全国ハイヤー・タクシー連合会の踏査によると、令和4年6月度の月間給与の平均は29万4,100円、平均年収は361万3,300円となっています。
(平均年収は、令和4年6月度の月間給与から年間給与を推計し、これに令和3年1月~12月の間に支払われた年間賞与を加えた数値)
※参考:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和4年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」
しかし、実際タクシードライバーとして働いているものの、平均より稼げていない…という方もいるでしょう。
この記事では、タクシードライバーの収入はほかのドライバー職と比べて高いのか低いのか、給与の仕組みや、タクシードライバー地域別の年収まで解説しています。
タクシードライバーが平均収入以上に稼ぐためのポイントについても紹介していますので目を通してみてください!
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タクシードライバーの平均年収
全国ハイヤー・タクシー連合会の踏査によると、令和4年6月度の月間給与の平均は29万4,100円で、前年に比較して6万8,800円増加しているという結果になりました。
パーセンテージとしては前年に比較して30.5%増加したことになります。
またこの結果、平均年収は361万3,300円となり、前年に比べ80万9,300円、28.9%増加となっています。
(平均年収は、令和4年6月度の月間給与から年間給与を推計し、これに令和3年1月~12月の間に支払われた年間賞与を加えた数値)
※参考:全国ハイヤー・タクシー連合会「令和4年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」
地域によるタクシードライバーの平均年収の差
日本国内でのタクシードライバーの年収は地域によって大きく異なります。
例えば、東京や大阪などの大都市では年収が高く、特に東京都内では平均年収が425万円近くに達することもあります。
一方、地方都市や人口が少ない地域では、年収が300万円以下となる場合も少なくありません。
地域の経済活動の活発さが収入に直結していると言えます。
タクシードライバーの給与の仕組み
タクシードライバーの給与体系は、主にA型賃金、B型賃金、AB型賃金の3種類に分類されます。
これらの給与体系は、固定給の有無、歩合の割合、賞与の条件などによって異なり、ドライバーの勤務形態や労働時間に大きく影響します。
各給与体系の特徴を理解することで、自身の生活スタイルや収入の希望に合わせた選択を行うことができます。
- A型賃金(固定給+歩合+賞与)
- B型賃金(完全歩合制)
- AB型賃金(歩合+歩合)
A型賃金(固定給+歩合+賞与)
A型賃金は、固定給に加えて売上に応じた歩合給と、定期的な賞与が支給される賃金体系です。
安定した収入を求めるドライバーに適しており、売上が低い月でも基本的な生活を支えるための固定給が保証されています。
ただし、売上が一定基準を下回ると次月の固定給が減額されることもあるため、一定の売上を保つ努力が求められます。
B型賃金(完全歩合制)
B型賃金は、固定給がなく完全に売上に基づいた歩合のみで給与が計算される制度です。
高い歩合率が設定されているため、営業成績が良ければ高収入を得ることが可能です。
しかし収入が不安定になりがちで、売上が低い場合は収入も大きく下がるため、自己管理能力と営業スキルが求められます。
AB型賃金(歩合+歩合)
AB型賃金は、固定給の代わりに基本給が低めに設定され、残りを歩合で補うシステムとなっています。
ここでの「固定給」は、特定の条件を満たすことで得られる追加報酬のことを指します。
A型とB型の中間の特性を持ち、比較的安定した収入と高い成果に対する報酬のバランスを取ることができるのが特徴です。
タクシードライバーが平均年収以上を稼ぐ方法
タクシードライバーが平均年収を超えて稼ぐには、選ぶ会社の給与体系、働き方、並びに勤務地が重要になります。
完全歩合制での勤務、隔日勤務の選択、さらには収入が見込めるエリアでの勤務が、収入を増やすカギとなります。
これらの要素を組み合わせることで、タクシードライバーとしての収入の最大化を目指すことができます。
- 完全歩合制(B型賃金)の給与形態を採用しているタクシー会社を選ぶ
- 隔日勤務で働く
- 稼ぎやすいエリアの営業所を選ぶ
完全歩合制(B型賃金)の給与形態を採用しているタクシー会社を選ぶ
完全歩合制の給与形態を採用しているタクシー会社では、売上が直接給与に反映されるため、働き次第で多く稼ぐことができます。
高収入を目指すのであれば、高い歩合率を提供する会社を選ぶことがおすすめです。
努力と実績が直接収入に結びつくため、自己管理がしっかりとできるドライバーにとっては最適な給与体系といえます。
隔日勤務で働く
隔日勤務は、1日働いた後1日休むスケジュールを指します。
「昼日勤」「夜日勤」等のドライバーのいるため、ドライバーが入れ替わる時間帯に人出の多い場所を狙うことで、効率よく稼げるようになります。
またタクシーは深夜~早朝にかけて割増料金となり、稼ぎ時となります。
具体的には夜の22時から早朝の5時まで割増料金になるので、客単価の良い時間帯も稼働できる強みがあります。
稼ぎやすいエリアの営業所を選ぶ
営業所の立地もタクシードライバーの収入に大きく影響します。
人口が多い都市部や観光地、イベント会場が近い場所など、客足が多く稼ぎやすいエリアの営業所を選ぶことで稼ぎやすくなります。
こうした地域では需要が高く、継続的に高い収入を得る機会が増えるため、営業所は戦略的に選定しましょう。
タクシードライバーにおすすめの転職エージェント
タクシードライバーにおすすめの転職エージェントを紹介します。
以下の転職エージェントはタクシードライバーの求人を扱っており、担当アドバイザーが求職者の希望に合う求人をピックアップしてくれます。
自分で求人を探す必要がないので、忙しいタクシードライバーの方でも効率的に転職活動ができます。
- doda
- マイナビエージェント
doda
求人数
約260,000件
対応地域
全国47都道府県
料金
無料
公式サイト
https://doda.jp/
運営会社
パーソルキャリア株式会社
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エージェントに任せるだけでなく、自分の経歴や希望条件に基づいて求人情報を自由に検索することも可能です。
自分で探した求人をエージェントに見せ、企業情報や雇用条件について細かく聞くこともできます。
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マイナビエージェント
マイナビエージェントは特に20代から30代の転職者に人気の高いエージェントです。
ドライバー職種を含む多様な業界に対応しており、若手の転職者に対する親身なサポートが評価されています。
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タクシードライバーは給与の仕組みを知ることで平均年収以上稼ぎやすくなる
タクシードライバーの平均年収は地域や勤務形態、経験によっても異なります。
タクシードライバーの平均年収以上を稼ぐには、大都市や観光地などの需要の多い地域を選んだり、歩合制で働ける事業所を選ぶなどの工夫をしていきましょう。
また、深夜勤務も割増料金となり稼ぎやすくなります。
転職を検討しているなら、求人探しは戦略的に行っていきましょう。
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