働いていると、「仕事がきつい」と感じることもあるでしょう。
仕事がきついと感じつつも、無理に働いてしまうことは非常に危険です。
厚生労働省がおこなった令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況によると、メンタルヘルス不調により連続1ヵ月以上休業した労働者または退職した労働者がいた事業所の割合は、13.3%にも上っています。
※厚生労働省|令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況より引用
仕事がきついと感じる方が、多いことがわかります。
しかし、中にはきついと感じることは甘えなのではないかと考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、仕事がきついと感じる理由や、きついと感じることは甘えなのかについて解説します。
また、きつい状態で仕事を継続するリスクなども併せて解説します。
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仕事がきついと感じるのは甘えなの?
仕事がきついと感じることは、多くの職場で起こり得る普遍的な現象です。
この感情は個人の甘えではなく、しばしば過剰なストレスや不適切な労働環境が原因であることが多いです。
誰もが時として、仕事の負担に圧倒されることがありますから、これは全く自然な反応です。重要なのは、この感情を正しく理解し、適切に対応することです。
仕事がきついのは甘えではない
「仕事がきつい」と感じる時、それは多くの場合、適切なリソースやサポートが不足している状況のサインです。
この感情をただの甘えと片付けることなく、原因を掘り下げて考えることが重要です。
例えば、不明確な職務内容、過度の期待、または人間関係の問題などが原因かもしれません。
適切な対処を行うことで、仕事の効率も向上し、職場環境も改善されることでしょう。
仕事がきつい状態を継続するリスク
きつい状態が長期間続くと、身体的うえ精神的な健康にもさまざまなリスクが生じます。
常続的なストレスは、労働者の健康を深刻に損なうこともあり、仕事のパフォーマンスだけでなく、生活の質にも影響を及ぼします。
これらのリスクは場合によっては逆転不能な結果をもたらすことがあり、早期の対策が求められます。
- 免疫力の低下と病気になりやすくなる
- うつ病や適応障害になる可能性が高まる
- 過労死につながる危険性がある
免疫力の低下と病気になりやすくなる
長時間労働と過度のストレスは、免疫システムに負担をかけ、免疫力を低下させます。
それにより風邪やインフルエンザはもちろん、より重篤な疾病に罹患しやすくなるリスクが上がります。
健康維持のためには、適度な休息とストレス管理が不可欠です。
特に冬季には風邪を引きやすくなるため、疲労が蓄積している場合はさらに注意が必要です。
うつ病や適応障害になる可能性が高まる
継続的な職場のストレスは、うつ病や適応障害といった心理的な問題を引き起こす原因になります。
これらの状態は、単に気分が沈むだけでなく、仕事のパフォーマンスの低下、人間関係の問題、さらには職を失うリスクにもつながります。
早めの対策として、ストレス管理や適切なカウンセリングの利用が推奨されます。
過労死につながる危険性がある
日本では「過労死」という言葉があるほど、過度の長時間労働が死亡に至る可能性があります。
特に心筋梗塞や脳梗塞といった重大な健康問題は、過労が原因で引き起こされることが少なくありません。
過労死を防ぐためには、労働時間の適正化や休息の確保、ストレス管理が極めて重要です。
仕事がきついと感じる理由
仕事がきついと感じる理由は多岐にわたります。
主な要因として長時間労働、仕事内容の不適合、そして人間関係の問題が挙げられます。
これらの要因は、職場の雰囲気や個人の生活に深刻な影響を及ぼすことがあります。
理解し対処することで、職場でのストレスを軽減し、より充実した職業生活を送ることが可能となります。
- 長時間労働・休日出勤が多い
- 仕事内容が合っていない
- 人間関係のストレス
長時間労働・休日出勤が多い
長時間労働や休日出勤の多さは、体力的・精神的疲労を引き起こします。
仕事が終わらないというプレッシャーは、家庭生活やプライベートな時間にも影響を及ぼし、バーンアウトの原因となることがあります。
労働時間の管理と適切なワークライフバランスの確保は、職場の生産性向上にもつながります。
仕事内容が合っていない
自身のスキルセットや興味と合わない仕事は、モチベーションの低下を招く原因になります。
適切な職務に就いていない場合、その状況は成長を妨げ、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。
キャリアの選択と適切なポジショニングが、職業満足度を大いに高めることに寄与します。
人間関係のストレス
職場の人間関係は、仕事の日常における重要な要素です。
対人関係のトラブルや職場内のコミュニケーションの問題は、ストレスの大きな源となります。
効果的なコミュニケーション技術と適切な対人関係の管理は、職場の雰囲気を改善し、個人の精神衛生にも貢献します。
仕事がきついと感じた時の対処法
仕事の負荷が高く感じる場合、それを乗り越えるための具体的な対処法を知ることが重要です。
長時間労働、適応しない業務内容、人間関係など、多くの原因が仕事をきつく感じさせることがあります。
ここでは、そうした状況に対応するための9つの方法を提案します。
- 仕事の合間にしっかり休憩をとる
- まとまった休みを取る
- 趣味を見つける
- キャパシティを超える仕事は断る
- 先輩や上司に仕事のやり方についてアドバイスをもらう
- 知識が足りない場合は勉強する
- 目標を設定する
- 配置転換希望を出す
- 転職を視野に入れる
仕事の合間にしっかり休憩をとる
連続して作業を行うと疲労が蓄積し、効率が低下します。
短い休憩を定期的に取り入れることで、心身のリフレッシュが可能になり、作業の効率も向上します。
休憩時間は、完全に仕事から離れてリラックスする時間にすることが望ましいです。
まとまった休みを取る
長期的な疲労やストレスから回復するには、まとまった休暇を取ることが効果的です。
長い休暇を利用して旅行に出かけるなど、日常から完全に離れることで、心身ともにリフレッシュできます。
計画的に休暇を設定し、仕事のストレスから解放される時間を作り出しましょう。
趣味を見つける
プライベートで楽しめる趣味を持つことは、仕事のストレスを軽減するのに非常に効果的です。
趣味を通じて新しいスキルを習得したり、同じ興味を持つコミュニティに参加したりすることで、日常の生活に活力を与えることができます。
キャパシティを超える仕事は断る
自分の能力やリソースを超える仕事は、適切に断る勇気を持つことが大切です。
過度な責任感からすべての仕事を引き受けてしまうと、過労やストレスの原因となり得ます。
自分の限界を理解し、健康を害する前に対処することが重要です。
先輩や上司に仕事のやり方についてアドバイスをもらう
仕事の効率を改善するためには、経験豊富な先輩や上司からアドバイスを求めることが有効です。
彼らからのフィードバックや指導を受けることで、作業方法の見直し、時間管理、スキルの向上が図れます。
知識が足りない場合は勉強する
仕事で求められる専門知識が不足していると感じる場合、自主的に学習を始めることが重要です。
専門書の読解、オンラインコースの受講、または業界セミナーへの参加を通じて、必要な知識を身につけることができます。
知識を深めることで、仕事の自信と効率が向上し、新たな業務にも対応可能になります。
目標を設定する
目標を明確に設定することは、仕事のモチベーションを維持し、日々の業務を効果的に進めるために役立ちます。
短期的および長期的な目標を設定し、それを達成するための具体的な計画を立てることで、仕事のきつさを乗り越える手助けとなるでしょう。
目標は達成可能であり、自己成長につながるものが望ましいです。
配置転換希望を出す
現在の職務や環境が自身に合っていないと感じた場合、配置転換を希望することが一つの解決策です。
配置転換により、新しい環境や異なる職務に挑戦することができ、仕事のモチベーションが回復することもあります。
上司や人事部とのオープンなコミュニケーションを通じて、自身の希望を伝えましょう。
転職を視野に入れる
長期的に仕事の満足度が改善されない場合は、転職を考えることも一つの選択肢です。
新たな職場では異なる文化や業務に触れることができ、キャリアのリフレッシュが期待できます。
転職は大きな決断ですが、自身の価値観やキャリア目標に合った職場を選ぶことが、長期的な職業満足につながります。
きついといわれる仕事とは?
きついと言われる仕事には、肉体的または精神的な負担が大きい職種が含まれます。
これらの仕事は、高いストレス、長時間労働、または過酷な労働が伴うことが多く、従事者には相応の耐久力や専門知識が求められます。
以下では、特に負担が大きいとされる職種の例を紹介します。
- サービス業・販売業
- SE・プログラマー
- 看護師・介護士
サービス業・販売業
サービス業と販売業は、顧客からの直接的な要求に応じる必要があるため、精神的な負担が非常に大きいとされます。
特に、飲食店や小売業では長時間立ちっぱなしでの勤務が求められ、休日や夜間にもシフトに入ることが多く、生活リズムが不規則になりがちです。
顧客対応によるストレスも大きく、対人関係の難しさに直面することもしばしばです。
SE・プログラマー
SE(システムエンジニア)やプログラマーは、プロジェクトの期限と品質の要求が非常に厳しく、締め切りに追われる日々が続きます。
仕事の内容は複雑でエラーへの対応も緊急性を要し、夜遅くまで残業することも珍しくありません。
技術の進歩が速いため、常に学び続ける必要があり、精神的なプレッシャーが非常に高い職種です。
看護師・介護士
看護師や介護士は、肉体的にも精神的にも要求されることが多い仕事です。
特に夜勤が含まれることが多く、生活リズムが乱れやすいです。
また、患者や利用者の状態によっては、緊急時の対応が求められることもあり、常に高い警戒状態を保つ必要があります。
人の生死に関わる責任の重さがストレスになることもあります。
転職に役立つ転職エージェント
仕事が本当にきつい場合は、転職するのも一つの手です。
転職する際は、転職エージェントを活用するとスムーズに転職することができます。
ここでは、転職に役立つ転職エージェントをご紹介します。
- doda
- ウズキャリ
- 就職shop
doda
求人数
約260,000件
対応地域
全国47都道府県
料金
無料
公式サイト
https://doda.jp/
運営会社
パーソルキャリア株式会社
dodaはパーソルキャリアが運営する大手転職エージェントであり、全国各地に拠点を持っています。
約24万件以上の豊富な求人を誇り、未経験者からハイクラス求人まで幅広くカバーしています。
特に、自己分析ツールや年収診断などの充実したキャリア支援ツールが評価されています。
個別のキャリアアドバイスも手厚く、利用者からの信頼も厚いです。
初めて転職活動をする方におすすめの転職エージェントです。
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ウズキャリ
ウズキャリは、20代の若手専門に転職支援を行うエージェントです。
特に第二新卒や既卒者を対象に、未経験者歓迎の求人を多数取り扱っています。
内定率が非常に高く、専任のキャリアアドバイザーが就職活動から入社後のフォローまで一貫してサポートします。
親身なサポートと高い就職成功率が魅力となっているため、手厚いサポートを受けたい方におすすめです。
就職shop
就職shopは、学歴不問で未経験者の就職支援に力を入れる転職エージェントです。
第二新卒やフリーター、ニートからの就職支援に特化し、個々の求職者に合わせたきめ細かなサポートが評価されています。
面接対策や履歴書作成支援も充実しており、利用者からの評判も良好です。
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職歴やスキルに自信がない方におすすめの転職エージェントです。
仕事がきついときは早めに対策をしよう
今回は、仕事がきつい時の対処法について解説しました。
仕事がきついと感じる原因は下記の通りです。
- 長時間残業・休日出勤が多い
- 仕事内容が合っていない
- 人間関係のストレス
仕事がきついと感じることは甘えではないため、きついと感じた場合は原因の理解をしたうえで対処法を試してみましょう。
もし、本当につらい場合は、転職するのも一つの手です。
きついと感じたら、なるべく早く対策を取りましょう。
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