
現在食品メーカーに勤務している人の中には、激務や人間関係の悩みなどで「辞めたい」と思っている方もいます。
しかし、「食品メーカーを辞めて、どんな仕事に転職できるのか分からない」という理由で、転職活動を実行に移せない人も珍しくありません。
本記事では、食品メーカーからのおすすめ転職先と、年収を下げない求人の選び方を紹介します。
- 転職成功者の約7割が年収アップ
- IT・Web業界や営業職の求人数が多い
- 女性の転職のノウハウを持っている
食品メーカーを辞めたい理由は?
拘束時間が長すぎて辛い
食品メーカーの営業は、特にスーパーマーケットを対象としている商品を扱っている場合、朝スーパーが開店する前に店頭に出向き、食材を調理したものを食べてもらいます。
もちろん、食材を調理するのは営業担当であり、この調理のために朝6時に出勤して社内キッチンで調理するのです。
男性でも女性でも関係なく、スーツ姿にエプロンをかけて必死に調理をして、自分で作った惣菜を持ってスーパーに営業をかけにいくのですから、スーパーに到着した時点でへとへとです。
さらにそこから1日に20軒ほどまわって会社に戻り、日報を書いて、書類を整理して…という残務整理をしていると、帰宅できるのは22時以降…。
文字通り朝から晩までの拘束時間の長さに耐えられず、食品メーカーを辞めたいと考える人は多いのです。
中小食品メーカーは設立当初からのベテランばかりで転職組は村八分
食品メーカーの規模によって、人間関係の摩擦が営業や事務よりは少ない技術開発の社員でも苦労することがあります。
大手では人の出入りも激しく、新卒雇用も頻繁に行われ、中途採用も毎年のように行われるものですが、中小の食品メーカーでは設立当初のメンバーがそのまま働いていて、人の出入りが少ないものです。
このような人の出入りが少ない中小の食品メーカーでは、定年退職などの理由で欠員補充として中途採用が行われます。
しかし、技術開発として未経験で中途採用されると、ベテラン勢は自力でスキルアップしてきた人ばかりなので教育制度がほぼ皆無なのです。成長したいのにその機会もなく、ベテラン勢の結束力からはじかれてしまいます。
飲み会に誘われない、質問してもはぐらかされる、提案にも見向きもされない…などの冷遇を受けるうちに、辞めたい!と考える人が多いのです。
小売業界の縮小にともなって加速する営業ノルマが辛い
商品が地域限定のスーパーや個人経営の商店などの規模の小さな小売店の場合、インターネットショッピングなどの影響を受けており、営業をかける先から発注を得られない状況が続きます。
それなのに、食品メーカーによっては「営業担当先の売上金額を合計して前年対比100%になること」などのノルマが課せられます。
会社も業界が縮小しつつあるからこそ数字を維持したいためにノルマを下げるわけにはいかないのもわかります。
これ以上無理できないことがわかっている得意先に対して、プレッシャーをかけるような営業もできず、かといってノルマが達成できないと会社に戻ってから上司に嫌というほど叱責される…。
このような板挟みが辛くて食品メーカーを辞めたいと思う人も多いのです。
食品メーカーから異業種に転職、おすすめの転職先は?
大手食品メーカー営業職からベンチャーIT企業営業職へ
大手食品メーカーから転職する場合、業務内容や企業規模などから同じく大手企業へ転職する人が多いものです。
しかし、大手食品メーカーの中でも外資系で勤務していた人は、海外の本社で既に決められた事項が日本に降りてくることが多く、本意に沿わない仕事もたくさん経験してきたのではないでしょうか。
このような大手外資系食品メーカーで勤務してきた人こそ、大手ではなくベンチャーのIT企業の営業職に転職することで、自分の実力、創意工夫を仕事に反映させることができ、その裁量の大きさにやりがいを感じることができるでしょう。
食品メーカー技術開発から医薬品メーカーでバイオ・医薬・化学関連の研究開発へ
食品メーカーの技術開発は、近接領域がバイオ系となっており、比較的汎用性の高い専門知識・スキルを有しています。
反対にまったく関係のない職種には転職しにくいものですが、業種を変えることでスキルや経験を活かしながらより働きやすい環境に転職することもできます。
たとえばバイオ・医薬品・化学関連の研究開発では、ほとんどが大手医薬品、化学メーカーであり、大手から大手への転職で違和感を持つことがありません。年収も下がるどころか、前職の経験やスキルが上乗せされて年収アップする事例も多くあります。
また、大手医薬品・化学メーカーでは技術図書や専門書の購入を負担してくれたり、学会への参加費用負担、通信教育講座費用負担など、福利厚生が非常に充実しています。
このような制度を利用しながら、前職との近接領域でスキルアップ・キャリアアップを目指すことができるのです。
食品メーカー事務からインフラ系事務へ
食品メーカーの事務職は、他の職種と違って残業も少なく、労働時間も短いのですが、女性が多い職場のために人間関係での悩みも多いものです。
土日は休みで残業も少ないからこそ、子育て中の女性やベテランの女性社員も多く、中途採用や新卒で新しく入った社員は何かと標的にされがちです。
事務職のスキルや経験を活かしたまま、同じような待遇の仕事に転職したい場合は、インフラ系の事務職がおすすめです。
インフラ系もBtoBのため、食品メーカーと同様の土日休み、定時であがれることが多く、労働条件が今よりも悪くなることはありません。
しかもインフラ系は男性比率が食品メーカー事務職よりも高いため、女性が多いことによる特有の排他的な雰囲気が薄いのです。
労働条件に関していえば、男性比率の高さからむしろ働きやすくなるでしょう。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
食品メーカーから異業種転職、年収を下げない求人の選び方
現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要課題です。
今までの食品メーカー勤務の経験やスキルと、転職先が求める条件がマッチしてないと、単なる未経験転職と見なされ、年収が大幅にダウンする人もいます。
したがって求人サイトなどで自力で探すよりも、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアにマッチする求人を紹介してもらう方が安全なのです。
doda
- 運営会社
- パーソルキャリア株式会社
- 許可番号
- 13-ユ-304785
- 公開求人数
- 262,342件
- 非公開求人数
- 31,776件
- 求人企業例
- キッコーマン株式会社、味の素冷凍食品株式会社、株式会社良品計画、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
- タイプ
- 転職サイト・転職エージェント一体型
- 対応エリア
- 全国
- 料金
- 無料
- 対応職種
- 全職種
- 転職アプリ
- 〇
- 住所
- 〒100-6328
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
※2024年12月時点の情報です
dodaは20代〜30代の転職者に支持されている、国内最大級の転職サービスです。
幅広い業界・職種に対応しており、食品メーカー出身者にもマッチする求人が多数掲載されています。
dodaの最大の特徴は、圧倒的な求人数です。
2024年11月時点で約26万件の求人情報が公開されており、非公開求人も含めると、さらに多くの選択肢の中から転職先を検討できます。
食品業界での経験を活かせる営業・品質管理や、未経験で挑戦できる事務・企画などの求人も豊富です。
またdodaでは、転職サイトと転職エージェントの両方の機能を利用できます。
食品メーカーから転職するにあたって、まずは自分で求人を探しつつ、必要に応じてキャリアアドバイザーに相談する柔軟な使い方が可能です。
- 食品メーカー出身で幅広い選択肢から転職先を探したい人
- まずは求人をチェックし、必要に応じてエージェント相談したい人
- 営業・品質管理・企画など異業種・他職種にキャリアチェンジしたい人

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点
dodaの評判・口コミを徹底調査!特徴やサービス内容までくわしく紹介
type転職エージェント
- 運営会社
- 株式会社キャリアデザインセンター
- 許可番号
- 13-ユ-040429
- 公開求人数
- 12,554件
- 非公開求人数
- 21,110件
- 求人企業例
- 株式会社リクルート、株式会社日本動物高度医療センター、株式会社一休、アフラック生命保険株式会社
- タイプ
- エージェント型転職サイト
- 対応エリア
- 全国
- 料金
- 無料
- 転職アプリ
- 〇
- 対応職種
- 全職種
- 住所
- 〒107-0052
東京都港区赤坂3丁目21−20 赤坂ロングビーチビル
※2024年12月時点の情報です
type転職エージェントは、首都圏で転職を検討している食品メーカー出身者に最適な転職支援サービスです。
IT・営業・ハイクラス系求人に強く、キャリアチェンジやスキルアップを目指す人から人気があります。
type転職エージェントの最大の特徴は、25年以上にわたる転職支援実績です。
応募者一人ひとりの希望や経験に合わせた、オーダーメイドの提案が受けられます。
食品メーカーで培った、マネジメント力や調整力を活かした転職も実現可能です。
またtype転職エージェントでは、求人の約8割が非公開求人です。他社では出会えない求人を紹介してもらえる能性もあります。
東京・神奈川・千葉・埼玉エリアに強く、首都圏で転職を目指す食品メーカー出身者におすすめです。
- 食品業界の経験を活かしてIT・営業・事務にキャリアチェンジしたい人
- 首都圏で条件の良い企業に転職したい人
- 丁寧なサポートと非公開求人に惹かれる人

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点
type転職エージェントの評判は悪い?口コミから特徴やメリット・デメリットを徹底調査
ワークポート
- 運営会社
- 株式会社ワークポート
- 公開求人数
- 109,751件
- 非公開求人数
- 非公開(約70~95%が非公開求人)
- 許可番号
- 13-ユ-040590
- 求人企業例
- 住友不動産株式会社、株式会社トレジャー・ファクトリー、株式会社日本キャスト、パーソルクロステクノロジー株式会社
- タイプ
- エージェント型転職サイト
- 対応エリア
- 全国
- 料金
- 無料
- 対応職種
- 全職種
- 転職アプリ
- 〇
- 住所
- 〒140-0002
東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F
※2024年12月時点の情報です
ワークポートは、全国に52拠点を構える総合型転職エージェントです。
地方在住やU・Iターン希望の食品メーカー出身者にもおすすめで、転職支援実績は20年以上、累計利用者は83万人を超えます。
ワークポートの最大の特徴は、10万件以上の豊富な求人数です。
食品業界からのキャリアチェンジも可能な求人が充実しており、営業・管理・開発など、多方面に活路を見出せます。
未経験OKの求人も多いため、異業種へのチャレンジにも最適です。
また、転職コンシェルジュのサポートが手厚く、スピード感ある対応が特徴です。
eコンシェルという専用アプリで、応募状況を一元管理できます。
食品メーカーから転職を検討するにあたって、さまざまな求人を見たい人や、地方都市の求人も気になっている方におすすめです。
- 地方在住の人や、U・Iターン転職を検討している人
- 未経験職種へのチャレンジを考えている食品業界出身者
- 手厚いサポートを受けつつ転職活動を進めたい人

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点

評価:★★★★★5点
ワークポートの評判は?口コミからメリット・デメリットを徹底調査
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職成功率NO.1の転職エージェントです。業界最大手で企業の信頼も厚く、公開求人以外に20万件以上の非公開求人を抱えています。各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けられます。
具体的には、転職イベント・企業セミナーなど、無料セミナーも充実しており、異業種転職を考えている人にとって有益な情報を得ることができ、さらに転職希望者に有利な選考や年収交渉ができます。
さらに全国各地に拠点を構えており、土日対応も可能のため、地方在住の人や、転職活動する時間がなかなかとれない人でも活用することができます。
まとめ
食品メーカーから異業種転職するには、自分自身のスキル・キャリアと求人のマッチングが重要であり、その上で以下のような転職先がおすすめです。
・大手外資系食品メーカー営業からベンチャーIT企業営業職で裁量拡大、やりがいも増える
・大手医薬品・化学メーカーの技術職に転職すれば経験やスキルを考慮されて年収アップ、福利厚生充実も嬉しい
・インフラ系事務職なら待遇はそのままで男性職員比率の高さから女性特有の人間関係に悩まなくて済む
ただし、スキル・キャリアと求人のマッチングが自力では難しいため、転職エージェントを活用して効率的に求人を紹介してもらいましょう。