運送業は未経験で始めたとしても、将来的に中型免許や大型免許を取得すれば、今までの学歴や職歴に関係なく稼げます。
しかも、人間関係のストレスが少ない仕事です。
誰でも高収入を実現し、いわゆる「勝ち組」になれる可能性があります。
しかし、誰もが「勝ち組」のドライバーになれるわけではありません。
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、トラック運転手の最終学歴として多いのは「高卒」だと言われており、残念ながら世間では「運送業は負け組」「運送業は底辺」といった偏見もあります。
今回は、運送業で働いている人が勝ち組だと言われる理由と、負け組だと言われる理由を両方解説します。
また、いわゆる「勝ち組」のドライバーになるにはどうすればいいのか、分かりやすくご紹介します。
- 勝ち組だと言われているのは、大型免許を持っている長距離ドライバー
- 運送業は「誰でもできる」「肉体労働」「健康を損なう」などのイメージから、負け組だと言われてしまうことも
- 運転する距離が短かったり、大型・中型免許を持っていなかったりすると、「勝ち組」になるのは難しい
- 免許取得や独立・企業などを頑張れば、学歴・職歴に関係なく勝ち組のドライバーになれる可能性はある
- 世間の「勝ち組」「負け組」の物差しだけではなく、自分にとって働きやすいかどうかも重要
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運送業で働いている人は勝ち組だと言われる理由
運送業で働いている人は勝ち組だと言われることがあります。
では、なぜ運送業は勝ち組だと言われるのか、理由を見ていきましょう。
- 高収入
- 将来性がある
- 柔軟な働き方ができる
- 人間関係のストレスが少ない
- 定年を気にせず働ける
高収入
運送業で働いている人が勝ち組だと言われる大きな理由は、収入の多さです。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の2022年(令和4年)の平均年収は、458万円でした。
一方運送業では、運転するトラックの大きさや距離によって変わってきますが、年収450万円~750万円を実現できます。
特に大型トラックのドライバーや長距離ドライバー、夜勤があるドライバーは、収入が比較的高めです。
これらのドライバーは同世代の他業種に比べて、高収入を得ることができる傾向にあります。
将来性がある
運送業は高収入を実現しやすいうえに、将来性もあります。
現在、運送業界ではドライバーの人手不足が問題となっており、求人が豊富です。
企業が人材を取り合っている状態なので、リストラされる可能性が低く、仕事が安定しており、長く働くことができます。
もし今の会社が合わないと感じたとしても、スキルと経験があれば、よりよい条件の会社に転職することもそう難しくありません。
柔軟な働き方ができる
運送業には「長距離トラックのドライバー」「地域に密着した軽貨物ドライバー」など、さまざまな働き方があります。
個々のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
- たくさん稼ぎたい人→大型トラックの長距離ドライバー
- 肉体的な負担を減らしたい人→夜勤なしのルート配送
たとえば独身のうちは大型トラックの長距離ドライバーとしてバリバリ働き、歳を取ったら肉体的な負担が少ない日中のみのドライバーになるなど、ライフステージに応じた柔軟な働き方ができます。
人間関係のストレスが少ない
トラックドライバーは、1人で運転することが多いです。
人間関係のストレスが少ない職種とされています。
人と接するのが苦手な人は、「運送業は1人で過ごせる時間が長いのに稼げるから勝ち組だ」と感じる可能性があります。
定年を気にせず働ける
運送業の会社は定年を設けていないところが多く、希望すれば老後も仕事を続けて収入を確保できます。
この点も、運送業は勝ち組だと言われる理由です。
しかも運送業の求人は「年齢不問」が多く、他業種で定年を迎えた後に再就職しやすいです。
「もう50代だから未経験で転職は難しい」と思っているような人でも、運送業なら転職できる可能性が高くなっています。
大型トラックのドライバーへの転職を考えた時に知っておくべきこと
運送業で働いている人は負け組だと言われる理由
運送業で働いている人は勝ち組だと言われることがある一方で、負け組だという意見もあります。
運送業は負け組だと言われてしまうことがあるのは、運送業に対するネガティブなイメージが原因です。
- 収入が低いイメージ
- 誰でもできる仕事のイメージ
- きつい労働のイメージ
収入が低いイメージ
長距離ドライバーになれば高収入を得やすいとご紹介してきましたが、世間では運送業=高収入、というイメージがそれほど一般的ではありません。
「運送業は肉体労働だから、収入が低い=負け組」と誤解している人もいます。
確かに長距離を走らないドライバーの収入は、それほど高くありません。
運輸労連の「運輸労連のトラック運輸産業の賃金実態(2021年6月 産業別男子労働者賃金実態と時間別賃金比較)」によると、全産業の賃金支給総額360,861円に対して、運送業の賃金支給総額は312,815円でした。
運送業全体で見ると、収入は平均以下であることがわかります。
しかし長距離ドライバーになれば多く稼げるので、「すべてのドライバーが低収入で負け組」というイメージは間違いです。
誰でもできる仕事のイメージ
運送業は人手不足なので、誰でも比較的就職・転職しやすいです。
学歴や特別な職歴は、求められない傾向があります。
また、基本的には任された業務を遂行するルーティンワークの側面が強い業種です。
自分だからこそ考えられる企画を提案したり、営業成績を達成したりといった成果が求められるわけではないため、「運送業は体力があれば誰でもできる仕事=負け組」と思われてしまうことがあります。
きつい労働のイメージ
運送業のドライバーは肉体的にきつい労働が求められるため、「皆がやりたがらない仕事をやっている=負け組」だと思われてしまうことがあります。
- 夜勤が多く、不規則な生活を送らなければいけない。健康を損なうリスクが高い
- 長時間の運転で腰痛になりやすい
- 荷物の積み降ろしが大変
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運送業で勝ち組になるには
運送業で稼げる勝ち組になるには、次のポイントを意識しましょう。
- 中型や大型の免許を取得する
- 起業・独立する
- 経験を活かして転職する
ただし仕事に対して求めることや価値観は、人それぞれです。
世間の「勝ち組」「負け組」という物差しにとらわれず、自分にとって快適に働ける運送会社を選ぶことも重要となります。
中型や大型の免許を取得する
運送業で高収入を実現して勝ち組になるには、中型や大型免許の取得が重要です。
運送業のトラックドライバー向けの免許には、次の4種類があります。
大きな車種を運転できるトラックドライバーほど、収入面で優遇されやすいです。
- 普通(2017年3月12日以前に取得した人は3トン未満まで可、それ以降の人は不可)
- 準中型(2トンや4トントラック可)
- 中型(6.5トン未満まで)
- 大型(6.5トン以上可)
また、コンテナを移送するために必要なけん引免許もあると、仕事の幅が広がり、収入アップに繋がります。
資格取得支援制度がある会社を選ぶと、スキルアップのモチベーションが湧きやすいでしょう。
中型・大型免許の取得条件
中型免許と大型免許は、普通免許か準中型免許を取得してからの年数に条件があります。
免許の種類 | 必要年数※ | 年齢 |
---|---|---|
中型 | 通算2年以上 | 20歳以上 |
大型 | 通算3年以上 | 21歳以上 |
※普通免許か準中型免許を取得してからの年数
まったく免許を持っていない18歳以上が取得できるのは、普通免許と準中型免許のみです。
起業・独立する
長年の運送業経験を活かして、自身で運送会社を起業する人もいます。
自分が経営者となり、ドライバーを雇うだけではなく、個人で独立するというやり方も可能です。
- 経営に専念すれば、肉体労働から解放される
- 事業拡大と共に、会社員以上の年収を目指すことが可能
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経験を活かして転職する
働きやすい環境を手に入れたり、高い年収を実現したりして勝ち組になるには、転職も選択肢のひとつとして挙げられます。
ドライバーの裁量が大きく、基本的に配送時間を守っていればよい運送会社は、ストレス少なく働ける傾向です。
特に大型免許や豊富な経験を持つドライバーは、より好待遇な職場に転職できる可能性が高まります。
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運送業で勝ち組だと言われるのは大型免許を持っている長距離ドライバー
「運送業は負け組」「底辺」などの噂は偏見です。
大型免許を持っている長距離ドライバーは、運送業で高収入を実現しやすく、勝ち組だと羨ましがられることもあります。
運送業でいわゆる「勝ち組」になるために必要な素質は、運転が好きなことです。
運転が好きな人なら、長距離運転が苦になりにくく、毎日の仕事や資格の取得に対するモチベーションを維持しやすいでしょう。