営業職への転職を考えている方がやはり一番気になるのは、営業職ではどれくらい稼げるか、ということではないでしょうか。
営業職は平均収入を見る限りは日本の平均年収とほぼ同レベルですが、業界によっては実力次第で年収1000万円以上を望めることもあります。高収入な営業職ランキング2024年予測をしてみました。
営業職の平均年収
ある就職情報サイトの2021年(令和3年)の調査によれば、日本の営業職全体の平均年収は435万円となっています。中央値を計算すると400万円から500万円程度となり、平均年収と大きな格差があるわけではないということがわかります。
国税庁が公表しているデータで同じ年の日本の平均年収は433万円であり、営業職の平均年収は日本人の平均年収とほぼ同じであることがわかります。つまり、営業職そのものは決して特別収入が高い職種でないことがわかります。
年齢別に見てみると、20代の平均年収は371万円、30代で494万円、40代になると577万円、50代以上は675万円となっています。20代と50台では300万以上の差があり、平均年収と比較して営業職の収入は年齢によってかなり収入にばらつきがあることがわかります。
男女差と年齢の年収差
営業職の収入は固定給に加えてインセンティブが発生することが多く、成績に応じて収入があがります。営業職の経験が豊富なほど契約件数も得られて年収があがっていくことが、年齢によって収入に差が生じる理由になっていると考えられます。
性別で平均年収を見ると、営業職全体の平均年収が435万円であるのに対し、男性の平均年収が462万円、女性は374万円と大きな開きがあることがわかります。中央値を見ても男性が400万円から500万円であるのに対し、女性は300万円から400万円にとどまります。
女性の営業職の年収が男性の営業職の年収より低い理由は、勤続年数の長い営業職の方が年収が高いことから、女性の勤続年数が短い傾向にあることが原因と思われます。
営業職の高収入ランキング【2024年決定版】
前述の通り、営業職は日本人全体の平均年収と比較して特別年収が高いわけではありませんが、業種次第で平均年収700万円以上を狙うことも可能です。2021年時点のデータから、今後も高収入を狙えると思われる、業種別の営業系職種をランキング形式で紹介します。
第1位:医療系業界
最も高収入を狙えるのは、医療系業界の営業職です。医療系業界における営業職にはいくつかありますが、その中でも医療従事者に医薬品に関する情報を提供する「医薬情報担当者(MR)」は平均年収が713万円とあらゆる業種の営業職の中でもトップクラスです。
男女別では男性が767万円、女性が566万円。年齢別で見ると20代で506万円、30代で717万円、40代では917万円となり、50代には1006万円となります。
医療系業界の営業職の年収が高くなるのは、業務に医療系に関する専門知識を必要とすることが大きな理由です。また、業界全体の安定性が高いことも理由として挙げられます。MRにはMR認定証が必要であるなど、職種によっては資格を必要とするものもある一方で、資格を持っていない未経験者が転職できる医療系営業職もあります。
資格は転職した後必要に応じて取得することもできます。薬剤師や看護士等、医療系資格を有していれば特に有利になる可能性もあります。資格がなくても営業職経験と実績があれば活躍できる業界です。
医薬情報担当者(MR)におすすめの転職エージェント
メガファーマから中堅までMR専門転職サポート MR BiZ
MR専門の転職ネゴシエーションサービス、「良い新薬や良い条件に巡り会ったら転職したい」というMRの本音をサポートするために、MRが必要とする情報を一度に収集・比較できます。
求人数は、業界トップクラス。他社にない求人や現時点で希望する企業が求人を行なっていない場合も募集が始まった際に最優先で通知を受け取ることが可能で、各求人とも求人データでは知りえない内部情報まで提供されます。国内・外資を問わず製薬メーカー・CSOの全国のMR求人が揃っていて、勤務地と領域指定の検索ができます。
MR転職のプロが、書類選考に強い応募書類の添削と企業人事が思わずあなたを採用したくなる面接術をレクチャーしていて、「実務経験が2年しかないが3年以上必須の求人に応募したい」といった際の条件を緩和する交渉・年収交渉も代行してもらえます。
※全国対応、MRとして就業経験がある、またはMR認定資格をお持ちの方限定です。
社会人になって数年働けば、今の仕事でどこまでキャリアアップできるか、年収アップできるかがだんだんと見えてきます。30代になり未経験でMRへ転職するかどうか悩ましい年齢と言えるでしょう。なぜならこのまま年次が上がってしまえ …
第2位:金融業界
金融業界も幅が広く営業職にもいろいろありますが、最も年収が高いとされる投信・投資顧問営業の平均年収は566万円、男性は559万円、女性は577万円となります。年齢別を見ると20代では386万円、30代で676万円となりますが、40代以上のデータは公表されていません。
金融業界は全般的に競争率が低く高い利益率を維持していることから業界自体が安定し、平均年収も全般的に高収入となる傾向があります。しかし、他業種からの転職は金融系の専門知識を求められることから難しいのが現状です。
ただし、生命保険の営業職に関しては営業の経験や実績次第で金融業界や保険業界の未経験者であっても採用されやすい傾向にあるようです。投資顧問と比較すると平均年収で見劣りはしますが、実績を上げれば1000万円以上の収入も可能です。
金融業界におすすめの転職エージェント
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第3位:電子部品業界
電子部品業界の営業職は、電機メーカーを始め顧客に自社の電子部品製品の販売を行う職種です。平均年収は525万円、男性は550万円、女性は421万円となっています。年齢別では20代で398万円、30代で525万円、40代では650万円、50台以上で852万円となっています。
電子部品メーカーはそれぞれ独自の技術に特化していることが多く、個々の専門性を極めていることから、同じ電子部品メーカーと競合が起こりにくく、結果的に高い利益率を安定して保っている会社が多いのがこの業界の特徴です。法人相手の営業なので大量発注の契約が取れればインセンティブを稼げる点もポイントです。
特別な専門知識を要求されることもなく、未経験者でも採用されやすい点も、営業職への転職を希望している人にとってはポイントが高いと言えるでしょう。
電子部品業界の営業におすすめの転職エージェント
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第4位:IT業界
IT業界の営業職とはソフトウェアやハードウェアの開発に関係する商品の販売を行います。IT業界の一角を成すSaaS(サーバで稼働するソフトウェアをネット経由で利用者が利用できる提供形態)など、近年著しい成長を見せている業界です。
IT業界全体の平均年収は478万円、男性は508万円、女性は409万円です。年齢別では20代の平均が397万円、30代が548万円、40代で698万円、50代以上になると862万円と、若手のうちはそれほど高くないですが、成長率としてはトップクラスです。
業界が成長傾向にあることから優秀な人材が集まりやすい状況で、実力次第で高い年収が見込めます。そのうえ、営業職は自分でソフトウェア開発できるだけの能力も必要とされないので、未経験でも転職できる点もポイントが高いです。
IT業界の営業のおすすめの転職エージェント
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※30代前後のIT系企業やデジタル系会社での勤務経験がある方。
※WEB面談も可能です。
スキルキャリアエージェント
- 運営会社
- 株式会社セレブリックス
- 公開求人数
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- 主に関東圏(大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌など一部地域対応)
- 料金
- 無料
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またスキルキャリアエージェントは、営業経験者だけではなく、未経験者の相談にも応じています。営業職としてのキャリアを真剣に考えたい方や、営業スキルのアピール方法が分からない方におすすめの転職エージェントです。
第5位:商社
商社の営業職の平均年収は449万円、男性は468万円、女性は369万円、年齢別に見ると20代で365万円、30代で520万円、40代で604万円、50代以上は908万円となっています。
基本給自体は特別高くありませんが、ボーナスが高額で年収に換算した場合高給となるのが商社の特徴です。商社のボーナスが高いのは繁忙期に大きくお金が動く傾向にあることが大きな理由となっています。海外勤務が多いことも給料が高くなる要因となっているようです。
ただし商社の多くは新卒や第二新卒の採用を積極的に進める傾向にあり、中途採用の枠は現状多いとは言えません。しかし、働き方改革が進む現在、大手商社でも中途採用に積極的になる傾向も見受けられ、今後注目すべきとも言えるでしょう。
商社におすすめ転職エージェント
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