ハイクラス転職とは、豊富な経験や高度なスキルが必要な、管理職・専門職などへの転職を指します。

ハイクラス転職とは何か、具体的に確認していきましょう。

ハイクラス転職の年収相場や年齢層、難しいと言われる理由、企業が求める条件などについて、詳しく解説します。

この記事の結論
  • ハイクラス転職とは、高いリーダーシップが求められる管理職や、ハイレベルなスキルが必要な専門職への転職を指す。
  • 30代や40代のミドル世代が中心。
  • ハイクラス層の年収相場は800万円以上。

なお国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は、2022年(令和4年)の調査結果だと、458万円です。

ハイクラス転職の年収相場は800万円以上と、日本人の平均年収の2倍近くになっています。

ハイクラス転職におすすめの転職サイト・エージェント

40代向けのおすすめハイクラス転職エージェント

JACリクルートメント
JACリクルートメント
  • 世界11カ国で展開。日本では1988年から
  • 約43万人の転職支援実績
  • 高い専門性を備えたコンサルタントが1,400名以上在籍
職種
オールマイティー
公開求人数
12,435件
対応地域
全国
おすすめ年代
30代~

ハイクラス転職とは

ハイクラス転職とは

「ハイクラス転職」に明確な定義はありません。

しかし一般的には、通常の転職と比較して、より高収入であったり、責任が求められたりするポジションへの転職を指します。

具体的には、年収800万円以上のポジションへの転職や、高いリーダーシップが求められる管理職への転職、ハイレベルなスキルが必要な専門職への転職を意味することが多いです。

ハイクラス転職とは
  • 管理職への転職…部下を率いてプロジェクトを成功させた経験や、部下をマネジメントした経験がある、部長や課長。
  • 専門職への転職…専門分野で難易度の高い業務を経験してきたプロフェッショナル。

ハイクラス転職の年齢層

ハイクラス転職の年齢層は、30代や40代のミドル世代が中心です。

さまざまなハイクラス転職特化型の転職エージェント・転職サイトを確認すると、「30代~50代の利用者が中心」とよく記載されています。

ハイクラス層の年収相場

ハイクラス層の年収相場は、800万円以上とされていますが、職種や業界によって異なります。

例えば、新規事業の立ち上げを担うポジションやコンサルタントなどでは、年収1000万円を超える場合も少なくありません。

経営に近い役職の場合、さらに高い年収が提示されることもあります。

年収2000万円以上も実現可能です。

エグゼクティブとの違い

ビジネスにおけるエグゼクティブとは、社長や会長、専務、執行役員、取締役といった、企業の経営に直接関わる上級管理職のことです。

エグゼクティブの代表的な役職
  • CEO(最高経営責任者)
  • COO(最高執行責任者)
  • CTO(最高技術責任者)
  • CFO(最高財務責任者)
  • CIO(最高情報責任者)

ハイクラス転職よりも、さらに高い役職(CEOやCTO、CFOなど)への転職というイメージです。

ハイクラス転職は難しい

ハイクラス転職は一般的な転職に比べて、難易度が高いと言われています。

これは、求められるスキルや経験が高度であり、ポジション自体が限られているためです。

ハイクラス転職が難しい理由
  • 求人数が少ない
  • 非公開求人が多い
  • 企業の求める条件が厳しい

以下では、ハイクラス転職が難しいとされる具体的な理由を詳しく見ていきます。

求人数が少ない

ハイクラスなポジションは企業内でも限られています。

そのため、求人数が非常に少ないです。

特に管理職は、通常は外部から採用するよりも、社内昇進で充当されることが多いです。

外部に求人を出すことは稀で、競争率が非常に高くなります。

またハイクラス求人は、待遇が良いため、少ない求人に多くの応募者が殺到しがちです。

この点も、ハイクラス転職を難しくしています。

非公開求人が多い

ハイクラス向けの求人は、一般的な転職サイトには載っていない、非公開求人が多いです。

企業が求人を非公開にする理由はさまざまですが、そのひとつとして「求人を公開してしまうと、応募が殺到してしまい、ふるいにかけるのが大変」というものがあります。

最初から企業が求める条件を満たしている限られた人にだけ、求人を見てもらいたいというわけです。

非公開求人は、転職エージェントやヘッドハンターから紹介してもらわないと、見ることができません。

この点もハイクラス転職を難しくしています。

企業の求める条件が厳しい

ハイクラス転職では、企業が求める条件が非常に厳しいです。

高い専門性や豊富なマネジメント経験、そして具体的な実績が求められます。

細かいスキルを求められることも少なくありません。

さらに、企業文化やビジョンにフィットするかどうかも重要視されるため、単にスキルが高いだけでは採用されないこともあります。

ハイクラス転職は難しい?必要なスキル・転職成功のポイントを解説

ハイクラス転職で求められる条件

ハイクラス転職を成功させるには、企業が求める条件をしっかりと把握し、それに応じた準備をすることが必要です。

以下では、ハイクラス転職で特に重視される条件について、詳しく説明します。

ハイクラス転職で重視される条件
  • 専門性
  • マネジメント経験
  • 難易度の高い資格
  • 柔軟性
  • 課題解決力

専門性

ハイクラス転職では、マーケティング、営業力といった、各職種における高い専門性が必須です。

例えば、IT業界では最新技術に精通していること、金融業界では高度な金融知識を持っていることなどが求められます。

面接では、一定以上の経験値やスキルをもとに、即戦力になれることを説明しましょう。

マネジメント経験

企業は、ハイクラス人材に対して、リーダーシップやマネジメント能力を期待しています。

そのため、部下の指導やプロジェクトの管理など、実務経験が豊富であることをアピールしましょう。

特に大規模なチームやプロジェクトを成功に導いた実績があると有利です。

難易度の高い資格

職種によっては、難易度の高い資格と一定の実務経験を持っていると、それだけでハイクラス転職を視野に入れることができます。

たとえば公認会計士・税理士・弁護士などの有資格者です。

ただし実務経験がないと、これらの有資格者でもハイクラス転職は難しいので、まずは経験を積む必要があります。

課題解決力

ハイクラス転職では、企業が直面する複雑な課題を解決する能力が求められます。

問題を分析し、効果的な解決策を提案・実行した経験が重要です。

過去の成功事例や、具体的な成果を示すことで、課題解決力をアピールできます。

柔軟性

ビジネスの環境は日々変化しているので、ハイクラス人材には高い柔軟性が求められます。

新しい状況に迅速に適応し、変化を乗り越える能力は、企業が重視するポイントです。

また、今までずっと同じ会社で働いてきた40代や50代に対して、企業は「能力はあっても、うちの会社に馴染めるのか」と不安に感じることがあります。

年齢に対する不安を払拭するためにも、以前の企業文化や、仕事の進め方に固執しない姿勢が重要です。

ハイクラス転職のメリット

ハイクラス転職には、多くのメリットがあります。

ハイクラス転職のメリット
  • 年収やキャリアアップを実現できる
  • 今よりも上の役職を狙える
  • 今後のキャリア選択の幅が広がる

年収やキャリアアップを実現できる

ハイクラス転職では、現職よりも大幅な年収アップが期待できます。

高いスキルや経験を持つ人材は、企業側から高い報酬で迎えられることが多いためです。

また、高い年収だけでなく、より責任のあるポジションに就くことで、キャリアアップも実現できます。

今よりも上の役職を狙える

ハイクラス転職では、現職以上の役職を目指すことが可能です。

たとえば、現職では課長止まりだった場合でも、新しい職場では、現職より上の役職で採用されるチャンスがあります。

特に成長期の企業や、新規事業を展開している企業では、外部から優秀な人材を積極的に登用するケースが多いため、上位の役職を狙うチャンスが豊富です。

今後のキャリア選択の幅が広がる

ハイクラス転職を成功させることで、自分の市場価値が向上し、今後のキャリアの選択肢が大きく広がります。

新たなポジションでの経験は、さらなるキャリアパスを開拓する上で非常に有利です。

また、多様な業務に携わることでスキルセットが増え、将来的な転職やキャリアチェンジの可能性も高まります。

より自由で柔軟なキャリアプランを描けるようになるでしょう。

ハイクラス転職のデメリット

ハイクラス転職には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

これらのデメリットを理解し、対策を講じることで、転職の成功確率を高めましょう。

ハイクラス転職のデメリット
  • 人間関係や実績がゼロからのスタートになる
  • 結果を出せないと会社に居づらくなる
  • 仕事が大変になる可能性もある

人間関係や実績がゼロからのスタートになる

ハイクラス転職をすると、これまでのキャリアで培った信頼関係や成果が、一旦リセットされます。

新しい環境で、人間関係や実績をゼロから築かなくてはなりません。

特に、人間関係の構築には時間がかかるため、初めのうちは孤独を感じることもあるでしょう。

結果を出せないと会社に居づらくなる

ハイクラス転職では、即戦力としての活躍が期待されるため、転職後に結果を出せないと、会社に居づらくなることがあります。

前の会社では成果を出せていた人が、転職先でも成果を出せるとは限りません。

たとえば営業力に自信を持っていた人でも、それは大企業のブランドのおかげであり、転職後のスタートアップ企業では同じような成果が出せないというケースもあります。

しかし企業側は高い報酬を支払っているため、その期待に応えなくてはなりません。

もし成果を出せない場合、評価が低下し、結果的にポジションを失うリスクもあるでしょう。

仕事が大変になる可能性もある

ハイクラス転職をすると、役職や年収が上がったとしても、転職前より仕事が大変になる可能性もあります。

  • プレッシャーが増す
  • 業務量や残業が増える

転職先では高い成果が求められるため、自己管理やストレス対策が重要です。

ハイクラス転職の方法

ハイクラス転職を成功させるには、効果的な方法を知り、それを適切に活用することが重要です。

転職エージェント

転職エージェントを利用することで、専門のアドバイザーからのサポートを受けながら転職活動を進められます。

エージェントは非公開求人を多数保有しており、個々のスキルや経験に合った求人を紹介してくれます。

また、履歴書の添削や面接対策など、きめ細かいサポートが受けられるのもメリットです。

転職サイト

転職サイトは、自分のペースで求人を探し応募することができる手軽な方法です。

ハイクラス向けの求人が掲載されている専門サイトも存在し、24時間いつでもアクセス可能です。

また、職種や勤務地、年収など、細かな条件で検索できるため、自分に合った求人を見つけやすいのも利点です。

登録型ヘッドハンティングサービス

登録型ヘッドハンティングサービスは、履歴書や職務経歴書を登録しておくことで、企業やヘッドハンターからスカウトを受けることができるサービスです。

自分では見つけにくい高収入・高ポジションの求人にアクセスできるのが特徴です。

スカウトが来ることで、自分の市場価値を確認することもできます。

人からの紹介

人からの紹介を通じて転職する方法も非常に有効です。

信頼できる知人や元同僚からの紹介であれば、選考プロセスが円滑に進む場合が多いです。

また、事前に会社の内部情報を詳しく知ることができるため、ミスマッチを防ぐことができます。

リファラル採用として、企業側からも評価が高い採用方法です。

ハイクラス転職を成功させるポイント

ハイクラス転職を成功させたい人に向けて、5つのポイントを解説します。

ハイクラス転職を成功させるポイント
  • 募集背景を深く理解する
  • 今の企業で十分な実績を積む
  • 非公開求人を多く紹介してもらう
  • 転職エージェントに自分の市場価値を教えてもらう
  • 入社後に求められる成果や一緒に働く人たちについて具体的に把握する

募集背景を深く理解する

ハイクラス求人に応募する際は、まず募集背景を深く理解することが重要です。

企業がなぜそのポジションを募集しているのか把握することで、採用選考でどんな点をアピールすれば効果的か、推測しやすくなります。

面接や書類では、自分のスキルや経験がどのように役立つか、具体的に示しましょう。

今の企業で十分な実績を積む

ハイクラス転職では、現在の職場で十分な実績を積むことが大切です。

例えば、具体的な業績やプロジェクトの成功事例を持っていると、転職先でも即戦力として評価されやすくなります。

今の職場で成果を出し、強みを確立しておくことが、転職活動において強力な武器となります。

非公開求人を多く紹介してもらう

ハイクラス求人は非公開で募集されることが多いため、非公開求人を多く取り扱っている転職エージェントを利用することがポイントです。

非公開求人は競争率が低く、条件の良いものが多いです。

信頼できるエージェントに登録し、積極的に非公開求人を紹介してもらいましょう。

転職エージェントに自分の市場価値を教えてもらう

自分の市場価値を正確に把握するためには、転職エージェントの力を借りるのが有効です。

エージェントは市場動向に詳しく、自分のスキルや経験がどの程度評価されるかを、客観的に教えてくれます。

適切なポジションや給与を目指して、転職活動を進めることができます。

入社後に求められる成果や一緒に働く人たちについて具体的に把握する

転職先で成功を目指すためには、入社後に求められる成果や一緒に働く人たちについて、採用選考の過程で具体的に把握するようにしましょう。

面接時に業務内容や、期待される成果を詳しく確認し、働く環境やチームの雰囲気を掴んでおくと良いです。

これにより、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

ハイクラス転職におすすめの転職サイト・エージェント

ハイクラス向けの求人は出回りにくいので、信頼できる転職サイト・エージェントを併用して、多くの求人情報を収集しましょう。

以下では、特におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。

転職エージェント名 JACリクルートメント ビズリーチ type転職エージェント パソナキャリア ユナイテッドワールド
JACリクルートメント ビズリーチロゴ type転職エージェント パソナキャリア ユナイテッドワールド
運営する人材紹介会社 株式会社ジェイエイシーリクルートメント 株式会社ビズリーチ 株式会社キャリアデザインセンター 株式会社パソナ ユナイテッドワールド株式会社
公開求人数 12,435件 110,775件 27,859件 34,530件 822件
全国対応
未経験
タイプ ハイクラス向け総合型 ハイクラス向け総合型 総合型 ハイクラス向け総合型 外資系・グローバル企業特化型

※2024年時点の公開求人数を掲載しています。

JACリクルートメント

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、ロンドン発祥のハイクラス向け転職エージェントです。

アメリカ、イギリス、シンガポール、マレーシアなどでグローバルに展開しており、日本では東北~福岡に12箇所の拠点があります。

JACリクルートメントには、各分野に高い専門性を持つコンサルタントがいるため、深いアドバイスを受けたい方におすすめです。

日系大手企業や外資系企業、グローバル企業などへのハイクラス転職を検討できます。

JACリクルートメントの評判は良い悪い?口コミからメリット・デメリットを徹底調査

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ビズリーチ

ビズリーチ

ビズリーチは、日本最大級のハイクラス向け転職サービスとして知られています。

エグゼクティブ層やハイクラス人材向けの求人が豊富です。

登録すると、企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けることができます。

待っているだけで、登録者の経歴やスキルに合わせた求人を提案してくれるため、忙しい人でも効率的に転職活動を進めることが可能です。

また、どんなスカウトが届くかによって、自分の市場価値を知ることができます。

ビズリーチの評判・口コミは最悪?ばれるって本当?悪質・ひどいと言われる実態を徹底解説【2024年最新】

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type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、ハイクラス層やエグゼクティブ層に特化した転職サポートを提供しています。

専門のキャリアアドバイザーが、個別にカウンセリングを行い、最適な求人を紹介してくれるサービスです。

さらに、応募書類の添削や面接対策などの無料サポートも充実しており、転職活動の成功率を高めることができます。

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パソナキャリア

パソナキャリア

パソナキャリアは、多様な業界・職種のハイクラス求人を取り扱っている、ハイクラス向けの転職エージェントです。

豊富な非公開求人を持ち、経験豊富なキャリアアドバイザーが、転職活動を全面的にサポートします。

女性の転職や、年収アップに強い転職エージェントです。

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ユナイテッドワールド

ユナイテッドワールド

ユナイテッドワールドは、外資系企業や、国内グローバル企業への転職に強い転職エージェントです。

求人数は少なめですが、グローバルなスキルを活かした転職を希望している方には、最適となっています。

外国籍のアドバイザーも在籍しており、外国語スキルを活かせる仕事が豊富です。

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ハイクラス転職とはおもに年収800万円以上のポジションへの転職を指す

今回はハイクラス転職とは何か解説してきました。

ハイクラス転職とは、おもに年収800万円以上のポジションへの転職を指します。

ハイクラス転職は、キャリアアップや年収アップを目指すための手段です。

信頼できる転職エージェントを活用することで、適切な求人を見つけ、転職活動をスムーズに進めることができます。

今回紹介したビズリーチ、type転職エージェント、パソナキャリアなどを利用して、自分に最適な転職先を見つけましょう。

ビズリーチは無料でも使える?できることや有料プランとの違いを徹底比較