アラサーになって、今のままの仕事を続けていくべきか、それとも転職して新しい仕事にチャレンジするかなど、今後のキャリアを考えている方もいるでしょう。ここでは、そのような方に向けて、仕事の1つとして探偵について詳しく紹介していきます。探偵とはどんな仕事なのか、平均年収や必要な資格などについて解説します。新しいキャリアの選択肢として探偵を入れることができるような記事となっています。

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探偵ってどんな仕事?

探偵の仕事内容とは?

探偵の主な仕事内容は、法人や個人といった相談者からの依頼に基づいて、さまざまな調査をおこなったり、警戒業務をおこなうことです。一般人の日常生活に密着しつつ、地道に業務を遂行していくことが求められます。

なお、依頼される相談事で最も多いのは「調査業務」です。調査業務の中でも男女関係に関するトラブルや身辺調査の依頼が多いです。探偵業務のうち、不倫や浮気の調査は約6~7割を占めています。このような依頼のほかにも、お見合いの前に相手の素行を知りたいという方の依頼を受けて調査したり、企業から雇用予定の人材の経歴や生活態度などを調査して欲しいと依頼されることもあります。

やりがいとは?

探偵のやりがいとしては、業務を通してさまざまな経験をすることができるということが挙げられます。探偵業務は、地道な業務の積み重ねなので、肉体的にも精神的にも厳しい側面があります。また、予想していなかった事件に発展したりすることもあり、その場合には自分の精神力や知力を試されることになります。

このような経験を頻繁にする仕事というのも少なく、毎日ルーティンワークの仕事でつまらないという方は、日々さまざまな出来事に出くわすため、日常では味わうことの出来ない体験ができ、おもしろさを感じるでしょう。また、おもしろさだけでなく、さまざまな経験を通して成長することができるのもやりがいということができます。

魅力とは?

探偵業務の魅力としては、世の中で起きているあらゆる問題の深層を知ることができるということが挙げられます。探偵の仕事は、世間の裏の部分や隠れた部分に関する仕事が多くなっています。そのため、社会の本来のあり方を学んだり、人と組織を動かしている仕組みを知ることもできるでしょう。また、社会の深層部分や人間の奥底にある問題などにも触れる機会がある、珍しい職業となっています。

適性や必要なスキルとは?

探偵業務をおこなうために必要なスキルとしては、まず「調査能力」があります。探偵の仕事の基本は調査であり、解決するためには調査が前提となるものがほとんどです。調査は、主に「聞き取り」、「尾行」、「張り込み」によっておこなわれます。これは、経験に基づいて養われていくものなので仕事をしつつ積み重ねていかなくてはいけません。

また、「普通運転免許」は張り込みや尾行をする際に車を使うことが多いため、実質的に必須の資格となっています。このほかにも、相談者の相談によって調査の仕方が異なるだけでなく、その場の状況に応じてどのように対応すべきかが変わるため、臨機応変に対応できる冷静さや判断力が求められるでしょう。

探偵の現状は?

警察庁からのデータによると、平成23年度末までの日本の探偵件数は5350件であり、年に600件程度は廃業しているのが現状です。正規の探偵業は公的機関に届け出を出す必要があり、この届出を出している探偵業者が5350件ということですが、これは実際の活動件数を反映したものではないので注意が必要です。現状としては、書類上存在しているだけであったり、副業としておこなっているなど、現実の活動がほとんどない零細探偵業者も多く存在します。

将来性について

将来的には、日本で働く外国人や国際的な事件も増加してきていることから、外国人とのトラブルに対応する依頼も増加してくるでしょう。また、電子機器の発達によりネット上での情報漏洩事件などが起きていますが、探偵業でもこのような関係の仕事を請け負うようになる可能性も高まっています。

探偵の平均年収はいくら?

平均年収はいくら?稼ぐ人とそうでない人の年収

探偵として働いている方たちの平均年収は、300万〜400万程度となっています。大手の探偵事務所で勤務している場合は月に30万円前後、小規模な探偵事務所の場合は月に20万円前後が多いです。会社の営業力が高く、仕事の依頼が多い場合、事務所の所長級の人は年収が1000万円台にのぼることもあります。また、探偵の仕事は実力主義でもあるので、高収入を得ることができる人は400万円以上の年収があります。その一方で、小規模な探偵事務所に勤めていたり、実力がないような人は300万円以下の年収になってしまうことも少なくありません。

給与体系

探偵事務所は基本料金プラス成功報酬のシステムであるところが多いので、そのような場合は調査が成功するとインセンティブが基本給に上乗せになることが一般的な給与体系となっています。

どんな人が稼げるの?

探偵業をしている人の中でどのような人がお金を多く稼ぐことができるのかというと、まずはバイタリティーにあふれている人が挙げられます。案件によっては日本中を飛び回ることも必要になるので、バイタリティーにあふれていないと多くいる探偵の中から勝ち残ることは難しくなります。
また、頭の回転が速いということも重要です。調査の方法や結果の出し方など頭を使って考えることが多いので素早く考えて結果をどんどん出していく必要があります。

探偵を開業するには?

開業までの流れや必要なお金は?

探偵事務所を開業するためには、まず各都道府県の公安委員会への届け出をおこない、承認をもらう必要があります。承認をもらうことができれば探偵事務所としてスタートを切ることができるので、必要な機材を揃えたり、宣伝をして相談者を募集していきます。

また、開業に必要な資金についてですが、開業する場所にもよるものの、開業資金だけであれば200万円程度あれば問題なく開業できる場合が多いです。具体的にはカメラやビデオなどの機材や車、ホームページ制作費、事務所の家賃として遣うお金が必要になります。なお、探偵業が軌道に乗るまでの生活費として最低半年分ほどの生活費を確保しておくのも良いでしょう。

資格や免許、許認可は必要?

探偵をするのに特別な資格はありません。国家資格や公的な資格が求められることはありませんが、事務所を開業するためには都道府県委員会に開業の届出が必須であると決められています。また、暴力団関係者や成人被後見人、未成年者や探偵業の営業廃止処分を受けた者、さらには、過去五年以内に禁固刑を受けた者は原則的に探偵になることはできないと決められています。なお、開業をする場合、営業上の義務として名義貸しや業務委託の禁止など、あらゆる規定が存在しています。

探偵で儲かる経営のポイントってなに?

効率の良い集客が大切

探偵業をおこなうためには、依頼者との信頼関係を築くことが重要です。あらかじめ決まっている期間までにしっかりと成果を残すことも今後の存続に影響が出るでしょう。また、探偵の仕事は訪問で依頼を取りに行くことはできないので、お客様を紹介してもらうネットワークを築いていったり、ホームページのseo対策をおこなうこと、インターネット広告を出すことなどが必要になります。

より多くのお客さんの目につくような宣伝の仕方を考えたり、結果を出して口コミでお客様を増やしていかなくてはいけません。ただし、宣伝費用に多額をかけても依頼が来なければ赤字になってしまうので、そのバランスが重要です。

まとめ

探偵という仕事は体力的にも精神的にもキツイ時がありますが、他の仕事では体験することの出来ない場面に出くわすこともあり、やりがいも大きい仕事です。また、実力次第では高い収入を得ることができるため、実力重視で仕事をしたい方にも向いているといえるでしょう。あらゆる問題に取り組み、人助けをすることができる探偵という職業に興味を持った方は、ぜひ詳しく調べて挑戦してみて下さい。

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