仕事を探している最中、なかなか決まらないと焦りや金銭面で不安になる方も多いのではないでしょうか。
なかには、43歳という年齢から、「もう無理かもしれない」と諦めを感じ始める方もいるかもしれません。
43歳で仕事が見つからない場合、求人の探し方や就職活動のやり方に問題がある場合が多いです。
問題を把握し解決することで、43歳でも仕事を見つけることは十分可能です。
なぜなら、総務省が出している労働力調査（※）によると、35〜44歳までの転職者比率は増加傾向にあるという結果が出ているからです。
※労働力調査（詳細集計）2022年（令和4年）平均（総務省統計局）
この記事では、43歳の方が仕事が見つけられない理由と対処法を詳しく解説します。
なかなか仕事が見つからないという方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事：40代におすすめの転職サイト比較ランキングTOP10！男性・女性別おすすめ転職サイトも紹介
43歳で仕事が見つからない理由
なかなか仕事が見つからないという背景には、主に4つの理由が考えられます。
人によって当てはまる理由は異なりますが、まずは理由を理解して、該当する部分がないか確認してから就職活動を再スタートすることをおすすめします。
求人数が少ない
20代や30代と比較すると、40歳を超えると求人数は減ってしまいます。
理由は、以下のようなことが挙げられます。
- 定年退職までの期間が短い
- ポテンシャルに不安がある
- 指導しづらい
新たに人材の採用を考えている企業によって考え方は異なりますが、定年退職までの期間が短いと、再度求人を出すまでの期間も短くなります。
そのため、企業側はできるだけ長く在籍してもらえるように若い人材を採用する傾向があります。
また、43歳という年齢は多くの経験を積んできていますが、若手に比べて新たなスキルや知識を身につける伸びしろは少ないと判断されがちです。
仮に採用したとしても、上司が年下になるケースも多く、指導しづらくなると思われてしまう可能性があります。
OJTがスムーズに行えないと、成長速度も落ちてしまうため、結果的に若手が採用されやすいです。
全ての希望条件を満たそうとしている
ある程度の年齢になると、収入や職場環境など希望条件が上がってしまうのは仕方のないことです。
仕事に求める条件は人によって様々ですが、希望する条件が多いほど、マッチする求人の数は減ってしまいます。
また、現状の生活水準を落としたくないために高収入の仕事を希望するなど、条件に対する理想が高すぎる場合も、求人は探しにくくなります。
自己分析ができていない
自分の経験してきたことを振り返り、強みや弱みを分析できていれば、適性にあった求人を探して就職できる可能性は高くなります。
一方で、自己分析ができていないと適性にあった求人探しをすることができません。
また、応募書類の内容と面接時の自己PRに行き違いが生じ、説得力のある回答ができなくなる可能性もあります。
自己分析をしているのに仕事がなかなか見つからないという方は、もっと深く掘り下げて自分の持つスキルや知識を把握することをおすすめします。
求人探しが適切にできていない
仕事は探しているけどなかなか見つからないと感じている場合、求人情報の探し方に問題がある場合があります。
求人情報を取り扱う媒体は数多くありますが、多くの媒体で若手の求人数が多いことは仕方のないことです。
それでも見つからない場合、利用している媒体が間違っている可能性があります。
43歳という年齢でも応募できる求人を多く取り扱っている媒体を活用してるか、まずは確認することをおすすめします。
43歳で仕事が見つからないときにすべきこと
自己分析もできていて、求人を探すための媒体にも問題がないのに仕事が見つからない場合、以下の3つの方法を試してみることをおすすめします。
仕事が見つからない理由を違う視点からみることで、新たな可能性が生まれる場合があります。
希望条件に優先順位をつける
就職先に求める条件は人によってさまざまですが、全ての条件を満たそうとすると、マッチする求人を探すことは困難になります。
まずは、自分が希望する条件をリストアップし、優先順位をつけて妥協できるものがないか探します。
ある程度条件が絞り込まれた段階で改めて求人を探すと、ヒットする求人情報が増える可能性は高くなる場合があります。
家計を維持できる収入額や通勤距離など、どこまで妥協できるか再確認してみましょう。
探す業種の幅を広げる
過去に経験したことのある業界で求人を探すことは、自分の経歴を活かすことができる就職活動の方法です。
それでも仕事が見つからない場合は、違った業種の求人にも目を向けてみることをおすすめします。
例えば、過去の経験からマネジメント能力を身につけていたなら、異業種でも高い需要がある場合があります。
自己分析をするなかで、異業種でも通用するスキルや経験があれば、業種の幅を広げてみることも一つの方法です。
求人サイトや就職支援サービスの複数利用
求人情報を探すとき、適切な求人サイトや就職支援サービスを複数活用することで、求人数の少なさをカバーできる場合があります。
現在利用している求人サイトで応募できる求人が少なく悩んでいる方は、他の求人ツールを併用することをおすすめします。
関連記事：転職したいけど怖い40代が取るべき行動！不安の原因を払拭して成功させる方法や40代の転職の現実を解説
43歳で仕事が見つからない場合の就職活動のコツ
仕事が見つからない期間が長くなるほど、不安や焦りはどんどん大きくなり、気分の落ち込みに影響が出る原因にもなります。
自己分析をしても、業種の幅を広げてもなかなか仕事が見つからない方は、就職活動の方法に工夫を加えてみることを検討してみましょう。
43歳の方でも仕事を見つけやすくする方法を紹介するので、自分に適した方法があれば試してみてはいかがでしょうか。
40代向けの求人サイトを利用する
求人サイトは数多く存在していますが、掲載されている求人は20代や30代が多いことは事実です。
一方で、40代以上の求人を多く保有している求人サイトも存在します。
もちろん他の年代の求人も掲載されていますが、「40代歓迎」といった求人を多く掲載しています。
40代向けの求人が豊富な求人情報サイトには、以下のようなものがあります。
- リクナビNEXT
- マイナビ転職
どちらも大手の求人情報サイトで、「40代歓迎」や「40大歓迎」といった求人を多く保有しています。
転職者向けの求人情報サイトですが、初めての正社員を目指す方にもおすすめです。
転職エージェントサービスに登録する
転職エージェントという名前を聞くと、一歩引いてしまう方もいるかもしれませんが、就職活動に一人で悩んでいる方には強い味方です。
転職エージェントに登録をすると、専属の担当者（エージェント）がついてくれます。
担当者は、就職希望者の年齢や希望条件をヒアリングしたうえで、マッチする企業の求人を紹介してくれます、
また、求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接準備のサポートも行ってくれます。
保有している求人も、一般には公開されていない求人を各社が保有しているので、応募できる企業の幅が広がります。
転職エージェントは、転職を考えている人だけのためのサービスではありません。
正社員としてブランクのある方や、これまで正社員として働いたことのない方でも利用が可能です。
一人での就職活動に限界を感じている方は、一度検討をしてみてはいかがでしょう。
一般の求人情報サイトとの併用や、複数の転職エージェントを活用する方法もおすすめです。
ハローワークを利用する
ハローワークは、厚生労働省管轄の職業斡旋のための組織です。
全国の求人情報の閲覧や応などのサービスを、全て無料で利用することが可能です。
仕事探しだけではなく、仕事探しに関する相談にも応じてもらえます。
また、仕事につくために必要な技術や資格取得の支援も行っているので、一度詳細を調べてみるのも一つの方法です。
一方で、ハローワークを利用する際には、いくつか注意して欲しい点があります。
民間の求人媒体は掲載する企業の調査に厳しい傾向があります。
なぜなら、掲載されている企業に応募したときに、掲載されている条件と現実に間違いが多かった場合、自社の信用問題に関わるからです。
反対に、ハローワークは公的機関ですが、求人を出す企業の審査が若干甘い傾向があります。
仕事を求める人に対してできるだけ就職を成功してもらえるよう、多くの企業を紹介できるようにしているため、という理由があるためです。
求人票に過去3年間の離職率を記載する欄を設けていますが、記載はあくまでも任意です。
ハローワークで見つけた求人に応募する際は、離職率に記載がされているかを確認することが大事です。
また、事前にインターネットなどで企業情報を調べてから応募するのも、安心材料の一つになります。
43歳でも仕事を見つけて就職することは十分可能
年齢のせいで仕事がなかなか見つからないと悩んでいる場合、事前準備や就職活動の方法に問題がある場合が多いです。
まずは気持ちを一旦リセットして、自己分析のところから改めて考えてみてはいかがでしょうか。
また、就職活動の方法も見直しが必要です。
現在利用している求人探しのためのツールが自分に適しているかどうか、確認をしてください。
もし間違ったツールを利用していたなら、就職活動の方法が間違っている可能性が高いです。
求人情報媒体をはじめ、転職エージェントやハローワークの活用など、さまざまな方法の中から自分に適した方法を選ぶことをおすすめします。
就職活動の最適な方法は、人によってさまざまです。
自分に適した方法で就職活動を行えば、43歳という年齢でも仕事は見つかります。
条件にあった仕事を見つけて、ぜひ就職活動を成功させてください。
