「キツイことは覚悟していたつもりだが、思った以上に酷い」、「頑張っているのに売れなくて生活が厳しい」、「一応ノルマはこなせてるけど職場の雰囲気が最悪で辛い」etc。不動産営業はノルマや人間関係が非常に厳しく、「もう辞めたい」と訴える人がとても多いです。

不動産営業を辞めたい人が安心して働ける仕事には、どんな仕事があるのでしょうか?ここでは、不動産営業を辞めたい人が、辞めたい理由を解決できて有利に転職できるおすすめの転職先を紹介します。年収を下げない求人の探し方も紹介するので参考にしてください。

不動産営業を辞めたい理由は?

ノルマとパワハラがキツイ

不動産営業は、個人営業の中でも特にノルマがキツイことで有名です。不動産営業のノルマは会社や地域、賃貸か売買かによっても異なりますが、会社に入れる仲介手数料が月50~300万円程度がノルマです。

金額ではなく、契約件数でノルマが決まっていることもあります。売買の場合で、月1件程度のノルマが一般的です。会社に残り続けるには、新入社員でも2ヶ月に1件が最低ラインです。

契約が取れない月が2~3ヶ月続くとボウズと呼ばれ、上司による暴言・暴力を受けます。ノルマを強要するわりに、効果的な営業ノウハウは教えてくれませんし、同僚も巻き込まれたくないので見てみぬふり。まさに四面楚歌といった状況です。

契約が取れないと退職に追い込まれる

契約が取れないとどんどん会社にいづらくなり、最終的にはクビか自己都合退職に追い込まれます人格否定などのパワハラで退職に追い込まれる人が何人もいるので、ノルマをこなせている営業マンであっても、いつ自分の番が来るかと気が気ではありません

それに、自分が被害に遭わないまでも、暴力団まがいの職場で他の人がいじめられている様子は、見ていて気分のよいものではありませんし、仕事への意欲も削がれてしまいます

頑張っても家や土地なんてなかなか売れない

顧客にとって不動産は、人生で一番高い買い物です。いくら営業マンが素晴らしくても付き合いで買える金額ではありませんし、本当に必要で気に入った物件でなければ、絶対といってよいほど買ってくれません。さらに、顧客の支払い能力のキャパシティという障壁もあります。

他の商材であれば、知り合いを何人も紹介してもらったり、自分の親戚全員に買ってもらう方法も取れますが、家や土地、マンションが商材となると、顧客や自分の知人に買ってもらうのも難しいです。

特に近年は、不動産を買う余裕のある人が減っている上に、データ偽装や欠陥住宅といった問題を起こす不動産会社の影響もあり、ますます売れにくくなっています。

強引な営業手法を取らざるを得ず、顧客にも怒鳴られる

無茶なノルマを強要されるため、強引な営業手法を取らざるを得ません。その結果、顧客の警戒心を余計に強めてしまい、挙句の果てに怒鳴りつけて追い返されたり、酷い時には冷水を浴びせられたりもします。

それでも、顧客と顔を合わせられるだけ、まだマシです。今はオートロックが当たり前なので、玄関までたどり着けないことの方が多く、見込み客になりそうな層が住んでいる立派なマンションでは、ポスティングすらさせてもらえないことがほとんどです。

仕方がないので、連絡先が分かる限られた顧客に1日に何回も電話しますが、やはり「しつこい!」と怒られます。会社だけでなく、顧客にも受け入れてもらえないので、孤独感でいっぱいです。

残業が多く休みが少ない

日中は営業活動、夜に帰社してからも事務作業があるので、毎日残業続きです。売れる営業マンはそれだけ仕事量を多く抱えることになりますし、売れない営業マンは仕事がなくても早く帰ると気まずいので、売れても売れなくても残業です。

また、営業職は顧客の予定に合わせて動かなければなりませんが、個人営業では休みを返上しないと会えない顧客もいます。ご主人の帰宅を待って、夜遅くに商談しなければならないこともあります。

他の顧客とのアポがあったり、あるいはノルマを達成できていなかったりで、代休も取りにくいです。

たまの休みも顧客から問い合わせやクレームの電話が来るので、完全なプライベートはなかなか確保できません

クレーム対応が辛い

不動産営業は高額商材を扱うゆえに顧客の目線がシビアで、クレーム件数も多いです。衣食住の「住」に長年に渡って影響する商材を売っているので、責任も重いです。

特に近頃は理不尽に難癖をつけられることも多く、そうしたクレームにもきちんと対応しなければならないため、クレーム処理のストレスで体を壊してしまう人もいます。

また、付き合いにくい顧客であっても、物件のメンテナンスやリフォームも含めて長く付き合い続けなければならないので、対人スキルが低い人には非常に辛い仕事です。

雇用も収入も不安定

不動産営業はインセンティブの比率が高い分、基本給は他の仕事に比べてもかなり低いです。基本給が安い会社だと15万円程度、マシな会社で20万円前後です。コンビニでバイトをした方が、同じくらい給料がもらえて仕事もラクです。

売れるときは月収100万円以上も可能ですが、売れない月は基本給しかもらえないので、収入が非常に不安定です。そしてちょっとでも売れなくなれば、すぐにクビになるので、いつまで雇ってもらえるのか雇用も不安定です。

自分1人が食べていくにもギリギリでプライベートの時間もないので、結婚はおろか、友達付き合いもままならず、どんどん孤独になっていきます。

不動産営業から異業種へ転職をする際に役に立つスキル・能力

これまで不動産営業しか経験がないが、自分にはどのようなスキル・経験があるのかと疑問に思う方が多いと思います。

そんな方の為に、不動産営業を行ったことで身についている能力を紹介します。

下記の能力は、他分野に転職する際に必ず役に立つ能力です。

マネジメント能力

不動産営業から転職する際、マネジメント能力は重要な要素です。これは、チームをリードし、目標を達成する能力を指します。不動産営業では、顧客との関係構築や取引の管理が中心ですが、マネジメント能力を持つことで、新しいチームやプロジェクトを率いる能力があります。

提案力

転職先での提案力は不動産営業で培った経験が生きます。不動産業界では、顧客に物件やサービスを提案する能力が求められますが、他の業界でも同様です。提案力があると、新しいアイデアやソリューションを効果的に伝え、売り上げに貢献できます。

対応力

不動産営業は、さまざまな顧客や関係者とのコミュニケーションが欠かせません。転職先でも、対応力が必要とされます。これは、ストレスの高い状況でも冷静に対応し、問題を解決する能力を指します。柔軟性とコミュニケーション能力を活かし、さまざまな状況に適応できることが求められます。

ストレス耐性

不動産営業は、時にプレッシャーの多い環境での業務があります。転職先でも同様に、ストレス耐性が必要です。業務の変化や厳しい期限にも対応できる能力が求められます。ストレス耐性があれば、新しい環境での挑戦にも臨むことができ、成長の機会を活かすことができます。

不動産営業から異業種へ転職する際に確認するべきこと

不動産の営業マンから異業種に転職する際に確認するべきことを紹介します。

職場がブラック・ノルマがきついなどマイナスな理由で転職を考えている方は参考にしてください。

転職後のキャリアをしっかり作る

不動産営業からの転職に際して重要なのは、転職後のキャリアをしっかりと考えることです。自身の興味や能力、将来のビジョンに合った職種や業界を選択することがポイントです。これにより、転職後の充実したキャリアを築くことが可能となります。

転職したい企業の希望をかきだす

次に重要なのは、転職したい企業の希望を明確にすることです。自身が求める企業の文化や価値観、成長性などをしっかりと把握し、それに基づいて転職先を選定することが重要です。自分のキャリア目標と企業の方針が一致する場所を見つけることが成功の鍵です。

面接でしっかり話すことができるようになる

最後に、面接で自己をしっかりとアピールすることが重要です。自身の強みや経験、志向性を明確に整理し、具体的な事例を交えて説明する準備をすることが必要です。また、質問に対して明確かつ自信を持って答えることが、面接での印象を良くするポイントとなります。

不動産営業から異業種に転職、おすすめの転職先は?

不動産営業はインセンティブが高いため、他の仕事に転職すると年収が大幅に下がってしまう可能性があります。なるべく年収を下げずに転職するには、これまでのスキルや経験にマッチする転職先を選ぶことが大切です。

不動産営業の経験がまったく活かせない転職先を選んでしまうと、完全に未経験転職になってしまい、即戦力が期待できないので年収がダウンしてしまうからです。

不動産営業の経験が活かせて、現職を辞めたい理由を解決できる転職先を挙げてみます。

ホワイト企業の不動産会社やハウスメーカーに移って不動産営業を続ける

「不動産営業の仕事は嫌いじゃないし、契約もそれなりに取れているが、今の勤務先がブラック企業だから辞めたい」という場合は、ホワイト企業の不動産会社やハウスメーカーに転職して、今の職種を続ける方法があります。

確かに不動産業界はブラック企業が多いですが、ホワイト企業の不動産会社も存在しますし、現職のスキルと経験をそのまま活かせるので、年収を維持するにはもっともおすすめな方法です。

今の会社で他の職種に異動させてもらう

「今の会社はよい会社だが、営業職は向いていない」「収入が安定するなら今の会社を続けたい」という場合なら、今の会社で他の職種に異動させてもらうことを検討してみましょう。

他の職種はインセンティブがないので年収は下がりますが、実績に関わりなく安定した収入が得られます。よその企業に転職するより簡単ですし、慣れている会社で働き続けることができます。また、他の部署も営業部門と連動しているので、営業部門での経験が活かせます

この方法で悩みを解決できそうであれば、まずは直属の上司に相談してみましょう。

不動産業界のホワイト企業で他の職種に転職する

「不動産業界で頑張りたいが、今の会社も不動産営業ももう無理」という人は、不動産業界のホワイト企業で、他の職種に転職する方法があります。

インセンティブがなくなる分、年収は下がりますが、不動産業界での知識や経験が活かせて収入も安定します。異業種に行くより採用されやすいメリットもあります。

不動産営業からの転職であれば、用地仕入れ業務や、法人向け仲介会社のアセットマネジメント管理会社の営業などはこれまでの知識や経験、交渉力を活かしやすいです。

保険会社など他業種の個人営業に転職する

「不動産業界は懲りたが、個人営業の仕事は好き」という人なら、保険会社などの他業種の営業に転職するとよいでしょう。これまでの個人相手の営業ノウハウが活かせますし、他業種にもインセンティブがあるので、頑張り次第で高年収も可能です。

個人営業はどの業界も採用のハードルが低いので、異業種からの転職でも採用されやすいです。特に、営業の中でも特に難しいといわれる不動産営業の経験は、どこの営業でも歓迎されます。

メーカーなどの法人営業に転職

「営業の仕事を続けたいが、個人営業は大変すぎる」「プライベートが確保できるなら営業職を続けたい」という場合は、メーカーなどの法人営業への転職を検討してみましょう。

法人営業の場合はノルマがチーム単位で課せられるので、1人で達成する必要がなく、目標数値も実現可能な値に設定されることがほとんどです。

また、基本的にクライアントと同じ土日休みで、休みの日に呼び出されることも少ないので、しっかり休めます。

製薬業界など一部の業界を除いては、個人営業よりラク個人営業より年収が高い傾向があります。

まずは転職サイトで求人をストックしておこう

転職に成功するかどうかは、良い求人に出会えるかどうかで決まります。リクナビNEXTは、非公開求人も多くあり、登録も簡単に行えますので、まずは自分にマッチした求人があるか調べてみましょう。転職したいと思ったら、まずは転職サイトで網を張っておくのがおすすめです。

リクナビNEXT

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国内最大級の転職サイトです。業種・職種が幅広く、求人企業も大手企業から零細企業まで、さまざまな企業規模の求人が掲載されています。

エントリー条件も幅広く、「未経験歓迎・年齢不問」などの緩めの求人もあるので、30代以上で異業種へ転職の人にも求人を見つけやすいです。

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不動産営業からの異業種転職で年収を下げないために

不動産営業からの異業種転職では、求人選びを誤ると年収が大きくダウンしてしまいます。また、リサーチ不足で再びブラック企業に入社してしまう可能性もあります。

自分のキャリアにマッチする転職先の中から確実に優良求人を選び、年収ダウンを避けたいなら、転職エージェントで求人を紹介してもらうとよいです。

転職エージェントではキャリアカウンセリングの結果をもとに、これまでのキャリアや希望に合った優良求人を提案してもらえます。他の求人媒体と違って求人の審査が厳しく求人企業の内情も教えてもらえるので、入社後のミスマッチも回避できます。

業界情報や選考通過のためのノウハウも教えてくれるので、異業種への転職も安心です。

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転職活動を初めて行う方は、最初にdodaに登録することをおすすめします。

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ハタラクティブ

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未経験の業界に飛び込みたい!という方はハタラクティブがおすすめです。

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登録することで、あなたの希望する条件やキャリアプランを丁寧にヒアリングしてもらい、おすすめの求人を紹介してもらえます。

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ハタラクティブに関して、さらに詳しく知りたい方は下記記事をチェック!

ハタラクティブの評判は良い悪い?口コミからメリット・デメリットを徹底調査

就職shop

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就職shopもハタラクティブと同様に未経験の求人をメインで取り扱う転職エージェントです。

20代の利用が多く、未経験入社でも教育制度が充実している企業の求人が多数存在します。

就職shopの特徴は、全求人書類審査がないという点です。

これまでの経験やどのようなスキルがあるかなど書類審査で見られることがないので、内定を獲得しやすいです。

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宅建Jobエージェント

業界は変えずに業種を変えたいという方は、宅建Jobエージェントがおすすめです。

宅建Jobエージェントは、不動産業界専門の転職エージェントです。

不動産業界に詳しいキャリアアドバイザーが、不動産業界でどのような業種・業界へ転職したいかを丁寧にヒアリングしてもらえます。

また、宅建Jobエージェントだけにかない非公開求人が多数存在しネット検索ではでてこない求人との出会いがあります。

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不動産キャリアエージェント

不動産キャリアエージェントも不動産専門の転職エージェントです。

大手からベンチャーまで幅広い求人を取り扱っているのが特徴です。

これまで不動産キャリアエージェントを利用した方の多くが年収アップを実現しています。

気になる方は、是非登録してみましょう。

不動産キャリアエージェント公式HP

リクルートエージェント

リクルートエージェント

最大手の転職エージェントで、幅広い業種・職種の求人が豊富です。良質な求人が多く、大手企業を中心とした求人が揃っています。非公開求人も20万件以上扱っています。

求人提案力が高いので、思わぬ業種への適性が見つかることもあります。紹介される求人数も他の転職エージェントより多いので、いろいろな選択肢の中から、より自分に合った求人を選べます。

サポート力が高く、対応がスピーディーなので、転職が決まるまでも早いです。

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まとめ

不動産営業を辞めて他の仕事に転職したい人は、これまでのスキルや経験を活かせる転職先を選ぶことで、年収ダウンを回避した方がよいです。以下の転職先は、不動産営業の経験を活かせるのでおすすめです。

ホワイト企業の不動産会社やハウスメーカーの不動産営業
・今の会社の他の職種
・不動産業界のホワイト企業の他の職種(用地仕入れ業務、法人向け仲介会社のアセットマネジメント、管理会社の営業など)
・他業界の個人営業
メーカーなどの法人営業

焦ってミスマッチな転職をしないよう、求人企業についてもしっかりリサーチしましょう。