今の仕事に疲れ、呆れ、給与に満足いかず、「大学職員になりたい!」と転職を希望している人もいるでしょう。
でも、現役時代から時間が経過して、今思えば大学職員がどんな仕事をしていたのか、また全く経験のない自分でも転職できるものなのか、気になりませんか?

これを読めば、大学職員の仕事内容や給与、そして未経験でも好条件の大学職員に転職できる方法がわかります。
どうせ転職するなら、少しでも労働条件がよく、働きやすい環境がいい!と思っている大学職員転職志望者は必見です!

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職種
オールマイティー
公開求人数
200,034件
対応地域
全国
おすすめ年代
20代~

大学職員の仕事内容は?

大学職員とひとくちに言っても、単科大学でも総合大学でも、大きな組織を運営するための複数の部署があり、どの部署に配属されるかによって、業務内容や負担にもかなりの差があります。

広報

広報は、高校生や既卒者、またはその保護者に向けて、受験(入学)を促進する仕事です。
具体的には、会場ガイダンスに参加して高校生に大学の説明を行ったり、高校訪問をして高校の進路指導の先生に営業したり、オープンキャンパスの企画・運営を行っています。

ホームページやSNSなどで広告を打つ大学もありますが、特にホームページについては外部委託する大学が増えています。
SNSの中でもtwitterなどでオープンキャンパスの告知を出したり、参加者に向けて大学内で行われている教育事業やイベントの紹介をする仕事もあります。

会計・財務・経理

大学の財務にかかわる部署では、決算から経理、会計、教職員の給与支払いなど、幅広い業務内容をこなしています。
特に給与部門では、理事長を含む全教職員の給与を把握しているため、機密としてとどめておけることが大切です。

教務事務

教員が講義や実習などで必要なものがあれば、その備品やテキストを購入したり、保護者からの電話を教員につないだり、奨学金の手続き全般をこなすのが教務事務です。
教授陣からのリクエストに応えて、素早く必要なものをそろえ、教員の負担を少しでも軽くするのが主な仕事です。
大学職員の中でも、最も教員との関わりが深い部署となっています。

キャリア支援

在籍している学生の就職支援を行うのがキャリア支援の仕事です。
熱心な大学では、内定者が少ない企業に出向いて求人をもらってくるなどの営業活動をしているところもあります。
また、最近では1年次(1回生)からキャリア教育を担当し、就職というよりライフスタイルの見通しを立てて、それに必要な仕事を紹介するという支援を行っています。

大学職員の年収は?私立と国立どっちが高い?

給与面では私立大学>国立大学

大学職員の平均年収は国立大学で約550万円、私立大学で約730万円と、かなりの高収入です。
ただ、国立大学は元々国立大学法人が定めた給与規定があり、思っているほどケタはずれの高収入というわけではありません。

しかし、私立大学となると、経営状況のよい大学であれば、勤続年数とともに最終的には年収1,000万円を超える大学職員もいます

安定性でいえば国立大学>私立大学

一方で国立大学の方が有利な点があります。
それは将来の安定性です。
少子化で学生数現象に悩む大学ですが、国立大学は国が母体となっていて、高度な教育を求め、なおかつ授業料の支払いに余裕のない学生からは安定の人気があります。

ところが私立大学は、よほどの有名どころでなければ、学費の高さから敬遠されがちです。
そうなると学生募集も芳しくなくなり、人員削減どころか大学の存続すら危ういところも出てきます。

大学職員は残業少なめ

昔ながらの国立大学では、教授陣は大学にほぼ寝泊りして研究に明け暮れる人もいますが、大学職員ともなるとほぼ定時で退勤する人がほとんどです。
図書館は夜遅くまで開けていますが、外注している警備員に任せて帰れます。
広報では、ガイダンスが夜になる場合は時間外労働が発生しますが、きちんと超勤消化できる体制が整っています。

私立大学の中で、たまに企業体質の大学があり、生き残りをかけて残業を強いるところもありますが、相対的にみるとごく一部の話です。

未経験から大学職員に転職は可能?年齢制限は?

30歳以下なら未経験で転職可能

中途採用枠もあり、「未経験者可」の記述もある大学職員の求人ですが、正職員での募集となると、かなり年齢制限がきつくなります
某国立大学では「昭和62年〇月×日以降に生まれた方」という表現で、31歳以上の応募を制限しています。
また、ある私立大学では、「28歳以下」という条件をつけているものもあります。

未経験でもいいけれど、正職員として雇用するならポテンシャルの高い20~30代前半に限定するという大学が多いのです。

30代から大学職員を目指す場合

では、30代からは大学職員になれないのかというと、そういうわけではありません。
正職での採用は、応募条件の時点で落とされてしまいますが、契約社員での募集では年齢よりも経験を重視した求人が目立ちます

つまり、契約社員という雇用形態で、なおかつ上記で紹介してきたようなスキルや経験があれば、30代後半からでも未経験でも大学職員になれるということです。
特にキャリア支援部門では、企業で採用担当の経験がある人や、人事に携わったことのある人を積極的に採用しています。

大学によって試験や面接の対応は違う

公務員と違って表立って対策方法が出ていないため、対策が取りづらい大学職員の採用試験…。
大学職員採用試験用の本があるので読んでおくことをおすすめしますが、出題される問題は以下のように様々です。

SPI系の適性検査

大学の中には、新卒と同様に中途採用でもSPI3のような適性検査を採用試験に用いているところがあります。
SPI3は、非言語分野と言語分野、また性格検査にわかれていて、対策本も数多く市販されているので、比較的対策がとりやすい試験です。

大学独自の採用試験

大学職員の上司が考案した、大学独自の試験を採用試験として出題している大学もあります。
そこでは、財務や一般常識など、大学によってかなりの差があります。
私立大学の中には、エンターテイメント分野も“時事問題“として出題する大学もあります。

面接はどこも人間性評価

国立でも私立でも、書類選考を突破して筆記試験も通り面接まで進むというフローは共通しています。
そのため、能力的な評価はすべて前段階で終えていることになるので、面接では「この人と一緒に働いたら、働きやすいかな」ということを見ています。

大学職員の中でも、窓口に出る人物については、特に人間性を評価しているので、付け焼刃では通用しにくいのです。

大学職員への転職に有利な資格やスキルは?

財務なら簿記の資格は必須

法人内の損益管理、キャッシュフローの管理などを行う財務分野なら、簿記の資格が必要です。
大学は非常に競争率の高い転職先ですから、その中でも抜きんでるためには、日商簿記の3級以上があると有利です。
同じ3級でも、全商や全経簿記では検定の難易度が異なり、資格の価値も変わってきますから、受験時には留意しましょう。

広報ならコミュニケーションスキルとPCスキル

広報では高校の進路指導の先生や、現役高校生、浪人生、保護者など、数多くの人と関ります。
そのため、老若男女問わず、誰とでもすぐに打ち解けて話せるようなコミュニケーションスキルが求められます。

また、資格を所有していなくとも、広報の宣材として使用するためのカメラ撮影の技術、その画像を加工してSNS等にアップするための技術画像処理ソフトを使いこなせるスキルがあると、未経験でも大学職員として採用されやすくなります。

キャリア支援なら「キャリア・コンサルタント」の資格があると有利

平成28年から国家資格となったキャリア・コンサルタントは、就職希望者に対して相談支援を行うための資格です。
就活に悩む学生のために、学内のキャリア・センターに所属し、求人の紹介や面接練習も行うため、この資格があると信頼性がアップします。

また、キャリア・コンサルタントの資格がなくても、企業で採用担当をしていたなどの経験やスキルがあれば、キャリア支援として採用されやすくなります。

大学職員の転職求人はどこで見つかる?探す方法

大学職員の非公開求人を転職エージェントに登録して紹介してもらう

ハローワークや求人サイトでは、未経験可で、希少価値の高い大学職員の優良求人を見つけるのは困難です。転職エージェントに登録することで、好条件の非公開求人を紹介してもらうことができます。

不利になりがちな未経験転職を上手に進めるには、キャリアコンサルタントのサポートを利用するのがおすすめです。転職エージェントでは、無料でキャリアコンサルタントへの転職相談、応募書類の添削、面接指導などたくさんの転職支援サポートを受けることができます。

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キャリアアドバイザーも業界に詳しい担当者がついてくれるので、初めての転職活動でも安心して利用できるでしょう。

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リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功率NO.1の転職エージェントです。
エージェントの中でも最大手ですから、保有している求人数が違い、さらにネットなどで閲覧できる公開求人よりも非公開求人を多く(20万件以上)抱えています

非公開求人の中には一般的な転職サイトには出回らない大学職員の求人もあるため、効率的に大学職員の求人を探したいという人におすすめです。
また、求人を紹介して終わり…ではなく、応募書類の添削なども行ってくれるので、異業種から大学職員に転職する際に書く内容に困ってしまう志望動機なども、転職先に提出する前によりよいものに仕上がります。

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも利用しやすいです。

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大学のHPも確認したほうがいい

大学によっては公式のホームページにある“採用情報”にしか求人を載せていないこともあります。
求人情報を公開するためには、サイトに掲載するための費用がかかるので、コストを気にしている大学は転職サイトに求人を公開しません
これとはまた違った事情で、公開すると応募が殺到して人事採用にかかる時間と手間を考慮してあえて掲載しないという大学もあります。
経営規模が大きく、ネームバリューのある大学の中でも、大学のホームページでしか応募しないケースもあるため、働きたい大学があるのなら、ホームページも確認しておくことをおすすめします。

大学職員の転職求人、良い求人と選んではいけない求人の見分け方

大学職員への転職、選んではいけない求人

オープンキャンパスなど土日の学内イベントが多い

基本的に大学職員は土日・祝日は休みであることが多いものですが、学生数の低下によってオープンキャンパスを頻繁に行う必要のある大学では、職員も休日出勤しなければいけません。

代休がとれるかというと、平日は通常業務がとめどなく流れてくるので、代休をとる隙がありません。
結果的に、年間休日日数だけが減っていくことになるのです。

職員の年齢層が偏っている

職員の年齢層が極端に上に偏っている場合、その大学に転職しても、早い段階でまた転職する可能性が高くなります。
新人や中途採用で採っても育てる術がないか、もしくは排他的で新しい人は辞めざるを得ない環境である可能性が高いからです。

パート職員を募集していない

通常、大学内では仕事が回らないような状況になっても、体質的に外部から雇用する大学は多くはありません。
パート職員を雇用している大学は、既に勤務している大学職員の負担を減らす目的があります。
忙しくてもパート職員も募集しないような大学では、ただ単に1人当たりの業務負担が重くなるばかりで、ブラック企業並みの残業を強いられてしまいます。

大学職員おすすめ転職求人の特徴

採用までのフローが公式に詳しく発表されている

ホワイトと名高く、知名度も働きやすい環境も整っている大学は、競争率が非常に高いために、採用までのフローが段階ごとに日程つきで公式webサイト等に掲載されています。

そこまでして人材を厳選しているということは、その大学に勤務している人は、有能で人間性もよい人が多い可能性が高いため、労働環境だけではなく人間関係でも悩むことが少ないのです。

大学のホームページが洗練されている

インターネットやSNSの普及により、今やほとんどの大学がホームページの制作に力を入れていますが、中でも洗練されたホームページの大学は、「高いお金を払ってでも広報を外注できるチカラがある」大学です。

ホームページである程度の集客が見込めれば、広報としての仕事もかなりラクになり、業務負担も少なくて済みます。

私立大学は基本的にホワイトが多い

国立大学職員の中には、「残業80時間」「残業しまくってるのに残業代つかないブラック」のような口コミもありますが、私立大学では打って変わって「これほどのホワイトとは思わなかった」という口コミが目立ちます。

国立大学は2004年に国立大学法人運営となり、職員も公務員ではなくなりました。
公務員時代のように定時であがれることもなくなったため、残業も指示しやすくなった背景があります。

一方、私立大学では大学の経営状況によって、人材の採用にも余裕を持てます。
忙しい時期でも、1人でやるべきところを2人、3人で行うわけですから、残業も少なく、給料はそのまま…というホワイトな条件がそろうのです。

まとめ

未経験で大学職員に転職するためには、採用に有利となる簿記やキャリア・コンサルタントの資格を取得し、コミュニケーションスキルを活かした上で、以下のような求人を選びましょう。

採用までのフローが細かく発表されている=職員が厳選されているから有能な人が多い
広報を外注している=資金に余裕があり業務負担が多くない
・職員の年齢層にバラつきがある=未経験でも新人教育がしっかりできて、居心地もよい

とはいえ、大学職員の求人は希少価値が高く、一般的な転職サイトには掲載されないこともあります。
その場合、転職エージェントに登録し、希少価値の高い求人を多く含む非公開求人から応募してみましょう。