公認会計士や税理士で転職を考えている人も少なくありません。しかし、日々の業務に追われて転職活動を満足にできないこともあるでしょう。また、転職エージェントを利用しようと思っても、どこを利用したらいいのか分からないこともあり得ます。
そこで、公認会計士や税理士におすすめな転職エージェントの一覧や比較、異業種への転職や未経験からの転職方法をここで紹介していきます。
公認会計士への転職におすすめの転職エージェント10選
ここでは、公認会計士への転職におすすめの転職エージェントについていくつかご紹介します。
ハイスタ会計士
求人数 | 非公開 |
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特徴 |
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ハイスタ会計士は、監査法人・会計事務所・企業への経理財務部に特化した、公認会計士の転職におすすめの転職サイトです。全員が会計士に特化しているので、士業関連の転職ノウハウや業界ならではの選考ポイントを網羅しています。
全体求人の9割が非公開求人といわれており、優良求人も見つけやすいのが特徴です。なかには、監査法人転職やCFO候補、財務マネージャーといったハイクラス求人も数多く掲載されています。
公認会計士の転職サポートに強みを持っているからこそ、ハイスタ会計士はひとりひとりのキャリアに合ったプランを提案してくれます。自分のスキルや強み、理想とするこどぁり条件がある方はぜひ登録しておくといいでしょう。
マイナビ会計士
求人数 | 約700件(非公開求人は非公開) |
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特徴 |
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マイナビ会計士は、人材会社大手の「マイナビ」が運営する公認会計士に特化した転職エージェントです。マイナビ会計士を利用して成功した人の7割は初めて転職活動をした人で、転職活動に必要なノウハウやアドバイスをしてくれるので安心です。実際、書類の通過率が高いといわれています。
またマイナビ会計士はマイナビグループが運営しているからこそ、一般企業とのパイプが強く企業会計士の求人が4割もあるのも特徴です。求人数や非公開求人の取り扱いも多いので、たくさんの選択肢から探したい人はまず登録しておくといいでしょう。
ただし、マイナビ会計士は公認会計士・公認会計士試験合格・USCPAのいずれかの資格を持っている人限定なので、これから公認会計士資格を取ろうとしている方には向きません。年収アップからワークライフバランスを重視したい人まで幅広くおすすめできる転職エージェントです。
会計求人プラス
求人数 | 約80件 |
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特徴 |
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会計求人プラスは会計士・税理士事務所を専門とした転職サイトです。求人先としては会計事務所や税理士事務所、一般企業の経理・財務などを取り扱っています。ただし首都圏エリアでの求人が多いので、地方での転職を考えている人には向きません。
会計求人プラスは、自分のアピールポイントを登録しておけば企業から直接スカウトが来る、スカウト機能がついているのでなるべく効率的に転職活動をする方にはおすすめです。さらに企業とは電話やカウンセリングではなく、WEBとメールのみで直接コンタクトをとれるのもうれしいポイントです。
会計求人プラスのサイトには異業種から会計業界への転職を考えている方やこれから公認会計士の資格を取ろうとしている方、これまでの会計の知識を活かしてスキルアップ・キャリアアップを目指す方に有益な記事が掲載されています。ほかにも、「年収700万円以上」「子育てしながら働ける」「テレワーク推奨」といった求人特集が組まれているのでぜひチェックしてみるといいでしょう。
Hupro
求人数 | 約250件 |
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特徴 |
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Huproは株式会社ヒュープロが運営する、会計事務所・税理士法人の求人数がトップクラスの転職エージェントです。特に東京都内の経理求人に関してはほとんどを網羅できているといわれています。
またHuproでは「未経験OK」の求人も多く、特に会計事務所は専門性の高さよりなかなか求人がない傾向にあるため狙い目です。求人検索だけではなく、履歴書や職務経歴書などの書類添削、面接対策、スカウトサービスなども受けられるのでどんな条件の人でも安心して転職活動が進められます。
Huproのサイトでは会計事務所で実際に活躍する人たちへのキャリアインタビューや転職で役立つコラム、「業界未経験でもOK」「20代~30代が活躍中」「残業が少ない」といった条件の求人特集も掲載されているので登録しておいて損はないでしょう。
ジャスネットキャリア
求人数 | 約1,000件 |
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特徴 |
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ジャスネットキャリアは「専門性が高いと思う転職エージェント」「サポート力が高いと思う転職エージェント」「真っ先に登録したいと思う転職エージェント」において3冠を達成する、公認会計士・税理士・経理職からの信頼の高い転職エージェントです。
長い間培ってきた確かな実績があり企業とのつながりも強いので、ほかの転職サイトでは見られなかった情報や求人なども提供してくれます。実際ジャスネットキャリアが取り使う求人会社は5,000社以上、そのほとんどが非公開求人だといわれています。
エージェントからのサポートも手厚く、書類添削や面接対策、入社日の調整など転職に関するすべてのサポートを受けられます。したがって、初めて転職活動をする方や選考に不安を感じる方は利用してみるといいでしょう。
ジャスネットキャリアのサイトでは、公認会計士・税理士・経理の転職に役立つ最新のノウハウや書類作成ツール・年収診断など転職に役立つものがたくさんあります。ほかにも、エリアごとや監査法人ごとのイベントやセミナーの紹介などもしているので一度見ておくといいでしょう。
REXアドバイザー
求人数 | 約1,000件 |
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特徴 |
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REXアドバイザーは会計士・税理士・管理部門経験者の転職実績が豊富な転職エージェントです。基本的には30代~50代など経験者の求人が中心ですが、これからキャリアアップを目指す20代の利用者も多いので若手でも安心して使えます。
公認会計士の場合だと、おもに監査法人・会計事務所・コンサルティングファーム・ベンチャー・上場企業・事業会社・金融系などの求人に対応しているので、広い選択肢から探せるのも魅力です。それぞれの特徴や職場の雰囲気、選考突破のポイントなどは異なりますが、REXアドバイザーではカウンセリングから内定に向けた条件交渉まで一貫してサポートしてくれます。
なかにはBIG4の監査法人のマネージャークラスや後継者候補、新規事業に関わるポジションの求人などもあるので、キャリアアップや年収アップを目指す人にも向いています。
MS-Japan
求人数 | 約1,000件 |
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特徴 |
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MS-Japanは管理部門・士業特化型の転職エージェントです。MS-Japanでは監査法人・コンサルティング・税理士法人・上場企業・外資系企業・ベンチャー企業などから自分I合った職場を選べます。利用者は20代~50代と幅広いので、スキルが浅くて自信のない方から役員クラスを目指すミドル世代にもおすすめです。
30年以上にわたって転職支援をおこなってきた実績があり、アドバイザーからのサポートも丁寧であるといった口コミも豊富です。MS-Japanのサイトには、企業・事務所に分けての職務経歴書の書き方のコツなども掲載されているのでチェックしておくといいでしょう。
MS-Japanは管理部門の登録率・転職決定率・転職相談率において業界ナンバーワンを誇る転職エージェントなので、「キャリアパスについて相談したい」「転職実績を見てみたい」方はぜひ登録してみてくださいね。
BEET-DIRECT
求人数 | 非公開 |
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特徴 |
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BEET-AGENTは管理部門の経験者に向けた、管理部門やバックオフィスに特化した転職エージェントです。おもに経理・人事・総務・経営企画・法務などの求人を紹介してもらえ、利用者は30代~40代が多めといった印象です。したがって、管理部門が全く未経験の方にとっては少し物足りないかもしれません。
ひとりひとりの希望や悩みをしっかりとヒアリングし、強みや価値観に考慮した求人を紹介してくれるので、ミスマッチや早期離職も少ないといった評判もあります。
取り扱う求人はベンチャーやスタートアップが多いですが、IPO準備中の取締役候補などにもチャレンジできます。年収でいえば800万円~1,500万円の求人もあるので、ほかの転職サイトでは見つからなかった高収入求人と出会える可能性も高めです。責任のある立場に就きたい方や、今よりも条件のいい企業に転職したい方はぜひチェックしてみて下さい。
doda
dodaは公認会計士に特化したサイトではありませんが、国内最大級の求人を保有しており公認会計士の求人も豊富にあるので登録しておくといいでしょう。公認会計士に特化した転職サイトと並行して利用すれば、思わぬ求人が見つかることもあります。全国の求人を網羅しているので、地方での転職を考えている方にもおすすめです。
自分で求人検索をするサイトといったものと転職エージェントとしての側面を持ち、転職活動における不安や悩みにいつでも寄り添ってくれるので転職活動に慣れていない方にも向いています。会社の雰囲気や内部事情にも詳しく、応募企業の特徴に合わせて対策してくれるためミスマッチも低めです。
求人数の取り扱いが多いからこそ、「フルリモート可能」「職種未経験歓迎」「正社員以外の登用」なども揃っているので、こだわり条件が多い人はぜひ登録しておくといいでしょう。
リクルートエージェント
求人数 | 約2,000件(非公開求人は非公開) |
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特徴 |
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リクルートエージェントもまたdodaと同じく公認会計士に特別強いわけではありませんが、非公開求人を含め圧倒的な求人数を持つので登録しておくといいでしょう。とくに非公開求人にはほかに出回らないような優良求人や高収入求人などがあるので、チェックしておいて損はありません。新規求人の更新も頻繁におこなわれるので、こまめに確認しておくことをおすすめします。
またリクルートエージェントは、「職務経歴エディター」と呼ばれる業界ごとの書類添削や面接対策、転職活動のセミナーなども豊富に展開しているので転職活動における不安も軽減されるはずです。キャリアアドバイザーも業界や企業情報などに詳しいので、的確なアドバイスを受けられます。
転職イベントなども頻繁におこなわれているので、今すぐ転職したい方は登録してみて下さいね。
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公認会計士の転職事情とは?
ここでは公認会計士の転職事情について解説していきます。
公認会計士の年収はどれくらい?
公認会計士の平均年収はおおよそ900万円、月収だと約50万~60万円程度だといわれています。
また、公認会計士の年収は勤務先の企業の規模によっても変わってきます。たとえば10人以上100人以下の場合は700万円、100人以上1,000人以下の規模だと約900万~約1,000万円まであります。さらに公認会計士としてのキャリアや経験、スキル、外資系の企業だとより年収は高くなる傾向にあります。
年齢別で求められるスキル
会計士として転職する場合、年代によって求められるスキルは異なっていきます。ここでは、年齢別に求められるスキルについてご紹介します。
- 20代の場合…
会計士としての実務経験、公認会計士の資格取得、外資系企業を目指すのならTOEIC700点以上の英語力があると望ましい。 - 30代の場合…
会計士としての実務経験、監査業務・企業での経理経験、TOEIC750点以上の英語力があると望ましい。 - 40代以降の場合…
会計士としての実務経験、監査業務、経理部長やCFO、マネジメント経験、TOEIC750点以上の英語力、M&Aなどの専門知識やスキル
未経験から公認会計士への転職はできる?
結論から言えば、公認会計士は未経験でも転職はできます。なぜなら、会計士としての仕事はあらゆる業界・企業での需要が高い職種だからです。
ただし未経験からの公認会計士でも、いきなり投資銀行や外資系コンサルティング会社で働きたいといった場合は採用されづらいので注意しなければいけません。資格取得以外にも英語力や実務経験をある程度積まないと難しいでしょう。
もし未経験から公認会計士へと転職したいのであれば、まずは企業の経理部門やなるべく規模の小さめの監査法人から始めてみることをおすすめします。
公認会計士になるには?資格の取り方と未経験でも失敗しない転職先の選び方
公認会計士の転職先
公認会計士の資格やスキルを活かせる転職先には以下のものが挙げられます。
- (企業の)経理
- 内部監査
- 経営企画
- (ベンチャーなどの)CFO
- 大手監査法人
- 中小監査法人
- FAS
- 戦略コンサルティング
- 会計事務所
- 税理士法人
- 投資銀行
- PEファンド
上記のように公認会計士のスキルがあれば、さまざまな転職先から選べます。どの職場を選ぶかによって今後のキャリア形成や収入、残業時間、働き方、社風などはまったく異なります。
「選択肢が多すぎて自分がどの職場に合っているかわからない…」といった方も多いでしょうが、もしひとりで決めるのが不安といった方は実現したい働き方から逆算し転職エージェントなどに相談するのがいいでしょう。
公認会計士の資格を生かせる残業なしの楽な仕事は?年収ダウンを回避する秘訣
税理士・公認会計士向け転職エージェントおすすめランキング【24社比較】
税理士・公認会計士向け転職エージェント・転職サイト24社の比較表
転職サイト・エージェント | レビュー |
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リクルートエージェント | 人材業界最大手のリクルートグループが運営。多くの非公開求人を抱え、全国展開している。キャリアコンサルタントのレベルも高く、転職活動初心者には抑えておきたい転職エージェント。 |
MS-JAPAN | 会計・税理士事務所や監査法人はもちろん、大手上場企業や外資系など管理部門から資格のスペシャリストまで求人を抱えている。職種に特化したセミナーや相談会を随時開催。転職関連のコラムも掲載している、管理部門特化型の転職エージェント。 |
ミツカル | 全国の税理士事務所からオファーが届きます。税務経験1年以上の方、資格を持っていなくてもOKの求人 |
ジャスネットキャリア | 税理士事務所や監査法人など、税理士・会計士・経理に特化した転職エージェント。会計士・税理士・簿記といった働きながら資格を取得できる求人も抱えている。取引実績は5,000社を超える。 |
JACリクルートメント | 外資系転職エージェントで、ハイキャリア向けの案件を多数抱えている。500名規模のキャリアコンサルタントが揃い、転職市場価値が高い人向け。収入UPを図りたい場合や自身の市場価値をシビアに知っておきたい人にも向いている。 |
パソナキャリア | 正社員転職エージェント。転職支援サービスも展開している。サイト上には転職ノウハウが掲載されている。 ※現在24〜45歳程度で関東・関西・東海在住の方限定です。 |
doda | 転職業界大手で、エージェントサービスは年間18,000人以上のサポート実績を誇る。1人の応募者に2名の担当者が付く制度を採用し、転職活動を徹底的にサポート。全国に対応しており、大手企業との取引実績も豊富。 |
マイナビ会計士 | マイナビグループが運営し、会計士に特化した転職エージェント。初めての転職成約率が70%を誇り、コンサルティングファームや監査法人に精通しているキャリアアドバイザーが丁寧に担当してくれる。 |
マイナビ税理士 | マイナビグループが運営し、税理士に特化した転職エージェント。税理士業界に精通しているキャリアアドバイザーを擁し、税理士の資格を活かせる案件を多数抱えています。 |
レックスアドバイザーズ | 東京・大阪・名古屋に拠点を構える転職エージェント。会計士や税理士、経理・財務に特化した求人を抱える。会計事務所はもちろん、1部上場企業からベンチャー企業まで幅広い案件を擁する。 |
カイケイ・ファン | MS-JAPANが運営する会計専門のポータルサイト。会計に特化した求人を自分にマッチした条件で探すことができる。会計トピックスでは会計士業界の動向を捉えた情報を掲載し、公認会計士の試験情報も見ることができる。 |
JICPA Career Navi | 日本公認会計士協会の無料職業紹介所で、公認会計士を募集している企業や事業所のみを扱っている。 |
会計人材バンク | 税理士や公認会計士専門の転職サイトで、転職支援サービスも手掛ける。経理会計分野に特化している。 |
大原キャリアスタッフ | 大原学園グループの転職サポートサイト。税務・会計・財務・経理に特化している。東京近郊のみ。 |
会計士求人.com | 全国に対応している会計業務に特化した転職サイト。未経験者OKの求人も目立つ。 |
税理士キャリアバンク | 大阪・京都を中心に、東京や横浜にも展開している税理士専門の求人サイト。無料相談会ではキャリアカウンセラーが親身に対応。 |
人材ドラフト | 税理士・会計士・経理関連の求人マッチングサイト。首都圏や関西を中心に約20,000人の登録者数を誇る。一部上場企業からベンチャー企業に個人事務所まで対応。 |
VRPパートナーズ | 公認会計士や税理士、アクチュアリーを専門に扱う転職エージェント。定着率98%を誇り、首都圏が中心でキャリアアップを図りたい人向け。 |
株式会社ワイズアライアンス | 公認会計士や税理士に特化した転職エージェン。無料で利用できるサービスのほか、2年後の転職を視野に入れた長期的なキャリアプランは有料で相談することもできる。 |
株式会社PCP | 公認会計士専門の転職エージェントで、実際に会計士としてマネジメント経験を有するキャリアコンサルタントがサポートしてくれる。 |
ムービン | 税理士や会計士に特化した金融業界専門の転職サイトで、税理士法人や監査法人、会計士、銀行、証券会社など幅広い求人を紹介。 |
経理転職.com | 外資系に強いJACリクルートメントが運営。経理・財務関連に特化した転職サイトで、市場価値を正しく導き、ハイキャリアの非公開求人を紹介。 |
日経キャリアNET | 税理士資格を活かせる転職サイト。常時30,000件以上の求人案件を担っている。 |
リクナビNEXT | 新卒に強いリクナビを母体に、リクルートグループが運営している転職サイト最大手。大手のノウハウを凝縮された転職サイトで、求人件数も最多を誇る。マッチング機能も充実し、大手企業からのスカウトも期待できる。 |
とらばーゆ | 女性のための転職サイトで、長年の実績がある。税理士や公認会計士だけでなく、社長秘書の肩書で募集しているケースもある。 |
転職活動を始めて3週間で内定を獲得&年収アップ転職に成功した著者が、実際に使った転職エージェントと転職サイトを紹介します。最速で内定を獲得するための転職エージェントの活用方法も解説しますので、これから転職活動を始める人は参考にしてください。
まとめ
税理士や会計士に強い転職エージェントでは、業界に精通したキャリアコンサルタントを擁するジャスネットキャリアやHUPROやリクルートエージェント、マイナビ税理士がおすすめといえます。年収アップやキャリアアップを狙うなら、ハイキャリアの転職を専門とするリクルートダイレクトやMS-JAPANなどに登録して、BIG4税理士法人を狙うのもいいでしょう。
公認会計士や税理士を辞めて異業種に転職するときには、市場価値を見出してマッチングをさせてくれる大手の転職エージェントを利用し、未経験からの転職には転職サポートの手厚い中堅エージェントを利用するようにしましょう。