転職したいけど、前職からの期間が空いていてブランクがある…という人は、企業にどうやって説明したらネガティブな印象を持たれるのを回避できるか、気になりますよね。
確かにブランクがあると聞くと、何かあまりよくない事情があるのでは…と勘繰られる可能性があり、説明の仕方を間違えると転職で不利になる可能性もあります。
でも安心してください。
この記事を読めば、気になるブランクがあっても転職で不利にならない方法がわかります。
企業にブランクについてきかれても困らないよう、この記事を読んで対策を練っておきましょう。
- 転職でブランク期間を不利にしない方法
- ブランク期間の理由の前向きな回答例
- ブランク期間を詰められずに転職成功させる方法
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みんなどうしてる?転職で詰められるブランク期間とその理由
転職活動が長引いた、自身の病気療養で期間が開いた、などブランク期間ができる事情はさまざまです。ここではブランク期間について、長さや理由をご紹介します。
ブランク期間とは
そもそもブランク期間(空白期間)とは、履歴書・職務経歴書に記せる内容のない期間です。
一言で言うと、離職期間の事です。
このブランク期間が長ければ長いほど、社会人生活から離れた生活を送っていたことになるため、転職活動では基本的にブランク期間のある人は不利になってしまいます。
ブランク期間ってどのぐらいの人が多いの?
自分のブランク期間が平均的なものか、そうではないのか…気になりますよね。
男性の場合、ブランク期間は1年以下の人が半数以上という傾向にあります。
女性の場合は、2年以上経過している人が半数以上という傾向です。
女性の場合、結婚や出産を機に一度退職する人も多く、子育てが一段落した2年ほどを目安に新たに転職活動を開始する人が増えています。
また、独身者の場合は男性とほぼ同様の1年以下の人が多く、既婚者の場合は旦那様の給料で生計が成り立っているなどでブランクが長くなる傾向にあります。
ブランクによくある理由
さまざまな事情で職場から離れ、ブランク期間ができます。ここではどんな事情でブランク期間ができたのか、よくある理由をご紹介します。
- 資格取得の為の勉強をしていた
- 公務員試験の為の勉強
- 語学留学をしていた
- 家庭の事情(家族の介護など)
- 病気
- 転職活動の長期化
- フリーター
- フリーランス
- 起業
資格取得の為の勉強をしていた
弁護士、税理士、電気工事士など、その資格がなければ希望する業界で働けない!という場合、資格取得のために一度退職して、勉強に専念してきた人もいます。
この理由の場合、企業からすれば印象もよく、ブランク期間の説明としても納得してもらいやすいものです。
しかし、国家試験でもなく、民間の合格率の高い検定の資格勉強のため…というと話は別です。
この場合は、反対に「そんな資格を取るために退職するなんて、能力が低いのか」と思われたり、経歴の真偽を疑われることがあるため、印象は悪くなってしまいます。
公務員試験の為の勉強
公務員試験に合格するために、専門学校に通う必要があり、そのために退職したけれど、結局公務員試験には合格できずに、企業に応募したという人もいます。
公務員になるという目標を持って行動する点は評価されますが、結局転職先は公務員の次点ということになるため、企業側としてはあまり気持ちのいいものではありません。
語学留学をしていた
英語、中国語などを学ぶために、国外で暮らしながら語学留学していたという人もいます。
語学を学ぶことは、向上心のあらわれでもあり、好印象として企業側にも伝わります。
肝心なのは、その留学で得たものがあるかどうかです。
家庭の事情(家族の介護など)
自分が妊娠・出産をして、会社の制度としては育休制度があったけど、前例がないために利用できず、泣く泣く退職した人もいます。
また、自分の親や配偶者が事故や病気、老化によって要介護状態となり、介護のために退職し、しばらくの時間が経過してしまったという人もいます。
いずれも家庭のプライベートな事情によるものですが、内容によっては企業からも理解を示されるものです。
病気
自分が心身の病気にかかってしまったために退職を余儀なくされ、治療に専念していたらブランク期間が生じてしまったという人もいます。
骨折や椎間板ヘルニアなど、身体の病気ならまだ企業の印象もニュートラルですが、これが精神的な病気となると、アピールの仕方に工夫が必要になるため、後述します。
転職活動の長期化
この理由が最も企業側への印象が悪くなるものですが、実際のところ多いのも事実です。
転職活動をしていると、企業をえり好みしていて長期化するケースもあれば、たくさん応募しているのに不採用が続いてしまい結果的に長期化してしまったケースもあります。
いずれにしてもあまりよい印象は持たれませんので、後述するように、伝え方に工夫が必要です。
フリーター
アーティストになりたいという夢があるから…はたまた定職に就くのがイヤだったから…または就活したけど全滅だったから仕方なく…など、フリーターでいた期間が長い人にはそれぞれの理由があるでしょう。
でも、どんな理由であれ、フリーターでいた期間が長ければ長いほど正規雇用の厳しさを体験していないことの裏付けになってしまい、これもまた企業からの印象はよくありません。
フリーランス
ライターやwebデザイナーなどの中には、企業に属すると自由な仕事ができないといった理由により、あえて個人事業主となってフリーランスで仕事をしてきた人もいるでしょう。
フリーランスから企業への転職は、なぜ自由を捨てて企業に所属しようと思ったのかについて、企業に納得してもらえるだけの説明が必要です。
起業
一時期の起業ブームに乗って、アクセサリー販売やリサイクルショップなど、自分で会社をつくって、イチから始めたのはいいけれど、それに失敗して転職する人もいるはずです。
自分の会社に所属していたことにはなるものの、起業していた期間は、実はブランク期間としてカウントされてしまうものなのです。
なぜ自分の会社を捨てて(あるいは捨てなければならなくなって)転職することになったのか、前向きな内容で説明しなければいけません。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
転職でブランク期間を不利にしない方法とは?
転職活動の際に、ブランクの説明に悩むことでしょう。それぞれの事情を前向きに伝えることで、企業側に好印象を与えることもあります。ここではどのような伝え方をすればよいのか、回答例を交えてご紹介します。
ブランクの期間をどう説明できるかに尽きる
ここまで読むと、「ブランク期間=転職に不利」という図式が出来上がってしまうかもしれません。
でも、実はブランク期間が不採用に直結しているわけではないのです。
人事採用担当者は、ブランク期間の長さよりも、その期間に何をしていたのかを見ています。
ブランクの期間について自分自身でポジティブにとらえなおし、あくまでブランク期間がネガティブなものではなかったことを主張することが大切です。
ブランクの期間を肯定的に説明できないと自信が無いように伝わってしまいます。
肯定的に説明できないのであれば、「自分は変わった」「今は違う」という事を、熱意を持って伝える必要があるのです。
ブランクの理由別、前向きに伝える回答例
転職活動のときに、理由をそのまま企業側に伝えることはあまりおすすめしません。前向きな理由を伝えることで好印象を与えることも可能です。
ここではブランクそれぞれの理由で上手に伝える回答例をお伝えします。
勉強していた
ただ資格や検定の名称を明らかにして「勉強していたため…」と説明をしても、採用側には響きません。
“何のために”その勉強していたのか、目的をはっきり伝えることが大切です。
その勉強によって何が得られたのか、それが応募先にどのようなスキルとして活かせるのかを伝えることで、応募先にとっても採用するメリットが想像しやすくなります。
家庭の事情
家庭の事情の場合、後ろめたいことは何もないので、事実を偽りなく伝えるようにしましょう。
ただし、家族の介護などの理由の場合、今後の仕事に支障が出ない事をしっかり伝えることが大切です。
もしも今後も家庭の事情によって仕事に支障が出る可能性がある場合は、それも正直に話すことをおすすめします。
なぜなら、支障が出てからでは後々話しづらく、正直に話さなかったことで不信感を抱かれ、転職自体がうまくいかない可能性があるからです。
病気
心身両方の病気について言えることですが、病気が完治した場合はその旨をはっきり伝え、気力に満ちている事をアピールすることで採用につながりやすくなります。
転職活動の長期化
「妥協をしなかった」や「次の会社では退職をしないように」と慎重に転職活動に取り組んでいたことを前向きに伝えることで、転職活動の長期化もポジティブな印象を与えることができます。
この時、たとえそれが事実であっても、「なかなか採用してもらえなかったので…」などと、自身の評価が低くなることは言ってはいけません。
フリーター
フリーター期間を前向きな印象を残して説明するためには、自分のためになる努力であった(実になった)事を伝えることが大切です。
たとえばフリーターでもその企業で働けてこんなスキルを身に着けた、貴重な体験ができた…ということです。
さらに、「元々非正規雇用がメインの職場だった」…など、なぜ正社員で働ける先でなかったのかも説明できると良いでしょう。
フリーランス
フリーランスの場合、個人で独立して仕事をしてきたことにもなります。
そのため、「自分を高めるために厳しい環境に身を置いてみた」などの前向きな理由を伝えることで、採用につながりやすくなります。
この場合、フリーランス期間の実績などについて数値化、定量化できるものがあれば伝える事で説得力が増します。
起業
起業した場合は、自分で興した会社がうまくいったのか、いかなかったのか、どちらの場合であっても、その原因も含めて話すことが大切です。
経営者としての経験が自分にもたらした事、それが応募先に活かせる事を論理的に話すように心がけましょう。
論理的に話せなければ、起業した経験を話す事自体がマイナスに伝わってしまうので要注意です。
- 職種
- オールマイティー
- 公開求人数
- 200,034件
- 対応地域
- 全国
- おすすめ年代
- 20代~
ブランク期間を詰められずに転職成功するには
ブランク期間はマイナスの印象ばかり与えるわけではありません。言葉の選び方は伝え方で企業側に与える印象は大きく変わります。面接官に詰められないよう、準備していきましょう。
入社後、どのように企業に貢献できるか面接で伝える
ブランクをなかったことにしたり、ポジティブな言い換えもしないままにそのままの理由を正直に答えてしまったり…ということが、転職失敗の原因はハッキリしています。
それは、ブランク期間があることが他の応募者と比べて不利になることを客観的にとらえきれていないことです。
ブランク期間があっても転職に成功する人は、自分のブランク期間が採用のマイナス要因になることを客観的によく理解しています。
そのため、面接で直接詰められても困らないくらいに、ブランク期間があった上で企業にいかに、どのように貢献できるのかをよく考えているのです。
ブランクのマイナス面をよく理解した上で、その期間を前向きな理由で説明し、自分は企業にとってプラスになるということをアピールできるような面接対策を行いましょう。
転職エージェントと一緒に対策を考える
ブランク期間の説明が難しい…ひとりでは限界がある!という場合は、転職エージェントに相談するのも一手です。
転職エージェントでは、求人のマッチングを中心とした転職支援サービスを提供しています。
キャリアコンサルタントに相談して、書類選考・面接対策を一緒に考えてもらうという方法もあります。
ただし、ブランクが長期間ある人はエージェントに断られることもあることを覚えておきましょう。
この場合の「長期間」とは、一般的な転職活動に2~3か月かかることを考慮し、6か月~1年を指しています。
ブランクがあっても登録できる転職エージェント
転職エージェントに登録すると、求人数も多く転職希望者を親身になってサポートしてくれます。おすすめの転職サイトをご紹介します。
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ブランク期間がある人も、その理由や背景について、コンサルタントが企業側に直接説明を加えてくれるので、自分ひとりで「どうやってブランクを説明しよう…」と悩む必要がありません。
※40代まで、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。
まとめ
ブランク期間を応募先に前向きに説明するためには、以下のことに注意しましょう。
・正直にブランクがあいた理由を話さない
・前向きな理由に転換させてから話す
・面接で詰められても大丈夫なように、ブランクのマイナス面を客観的にとらえる
以上の方法がわかっても、自分ひとりで考えるのは不安!という人は、転職エージェントの転職支援サービスを活用しましょう。
エージェントでは求人の紹介にとどまらず、応募書類の添削、面接対策までしてもらえます。
この際、ブランクがあることの不安を正直に打ち明け、どのように説明したら採用されるのか、一緒に検討することで、より確実にブランクを乗り越えて転職を成功させることができます。