残業少な目で仕事も楽と、IT転職で人気の社内SE職ですが、ホントに楽なのでしょうか?
過酷な下請けSIerに比べれば、どんな仕事でも楽に感じてしまうでしょう。
サビ残や徹夜が無い職場なら、どこでもパラダイスに思えるかもしれません。
社内SEの仕事や現実、メリットやデメリット、本当のところを転職前にしっかりチェックしておきましょう。
一般企業への転職になりますので、業界によっても社内SEの立場や扱いに差があります。
会社によっても、福利厚生や待遇も大きく違います。
転職するなら、安定していて年収も高い業界・優良企業の社内SEになりたいですね。
社内SEが楽でパラダイスかどうかは、会社や業界次第です
社内SE職へ転職するおすすめの業界、残業なしで高年収な優良企業への転職方法について、情報をまとめました。
- 職種
- ITエンジニア
- 公開求人数
- 19,030件
- 対応地域
- 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・福岡
- おすすめ年代
- 20代から40代
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社内SEの仕事って、本当に楽なの?
社内SEが楽かどうかは、業界次第
社内SEの仕事は、IT業界以外の一般的な企業での社内システム等に関するSE職です。
一般企業への入社になりますので、転職先企業の働き方や待遇・ベース給与などにより大きく違いがあります。社内SE職は業務範囲も会社によって本当にさまざまです。
基本的な給与や風土などは、業界によっても特徴や傾向があり、業界ごとの暗黙のルールのようなモノも多々あります。細かい部分は会社次第ではありますが、業界により基本待遇に大きく差があるのは間違いありません。
社内SE職も業界知識は必要
社内SE職は自社のシステムを開発することも多々あります。社内の業務を円滑に進むためのシステム化だけでなく、自社が利益を出すための業務システムの開発も担当します。
上流工程を担当するので、業界の専門知識や商取引・慣習などの知識や把握も必要です。
専門的な業界には専門用語も多々あり業界知識が無ければヒアリングも難しいため、まずは学ぶことからスタートになります。楽すぎる業界ばかりでもありません。
ただ業界知識の豊富なITエンジニアは非常に重宝されますので、将来的には業界内でのキャリアアップ転職も可能です。
社内SEが楽な業界は?
製造業界(自動車や電機メーカー)
大手の日系製造業、老舗大企業などは人手に余裕があり、社内の情報システム部署もメンバーが充実しています。チーム制なら一人ですべてを背負い込む必要もないため、肉体的にも精神的にも楽です。
日本の大手メーカー系は体力的に安定しており、業界に長い歴史もあり、ガツガツしていない社風の会社が多いです。景気にも左右されにくい側面があり、基盤がしっかりしているので待遇もよく、評価制度やキャリアパスも明快で安心です。
終身雇用的な社風が残っている業界で、エンジニアも愛社精神が強く、満足度も高いです。
金融業界
銀行・保険などの金融業界は、もともとのベース給与が高く、社内SEも高年収で待遇がよいです。金融系は新規参入や競争の少ない業界で安定度も高く、システム開発にもある程度の予算を出してくれるので、外注に出すのも制限は少なく楽です。
専門特化した金融エンジニア、金融系スペシャリストになれば、将来的には貴重な人材として高年俸でのキャリアアップも可能になります。
安定とブランド力の日系銀行、高額年俸が得られる外資系保険会社もあります。
官公庁・公共サービス業界
官公庁や公共サービス系、つまり役所関係は、倒産や解雇のリスクがなく身分も安定しています。サービス残業もなく、評価や待遇に満足している社内SEが多いです。
予算が多めに出るので、ゆとりあるスケジュールで開発できますし、コスト意識も緩めで楽です。結局のところ、社内SE・エンジニア職であっても、お役所的感覚ですね。
社内SEが楽ではない、しんどい業界は?
流通・サービス業界
流通系は物流現場も人手不足でヘビーな時期でもあり、物流センターの充実やトータルソリューション整備が急務です。
他社との競争で低い金額での案件が多く、納期がタイト、顧客や営業からの厳しい要求に振り回されることも多々あります。結果としてハードワークにもなりがちで、人が定着しにくく、ひとりの仕事量が増えてしまう悪循環もあります。
流通サービス業界は求人案件も多いですが、そんなに楽ではありません。
医療業界
病院内のITエンジニア、院内SEはハードワーク
大規模病院では院内ネットワーク化など、IT化が進行していますが、基本的に医療機関はITには疎く紙ベースの文化が根強い組織です。
受付システムから電子カルテ、検査管理システムや入院システム、レセプトコンピューターまで、院内のシステムのネットワーク化が急務とされています。つまり技術者の需要はありますが、病院は特殊な世界なので知識のある人材も少なく、人手不足は深刻です。
医療用語や知識、保険制度など知っていなければ対応できない業務ばかりで、素人にはヒアリング対応もできないので余計に大変です。特に多忙な医療現場の医師・看護師からの要望ヒアリング業務がどれだけ困難な作業になるか?の想像するのは容易でしょう。
病院内の特殊なピラミッド構造
ITエンジニアは病院内では新しい職務で、医療機関によってポジションがさまざまです。
業界的にも院内SE職の位置づけが明確でないため、一般的に待遇も悪く必要な人材が集まらない状況があります。
しかも病院という世界は医師を頂点としたヒエラルキーが明確な階級組織で、院内SEは事務職と同じ最低層扱いとなります。評価も低く低賃金でこき使われるのが現実です。
システムも医療業界全体での共通化がほとんどされておらず、病院個々に対応しなければならないことが多すぎるのも、ヘビーな業務となる一因です。
製薬メーカーやバイオ系企業は別
医療関連業界では、医療機関の院内SEはかなり厳しいケースが多いですが、医療機関を顧客とする医療機関以外の周辺関連業はまた別世界です。
病院に各種システムを導入する医療システム企業(自社開発)の社内SE職などは、医療業界の知識やキャリアがあれば優遇されます。
医療業界でも、病院などの医療機関ではなく、検査関係や製薬会社、バイオ企業などはエンジニアも高待遇です。
需要も多くベース年収が高いので、社内SEも高待遇で高収入になります。
残業なしで年収が高い優良企業の見つけ方
社内SEの年収が高い業界
社内SEで高年収が得られる業界は、やはり業界全体の年収ベースの高い金融系がトップです。特に外資系生保などは高年収を提示しています。
製造業(メーカー)の中では製薬会社が最も高く、特に外資系製薬メーカーが高年俸です。
残業が少ない業界は製造・金融・官公庁
残業が少なめの業界としては、老舗の製造業、大手金融、官公庁系です。
基本的に大手で福利厚生がしっかりし、組合などがバックアップしている業界や企業が働きやすいでしょう。ただし、社内システムにトラブルが発生した場合は、緊急対応が必要ですから残業や休日出勤もあり得ます。
社員が休んでいる休日に、社内ネットワークを構築したりサーバー更新したりというケースも多々ありますが、代休などでキチンと消化できる優良企業が多いです。
本当に楽な会社を見極めるために
業界的には年収が高くて残業が少なくても、会社によって違いがあります。
中にはさほど高収入でもなく、残業のある会社もありますので、しっかり事前にチェックしておくことが大切です。
転職エージェントを活用して、転職前に会社の内情を把握しておくことが重要になります。
業務内容や待遇・収入などバランスのよい優良企業へ転職するには、求人案件選びが一番のポイントです。
社内SE転職ナビ
客先常駐がない社内SEを目指すエンジニアの最適なキャリア形成をサポートする「社内SE転職ナビ」は、口コミや友人の紹介という形での登録が多く、ITエンジニアからの信頼度が高い転職エージェントです。
登録後、社内SEの求人は一人あたり7.3社は紹介してもらえます。また大手IT企業の面接を、1日に複数社受けられる合同面接会など開催しています。
※20歳〜45歳未満で、関東(東京・神奈川・千葉・埼玉)と関西(大阪・京都)に転職希望の方のみとなります。
マイナビIT AGENT
IT、Web、SE、マーケティング、コンサルタントなどの業種や職種に強い転職エージェントです。新卒時にも利用する人が多いマイナビが運営していて、20〜30代のITエンジニアの支援に特化しています。
マイナビエージェントとは違って、エンジニア専門のキャリアアドバイザーがサポートしてくれるので、業界内の事情に精通しています。業界ならではの悩みへの相談や、こだわり条件への対応もしてくれます。
大手企業からベンチャー企業まで幅広く取り扱っていて、人事との繋がりも深いので、配属先についての情報や労働環境などの詳しい情報も事前に知ることができます。
※現在20〜39歳まで関東・関西在住の方限定です。
リクルートエージェント
日本国内では最大手のトップ人材サービスで、総合型転職エージェントです。
IT系求人だけでなく、圧倒的な数のクライアント企業との取引実績がありますので、各種業界の内情に精通しています。業界研究や企業調査には最適なエージェントです。
IT転職や社内SEへの転職に限らず、転職を考えたなら登録しておくべき基本の転職エージェントです。
IT・Web業界の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト30社を比較してランキング形式で紹介しています。ITエンジニアとして年収アップ転職したい人、IT業界から異業種転職したい人、未経験でIT業界に転職したい人それぞれおすすめの転職エージェントを紹介します。
まとめ
楽なイメージが先行している社内SE職ですが、全ての社内SEが楽で高収入とは限りません。業界や企業によって、業務内容や業務の幅や量に違いがあるのは当然でしょう。
定型業務が中心で、トラブルさえ無ければ比較的残業が少ない傾向ですが、意外に雑多な業務に忙殺されることもあります。
高収入の金融業界、安定性の製造業、官公庁などは、社内SE転職では比較的おすすめの業界です。優良企業へ転職することが社内SE転職を成功させるコツで、求人案件選びが一番重要です。
社内SEで失敗しないために、各業界や企業の内情に詳しいプロの手を借りるのがベストです。転職エージェントを活用して、優良な求人案件を紹介してもらいましょう。