SE転職では、社内SEが楽で安定しているとよく聞きます。
社内SEって、具体的にはどんな仕事内容なのでしょうか?
どんな求人があるのでしょう?
未経験でも転職できる? どんなスキルが必要なの? 資格は?

人気の社内SE職に未経験で転職するために、仕事内容と必要スキルについて、解説します。
おすすめの未経験からでも狙える社内SE求人の選び方や注意点など、大切な情報をまとめました。

レバテックキャリア
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職種
ITエンジニア
公開求人数
19,030件
対応地域
東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・福岡
おすすめ年代
20代から40代

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社内SEの仕事内容は?

社内インフラを整備

社内SEという職種は、簡単に言うとさまざまな会社の中でのSE職です。
IT関連の企業ではなく、一般的な会社において社員のパソコンのセットアップや不具合・トラブルの対応などをします。
会社内のネットワークやLAN・WANの構築など、社内インフラの整備も社内SEの業務範囲です。「PCがフリーズした」「プリントできない」「ネットにつながらない」などなど、社内のヘルプデスク業務も多いです。
IT機器はすべて社内SEの管理下となり、セキュリティやITリテラシー、コンプライアンスも含めて、社員の啓蒙活動なども任されるケースも多いです。

社内の既存システムの管理、運用

既存システムの運用・保守、データ管理なども社内SEの業務です。
会計システムや業務関連のシステムなど、既に導入されている社内システム全般についての運用管理も担当します。
サーバー管理のため、ネットワークやサーバー系の知識も必要です。
システム更新やバージョンアップ、修正やトラブル時の対応などもあり、業務範囲は幅広いです。

新たな社内システムの企画・開発

新しくシステムを導入する場合は、システム開発における上流工程を担当します。
自社開発ではプログラムを組むこともありますし、外注管理、進捗・工数調整なども行います。大規模システムの場合はITベンダーに委託し、社内SEはITベンダーの対応や調整など、クライアント側になります。

さまざまな業界で社内SEが活躍

金融業界

インターネットバンキングなど金融IT化、銀行システムは日々進化しています。
銀行合併などシステム統合する場合、機能調整だけでなく要件定義や設計など、かなり責任の重い業務を担当することもあります。

物流業界

倉庫業務、配送業務などなどの物流システム、在庫管理などPOSシステムがメジャーです。
近年は、運送・宅配業界などで物流センター等のトータルソーリューションなど効率化が課題です。

医療業界

病院などの医療機器のネットワーク化、受付から電子カルテ、検査機器、レセコンなど院内システムをネットワークでつなぐ時代です。
医療機関内の社内SE (院内SE) もあれば、製薬や医療機器メーカーなど医療関連業界の社内SEもあります。

製造業界

製造業では、自動車や精密機器、電子機器など工場システムなどがあります。
生産管理・品質管理から在庫管理まで、古い既存システムの保守管理だけでなく、IT投資的に攻めの経営として新規システムの構築が求められる場面もあります。

一般SEにない社内SEの魅力は?

上流工程を担当できる

IT業界のシステムエンジニア職とは異なり、社内SEの場合はシステム企画開発の上流工程を担当できます。
新しくシステム導入する場合、自社に合わせたシステム構築が必要なケースも多く、ITコンサルタントのような役割を果たします。
自分でプログラミングすることも多々ありますが、下流工程は外注することもあります。
特に自社のメイン業務を担うような大規模システムの場合は、ITベンダーに委託し社内SEはベンダーのコントロールをするなど最上流に位置します。

残業が少ない、ストレスも少ない

過酷な現場ではないため、基本的に残業は少なく定時退社も可能です。
客先は社内なのでムチャクチャな要求の押し付けは少なく、ストレスもありません。
ミスがあっても客先に損失を与えるのとは次元が異なり、社内問題で済み賠償問題にはなりにくいのも特徴です。自分の会社に貢献していることを、直に感じることもできます。

納期に縛られずシステムをじっくり開発できる

〆切に追われ残業や徹夜続きというような働き方はありません。
自社システムの開発でもじっくりと開発でき、気持ち的にも肉体的にも余裕があります。
納品して終わりではなく、愛着を持って自社システムの10年先20年先までを見据えて取り組めます。
健康面でも安心ですし、ワークライフバランスが保てるのも魅力です。

勤務地が社内

客先常駐で辛い思いをしてきたSE職なら、出向がなく勤務先はずっと同じ社内というのもうれしいですね。一つの職場で落ち着いて勤務でき、正社員として立場も安定しています。
周囲が同じ会社の社員ばかりというのも安心です。

社内SEに必要なスキル・資格は?

社内インフラ全般に関する技能・技術能力

深い専門技術は必要ありませんが、幅広い知識やスキルが必要です。
社内インフラのすべてを担当するので、ネットワークやサーバー周り、運用保守、端末との相性や各種トラブル対応もできるなど、本当にいろいろです。
技術を常にブラッシュアップするというよりも、多岐にわたる知識や技術を広く浅く、全般的に必要とされます。

自社の業界に特化した専門知識

自社の事業システムの企画開発のためには、業界の専門知識を熟知している必要があります。業務改善のために社内の意見や要望を集めたりしますので、専門業界の独特な慣習やルールなども把握しておくと有利です。
経営面からのアプローチも必要なので、自社のビジネス推進のために会社経営ノウハウなど、コンサルタントのように改善・提案できるスキルも重要です。

コミュニケーションスキル

社内SEは社員たちのIT担当係としてサポートする立場で、PC関連のトラブルシューターです。あらゆるIT相談に対応するためにはコミュニケーション能力も必須で、社員の不満・要望を聞くためには、気軽に相談しやすい人間力・包容力も必要です。
外注先とのスムーズな関係構築にも、やはりコミュ力は重要です。

システム開発スキル

自社のシステムを開発するために、設計からプログラミング、運用までシステム開発全般のスキルが必要です。
外注することもありますが、大切な自社システムを、ベンダーに丸投げというわけにはいきません。開発を外部委託するには外注先のハンドリングや進捗管理など、マネジメントスキルや知識などが必須です。

あると有利な資格

社内SEへの転職で有利な資格は、上位技術者の証でもある「プロジェクトマネージャー」「ネットワークスペシャリスト」、導入している企業の多い「SAP系」の資格です。
簡単な技術系の資格は意味がなく、取得レベルが低い資格を目指すのは時間の無駄です。
ITベンダーでのPL・PM経験、ITコンサルタントなどのキャリアの方が、資格取得より有利です。

社内SEのデメリットはある?

社内システムの仕事だけでは、スキルアップ、キャリアアップしにくい

社内SEは最新技術を追いかける必要はないため、技術力が身につきにくい傾向があります。安定しているために、スキルアップを怠る人も少なくありません。
バックオフィス部署でもあり、社内でのキャリアアップも期待できないというデメリットもあります。

よい仕事をしても評価されにくい

基本的に、社内SEの仕事は評価されにくいのが現実です。社内システムにはトラブルが無いのが当たり前で、なにかあればマイナス評価になりがちです。一般企業では、開発したものレベルなど内容が分かる人がいないのも、評価が低い原因です。
直接利益を出す営業や企画とは異なり、システムの保守・運用やPCヘルプ等の社内SEはサポート部署です。劇的な昇進も期待できませんし、給与アップもしづらく、年齢が高くなってくるといろんな意味で辛いです。

社内SEに転職、失敗しない求人の選び方

社内SEの求人の特徴

一般SEと比べるとホワイト求人が多い

IT業界のSE、ITエンジニア職・技術職種と比較すると、一般企業の社内SE職は優良ホワイト企業の求人案件が多いです。
ITピラミッド構造の下流に位置する零細SIerのような、万年人手不足で納期に追い回されるハードで過酷なブラック現場より、普通のメーカーや企業などホワイトで優良な求人案件が多数あります。

経験者優遇の求人がほとんど

社内SEへの転職では、いろいろな経験や幅広い知識が必要なので、未経験者より経験者が優遇されます。
特にインフラ全般の知識やネットワークスキル、各部門との調整能力、高いコミュニケーションスキルなど、経験者なら安心と採用する側は考えます。
未経験者が人気の社内SE職に就くには、経験者と競って勝てるような自己アピールが大切です。

社内SEの求人の探し方

①IT業界以外の情報システム部門一

社内SEはメーカー、飲食業などITとは無関係の業界の会社の、情報システムなどIT全般の業務を担当します。
自社内に専門家として社内SEを置いているのは小さい会社で、大手はIT部門を子会社化しているケースが多いです。一人で社内の全てを担当する場合も有れば、チーム制でIT部署が存在する会社もあり、本当にいろいろ幅広いです。
開発を全て外部に委託している会社は、未経験でも採用されやすい傾向にあります。

②IT・Web業界の自社開発SE

IT企業・Web系企業で受注委託型の開発では無く、自社内でパッケージ開発しているSE職を指す場合もあります。
自社でWEBサービスやゲーム、アプリ等を開発・運営している会社の求人もあります。

社内SEにおすすめの求人の選び方

社内SEに転職して比較的優遇されやすいのは、IT系とはあまり関係のない製造業や、年収の高い金融業がおすすめです。社内の人たちのPCスキルは一般的なユーザーレベルである業界が、社内SEが頼りにされ重宝がられます。さほど高度では無い知識やスキルしか持っていなくても、感謝され評価されます。
SEとしてスキルアップしていきたいなら、IT系の自社開発SEがおすすめです。

避けた方がいい社内SE求人の特徴

社内SEの人数が少ない会社は一人の負担が大きく、意外に残業が増え激務になりがちです。例えば病院内のSE職など、給与ベースが低い業界を間違って選んでしまうと低給料になることもあります。
医療機関では医師がピラミッドのトップで、院内ヒエラルキーでは院内SEは下層で事務職並みに評価が低いです。24時間ノンストップでトラブル対応が求められることもあります。

求人選びに失敗しないために

転職エージェントから情報を得て、社内SEの評価が高い業界・会社を選ぶことが転職成功の秘訣です。

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まとめ

社内SE職に未経験転職するのは、意外に敷居が高いです。
高いコミュニケーションスキル、システム開発スキルが必要で、人間的魅力も重要です。
「プロジェクトマネージャー」「ネットワークスペシャリスト」「SAP系」の資格は有利ですが、資格より応募先業界の専門知識やキャリアを持つ人材が好まれます。

社内SEは入社する企業により業務内容や範囲も大きく異なります未経験転職ならweb系自社開発企業、外注メインの社内SE求人など、求人案件の選び方は特に大切です。
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