転職する上で避けて通れない面接で、緊張から思うように話せなかったらどうしよう…と不安になることでしょう。新卒の時は学校である程度教えて貰えましたが、転職となるとそうもいきません。そんな人は、あらかじめ用意しておくと安心です。ここでは、一次面接、二次面接でそれぞれ聞かれること、面接の通過率やオンライン面接対策も併せてご紹介します。
一次面接とは、履歴書やエントリーシートを提出して、書類審査を通過した人が受けられる最初の面接です。企業によっては一次面接のみで、二次面接がないこともあります。求人要項に二次面接以降があると記載されていても、一次面接で即決なんて話もあるので、とても大切です。
一次面接のポイント
一次面接では、応募者の人間性を見られることが多いです。以下のポイントに気をつけましょう。
時間厳守
遅刻しないことは社会人として常識ですが、遅刻を恐れるあまり、早く行き過ぎるのも迷惑になります。会社の周辺に30分前くらいに到着し、実際に入るのは10〜5分前にしましょう。
服装・身だしなみ
特に指定がない限りは、スーツで行きましょう。「私服で来てください」と言われた場合でも、スーツが無難です。「スーツで来ないでください」と言われた時は、男性なら襟のあるシャツとスラックス、女性ならブラウスにボックススカートなど、オフィスカジュアルなものを選びましょう。
どれだけカジュアルな会社でも、面接の時にTシャツやパーカー、ダメージジーンズは控えましょう。スーツのシャツなども見られているので、アイロンをしっかりかけて行きます。
転職面接の服装で迷う女性向けに、失敗しないスーツの選び方を写真つきで解説しています。インナー、靴、バッグの選び方や、髪型とメイクについてもあわせて解説していますので、これから面接を控えている方は参考にしてください。
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発声
緊張していると、思うように声が出ないものです。朝9時からの面接だと、かすれ声になることもあります。時間に余裕があるのなら、面接前にカラオケで1曲歌ってみましょう。歌うときには大きく息を吸うので、必然と深呼吸になり、全身リラックスしやすくなります。好きな音楽で気分を上げるのも効果的です。
志望動機・転職理由
必ず聞かれる質問です。どうしてその会社に入りたいのか、書き出して整理しておきましょう。転職理由も聞かれますので、忘れずに用意しておいてください。この時、前の職場の悪口となってしまうような発言はNGです。あくまで前向きな転職であることをアピールしてください。
転職活動で志望動機が思いつかない人のために、内定がもらえる志望動機の書き方についてまとめました。参考にしてはいけないトンデモ志望動機や、どうしても思いつかないときの志望動機の書き方なども紹介しているので、参考にしてみてください。
一般常識テスト
複数回の面接が予定されていても、一般常識のテストは比較的早い時期にあります。筆記もあれば、面接中に口頭で問われることもあります。内容は、簡単に言うと、学生時代に学んだことすべてが出題範囲のテストです。国語や数学だけでなく、理科や時事問題も出題されます。
普段からニュースを見るだけでなく、それについての意見を述べられるようにしておきましょう。企業独自のものや、専門の問題集から出題されることもありますので、書店で何冊か手に取って、予習しておくことが必要です。
一次面接の通過率
一次面接の通過率は、その後の面接が何回残っているかによりますが、およそ50〜70%と言われています。これは新卒の割合であり、中途採用の転職者では20〜30%と半分以下になります。
狭き門に感じるかもしれませんが、新卒と中途では母数となる応募者の人数が違いますので、そこまで深刻にとらえなくても大丈夫です。もし一次面接で落ちてしまっても気を落とさず、次の求人へ応募しましょう。
転職の面接では、自身の長所と短所を説明するように促されます。面接官にはそれぞれ意図があるのですが、答え方を間違うと採用から遠のいてしまう恐れがあります。自身の長所と短所を普段から理解して行動している人はなかなかいません。 …
二次面接のポイント
晴れて一次面接を通過した方は、ほっと息を付きたいところですが、就職活動はもう少し続きます。二次面接は、文字通り、2回目の面接です。一次面接は採用担当者のみのことが多く、二次面接から上役の方が登場することもあります。二次面接では、会社にとって必要な人かどうかの判断をされます。注意するポイントは以下の通りです。
前職で何をしていたか
求人を出している企業にとって、中途採用に求めるものは即戦力です。同じ業種に就いていた人なら、何をどの程度できるのかが重要です。ポートフォリオを用いるなど、なるべく明確に伝えるべきですが、著作権やコンプライアンスに抵触してしまう恐れもありますので、何をどう伝えるか、イメージしておきましょう。
全くの異業種に応募した場合は、起こってしまった問題に対処した経験などをアピールすると良いでしょう。どの業界でも、問題を解決できる力は必要不可欠です。
入社して何をやりたいか
希望の職種についての思いを話しましょう。前項でも述べましたが、企業は転職者が会社にとってどれだけ有益かを考えます。この時に張り切り過ぎて、世の中をより良いものにしたいといった、規模の大きすぎる夢を語っても伝わりません。2〜3年後、5年後、10年後にどんな自分でいたいか、そのために何が必要かを具体的に伝えることで、計画性や上昇意欲のアピールもできます。
時事問題
一般常識の時に出題されたものとは別に、最近あった報道について問われます。スポーツや科学などの明るい話題から、汚職や事件などの暗い話題と様々です。何を聞かれてもスムーズに答えられるようにしておきましょう。このとき、読んでいる新聞を聞かれることがあります。実際に読んでいるのなら、そのまま答えてください。
注意しなければならないのは、ネットニュースのみで情報を仕入れている場合です。ネットニュース自体に悪いイメージを持っている人も少なくありません。一つのサイトを鵜呑みにするのではなく、色んなサイトを比較してより正しい情報を仕入れられる環境にしておきましょう。可能であるなら、就職活動中だけでも新聞を購入してください。
二次面接の通過率
二次面接の通過率は、20〜40%と言われています。これも一次面接の時と同じく、後に三次面接や最終面接が残っていると変わってきます。通過率にとらわれず、自分の魅力を精一杯アピールすることを第一に考えましょう。
転職で最終面接を控えている人のために、最終面接の合格率や結果が出るまでの日数、逆質問では何を聞けば効果的なのかを解説します。面接の段階で分かる合格・不合格のフラグなども紹介するので、ぜひ記事を役立ててください。
オンライン面接対策のポイント
インターネットの普及により、オンラインで面接を行う企業が増えてきています。求職者は家に居ながら遠く離れた企業に応募できますし、企業は全国から優秀な人材を採用することができます。お互いにメリットが多いですが、デメリットもありますので、オンライン面接対策のポイントをお伝えします。
安定したネット環境を用意する
パソコンでもスマホでも、何より大切なのは通信環境です。できればパソコンを使用し、Wi-Fiではなく、有線で接続しましょう。Wi-Fiは天気の影響も受けるので、せっかくのアピールが途切れてしまう可能性があります。有線が難しい場合やスマホで行う場合は、面接に使うアプリ以外の通信を切ることで、少し改善できます。
部屋を片付ける
面接ではカメラを使います。最近は背景を任意の画像に変更してくれる機能のあるものもありますが、何かの拍子に外れてしまうこともあります。散らかった部屋はマイナスのイメージにしかなりませんので、片付けておきましょう。どうしても難しいときは、後ろに布を張るなどして、背景を作りましょう。
接続テストをする
家族や友人に手伝ってもらって、接続テストを行います。カメラの映像は暗くないか、自分の声が聞こえにくくないか、確認してもらいましょう。
何が起こるかわからないので、オンライン面接対策は挙げ始めたらキリがありません。途中で切れてしまっても慌てず、「失礼しました」と言って、続けましょう。
転職に限らず、面接は人生を左右する重要なことです。しっかり準備して、万全の状態で挑みましょう。
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