「このまま会社員を続けたくないが、やりたいことが見つからない」。「独立開業したいが独立できる資格や資金がない」。そんな方の選択肢になるのが便利屋です。しかし便利屋で開業を考えても、具体的な仕事内容や必要な免許・届出、また気になる年収面ははっきり分からないという方がほとんどです。ここでは便利屋で開業を考えている人のために開業方法や必要な準備、儲けるコツについてご案内します。

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職種
オールマイティー
公開求人数
200,034件
対応地域
全国
おすすめ年代
20代~

便利屋とは?

便利屋の仕事内容は?

便利屋と一口に言いますが、仕事内容は業者によって様々です。便利屋と聞くと掃除の代行や粗大ゴミの処分などが思い浮かびますが、ほかにもゴキブリ駆除や簡単な引越しの手伝い、業者によっては買い物の代行や介護のお手伝いなど高齢者に向けたニッチなサービスを提供している人もいます。便利屋を始めるに当たって心配なのが「汚い仕事や危険な仕事ばかり頼まれるのではないか」という問題ですが、提供するサービス内容は自分で選べばいいのです。実際に、結婚式への代理出席などを行なっている便利屋や、子供と遊ぶサービスを提供している業者もいます。

便利屋のやりがい・魅力とは?

便利屋のやりがいや魅力とは、何と言っても自分が誰かのお手伝いをすることで「ありがとう」と言われ、お金をもらえることでしょう。組織に属して仕事をしていると、なかなか「一つの仕事を最初から最後まで一人でやり遂げた」という実感を得ることができません。便利屋の仕事は、お客様の困りごとを自分自身の力で直接解決できるという素晴らしさがあります。

便利屋に必要なスキルと適性は?

便利屋を始めるに当たり、絶対に必要なスキルはありません。確かにエアコンの取り付けなどスキルが必要な仕事を依頼されることもあるかもしれませんが、様々な仕事を頼まれるのが便利屋という仕事。そのため何か一つのスキルを持っているよりは、色々なお客様とコミュニケーションを取れる能力の方が大切です。また思いがけない仕事を依頼されることもあります。そのため、好奇心が旺盛でフットワークの軽い方は便利屋の適性があると言えるでしょう。

便利屋の現状と将来性は?

データによれば、この10年で便利屋の需要は10倍になっています。大きな理由としては高齢化が進んでいるため。高齢者は買い物や電球の交換なども不便になるため、便利屋を頼むことが多くなっているのです。また現代は三組に一組が離婚すると言われている通り、シングルマザーからの依頼も増えています。便利屋は今後ますます需要が見込まれるビジネスだと言えます。

便利屋の平均年収は?

便利屋の平均年収を公開

便利屋を開業した場合ですが、平均年収は300万円程度と言われています。雑務ばかりで儲からないようなイメージがあるかもしれませんが、思っていたよりは高いのではないでしょうか。なお開業ではなく、便利屋の会社に従業員として務めた場合の平均年収は100万円台から200万円程度と言われています。比較してみると、便利屋になるのであれば独立開業をする方が夢があります。

稼いでる人の年収は?

平均額もそうですが、便利屋を開業した場合に頑張ればどれぐらい稼げるのかというのも気になるところです。驚かれるかもしれませんが、稼いでいる人は何と、月に100万円以上稼いでいます。年収が1000万円台になる便利屋もおり、努力次第で高収入が期待できます。自分の力だけで1000万円以上を稼げるという意味では、便利屋を開業するのは非常に魅力的です。

稼いでない人の年収は?

そうは言うものの、稼いでいない便利屋は全くと言っていいほど稼いでいません。営業努力をしなければ仕事の依頼が来ることはないため、開店休業状態で収入がゼロ円、というケースもあります。便利屋はコンビニやカフェなどとは異なり、通りすがりのお客様がふらっと来てくれるわけではありません。そのため、他の業種で開業するよりもさらに営業努力が必要になって来るのです。

どんな人が稼いでいるのか?

それでは、どんな人が便利屋として稼いでいるのでしょうか?先に少し触れましたが、営業努力をしている人ほど稼いでいます。しかし営業努力と言っても、無闇にチラシをポスティングしたり、軽トラックで宣伝して歩いたり、ということではありません。ホームページなどでしっかりとSEO対策をしたり、あるいは開業するまでに培った人脈を活かすなど、頭を使った営業活動ができている人ほど便利屋として稼いでいると言えます。

便利屋を開業するには?

便利屋開業までの流れと手続き

便利屋開業の流れですが、便利屋になるために絶対に必要な手続きはありません。そういった意味でも、便利屋開業は非常に魅力的です。便利屋を始めようと思ったら、すぐに営業活動ができます。ただし開業するということは個人事業主になることですので、管轄の税務署に開業届を出しておきましょう。これにより、税制上の優遇を受けることができるのです。書き方が分からなければ税務署で尋ねれば詳しく教えてくれます。

開業資金はいくら必要?

便利屋を開業するのにあたり必要な資金ですが、何とゼロ円でも開業できます。ただし、仕事内容によりますが軽トラックはあった方がいいでしょう。軽トラックを買うのも、頭金なしでローンを組めば初期費用はゼロ円で済みます。ホームページもゼロ円で作成することができますし、ご自宅のプリンターを使えばチラシも外注せずに済みます。開業にあたりしっかりしたチラシを作りたければお金はかかりますが、ゼロ円でスタートすることもできるのです。

必要な資格や免許・届出について

便利屋になるのに手続きは不要とお伝えしましたが、許可や届出がないとできない業務もあります。まずは便利屋のメイン業務となることが多い家庭のゴミ処理ですが、これを行うには一般廃棄物処理業許可が必要になります。無許可での営業は違法ですので必ず許可を取りましょう。また、引き取った物をどこかに売るためには、警察に古物商の許可申請をしなければなりません。探偵や浮気調査をするにも警察への届出が必要です。このように、何を引き受けるかによって必要な届出は変わって来ます。開業を決めたらしっかり確認しましょう。

便利屋で儲かる経営のポイントは?

効率の悪い宣伝とは

便利屋の年収は人によってゼロ円から1000万円以上と、非常に幅が広くなっています。では、どうすれば儲かる便利屋になることができるのでしょうか。それにはやはり営業努力が必要です。そうは言っても、例えば20代から40代ぐらいの健康な男性がいるお宅では、便利屋の需要は低いでしょう。そう考えるとただ闇雲にポスティングをしたり、軽トラックでアナウンスをして回ったりしても効果が見込めません。時間をかけても売上に繋がらないため、非常に効率が悪いのです。

便利屋を開業して儲けるコツは?

先にお伝えした通り、便利屋の需要を拡大している要素は高齢者とシングルマザーです。そう考えると、高齢者とシングルマザーに特化したサービスを提供することが、これから儲かる便利屋になるコツだと言えます。例えば、高齢者が多い地域で集中して仕事をするのも一つの方法です。一つの地域でまとめて数件の仕事をすれば、それだけ移動に時間をかけず短時間で稼ぐことができます。ホームページも高齢者向けに見やすいものを作るなど、ターゲッティングとマーケティングを考えることで、年収1000万円も夢ではありません。

まとめ

便利屋は特別な資格や経験、そして資金がなくても開業することができます。また、営業努力によっては月収100万円以上を見込むことができる上に将来性も高く、独立開業したい方にはうってつけの仕事だと言えます。ただし、儲けるためにはアイディアが勝負。人と同じことをやっていては意味がありません。
逆に言えばそういった意味合いでも、独立開業するやりがいと魅力のある仕事だと言えます。