いわゆる「伝統的な日本企業」とどんな違いがあるのか?

就職・転職先としてベンチャー企業・外資系が安定した人気を得ています。その背景には終身雇用制の崩壊や成果主義の導入、さらには国内の経済事情の不安定化などが理由として挙げられます。

一方、経済状況だけでなく雇用環境も不安定化しているため、就業者の間で安定志向が高まっており、大企業・有名企業への就職・転職を希望する傾向も見られます。いわば就業者・求職者の間で志向が二極分化している傾向も見られているのです。

そうなるとベンチャーや外資系企業は伝統的、または典型的な日本企業と何が違うのか?が重要になってきます。それによってどちらがあなたに向いているかが決まってくる面もありますし、将来性なども考慮したうえでの比較検討が可能になります。

例えば典型的な日本企業のイメージとして「安定した雇用環境にある」あるいは「その業種で豊富な実績を持っており、その強みを活かした経営が行われている」といった点が挙げられます。簡単に言えば、すでに手掛けている分野に関する実績・ノウハウが蓄積されており、さらにその分野の市場に足がかりを持っているので安定した経営ができている、といったイメージとなるでしょう。

ベンチャー・外資系企業は新しい分野・業種で事業を拡大

それに対してベンチャー企業の場合、一時期のIT系の企業に代表されるように比較的新しい分野・業種を手掛けていることが多く、これからノウハウや実績を積み重ねていくような環境にあります。一方外資系の場合は新たに日本の市場に参入する形となるため、これから「市場に食い込んでいく」必要があります。いずれにせよ、これから地歩を固めていく必要がある一方で、成長の余地を残しているのです。

とくにベンチャー企業の場合は、その分野の市場そのものが拡大していくのに合わせて、企業そのものの業績を伸ばしていくことができるメリットと将来性を持っています。

こうした特徴からベンチャー・外資系企業は市場を切り開き事業を拡大していくため、従業員にも新しい視点や斬新なアイデアを求める傾向があり、そうした「会社の業績アップに寄与できる」スキル・能力を持っている人材を高く評価し、昇進や昇給といった形で報いる傾向が見られます。この二つのタイプの企業が積極的に成果主義を導入しているのもこうした事情によるものです。

ベンチャー・外資系企業が参入している業界・市場は移り変わりが激しい面もあります。ですから極端な話、10年、20年とコツコツと働いて会社に奉仕するタイプの社員よりも、市場に大きなインパクトをもたらすアイデアを持っていたり、製品やサービスを生み出させる社員の方が価値が高いとみなされる傾向があるわけです。

ベンチャー・外資系に就職・転職するメリットは?

こうした特徴は成果主義の企業に転職するメリットとも密接に関わってきます。もともと伝統的な日本の企業では転職・中途採用はキャリア形成の上で不利になると言われてきました。終身雇用制の環境では「どれだけ長くコツコツ働いてきたか」が評価の重要な材料となるため、転職した段階でそれがリセットされてしまう中途採用は不利になってしまうからです。

しかし成果主義を積極的に導入しているベンチャー・外資系企業の場合、会社に利益をもたらすような成果を上げることができればあっという間に昇進・昇給するチャンスも得られます。移り変わりが激しい市場においてビジネスそのものにスピード感が求められる一方、従業員が働く環境にもスピード感が見られるのです。こうした環境に適応できる人はベンチャー・外資系に向いているでしょう。

斬新で革新性・新規性があるアイデアほど高く評価される面もありますから、新しいことをやりたい、自分のアイデアをビジネスの分野で具現化したいといった理想を持っている人にとってもこうした環境はメリットになるでしょう。伝統的な日本企業の場合、いかに斬新で魅力的なアイデアがあっても「それはわが社のやり方に合わない」といった理由で退けられてしまうことがしばしば見られます。

ベンチャー・外資系企業はせっかくの才能や意欲を殺すことなく活かせる環境があるとも言えるでしょう。もちろん、斬新なアイデアならすべて受けいれられる、うまくいくほどビジネスは甘くありませんが、メリットのひとつとして挙げることができるはずです。

成果主義をどう評価するか?

成果主義を積極的に導入するということは、従業員に対してつねに結果を求めている職場環境だと言えます。その意味ではつねに緊張感を持ちながら働き、会社にメリットをもたらす「何か」を提供できる環境が求められるとも言えます。安定志向が強い方にはこの点がデメリットになるわけですが、上昇志向が強い方にとってはまさにこれが魅力となるわけです。

自分が成果主義の企業の転職するのに向いているかどうかは、メリット・デメリットの両方にしっかりと目を向けたうえで自分の適性を判断していくことが重要になるでしょう。

ベンチャー・外資系に就職・転職するデメリットは?

成果主義の企業に転職するデメリットはメリットの部分と背中合わせとなりますが、将来性が不透明な面がまず挙げられます。とくにベンチャー企業の場合、どうしても急速に成長した企業のことばかりが注目され、とかく華やかなイメージが持たれがちです。

ベンチャー企業のデメリット

しかしその影にはビジネスの成功を夢見ながらも途中で経営が立ち行かなくなって消えていった企業が山ほど存在します。ベンチャー企業だからといって急速な成長が期待できる、というわけでは決してないわけです。就職・転職したはいいものの経営が悪化して昇進・昇給どころではなくなってしまうかもしれません。

急速な成長の余地がある一方、業績悪化も急速に起こりえます。実際世間で広く知られるようになるまで飛ぶ鳥も落とす勢いで急成長してきた企業が途中から急激に業績を悪化させてしまう、といったケースも多々見られています。

しかも、他社との競争に破れる、よい製品・サービスを生み出させなくなったといった企業としての問題だけでなく、単にその分野の市場が飽和状態になったり、バブルがはじけるような形で縮小してしまうといった企業努力ではどうにもならない問題で業績が悪化してしまう可能性もあります。

またベンチャー企業の場合、経営者・創業者の意向が強く働くことも多く、ワンマン経営やトップダウンの環境も見られます。その場合、その雰囲気や社風に馴染めればよいのですが、そうではない場合には活躍して成果を出すどころではない状況に陥ってしまいかねません。例えばベンチャー企業の代表格とも言えるIT系企業は勤続年数が短い傾向が見られます。

能力次第で成果を出して一気に昇進・昇給できるメリットがある一方で、よい状態を長続きさせるのが難しいデメリットを抱えているわけです。

外資系企業のデメリット

外資系企業に関しては、ベンチャー企業とはまた違った意味で社風に馴染めるかが重要なポイントとなってきます。よく日本人の考えと海外の人たちの考えとの間には大きなギャップがあると言われますし、「外資系はドライな体質」といったイメージもよく言われます。

社風に馴染めずにすぐに退職してしまうといったリスクがあるほか、頑張って働いても成果がイマイチなためになかなか昇給の機会を得られない、といった問題も出てくるでしょう。ただし、外資系と言えども日本の労働基準法に基づいて雇用関係を結ぶことになりますから、成果が出ないのを理由にいきなりクビ(解雇)になるといったことはありません。

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