹底調査
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地方での求人にも強く、Uターン、Iターン希望者に対して最適な選択肢を提供しています。
キャリアアドバイザーは各業種についての情報を多く知っているため、具体的な仕事内容や必要な資格、キャリア形成についてのアドバイスをしてくれます。
また、細かいアドバイスにより、求職者は自身に合う求人を見つけやすいでしょう。
未経験から自然に関わる仕事へ就きたい人におすすめの転職エージェントです。
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自然に関わる仕事に就いて環境を守ろう
今回は自然に関わる仕事を紹介しました。
自然に関わる仕事に就く際は、自分に合う職種を選んで転職しましょう。
- 気象予報士
- 樹木医
- 航海士
- 環境コンサルタント
- ビオトープ管理士
- 作業環境測定士
- インタープリター
- パークレンジャー
- アウトドアインストラクター
- リゾートホテルスタッフ
- 造園士
- 農業技術者
- 環境アセスメント調査員
- 環境再生専門家
- 環境社会保全士
- 林業技士
- 環境サイトアセッサー
- 土壌環境リスク管理者
- 河川環境保護指導員
- NACS-J自然観察指導員
- 植生管理士
- 植生アドバイザー
また、求人を探す際は転職エージェントの利用も検討してみてください。
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自然に関わる仕事は多種多様です。
本記事を参考に、自分に合った自然に関わる仕事を見つけましょう。