「転職先の仕事が合わず、気分が落ち込んでいて体調も悪い」、「今後の業界の先行きや自分の将来が不安でしょうがない」
こういった症状が出ている場合には、「うつ」の可能性があります。うつはしっかりと休息をとらなければいけないので、会社を長期休職か退職するなどの対応が必要です。
ここでは、転職に失敗してしまってうつ病になった場合の対処法と、会社の休み方や辞め方についてまとめました。うつ病から回復して再就職する際の注意点も紹介しているので、参考にしてください。
- 転職に失敗してうつ病になったときにまずやること
- うつ病が改善しないときの会社の休み方・辞め方
- 再就職先の選び方
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転職に失敗してうつ病になったときにまずやること
転職活動が続いて、未来への不安や気持ちの落ち込みが続いていたら、もしかしたらうつ病の症状が出ているかもしれません。無理して転職活動を進めず、いったん休憩したほうがいい場合もあります。ここでは、普段と違うな?と感じたら転職活動の前にしてほしいことの解説をしています。
うつ病の症状
転職に失敗したと感じつつ、「もう少し頑張ってみよう」と自分に向いていない仕事を続けていると、心身に影響が出ることがあります。それはストレスから来る「うつ」の症状かもしれません。
うつの場合、精神面での変化は、仕事以外の時も何をやっても楽しくない、気持ちが落ち込む、判断力や注意力が低下するなどの症状があらわれます。
身体への症状は、原因不明の頭痛や腹痛、寝付けない・夜中に何度も目が覚めてしまうなどの睡眠障害、食欲不振や過食、疲労感などがあります。
人によって症状はさまざまで、身体症状と精神への症状の両方が出たり、どちらかの症状だけが出たりすることがあります。
早めに医者に診てもらう
環境の変化や将来の不安から、うつ病の症状が出ても本人は気づかないこともあります。家族や身近な人の声掛けでわかることもあります。
早い受診が回復への近道
自分で「うつ病かな?」と思っても心療内科や精神科の病院をはじめて受診することはハードルが高いことかもしれません。ですがうつ病は自然治癒することはほとんどなく、早めの受診が早い回復につながります。自分の体と心の異変に気が付いたら早めに、産業医と面接をしたり、医者に診てもらったりすることを強くおすすめします。
セカンドオピニオンのすすめ
うつ病の診察を行う病院はたくさんありますが、症状に合わない薬を大量に処方したり、患者のはなしをあまり聞いてくれない医師も大勢いるのが現状です。症状が一向に良くならない場合は、別の病院で診察してもらうセカンドオピオンを受けることで、回復に向かうこともよくあります。
家族に理解してもらう
うつ病の治療には、家でしっかり休むことが不可欠です。そのためにはそばにいる家族の理解と助けが必要になってきます。心配をかけたくないからと家族に病気を秘密にするのではなく、家族に自分の状態を相談することが大切です。
家族の何気ない言葉がうつ病の回復を遅らせるケースもあるので、できれば病院に一緒に来てもらい、家族にうつ病について良く知ってもらうことをおすすめします。
現在の職場へ報告する
病院でお医者さんから「うつ病です」と言われたら、現在の職場の上司に、診断を受けたという事実を伝えましょう。出社できない場合は無理して対面で伝える必要はなく、自宅から電話で伝えても問題ありません。
会社を続けるか辞めるかという判断は、職場に報告するときに急いで決断する必要はなく、先送りにして構いません。報告した時の会社の反応をチェックして、今後のことを決める材料のひとつにするようにしましょう。
うつ病の症状が改善しない。会社の休み方と損しない会社の辞め方
うつ病の症状が改善しないようなら、休職や退職も視野に入れていきましょう。無理は禁物です。ここでは時短勤務や休職、退職についてお伝えします。
出勤し続けることは避ける
精神的負担が強くなった場合、無理して出勤し続けないようにしましょう。まずは休養して心身を休めることが大切です。
休む必要性を理解する
うつ病の症状が出て治療を続けても回復しない場合、1番大切なのはしっかりと休養をすることです。そのまま出勤し続けると症状の悪化につながるので、無理は禁物です。まずは医師にどれぐらいの期間の休息が必要なのか相談して教えてもらいます。
休みか時短勤務かは体調次第
自分では会社の就業規則をよく読み、休職したり退職したりする際に注意するべき点を把握します。休職して治療に専念できる制度があれば、それをうまく活用しましょう。
自分の容体がやや安定していて、最低限の引継ぎをしてほしいなど勤務先の意向も聞ける状態であれば、時短勤務などで対応しておくと復職しやすくなります。ですが体調を第一に考えて行動します。
休職か退職かの判断
自分の体調と会社の対応を総合的に判断して、休職するか退職するかを決め、会社に連絡をします。うつ病の時は判断力が低下し、大切なことを決めるのにプレッシャーがかかり、判断を焦ってしまいがちになるので、医師、家族、信頼できる上司、会社の人事担当など相談できる人がいるのであれば、多くの人に相談して今後のことを決めましょう。
うつになった時の会社の辞め方
会社を辞める決断ができたら、速やかに会社に退職の意志を伝えます。退職はまず直属の上司に伝えます。通常退職の場合は引継ぎや人材の手配のことを考えて、退職日ひと月前に会社に伝えるのがベストです。
うつ病で退職する場合は必須ではありませんが、医師の診断書も必要に応じて添えると、引き留めに会わずに退社しやすくなります。
社員証、制服、貸与されている備品など会社に返却すべきものをもれなく返却し、年金手帳や保険や年金に関わる書類、源泉徴収票など、会社からもらうものはもれなく受け取って退職します。
うつ病が回復した後の再就職先を探すには?
うつ病が回復して再就職を考えられるくらい回復したら、少しずつ活動を始めていきましょう。自分の体調をみながらあわてずゆっくり進んでいきましょう。
ストレスの原因を把握する
うつ病で退職した場合、しっかり回復したら転職活動がスタートします。絶対にあせらず、医者から働いても大丈夫とOKがでてから活動をはじめます。転職先を探す前に、何が原因でうつになったのか、しっかり見きわめることが大切です。
自分がストレスを感じたのが仕事内容だったのか、人間関係だったのか、職場環境だったのか、原因を把握すれば新しい職場でうつを再発させないことにつながります。うつの原因を見極めて、自分のストレスになった要素がない会社を見つけましょう。
うつの専門家が教えるストレス4項目
新しい転職先が健康に働ける環境かを判断するために、うつの専門家が教えるストレス4項目をチェックしておきましょう。
- 精神的ストレス
- 構造的ストレス
- 化学的ストレス
- 温度と湿度のストレス
精神的ストレス
人間関係や社内競争、転勤、失業などで生まれるストレスです。昇進など一般的に歓迎される状態がストレスになる人もいます。
構造的ストレス
姿勢や筋肉の緊張で起こるストレスです。オフィスワークで身体を動かさない仕事、パソコン作業や監視カメラなどのモニターを見続ける仕事など、身体のバランスを崩しやすい仕事があります。
化学的ストレス
食事や飲み物、薬物など身体にとりいれるものからくるストレスです。激務で食事が不規則で栄養バランスが悪い、接待でお酒を飲む機会が多いことなどが関係してきます。
温度と湿度のストレス
暑すぎる、寒過ぎる、湿気が高すぎるなどの不快な状態で仕事を続けることで生まれるストレスです。炎天下での外まわりや肉体労働は注意が必要です。オフィス内でも空調が効きすぎてストレスになることもあります。
再就職先の選び方
自分のストレス要因がわかり、避けるべき仕事の内容や職場環境がわかったら、応募する企業についてできるだけ調べて、妥協することなく新しい職場を探しましょう。「労働時間が長すぎない職場」や「ノルマのない仕事」など譲れない条件を明確にしておくことが大切です。
- 転職エージェントのキャリアカウンセラーに相談
- キャリアカウンセリングが充実している「リクルートエージェント」
転職エージェントのキャリアカウンセラーに相談
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キャリアカウンセリングが充実しているリクルートエージェント
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まとめ
転職してうつになってしまった時は、まず医師の治療をうけること、それでも良くならない場合は、仕事から離れてしっかり休息をとることが重要です。
うつ病で退職を経験した人は、自分のストレス要因をみつけて健康に働ける転職先を選ぶことが、うつを繰り返さないために必要になります。
転職エージェントの力をかりて、希望する条件にあった企業を紹介してもらい、ストレスを感じずに自分のキャリアを活かして働ける転職先をみつけましょう。