編集者として働いている人は、仕事に達成感があるものの、労働時間も長くてノルマが厳しいことから限界を感じ、異業種へと転職を考えていることもあるでしょう。せっかく編集者として携わってきたにもかかわらず、特別な資格も擁していないので、そのスキルを活かして転職できるか不安に思うことが多くあります。
そこで、編集者が仕事を辞めたい理由、異業種へと転職する方法をここで紹介していきます。
編集者を辞めたい理由は?
労働時間が長い
会社にもよりますが、基本的に編集者は労働時間が長くなりがちです。週刊誌の場合は締め切りに追われることが多く、紙媒体では印刷会社に入稿するのが夜中になることも当たり前で、帰宅するのが深夜を過ぎている編集者もいます。
そのような会社は朝がゆっくりとはいえ、8時間の就業時間などないのが通例といえます。休みも取りづらく、長い労働時間のために体調を崩してしまうリスクもあるため、編集者を止めたいと思わせるには十分な理由の一つとなっています。
年収が割に合わない
編集者は会社の規模に応じて給与が異なりますが、給与が高くても年収600万円前後、低いと300万円前後となり、激務の割に年収が低いと感じている人も少なくありません。1日12時間労働を強いられても月給では20万前後と、過酷な労働環境で我慢していることもあります。同じくらい働くなら、もう少し年収が高い会社へ転職したいと考えている人も多いのがうかがえます。
仕事が多い
編集者の業務内容は、誌面レイアウトを作成する上で、企画・構成から始まり、記事や写真のチェック、誌面の校正と作業があります。編集者も取材に出かけることがありますし、会社内の会議やWebディレクターとの打ち合わせ、誌面の場合は印刷会社との調整、規模が小さい会社の場合は書店に置いてもらうために交渉に出かけなくてはなりません。
Web媒体でもセール商品やトップページに作品を掲載してもらうために各企業と交渉することがあり、編集業務内容以外に労力を取れられることがあります。誌面を作るだけでも大変ですが、それ以外の仕事を任されることが多くなってしまい、本来やりたかった仕事に没頭できないという不満を募らせているケースがあります。
編集者から異業種に転職、おすすめの転職先は?
営業職や事務職、マスメディアでも活躍できる
特別な資格がない編集者が異業種に転職する場合、どのような仕事に就けるでしょうか。デスクワークやパソコンが使えることは間違いありませんから、日商簿記検定などの資格の勉強もしておき、事務職を狙うことも可能です。納期を厳守し、取材や交渉も任されることが多い編集者では、営業職でも活躍することができます。
企画立案のプロであり、さまざまなジャンルで情報を吸収していた編集者は、新規プロジェクトの企画営業やマスメディアでの勤務も経験が役に立ちます。これらは編集者ほど労働時間に厳しくなく、残業時間も少なめで現状の給与よりも下がらずに働けることでしょう。
編集者から異業種転職、年収を下げない求人の選び方
現状の年収を維持したまま異業種へ転職したい場合、自身のキャリアにマッチしていないと未経験転職として扱われ、年収が下がってしまう恐れがあります。求人サイトを使って自力で探す人もいるでしょうが、下手をすれば年収が下がるだけではなく、ブラック企業へ転職してしまうことも懸念されます。
そこで自身のキャリアを客観的に判断してくれる転職エージェントを利用し、キャリアにマッチした非公開求人を紹介してもうらことが重要といえます。
転職エージェントを利用してブラック企業を避ける
転職エージェントは専任のキャリアコンサルタントとの面談を経て、自身のキャリアに沿った非公開の求人を紹介してくれます。また、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削をサポートしてくれます。
さらに、求人先との面接日の日程調整を行ってくれますので、自分の時間に合せて転職活動をすることができます。転職エージェントは、これらのサポートをすべて無料でサービスしてくれるのが特長といえるでしょう。
転職エージェントは求人先の内部情報を把握しているので、ブラック企業を避けることが可能です。
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まとめ
編集者が仕事を辞めたい理由として、労働時間が長く、年収が少な目で任される内容が多く、本来のやりたい仕事に没頭できないことが挙げられます。編集者はデスクワークやパソコンが使え、企画構成や納期を守って交渉も任されていることから、転職先では営業職や事務職、企画営業、マスメディアといった職種がおすすめといえます。
編集者から異業種転職で気を付けたいのは、自身のキャリアにマッチしていないと未経験転職とみなされて年収が下がってしまうことです。年収だけをみてしまうとブラック企業に入社してしまう恐れもありますので、転職エージェントを利用してキャリアに沿った非公開求人を紹介してもらうようにしましょう。