手に職をつけた技術職を目指してエンジニアになりたいけれど、未経験の第二新卒でもエンジニアになることは可能なのでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で職を失ったり、給与が下がったりと、「今の仕事でいいのだろうか」と働き方を見直した方も多いのではないでしょうか。
「手に職をつけた仕事」で今特に人気なのが、現代のIT化を支えている「エンジニア」です。
社会人経験が浅い第二新卒や、未経験者がエンジニアを目指すためにはいくつかの方法があります。
今回は、未経験の第二新卒からエンジニアを目指すための転職方法について詳しく解説していきます。
- 第二新卒でもエンジニアに未経験で転職しやすい理由
- 第二新卒がエンジニアに転職するメリット
- 第二新卒でエンジニアに転職するのが向いている人の特徴
- ITエンジニアの主な職種
- 第二新卒でエンジニアに転職する方法
- 第二新卒のエンジニア未経験者におすすめの転職サイト・エージェントを比較
- 第二新卒のエンジニア未経験者におすすめのプログラミングスクールを比較
- 第二新卒のエンジニア転職に関するよくある質問
- type転職エージェント
- レバテックキャリア
- Green
第二新卒でもエンジニアに未経験で転職しやすい理由
エンジニアとは、機械、電気、ソフトウェア、化学など、工学に関する専門知識や技術を持った人のことを指します。
エンジニアは専門とする分野によって様々な種類があり、代表的なものとして以下のようなものがあります。
- システムエンジニア: コンピューターシステムの設計、開発、運用を行う。
- プログラマー: プログラミング言語を用いて、コンピュータープログラムを作成する。
- 機械エンジニア: 機械製品の設計、開発、製造を行う。
- 電気エンジニア: 電気製品や電気設備の設計、開発、製造を行う。
- 化学エンジニア: 化学製品の製造プロセスを設計、開発、改善する。
専門分野のため一見難しそうに見えるのですが、実はエンジニアは未経験の第二新卒でも転職がしやすいと言われているので、怖けずにどんどんチャレンジして欲しい職業です。
専門職のエンジニアがなぜ未経験の第二新卒でも転職できるのか、その理由を解説していきます。
- エンジニアは人手不足だから
- エンジニアは未経験で転職しやすい職種だから
- 採用後の新人研修が手厚いから
- 転職保証付きのプログラミングスクールもあるから
- 必須の資格はないから
エンジニアは人手不足だから
近年、IT業界の成長に伴いエンジニアの需要はかなり高まっていますが、人材不足が深刻だと言われています。
AIやIoTといった新しい技術の登場により、新しい技術に対応できる人が少なく、人員補充が追いついていない状況です。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材の不足数は2030年で最大約79万人になるという調査結果が出ています。
【引用元】経済産業省|IT人材需給に関する調査】
多くの企業が未経験者でも積極的に採用しており、特に年齢の若い第二新卒者は、デジタルネイティブということもあり育てやすいという企業側のメリットがあります。
スマートフォンアプリ開発やWebサイト制作など、私たちの生活に身近なサービスを支えるエンジニアは将来的にも必要な人材であることは間違いありません。
エンジニアは未経験で転職しやすい職種だから
エンジニアの転職サイト「type」で未経験のエンジニア募集数を検索すると391件(2024年8月現在)あり、未経験でも応募できる企業がたくさんあることがわかります。
エンジニアは経験も大切ですが、ポテンシャルを重視する企業もあり、プログラミングスキルを習得する意欲や論理的思考力、問題解決能力といった素養があれば、未経験でも活躍できる可能性は十分にあります。
研修制度を充実させている企業も多いので、未経験の第二新卒者でも1人前のエンジニアになることができます。
採用後の新人研修が手厚いから
多くのIT企業では、未経験者を対象とした充実した新人研修を用意しています。
全くの初心者でも、プログラミングの基礎から実務で必要なスキルまで、体系的に学ぶことができます。
プログラマーやテストエンジニアは比較的未経験から挑戦しやすい職種なので、未経験歓迎の募集によく見られます。
未経験から経験を積み、徐々にほかのエンジニア職にステップアップするのがおすすめです。
- プログラミング言語: C言語、Java、Pythonなど、企業で利用されているプログラミング言語の基礎
- アルゴリズムとデータ構造: プログラムを効率的に作成するための基礎的な考え方であるアルゴリズムと、データを効率的に管理するためのデータ構造
- コンピュータの仕組み: ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど、コンピュータの仕組み
- データベース: データを効率的に管理するためのデータベースの知識
- バージョン管理システム: Gitなどのバージョン管理システムを使い、チームで開発を行うための基礎
- 開発環境構築: 開発に必要なソフトウェアやツールをインストールし、開発環境を構築する方法
- フレームワーク: Webアプリケーション開発などで利用されるフレームワーク(Ruby on Rails、Djangoなど)の使い方
- 開発手法: アジャイル開発など、効率的なソフトウェア開発手法
- デバッグ: プログラムのバグを発見し、修正する方法
転職保証付きのプログラミングスクールもあるから
転職保証付きのプログラミングスクールに通えば、体系的なプログラミングスキルを習得できるだけでなく、就職活動のサポートも受けられます。
プログラミングスクールには「転職保証」と「転職支援」があり、転職保証は卒業と同時に転職できなければ全額返金が保障される制度で、転職支援はエンジニアとして転職できるように転職活動(書類作成、面接指導)をサポートしてくれる制度です。
スクールによっては、企業との連携が強いことを強みとしているところもありますので、保障や支援をしっかり行ってくれるスクールを選べば未経験でも大丈夫です。
必須の資格はないから
実は、エンジニアになるために必ず取得しなければならない資格はないので未経験でもチャレンジすることができます。
もちろん、資格を持っていると有利な場合もありますが、未経験者でも研修やプログラミングスクールで学んだプログラミングスキルさえあれば活躍できる業界です。
ただし、将来的にキャリアアップを目指すのであれば、情報処理技術者試験や、特定のプログラミング言語の認定資格など関連資格を取得することで自分の市場価値を高めることができます。
第二新卒がエンジニアに転職するメリット
第二新卒がエンジニアに転職することは、未経験でも目指しやすいという理由だけでなく年収や将来性の面でも大きなメリットがあります。
一度技術を手にすれば、一生物のスキルを持った技術者として活躍することができます。
ここでは、第二新卒がエンジニアに転職するメリットについて解説します。
- エンジニアは年収が比較的高い
- 技術や能力があれば転職しやすい
- フリーランスやリモートワークなど自由な働き方が可能
- エンジニアには将来性がある
エンジニアは年収が比較的高い
エンジニアの仕事は、他の職種と比較して年収が高い傾向にあります。
大手転職サイト「doda」の「平均年収ランキング」によると、全職種の平均年収が414万円に対して、エンジニアは452万円でした。
引用元:doda「平均年収ランキング」
特に、IT業界は成長が著しく人材の需要も高いため、エンジニアの給与水準は年々上昇しています。
第二新卒であれば、若いうちから高収入を得ることができ、将来のキャリア形成にもつながります。
大手IT企業のシステムエンジニアなどは、高額な報酬を得るケースが多く安定した生活を送ることができます。
技術や能力があれば転職しやすい
エンジニアは、技術や能力さえあれば年齢や経験、学歴に関係なく転職しやすい職種です。
有名大学を出ていればいいという業界ではなく、良くも悪くも実力主義というところがあります。
新しい技術を習得し、自分のスキルアップに努めることでより良い条件で転職できたり、フリーランスとして働くこともできます。
産休・育休を取った後でもキャリアに影響はありませんし、あったとしてもエンジニアは引くて数多なので転職先に困ることはないでしょう。
フリーランスやリモートワークなど自由な働き方が可能
エンジニアは、フリーランスやリモートワークなど、働き方を自由に選択することができます。
ネット環境と高性能のパソコンさえあれば作業できることがほとんどで、会社によっては決まった日だけ出社してあとは在宅でOKというところも増えてきています。
最初のうちは企業に所属して、ある程度の実力がついてきたらフリーランスに転向して、家族との時間をとりやすくする人もいます。
場所にとらわれず働くことができるため、田舎でのんびり暮らしたり、旅行先や海外からも作業ができるので自分の好きな場所で仕事ができるのも魅力です。
エンジニアには将来性がある
IT業界は今後も成長が期待されており、エンジニアの需要はますます高まると予想されています。
AI、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、セキュリティなどの分野が成長を続けており、これらの分野の技術を駆使できるエンジニアには市場価値が非常に高い人材です。
社会的にデジタルトランスフォーメーションが進み、デジタル技術を取り入れたい企業が急増しているので、優秀なIT人材ならば高い年収で雇いたいと考えているところは多いです。
ITエンジニアは専門性が高く創造的な仕事であるため、単純な作業や職業自体がAIに置き換わる時代でも、エンジニアの価値は変わらないでしょう。
第二新卒の若いうちからエンジニアのキャリアをスタートさせれば、将来性のある業界で長く活躍することができます。
第二新卒でエンジニアに転職するのが向いている人の特徴
転職市場において非常に需要の高いエンジニアですが、どのような人がエンジニアに向いているのでしょうか。
エンジニアは理系のイメージが強いですが、実際には文系卒の人でも活躍できる職種です。
エンジニアに向いている特徴に当てはまる人は、前向きに転職を考えてみましょう。
ここでは、どのような人がエンジニア転職に向いているかを解説していきます。
- プログラミングに興味がある
- トラブルを解決するのが好き
- 効率の良さの追求が好き
プログラミングに興味がある
プログラミングはエンジニアの基本であり、興味がある方はエンジニアに向いていると言えるでしょう。
プログラミングとは、コンピュータに「何をして欲しいか」を、コンピュータが理解できる言葉(プログラミング言語)を使って指示することです。
新しいプログラムを作成したり、既存のプログラムを修正したりする作業は、パズルを解くような面白さがあります。
自分の書いたコードが形になり、それが世の中で役立つ製品やサービスに繋がっていくことにやりがいを感じる人も多いです。
例えば、ゲームが好きで、そのゲームの仕組みを自分で作りたいというような方は、プログラミングの学習意欲も高いでしょう。
トラブルを解決するのが好き
エンジニアはプログラムを作成するだけでなく、作成したプログラムが問題を起こした時に解決策を考えるのも仕事です。
クライアントから「不具合が起こった」と申し出があった際に、原因と解決策を提案し、クライアントの業務への支障が大きくならないようにできるだけ早く解決することが求められます。
問題解決のプロセスを楽しむことができる方は、エンジニアの仕事にやりがいを感じることができるでしょう。
例えば、パソコンのトラブルを自分で解決するのが得意な方や、複雑なパズルゲームが好きだという方は、トラブル解決能力が高いと言えるかもしれません。
効率の良さの追求が好き
エンジニアは、デジタル技術を駆使してクライアントの業務効率をいかによくするかを追求するのが仕事です。
無駄な処理を省いたり、より高速なアルゴリズムを開発したりすることで、より良いシステムを作り上げることができます。
普段から効率化を追求することが好きな方は、エンジニアとして自分の能力を最大限に発揮できるでしょう。
例えば、日常生活や仕事でアプリやガジェットを用いてより効率的に活用しようとするような方は、効率化の追求が好きなと言えるかもしれません。
ITエンジニアの主な職種
エンジニアとは、機械、電気、ソフトウェア、化学など、工学に関する専門知識や技術を持った人のことを指します。
中でもデジタル技術が発展している現代で最も需要が高くなっているのが「ITエンジニア」です。
ITエンジニアは、情報技術(IT)に関する専門知識やスキルを活用してコンピュータシステムやソフトウェアを設計、開発、運用する人材で、「プログラマー」や「システムエンジニア」がこれに当てはまります。
ここでは、ITエンジニアの主な職種を詳しく解説します。
- システムエンジニア(SE)
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- プログラマー
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアは、クライアントのニーズをヒアリングし、最適なシステムを設計・開発する仕事です。
建物を基礎を一から設計する建築家のように、プログラムのシステムの「設計図」を作成し、プログラマーに具体的な指示を出します。
例えば、新しい業務システムを導入したいというクライアントの要望に対して、どの様な機能が必要なのか、どのようなシステム構成が最適なのかを綿密に検討し、システムの全体像を設計します。
営業要素が多いので、コミュニケーション能力が比較的高い文系卒の人が向いているとも言われます。
- ヒアリング: お客様のニーズを詳しくヒアリングし、どのようなシステムが必要なのかを把握する
- 要件定義: ヒアリングした内容を基に、システムの機能や性能、開発スケジュールなどを具体的に定義する
- 設計: システムの全体像を設計し、詳細な設計図を作成する
- 開発: プログラマーに指示を出し、システムを開発する
- テスト: 開発したシステムが正しく動作することを確認するためのテストを行う
- 導入: 開発したシステムをお客様の環境に導入し、運用を開始する
- 保守・運用: 導入後のシステムの保守や、新しい機能の追加などを行う
- プログラミングスキル: プログラミング言語を習得し、システムの設計や開発ができることが求められる
- コミュニケーション能力: お客様や開発チームと円滑にコミュニケーションを取ることが重要
- 問題解決能力: システムのトラブルが発生した場合、原因を究明し、解決策を提案する能力が必要
- 論理的思考力: システムの設計には、論理的な思考力が不可欠
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、システムの基盤となるサーバーの構築や管理を行います。
サーバーは、ウェブサイトやアプリケーションなどのデータを保存し、ユーザーからのアクセスに応答する役割を担います。
例えば、大規模なオンラインゲームのサーバーを構築し、膨大な数のユーザーが同時にゲームを楽しめるような環境を整えます。
- サーバーの構築: 新しいサービスを始める際、そのサービスに必要なサーバーをゼロから構築する
- サーバーの設定: 構築したサーバーに、OS(オペレーティングシステム)や必要なソフトウェアをインストールし、サービスを提供するための適切な設定を行う
- サーバーの運用: 構築したサーバーが安定して稼働しているか監視し、トラブルが発生した場合には迅速に対応する
- パフォーマンスチューニング: サーバーの処理速度を向上させたり、負荷を分散させたりするための設定変更を行う
- セキュリティ対策: サーバーへの不正アクセスやデータ漏洩を防ぐためのセキュリティ対策を実施する
- LinuxなどのOSの知識: サーバーの多くはLinux上で動作するため、Linuxの知識は必須
- ネットワークの知識: ネットワークの仕組みを理解し、サーバーをネットワークに接続する必要がある
- プログラミングスキル: サーバーの設定やトラブルシューティングには、プログラミングスキルが必要
- 問題解決能力: サーバーにトラブルが発生した場合、迅速に原因を特定し、解決策を導き出す能力が求めらる
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、コンピュータ同士を繋ぐネットワークの設計、構築、運用を専門とするエンジニアで、いわば企業や組織内の情報通信インフラの整備や管理を行う「ネットワークの匠」と言えるでしょう。
例えば、企業内のLAN環境を構築、インターネットとの接続設定、ネットワークのセキュリティ対策を行ったりします。
セキュリティ対策は外部からの不正アクセスを防ぐためのファイアウォールの設定や、ウイルス対策ソフトの導入を行います。
- ネットワーク設計: 新しいシステムを導入する際、どのようなネットワーク構成が最適かを設計
例えば、企業全体のネットワーク環境を構築したり、クラウドサービスとの接続設定を行ったりする - ネットワーク構築: 設計に基づいて、実際にネットワーク機器(ルーター、スイッチなど)を設置し、ケーブルを繋いでネットワークを構築する
- ネットワーク運用: 構築したネットワークが安定して稼働しているか監視し、トラブルが発生した場合には迅速に対応する
- ネットワークセキュリティ: ネットワークへの不正アクセスやデータ漏洩を防ぐためのセキュリティ対策を実施する
- ネットワークの最適化: ネットワークの性能を向上させたり、コストを削減したりするためのチューニングを行う
- ネットワークに関する知識: TCP/IPプロトコル、ルーティング、スイッチングなど、ネットワークに関する専門知識が必要
- LinuxなどのOSの知識: ネットワーク機器の設定には、Linuxの知識が役立つ
- プログラミングスキル: ネットワークの自動化やトラブルシューティングには、プログラミングスキルが必要
- 問題解決能力: ネットワークにトラブルが発生した場合、迅速に原因を特定し、解決策を導き出す能力が求めらる
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、企業や組織が保有する膨大なデータを効率的に管理するためのデータベースを設計、構築、運用する専門家で、いわば企業の貴重な情報を安全に保管し、必要な時に迅速に引き出すための「データの管理人」と言えるでしょう。
例えば、ECサイトで扱う商品情報や顧客情報をデータベースに格納し、迅速かつ正確に検索できるようにします。
また、データベースの性能を向上させるためのチューニングなども行います。
- データベース設計: どの様なデータをどのような形で保存するか、どのような検索方法が効率的かなどを検討し、データベースの設計図を作成する
- データベース構築: 設計図に基づいて、実際にデータベースを構築する
- SQLを用いたデータ操作: データベースにデータを登録したり、検索したり、更新したりするために、SQL(Structured Query Language)という専門の言語を使用する
- データベースパフォーマンスチューニング: データベースの処理速度を向上させたり、負荷を分散させたりするための設定変更を行う
- データベースセキュリティ: データベースへの不正アクセスやデータ漏洩を防ぐためのセキュリティ対策を実施する
- データベースのバックアップと復元: データベースのデータを定期的にバックアップし、万が一データが失われた場合に備えて復元できるようにする
- SQLの知識: データベースを操作するための基本的な言語であるSQLを習得する必要がある
- データベース理論の知識: リレーショナルデータベース、NoSQLデータベースなど、様々なデータベースの種類とその特徴を理解する
- プログラミングスキル: データベースを管理するためのツールやスクリプトを作成するために、プログラミングスキルが必要
- 問題解決能力: データベースにトラブルが発生した場合、迅速に原因を特定し、解決策を導き出す能力が求められる
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムを、実際にプログラミング言語を使って開発します。
例えば、Webサイトの画面を作成したり、業務システムの機能を実装したりします。
プログラマーは、設計図であるプログラムコードを書き、コンピュータに指示を与えます。
- コードを書く: プログラミング言語を用いて、コンピューターが実行する一連の命令を記述する
- システム開発: ウェブサイト、アプリ、ゲームなど、様々なシステムやソフトウェアを開発する
- バグ修正: プログラムに発生したエラー(バグ)を見つけ出し、修正する
- 機能追加: 既存のシステムに新しい機能を追加する
- テスト: 作成したプログラムが正しく動作することを確認するためのテストを行う
- ドキュメント作成: 作成したプログラムの説明書を作成する
- プログラミングスキル: 様々なプログラミング言語(Java、Python、C++など)を習得が必須
- 問題解決能力: プログラムのエラーの原因を突き止め、解決策を考え出す能力が必要
- 論理的思考力: プログラムは論理的な一連の処理で構成されているため、論理的な思考力が求められる
第二新卒でエンジニアに転職する方法
第二新卒からエンジニアに転職するには、「第二新卒歓迎」や「未経験可」の募集に応募することになります。
絶対に入りたい企業があったり、応募したい企業が決まっていれば直接企業HPで応募してみるのもいいのですが、転職サイトや転職エージェントを通して転職活動をするとメリットがあります。
さらに、プログラミングスキルをある程度取得したい方には、転職保証つきのプログラミングスクールに通うのもいいでしょう。
ここでは、第二新卒でエンジニアに転職するにはどのような方法があるのかについて詳しく解説します。
- 転職サイトで求人を探して自分で応募する
- 転職エージェントに求人を紹介してもらう
- プログラミングスクールに転職先を斡旋してもらう
転職サイトで求人を探して自分で応募する
転職サイトを利用するメリットは、自分のスキルや希望条件に合った求人を絞ることができ、直接応募することができることです。
今や転職サイトは求職活動の主流になっており、厚生労働省の「採用における人材サービスの 利用に関するアンケート調査」によると、求職活動で利用している方法として「インターネットの求人情報サイト」が約46%(正社員の場合)という結果となり、約半数が転職サイトを利用していることがわかりました。
自分で応募することで、自分のペースで転職活動を進めることができ、企業との直接的なやり取りも可能です。
ただし、書類選考や面接対策は自分で行う必要があるため、ある程度の準備が必要です。
- 豊富な求人情報: 大手からベンチャーまで様々な企業の求人が一括で検索でき、自分のスキルや希望条件に合った企業を見つけやすい。
- 手軽に情報収集: いつでもどこでも、自分のペースで求人を探すことができる
- 応募が簡単: 多くのサイトでは、ワンクリックで応募できるなど、応募手続きが簡略化されている
- 匿名での応募: 現在の会社に知られずに転職活動を進めたい場合、匿名で応募できるサイトもある
- 競争率が高い: 人気の求人では多くの応募者がいるため、内定獲得が難しい場合がある
- 情報過多: あまりにも多くの求人情報があるため、どれに応募すべきか迷ってしまうことがある
- 企業の情報が少ない: 企業の雰囲気や実際の仕事内容については、サイトの情報だけでは判断しづらい場合がある
- 自分で全て行う必要がある: 面接対策や書類作成など、転職活動に必要なことは全て自分で行う必要がある
転職エージェントに求人を紹介してもらう
転職エージェントは、転職希望者のキャリアコンサルティングや求人紹介を行う専門家です。
IT業界に強いエージェントであれば、第二新卒であっても自身のスキルや経験、希望条件に合ったエンジニアの求人を紹介してくれます。
また、応募書類の添削や面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれるため、初めての転職活動でも安心です。
さらに、非公開求人や、転職サイトには掲載されていない求人情報を持っている場合もあるので、複数のエージェントに登録して比較検討することをおすすめします。
- 非公開求人へのアクセス: 転職サイトには掲載されない非公開求人を紹介してもらえる可能性が高い
- キャリア相談: 自分の強みや弱みを客観的に分析してもらい、最適なキャリアパスを一緒に考えることができる
- 書類作成・面接対策: 履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職活動に必要なサポートを受けられる
- 企業との交渉: 年収交渉や入社時期の調整など、企業とのやり取りを代行してもらえる
- 業界・企業情報: 業界や企業に関する詳しい情報を得ることができる
- 紹介される求人に偏りがある: エージェントが扱っている企業や求人に限定されるため、選択肢が狭まる可能性がある
- 自分のペースで転職活動ができない: エージェントのスケジュールに合わせて活動を進める必要があるため、自分のペースで転職活動を行いたい方には不向きな場合がある
- 必ずしも希望通りの条件の仕事を紹介されるとは限らない: エージェントのスキルや経験によって、紹介される求人の質は大きく変わる
プログラミングスクールに転職先を斡旋してもらう
プログラミングスクールの中には、卒業生に対して転職支援を行っているところがあります。
スクールで学んだスキルを活かして、スムーズにエンジニアとしてキャリアをスタートできるよう、求人紹介や面接対策などのサポートを受けられます。
スクールによっては、企業との連携が強く、内定に繋がりやすいケースもあります。
プログラミングスキルだけでなく、企業が求める人物像を身につけるためのカリキュラムが用意されているスクールを選ぶと良いでしょう。
- スキル習得と転職活動の一石二鳥: プログラミングスキルを学びながら、同時に転職活動を進めることができる
- 実践的なスキル習得: 実務に直結したカリキュラムを通して、即戦力となるスキルを習得できる
- ポートフォリオ作成支援: 自身のスキルをアピールできるポートフォリオの作成をサポートしてくれるスクールもある
- 企業との連携: スクールが提携している企業への紹介を受けやすく、スムーズに転職活動を進めることができる
- キャリア相談: キャリアアドバイザーから、キャリアに関する相談やアドバイスを受けることができる
- 受講料が高い: プログラミングスクールは一般的に高額なため、経済的な負担が大きくなる可能性がある
- カリキュラムが合わない可能性: すべてのスクールが自分に合ったカリキュラムを提供しているとは限らない
- 求人の質にばらつきがある: 紹介される求人の質は、スクールとの提携企業によって異なる
- 転職保証がない場合もある: 必ずしも転職できるとは限らないため注意が必要
- 受講期間が長くなる場合がある: プログラミングスキルを習得するためには、ある程度の期間が必要となる
第二新卒のエンジニア未経験者におすすめの転職サイト・エージェントを比較
第二新卒がエンジニアに転職する方法について解説してきましたが、第二新卒は社会人経験やスキルが浅く、IT関係が未経験であればエンジニアになるためにどのように転職活動をしたら良いかわからない方も多いかと思います。
そこでおすすめなのが、転職サイト、転職エージェントです。
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第二新卒のエンジニア未経験者におすすめのプログラミングスクールを比較
第二新卒でIT企業未経験の方には、プログラミングスクールに通ってプログラミングの知識を先に習得してから転職をするのもおすすめです。
先に技術を取得しておくことで、転職先が大幅に広がり、全くの未経験者よりも給与が高くなることもあります。
ここでは、おすすめのプログラミングスクールについてご紹介します。
- SAMURAI ENGINEER
- インターネットアカデミー
プログラミングスクールおすすめ24選!給付金で安く受講できるスクールも紹介
SAMURAI ENGINEER
- 受講料
- 165,000円〜
- 受講期間
- 4、12、24、36、48/週間
- コース
- 副業スタートコース
- エキスパートコース
- フリーランスコース
- 転職保証コース
- 教養コース
- AIコース
SAMURAI ENGINEERは、転職成功率99%の転職保証コースがあり、プログラミングを全くやったことがない初心者の方が転職を目指すのにおすすめのプログラミングスクールです。
カリキュラムは完全オーダーメイド制で、1人の現役エンジニアから卒業までつきっきりでサポートしてもらえます。
講師とは別に学習の進捗をサポートするメンターがおり、転職保証コースの場合はキャリアカウンセラーが別につくという、とにかくサポートの手厚さは業界トップレベルです。
累計指導実績は45,000名以上、受講者の途中離脱率は2.1%で、途中で挫折することなくエンジニアに転職できることが最大の魅力です。
- 自分のレベルや学習内容に応じてカリキュラム内容を自由に作れる
- 案件トライアルで何度でも現場レベルの案件にチャレンジ、フィードバックが受けられる
- 転職成功率99%
- 紹介できる求人数2000件以上
- 転職できない場合、全額返金制度あり
インターネットアカデミー
- 受講料
- 184,800円〜
- 受講期間
- 8回〜62回
- コース
- プログラマーコース
- ITエンジニア入門コース
- WEBサービス開発者コース
- ホームページ制作講座
- 作品制作講座
- JavaScript講座
- loTエンジニア育成コースA
- IoTエンジニア育成コースB
- AIエンジニア育成コース
インターネットアカデミーは運営25年以上の実力のあるスクールで、プログラミングをはじめ、WEBデザイン、WEBマーケティングなどのIT・WEBスキルを習得できます。
エンジニアとしての就職・転職に必要な知識やスキルを徹底的に学べるコースや、自分に必要なスキルに絞って学べる単科講座があり、現在のスキルや目的に合わせてカスタムができます。
プログラミングに加えてWEBデザインやマーケティングを組み合わせることもできるので、プログラミング以外のスキルも同時に学びたいという方にはおすすめです。
オンライン受講のほか、東京の新宿・渋谷にある教室を利用した学習が可能なので、家で学習していてどうしてもわからない時、直接出向いて行けるのもポイントです。
- 運営会社はWEB制作会社なので、最新技術や実践的な知識・スキルを学べる
- 講師には専門以外にもWEBサイトの運営・制作実績も多く、仕事に必要なスキル・知識を習得できる
- オンラインだけでなく校舎でも受講できる
第二新卒のエンジニア転職に関するよくある質問
ここでは第二新卒のエンジニア転職に関するよくある質問を集めて、それぞれ解説します。
これからエンジニアを目指すみなさんはぜひ参考にしてみてください。
- 文系出身の第二新卒でもエンジニアに転職可能?
- 第二新卒のエンジニア転職で覚えておくとよいプログラミング言語は?
- 第二新卒のエンジニア未経験者が大手に転職は難しい?
文系出身の第二新卒でもエンジニアに転職可能?
文系出身の人でも、エンジニアに転職は十分可能です!
エンジニアは技術系なので理系だけだと思われがちですが、文系出身のエンジニアもたくさんいます。
特に、システムエンジニアはクライアントとコミュニケーションを取って要望を聞き、解決していくので営業要素が強く文系の方が向いているという意見もあります。
IT業界では技術の進化が日進月歩で、最前線で活躍するためには文系・理系に関係なく勉強し続けることが欠かせないので、この点では文系だから不利なことはないです。
ただし、理系出身は経験者が多いので一緒に働く上で理解に差が生まれないように日々努力しなければなりません。
文系出身者がエンジニアとして活躍するためには、プログラミングスキルだけでなく、ビジネススキルやコミュニケーション能力もアピールするといいでしょう。
文系出身者が得意とするコミュニケーション能力を活かして、顧客との折衝やチームでの開発を円滑に進めるといった役割も期待されるでしょう。
- 顧客との連携: システムエンジニアは、顧客の要望をヒアリングしそれをシステムに落とし込む必要があるため、文系出身者は顧客との円滑なやり取りを行い、ニーズを的確に把握することが期待される
- チームでの開発: エンジニアはチームで開発を行うことが多く、円滑なコミュニケーションが不可欠なため、文系出身者がチームメンバーとの連携をスムーズに行い、プロジェクトを成功に導くことができる
- ドキュメント作成能力: 設計書やマニュアルなど、様々なドキュメントを作成する必要があるため、文系出身者は、文章力が高いため、わかりやすく正確なドキュメントを作成することができる
- ビジネスモデルの理解: 経済学や経営学など、ビジネスに関する知識を持っている方は、ビジネスモデルを理解し、それに合わせたシステム開発を行うことができる
- マネジメント層へのキャリアパス: エンジニアだけでなく、プロジェクトマネージャーや部門長など、マネジメント層へのキャリアパスも開かれている
第二新卒のエンジニア転職で覚えておくとよいプログラミング言語は?
第二新卒のエンジニア転職で覚えておくとよいプログラミング言語は、Web系の言語を取得しておくと転職で有利です。
独学でやる方もいますが、転職前に業務で使えるレベルまでになりたい方は、プログラミングスクールに通うといいでしょう。
HTML、CSS、JavaScriptといったフロントエンドの言語と、Python、Ruby、PHPといったバックエンドの言語を学ぶと理解が速くなります。
近年では、AIや機械学習の分野が注目されており、Pythonは特に人気が高まっています。
また、Javaは、大規模システム開発に用いられることが多い言語であり、習得しておくと就職の幅が広がります。
- HTML、CSS、JavaScript: Webページの見た目や動きを表現するための基礎的な言語
- Python: シンプルで読みやすい文法が特徴で、Webアプリケーション開発、データ分析、機械学習など、幅広い分野で利用されている
- Ruby: Webアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」が有名で、Webサービス開発に多く利用されている
- PHP: Webサイト構築に広く利用されており、WordPressなどのCMSの開発にも使われている
- Java: 大規模なシステム開発に多く利用されており、安定性と信頼性が高い言語
第二新卒のエンジニア未経験者が大手に転職は難しい?
第二新卒のエンジニア未経験者が大手に転職することも、決して無理なことではありません。
大手企業は、ポテンシャルのある人材を求めており、未経験者であっても、意欲や学習意欲を高く評価する傾向があります。
ただし、未経験者であるため、プログラミングスキルやITに関する知識をしっかりとアピールする必要があります。
未経験から大手に就職するためには、プログラミングスクールに通ったり、個人で学習したりしてスキルを習得し、ポートフォリオを作成しておくことが大切です。
また、インターンシップに参加したり、オープンソースのプロジェクトに貢献したりすることで、実務経験を積むことも有効です。
第二新卒のエンジニア転職は十分に可能
今回は、第二新卒が未経験でエンジニアに転職することについて解説してきました。
未経験の第二新卒者でも応募できる案件は多く、何より年齢が若いのでポテンシャルを採用しています。
理系か文系科でも分け隔てなく、必要な人材であると判断されれば転職は十分にできます。
未経験OKで企業が研修してくれる案件もありますが、さらに独学やプログラミングスクールで勉強した実績があれば転職先の幅が広がります。
プログラミングスクールや転職エージェントなどを利用して、転職斡旋してもらうのもおすすめなので、ぜひ試してみてくださいね。