人事に強い転職サイト・転職エージェントおすすめ12社徹底比較【2024年最新】

人事の転職では、管理部門の求人を専門的に取り扱っている転職サイトや、人事の求人数が多い大手転職エージェントの活用がおすすめです。

今回は人事として転職を考えている方に向けて、おすすめの転職サイト・転職エージェントを、比較ランキング形式で紹介していきます。

人事の転職におすすめな各求人サイトの特徴や、人事の求人数、評判・口コミを比較していきましょう。

また、人事に強い転職サイト・エージェントの選び方や、人事転職は難しいのかどうかについても解説します。

なお厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、令和5年度の人事事務の有効求人倍率は1.12倍でした。転職しやすいとは言えない職種なので、転職サイト・エージェントの活用が重要です。

人事に強い転職サイト・エージェントおすすめ10社比較

人事に強い転職サイト・エージェントおすすめ10社比較ランキングは、次の通りです。

各転職サイト・エージェントの特徴や運営実績、人事の求人数を比較し、おすすめ順にランキングにしました。

※この比較表と下記の紹介文では、2024年10月時点の公開求人数を掲載しています。リクルートエージェントの求人数は、採用予定数です。

doda

dodaは幅広い業界・職種に対応している、国内最大級の転職サイト・エージェントです。独占求人が多く、求人の質の高さにも定評があります。各地で転職セミナーや転職相談会も多数開催しているので、情報収集のためにも登録しておきたいサイトです。

dodaの強みは、豊富な求人数です。職種「人事」で求人を絞り込み検索すると、5,883件ヒットします。地方の求人も豊富です。

また、dodaはエージェントサービスも提供しています。エージェントサービスに登録すると、コンサルタントが求人紹介や面接対策などの転職活動をきめ細やかにサポートしてくれます。1人で転職活動を進めるのが不安な人にもおすすめです。

dodaの詳細
会社名	パーソルキャリア株式会社
住所	〒100-6328 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F

dodaの評判・口コミを徹底調査！特徴やサービス内容までくわしく紹介

dodaへ無料登録

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、ハイクラス向けの転職エージェントです。世界11カ国に34拠点を持ちます。人事の求人数は、2024年10月時点で702件です。

JACリクルートメントには、年収800万円～1500万円ほどの高収入な求人を見つけやすいという特徴があります。特に30～50代に向けた、経験者採用の求人が豊富です。過去にはオリコン顧客満足度調査で、5年連続ハイクラス・ミドルクラス転職部門第1位を獲得しています。

これまでに約43万人の転職を支援してきた実績があります。また、外資系企業や日系大手企業などの求人も多数見つかります。人事として年収アップやキャリアアップを目指している方におすすめです。

JACリクルートメントの詳細
会社名	株式会社ジェイエイシーリクルートメント
住所	〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目105 神保町三井ビルディング

JACリクルートメントの評判は良い悪い？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

JACリクルートメントへ無料登録

パソナキャリア

パソナキャリアは、累計転職支援実績59万人※を誇るハイクラス向けの転職エージェントです。初回のカウンセリングを重視しています。

優秀なコンサルタントが希望を丁寧にヒアリングしてくれるので、高精度のマッチングを実現可能です。人事の求人は2024年10月時点で、1,856件の取り扱いがあります。

またパソナキャリアの求人は好条件なものが多く、人事としての今までの経験を存分に活かせます。30代や40代の転職におすすめなエージェントです。

※2024年5月時点

パソナキャリアの評判は良い悪い？口コミをもとにメリット・デメリットを徹底調査

PASONAへ無料登録

MS-Agent

MS-Agentは、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。転職を35年も支援してきた歴史があります。

人事・総務の公開求人数は、2024年10月時点で2,396件です。別途非公開求人も保有しています。

人事の転職に関する情報提供が豊富で、サイトを見ているだけでも勉強になります。職種に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているので、相談しやすいと評判です。人事・総務系キャリアの転職サポート実績が豊富なエージェントを探している方におすすめです。

MS-Agentへ無料登録

リクルートエージェント

リクルートエージェントは国内で転職支援実績No.1の大手転職エージェントです。広い業種・業界の転職をカバーしていて、人事・労務をはじめとした管理部門の求人も充実しています。

人事の公開求人数は、2024年10月時点で5,065件です。さらに非公開求人も3,051件あります。

また、リクルートエージェント全体では公開求人473,396件、非公開求人402,979件の取り扱いがあります。人事への転職にも、異業種転職にもおすすめなエージェントです。

キャリアアドバイザーから社内に蓄積されている転職ノウハウを教えてもらえるので、内定率を上げたい人もぜひ活用してください。

リクルートエージェントの詳細
会社名	株式会社リクルート
住所	〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー

リクルートエージェントの評判は悪い？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

リクルートエージェントへ無料登録

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、登録しておくだけで企業やヘッドハンターからオファーが届く、スカウト型の転職サイトです。ハイスペックな人材をターゲットにしています。

人事や経理といった管理部門の転職にも強い転職サイトです。人事の求人は2024年10月時点で、12,175件ヒットします。

年収800万円以上の求人や、外資系企業の求人、管理職やマネジメント層に向けた求人などが多いです。しかし中には年収300万円台の求人もあるので、自分の経験に自信がなくても、登録しておくことをおすすめします。

スカウト型の転職サイトなので、自分にマッチする求人案件が出てくるまで、じっくり待つことも可能です。すぐに転職する気がなくても会員登録しておいて、自分自身の市場価値をチェックするといいでしょう。

リクルートダイレクトスカウトの詳細
会社名	株式会社リクルート
住所	〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー

リクルートダイレクトスカウトの評判はやばい？登録がバレる？口コミをもとに仕組みを解説

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、dodaやリクルートエージェントに次ぐ規模を誇る、人気の転職エージェントです。若手の利用者が多い転職エージェントとして知られています。

管理部門に特化した転職エージェントではありませんが、人事の公開求人は1,674件、非公開求人は406件取り扱っています。未経験で応募できる人事の求人を見つけやすいです。

転職が初めての20代・30代や、未経験で人事への転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。

マイナビエージェントの詳細
会社名	株式会社マイナビ
住所	〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目12番15号歌舞伎座タワー 26F／27F／28F

マイナビエージェントの評判は？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

マイナビエージェントへ無料登録

ヒュープロ

ヒュープロは、士業・管理部門特化の転職エージェントです。　士業・管理部門向けの転職エージェントの中でも、求人数の多さを強みとしています。

ヒュープロに掲載されている人事・労務の公開求人は、2024年10月時点で807件です。企業とのコネクションが強いので、リアルな情報を提供してくれます。

また、転職成功者の満足度が92%と高い点もポイントです。豊富な求人数の中から、希望に合う人事のお仕事を見つけたい方におすすめの転職エージェントだといえます。

BEET-AGENT

BEET-AGENT（ビートエージェント）は、管理部門に特化した転職エージェントです。年収600万円〜2,000万円以上を目指す、管理部門・バックオフィス人材の転職を支援しています。

いわば人事向けのハイクラス転職エージェントです。管理部門の働き方に詳しいプロフェッショナルが、1人1人のキャリアアップをサポートします。

人事の公開求人は、2024年10月時点で299件がヒットしました。公開求人数は少なめですが、非公開求人はBEET-AGENT全体で4,000件以上あります。

人事労務はもちろん、経理財務・法務・広報/IR、内部監査などの求人も紹介できます。人事・管理部門で高収入を目指す人におすすめの転職エージェントです。

SYNCA

株式会社WARCが運営するSYNCA（シンカ）は、管理部門に特化した転職サイト・エージェントです。

基本的には、自分で求人を検索して自由に応募できます。必要な場合はSYNCAキャリアアドバイザーによるサポートも受けられます。

管理部門向けの転職エージェントなので、人事の求人を効率的に検索可能です。人事の求人数は少なめですが、成長中のベンチャー・スタートアップ企業を中心に、思わぬ優良案件を見つけられる可能性があります。
人事の求人の取りこぼしを減らしたいなら、登録しておきたい転職サイトです。

人事におすすめの転職サイト・エージェントの選び方

人事の転職でおすすめの転職サイト・エージェントの選び方を紹介します。

管理部門の転職に特化しているか

人事の転職では、管理部門の転職に特化している転職サイト・エージェントがおすすめです。

人事は「管理部門」に該当する職種なので、管理部門に特化している転職サイト・エージェントは、人事の求人を見つけやすいです。

在籍しているアドバイザーも、人事の仕事をよく理解している傾向があります。

また、管理部門専門の転職サイト・エージェントでは、人事のニーズに合っている求人の検索条件が用意されていることも多いです。

人事の求人数は多いか

転職サイト・エージェントを選ぶとき、特に重視すべきは、人事の求人数がどのくらいあるかです。

求人数が多ければ、希望条件に合った転職先を見つけやすくなります。特に応募先を見つけるのが難しい地方での転職では、求人数の多い転職サイト選びが大切です。

目安としては、数千～1万件以上の人事求人がヒットする転職サイトや転職エージェントをおすすめします。

大手の転職サイトや、管理部門に特化している転職エージェントは、人事の求人数も多い傾向です。

しかし人事の求人数が1,000件に満たない転職サイト・エージェントでも、「条件のいい求人が多い」「人事や管理部門特化のコンサルタントがいる」などの魅力があれば、選ぶ価値はあります。

人事の非公開求人数は多いか

転職サイト・転職エージェントを選ぶときは、「非公開求人」の多さにも注目しましょう。

非公開求人とは、その転職サイト・転職エージェントに登録した人限定で紹介してもらえる求人のことです。

非公開求人は条件の良いものが多く、競争率も低い場合があります。特に大手企業の高収入な求人や、限られたポジションの求人と巡り合いたいときに、重視したいポイントです。

人事に詳しい担当者が在籍しているか

転職エージェントでは、登録すると1人1人に担当のコンサルタントやキャリアアドバイザーがつきます。

担当者が人事の仕事内容や転職事情、現場が求めている人材の特徴に詳しいか否か確認することも大切です。

人事の仕事について豊富な知識を持っているアドバイザーなら、自分の要望を深く理解してくれます。また、理想的な求人を紹介してもらえる可能性や、的確な面接対策を実施してくれる可能性も高まります。

管理部門特化型の転職エージェントは、人事に詳しいアドバイザーが在籍しているところが多いです。管理部門特化型の転職エージェントの中でも、「職種ごとにアドバイザーがいる」と書かれているようなところは、人事に精通している担当者も在籍している可能性が高いと言えます。

アドバイザーが人事に詳しいかどうかは、公式サイトに記載されている内容や、エージェントとの初回面談を通じて判断しましょう。

人事の転職支援実績は豊富か

気になる転職サイトや転職エージェントが見つかったら、これまでの転職支援実績を見てみましょう。その転職サイト・エージェントの実力がわかります。

管理部門特化型の転職サイトや転職エージェントは、人事の転職支援実績が多いのでおすすめです。特に長年の運営実績があるサービスや、高い内定率を公開しているサービスは、信頼できます。

管理部門特化型ではない総合型の転職サイトでも、運営年数が長く転職を支援してきた人数が多い大手は、人事の転職支援実績も豊富に持っていると考えられるのでおすすめです。

人事の年収アップにおすすめのハイクラス転職エージェント

年収アップ・キャリアアップを考えている人事経験者には、ハイクラス専門の転職エージェントもおすすめです。

ハイクラス専門の転職エージェントなら、人事部門の管理職や、人事部門・管理部門の責任者候補などの求人も見つけやすいです。

LHH転職エージェント

LHH転職エージェントは、世界で展開する「アデコグループ」のハイクラス向け転職エージェントです。キャリアアップ転職・年収アップ転職に強みを持ちます。

LHH転職エージェントの求人は、年収700万円以上のものが多いです。10人に1人は、年収1,000万円以上で転職しています。

人事部門のリーダーポジションや、管理職候補の求人が見つかります。好条件で人事部門に転職したい人におすすめの転職エージェントです。

LHH転職エージェントの詳細
会社名	アデコ株式会社
住所	〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-7-1　霞が関東急ビル

LHH転職エージェントの評判・口コミをもとにメリット・デメリットを徹底調査

LHH転職エージェントへ無料登録

人事への未経験転職におすすめの転職エージェント

不利になりがちな未経験転職では、未経験歓迎の求人が多く、転職サポートの手厚いエージェントがおすすめです。

ワークポート

人事経験者でも転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントに相談せず、1人で転職活動を進める方法もあります。今まで企業の採用活動に携わってきた人事経験者の方は、転職エージェントの手助けが不要だと感じる場合もあるでしょう。

しかし転職エージェントは、人事未経験者はもちろん、人事経験者の転職においても利用するメリットが大きいです。

転職活動の労力を軽減できる

転職エージェントを利用すれば、転職活動にかかる手間や労力を軽減できます。

転職エージェントは、自分の代わりに希望条件に合う人事の求人を探して紹介してくれます。また企業との連絡や、面接の日程調整も代行してくれます。

今の仕事を続けながらでも、転職活動を進めやすくなるでしょう。

1人で転職活動を行う場合は、企業との日程調整からメールのやり取りまで、すべて自分で行う必要があります。

非公開求人を紹介してもらえる

各転職エージェントが取り扱う非公開求人は、会員登録しないと紹介してもらえません。

たとえばリクルートエージェントは473,396件の公開求人とは別に、非公開求人も402,979件取り扱っています（2024年10月時点）。

大手企業の求人や、好条件の求人は、応募者を限定するために非公開になっていることも多いです。

質の高い求人に応募したいなら、「自分は採用のプロだから、転職エージェントのアドバイスは不要」と感じる人事経験者でも、転職エージェントに登録することをおすすめします。

重要なポジションの人事求人を探しやすくなる

転職エージェントを利用すると、人事の重要なポジションの求人を探しやすくなります。

企業は重要なポジションを採用する場合、「特定のスキルを持つ、限られた人材だけを採用選考の対象にしたい」と考えることが多いです。そのため重要なポジションは、非公開求人で募集されることも多くあります。

たとえば「CHRO（最高人事責任者）」は、人事に関する一切の責任を担うポジションです。企業は転職エージェントに依頼して、非公開でふさわしい人材を探しているケースが多く見られます。

各企業の内部情報を収集できる

転職エージェントは、各企業の内部情報を把握している場合があります。　転職エージェントに登録すると、インターネットでは集められない情報の収取が可能です。

採用選考のノウハウを把握している人事経験者だとしても、応募先企業の内部情報までは把握していないでしょう。転職エージェント経由で企業の内部情報を知ると、より効果的な選考対策を立てたり、転職後のミスマッチを防いだりしやすくなります。

応募書類添削・面接練習を行ってもらえる

転職エージェントに登録すると、企業に提出する応募書類の添削や、面接の練習を行ってもらえます。

人事経験者は、履歴書・職務経歴書を書くコツや、面接でアピールすると効果的な内容を熟知しているかもしれません。しかし自分の転職では、客観的なアドバイスがあったほうが安心です。

転職エージェントから応募書類の改善点を教えてもらったり、面接のフィードバックを受けたりすることで、内定獲得の可能性が上がります。

自分では言い出しづらい交渉・質問を代行してくれる

転職エージェントは、雇用条件・年収の交渉や、企業への質問も代行してくれます。

いざ内定が出て、「もう少し年収を上げてくれたら入社したい」と思っても、自分では言い出しづらいものです。また、「選考を辞退したい」「実際の残業時間を確認したい」などの連絡もためらわれるでしょう。

転職エージェントは求職者と企業の間に立って、各種質問や交渉を代行してくれます。心理的な負担を軽減しながら、理想の転職を実現することが可能です。

しかも年収の交渉は、転職エージェント経由で行うと成功しやすいと言われています。

転職エージェントは、あなたが内定した時点での年収に応じて〇%、という形で企業から報酬を受け取っているため、年収交渉を頑張ってくれる可能性が高いです。

人事におすすめの転職サイト・エージェントの使い方

転職サイトや転職エージェントに登録して、人事職へ転職するまでの流れは、次の通りです。

基本的には、どの転職サイトや転職エージェントも、すべてのサービスを無料で利用できます。

1.転職サイト・エージェントに登録

まずは転職サイトや転職エージェントの公式サイトで、会員登録を行います。会員登録にかかる時間は1～5分ほどです。

生年月日・メールアドレス、希望する勤務地、保有している資格などを入力してください。

少々面倒かもしれませんが、これまでの職務経歴や希望条件などの情報を、できるだけ詳しく入力しておくことをおすすめします。

2.担当者と面談

転職エージェントでは会員登録すると、後日担当のキャリアコンサルタントとの初回面談が実施されます。面談の希望日時を聞かれるので、いくつか候補を出しましょう。

面談の時間は1時間程度です。

面談は電話やオンラインで実施してもらえます。全国の求人を保有している転職エージェントなら、「地方に住んでいるから」という理由で面談を断られる可能性は低いです。

面談では、キャリアコンサルタントからこれまでのキャリア・経験などを詳しく聞かれます。正直に回答しましょう。

また、自分の希望条件も詳しく伝えましょう。

まだ転職するか迷っている人も、面談の前に希望条件や現状の考えを、ある程度は整理しておくべきです。転職エージェントがあなたにアドバイスしやすくなります。

3.求人を紹介してもらう

面談であなたからヒアリングした内容をもとに、キャリアコンサルタントがおすすめの求人を紹介してくれます。

紹介された求人に応募するかどうかは、利用者の自由です。応募したい求人がない場合は、断ることができます。

4.書類選考・面接対策

気になる求人を見つけたら、応募に進みます。

転職エージェントに職務経歴書や履歴書などの添削を依頼し、完成度を上げましょう。

書類選考に通ったら、次は1～3回ほどの面接です。転職エージェントは面接の練習や適切な回答のコツを提供し、自信を持って面接に臨むことができるようサポートしてくれます。

なお、マイナビエージェントで内定を得た人たちのデータによると、採用選考の通過率は次の通りです。書類選考の平均的な通過率は約30〜50％だと言われています。

※出典：マイナビ転職

また、年齢が若ければ若いほど採用選考を突破しやすいです。年齢が上がると、採用選考の通過は難しくなります。

マイナビ転職の利用者の応募者数を見てみると、年齢が上がるにつれて、1人あたりの応募社数が上がっています。

40代や50代での人事転職は苦戦する可能性がありますが、あきらめずに挑戦しましょう。

※出典：マイナビ転職

5.内定とアフターフォロー

無事内定を獲得できたら、エージェントがあなたの希望に応じて、入社日の調整を行ってくれます。

他にも採用選考を受けている企業がある場合、そちらの結果が出るまで、入社するかどうかの返事を待ってもらえることが多いです。

エージェントは内定後もフォローアップを行い、円満退社な転職をサポートしてくれます。

人事の転職が難しい理由

結論からお伝えすると、人事は比較的転職が難しい職種です。

人事は競争率が高め

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、令和5年度の人事事務の有効求人倍率は1.12倍でした。

これは求職者1人に対して、ハローワークに求人を掲載している企業が1.12社存在していることを示しています。

他の職種と比較して、人事は競争率が高いです。そのため、転職サイト・転職エージェントの活用をおすすめします。

意外と人事の求人数は少ない

どの会社でも採用や従業員の勤怠管理は必要なので、「人事は求人数が多い」というイメージを持つかもしれません。しかし実際に検索してみると、人事の求人は意外と少ないです。

大手転職サイトのdodaでも、2024年10月時点で人事の公開求人数は5,883件と、それほど多くはありません。

人事として企業に合う人材を採用するには、自社に対する理解が求められます。そのため人事は外部から採用するのではなく、自社異動での補填が多めです。

また人事部門は、直接利益を生み出す部署ではありません。そのためほとんどの会社は、人事を少人数しか雇っておらず、なかなか求人が出にくい状況です。

未経験可の人事求人は少ない

人事は特別な資格や専門的知識がなくても始められる仕事です。未経験可・第二新卒歓迎の人事の求人もあります。

しかし未経験で応募できる人事の求人の数は少ないです。未経験での転職難易度は、高いと言わざるを得ません。

「会社の顔」である人事は、管理部門内でも人気が高い職種です。社内外での競争が激しくなっています。

未経験可の求人でも、経験者が優遇される傾向です。

多くの大手企業は外部から人事を採用しない

「大企業に人事として転職したい」と考える人もいるでしょう。しかし多くの大企業は、人事を外部から採用しません。

秘匿性の高い情報を扱うことや、自社への深い理解が必要なことなどが関係しています。

とはいえ、大企業の人事求人がまったくないわけではありません。特別な人事としてのスキル・経験がある人は、人事として大企業に転職できる可能性があります。

人事への転職を成功させるコツ

人事は転職が難しい職種ですが、決して転職が不可能というわけではありません。

人事業務を幅広く経験する

複数の領域の人事業務を経験すると、企業から歓迎されやすくなります。

同じ「採用」の業務でも、幅広い業務経験があると、転職市場では高評価です。

たとえば「新卒採用・中途採用の両方の経験がある」「幅広い職種・雇用形態の採用経験がある」といったポイントは、良い評価につながります。

管理部門で幅広い業務経験を身に付ける

採用されやすい人事になるには、管理部門で幅広い業務経験を身に付けましょう。

人事業務だけではなく、労務、総務、法務などの仕事もできると、企業から歓迎されやすくなります。

大手企業は人事をほとんど外部から採用しないので、人事の転職において、現実的な選択肢は中小企業やベンチャー企業です。

中小企業やベンチャー企業では、外部から人事を中途採用するケースがたびたび見られます。

しかし中小企業やベンチャー企業では、業務が細分化されていません。一人で幅広い業務をこなす必要があります。

そのため、管理部門での幅広い業務経験が重宝されるのです。

上流・貴重な業務経験を身に付ける

人事として上流の業務経験を身に付けると、転職しやすくなります。

具体的には、人員配置や採用計画策定の経験です。

また、社員評価の制度設計をしたことがある、採用管理システムの導入経験があるといった貴重な経験も、高く評価されます。

エンジニア等の技術系専門職の採用経験を身に付ける

エンジニアをはじめとした技術系専門職の採用経験がある人事は、転職市場で重宝されます。

エンジニアをはじめとした技術系専門職は人手不足なので、採用のニーズが高いです。

しかし技術系職種は専門性が高いため、人事が良いと思う人材と、現場が求める人材とのミスマッチが生じることも多々あります。

技術系職種への理解があることをアピールできれば、転職市場での評価は上がるでしょう。

経験がある領域・業界の求人に応募する

人事の転職では、経験がある領域・業界の求人に応募するようにしましょう。

人事と一口に言っても、採用・人材育成・人材評価・人事戦略・労務など、さまざまな業務があります。また、IT業界で活躍している人事もいれば、建設業界で働いている人事もいるでしょう。

経験がある業務・業界の求人に応募したほうが、採用される可能性は高いです。

経験がある業務の求人に応募したほうが、転職後に「業務についていけない」というミスマッチが発生するリスクも低くなります。

未経験転職しやすい労務や人材採用の求人を選ぶ

未経験で人事に転職するなら、労務や人材採用に関わるポジションに応募すると、採用されやすくなる場合があります。

人事の仕事は大きく分けて、労務、人材採用、教育研修、評価制度の設計です。

この中でも、労務と人材採用業務は未経験転職しやすいとされています。

未経験者は20代半ばまでに転職する

人事未経験での転職を考えているなら、できれば20代半ばまでに行動することをおすすめします。

人事は未経験転職の難易度が比較的高い職種ですが、ポテンシャル採用もあります。

特に人事としてポテンシャル採用されやすいのは、20代半ばまでの若手です。

転職時期は年明けや7～9月を狙う

人事職経験者の転職は、人事を採用するニーズが増える年明けがおすすめです。

新卒の対応や中途社員の面接などで、3～5月は人事の業務が忙しくなります。

人手が足りなくなる時期に備えて、年明けは即戦力になれる人事の求人が増える傾向です。

時間をかけて仕事に慣れたい場合や、人事未経験者には、人事の閑散期の7～9月もおすすめです。丁寧な指導を受けやすい時期と言えます。

人事の転職におすすめの資格を取る

人事の業務で活用できる資格を取る方法もあります。

ただし、人事の転職では、資格よりも実績が重要です。

とはいえ資格は、仕事に対する熱意のアピールになります。取得して損はありません。

人事におすすめの転職先

人事におすすめの転職先は、IT業界や業界内の大手企業、外資系企業です。

IT業界

人事はさまざまな業界で活躍している職種です。IT業界は人手不足が深刻なので、活発な採用活動をおこなっています。人事のニーズが高い業界です。

たとえ経験が浅い人事でも、IT業界では中途採用されるチャンスがあります。

ただし「IT業界の人事は、エンジニアをはじめとした専門技術職に対する理解が求められる」という難しさがあることも覚えておきましょう。

業界内の大手企業や外資系企業

自分が今まで経験してきた業界の、有名企業への転職もおすすめです。

たとえば大手企業や外資系企業などは、年収水準が高い傾向なので、おすすめの転職先といえます。

上場企業は従業員の平均年収を公開しているので、待遇がいい会社を探す際の参考にしてみてください。

人事におすすめの他職種の転職先

人事経験者はコミュニケーションスキルや経営スキル、新人教育のスキルなどが身についています。

人事として身に付けたこれらのスキルは、幅広い業種で活かせるものです。

人事の経験を活かせる職種を探して転職活動すると、大幅な年収ダウンを避けられます。

営業

営業職は人事の仕事で磨いたコミュニケーション能力や折衝能力を活用できる仕事です。

営業の仕事では、自分の実力が明確に数字で表れます。成果を実感じながら働きたい人や、頑張りが収入に反映されやすい仕事を探している人におすすめの仕事です。

広報

人事は採用で多くの人材に企業の存在をPRします。企業宣伝の経験は、広報の仕事に活かせるでしょう。

人事は社内に目を向けることの多い仕事ですが、広報は社外に向けて企業の良さを発信したい人におすすめです。

人事の転職に関するQ&A

最後に、人事の仕事内容や人事に向いている人の特徴を解説します。

人事の仕事内容は？

人事は人材の採用や育成に関わる仕事です。

人事に向いている人の特徴は？

人事に向いているのは、次の特徴を満たす人です。

人事に向いているのは、他人に興味を持ち、思いやりを持って接することができる人です。かつ、公平性と信頼性のある人事管理を実践できる人が向いています。

従業員や組織のニーズに応えることに喜びを感じる人や、業務の中で知った機密情報を守り、従業員のプライバシーを尊重することができる人も、人事に向いています。

人事の転職では転職サイト・エージェントの利用がおすすめ

人事の転職では、今のキャリアで最良の求人を見つけられる転職サイト・エージェントを選んで登録しましょう。

人事の転職は比較的難しいとされています。しかし転職サイト・転職エージェントを活用すれば、転職活動を有利に進められるでしょう。