IT業界で転職を検討しているのであれば、データセンターの仕事も転職先の一つになるでしょう。ITの世界ではデータセンターはなくてはならないものです。
GAFAのような大きな会社でも持っている施設でもあります。データセンター関連の仕事をするにあたって、必要なスキル・年収などの条件がどうか気になっている人も多いでしょう。
- 職種
- ITエンジニア
- 公開求人数
- 19,030件
- 対応地域
- 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・福岡
- おすすめ年代
- 20代から40代
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データセンター関連の仕事内容
データセンター関連の仕事といってもいろいろな案件があります。まずはシステム運用です。システムがスムーズに稼働するための仕事です。システムごとに必要なアプリケーションの実行、エラーメッセージの確認、トラブル時のHDDの交換などの作業を必要に応じて行ってきます。
手順書があるはずなので、それに従ってコマンドを実行したり、画面ショット通りに実行したりします。しかしもしかすると想定外のエラーなどの問題が起きることもあるでしょう。その場合の対応にも当たります。
システム監視の募集を行っている企業も見られます。システム運用をしている中で、アラートの発生なども考えられます。システム監視はアラートなどのトラブルが発生した場合に、対応に当たる業務です。アラートが鳴るとともにどのような不具合があるか、メッセージが表示されるでしょう。
そのメッセージに応じて初動対応を行うのが主な仕事です。また中には初動だけでは問題解決できないかもしれません。その場合、サーバー本体を確認してどこで異常が発生しているかチェックすることも考えられます。
システムメンテナンス
データセンター業務の中の一つに、システムメンテナンスもあります。定期的に再起動やセキュリティアップデート、バックアップ用のHDD交換などを行います。またログが保管されているので、不必要なものを削除するといった作業を任せられる場合もあります。それほど目立たない存在かもしれませんが、データセンターを運営していくには欠かせない仕事です。縁の下の力持ち的な立場といえます。
データセンターも機械の一種なので、時には故障することもあります。ネットワーク機器が故障した場合に修理する業務も、データセンター関連の仕事として求人の出ることがあります。サーバー全体が壊れてしまうことはレアケースですが、ディスクが壊れる、ケーブルが断線してしまうことは十分起こりえます。
故障した場合もアラートやランプなどで通知してくれます。部品交換などのリカバリ作業を行い、動作確認して問題ないかチェックするところまでを担当します。
データセンター関連の仕事をするのに必要なスキル・年収について
データセンター関連の仕事をしようと思っている人で「どんなスキルが必要か?」疑問に感じている人もいるでしょう。もしデータセンター関連の仕事をしようと思っているのであれば、CDCPの資格を取得しておくといいでしょう。
「Certified Data Center Professional」の略称で、データセンターの運用や構築に関する知識について考査するための試験・資格で、データセンターに関連する施設についての基礎知識や用語を理解していることを証明するための資格です。
CDCPの資格について
CDCPの資格を取得するためには、専門の講座を受講する必要があります。2022年10月現在、日本では日本ヒューレット・パッカードのみで講座の受講や受験が可能です。講座や試験ですが、施設に関して多岐にわたって学習します。電源や空調、セキュリティ、建物、消防設備などデータセンターの設計や運用、管理をするために欠かせない項目について学習し、さらに企業内外のさまざまな規模のサーバールームの管理や運用業務についても勉強できるカリキュラムになっています。
※公式サイトCertified Data Center Professional<含認定試験>
CDCPの講座ですが、2日間にわたって実施されます。連日10〜18時としっかり受講します。オンラインのほかにもHPE本社にきて、クラスルームで受講するカリキュラムも用意されています。コースの最終日には認定試験が実施されます。データセンター関連業務に携わりたいと思っているのであれば、基本資格になります。しかもCDCPは特定のベンダーに依存していないのも、今後データセンター関連の仕事につくためにおすすめの理由です。
CDCPは一回資格取得すればずっと有効というわけではありません。有効期間は3年間です。もし有効期間を延長したければ、期限切れになる前に再試験を受験して合格する、もしくはCDCSという上位資格がありますのでこちらの講座を受講して、その後試験を受けて合格するかで資格更新できます。もし試験を3回連続不合格になった場合には、コースを再受講しないと受験資格が得られません。
データセンターは体力勝負
データセンター関連の仕事に必要な「スキル」ではないかもしれませんが、体力が必要と考えてください。システム運用などですから、デスクワークメインで体力とは無縁のイメージがあるかもしれません。しかし実際のところ、体力勝負な側面があります。まずシフト制で夜勤を担当しなければなりません。
データセンターは24時間・365日で運用し続けなければなりません。そうなると常時監視・運用する人がいなければならず、夜勤を任されることもあるわけです。シフト制なので、勤務時間が不規則になります。会社によって若干異なりますが、たいていは1日を3つのシフトに分けて交代で任務に当たる形になるでしょう。不規則で、生活スタイルも安定しないので体力維持の難しい世界です。
データセンターは寒い
そしてデータセンターは非常に寒いです。機器がオーバーヒートすると深刻なダメージを受けるので、そうならないために年中ずっとクーラーがかかっています。機器を冷やす必要があるからです。もし長時間サーバールームで作業するとなると、上着を着用しないと体が冷えてしまいます。
このように非常に過酷な環境で仕事をしなければならないので、体力に自信のない人は転職すべきか慎重に検討した方がいいです。
データセンターの仕事の年収
データセンター関連の仕事をするにあたって、もう一つ気になることとして年収があるでしょう。マイナビエージェントのデータによると、データセンターの業種では年収の平均は452万円です。ほかの業種と比較しても、ごく平均的な収入といえます。しかし年代別の年収を見てみると、結構大きな開きのあることがわかります。
20代では401万円だったのに対し、30代になると546万円と150万円近くも平均年収がアップしています。20代の若い段階は高収入はあまり期待しないほうがいいでしょう。20代は下積みでキャリアを積み重ねる時期と考えましょう。そしてそれが30代になって花開くようなイメージを持つといいです。
データセンターで仕事をしていて、別の職場に転職する場合には慎重であったほうがいいでしょう。同じくマイナビエージェントの調査を見てみると、転職後に年収がアップした人は43%と半分を切っているからです。最初のうちは年収がダウンする可能性があるので、やりがいがあるか、職場の雰囲気があっているかどうかで転職先を絞り込むといいでしょう。
データセンターの仕事を紹介してくれる転職エージェン
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まとめ
データセンター関連の仕事の必要なスキル・年収についてみてきましたが、CDCPの資格を取得しておくと転職の際に有力な武器になるでしょう。
また体力勝負的なところもありますので、その部分は十分注意しましょう。年収は20代はさほどかもしれませんが、30代になるとグッとアップする傾向が見られます。20代で収入が上がらなくても、そこまで焦りを感じる必要はないでしょう。