薬剤師として働きたいけれど、「どこの転職サイトを選べばいいかわからない」といった方は多いのではないでしょうか?そこで今回は、薬剤師転職におすすめの転職サイトや選び方のポイントなどについてご紹介していきます。是非参考にしてみてくださいね。

薬キャリ
薬キャリエージェント
  • 転職までがはやい
  • 電話のみでの転職が可能
  • 求人紹介以外のサービスも無料で提供している
職種
病院、薬局、ドラッグストア、その他
公開求人数
約60,000件
対応地域
東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬...etc
おすすめ年代
全年代

20代の薬剤師転職のコツとは?転職ノウハウや対策方法について解説

おすすめの薬剤師に特化した転職エージェント14社

薬キャリエージェント

独自のネットワークを活かした情報量の多さや求人数の多さが強みとなっています。

割合としては薬局や病院求人が多く、薬剤師しか取り扱いがない独占求人や非公開求人も多数掲載されています。なかには優良求人もあるため、薬剤師として転職を考えている方は登録しておいてまず損はないでしょう。

また、コンサルタントも業界に精通したスタッフがほとんどなので、成約率も高いと評判です。登録すれば最短即日で最大10件紹介されるので、「なるべく早く転職したい」といった方にもおすすめです。

現在子育て中の方や未経験、ブランクがあって不安な方はぜひ登録してみてください。

薬キャリエージェントへ無料登録

ファルマスタッフ

常時60000件以上の求人数と充実した4つの教育制度でキャリアアップできる転職サイトです。

東証プライム上場日本調剤を母体に、北海道から九州まで全国各地に12拠点を構え、各エリア担当の医療業界専任コンサルタントが、求人票に書かれていること以外の情報もきちんと調査していて、丁寧な転職カウンセリングとマッチング力に定評があります。

ネット上で学べる「JPラーニング」の受講ができるなど、教育制度にも力を入れているので、結婚や出産などでブランクがある人にもおすすめです。

さまざまな雇用形態のニーズに対応しており、正社員、パート・アルバイト、派遣、紹介予定派遣の求人が検索できます。高収入の優良求人も多いのが特徴で、年収アップを希望している薬剤師転職に必ずチェックしておくとよいサイトです。

ファルマスタッフへ無料登録

ファルメイト

ファルメイト

ファルメイトは関西圏や首都圏エリアに強い、10年以上の確かな実績を持つ薬剤師専門の転職サイトです。正社員だけではなく派遣求人もあるためライフワークバランスを重視したい人にもおすすめです。

ファルメイトは高収入求人が多く掲載されていることでも有名であり、一般的な薬剤師パートの時給がおおよそ2,200円に対し、ファルメイトでの最低時給額は約2,800円~とかなり高め。他にも薬剤師ならではの「薬剤師賠償責任保険」もファルメイト側が負担してくれるため、セミナーなども割安で参加できるメリットがあります。

またファルメイトでは、「エキスパート薬剤師」と呼ばれる特別な職種が用意されています。エキスパート薬剤師とはおもに、一定のスキルを持つ薬剤師をファルメイトで雇用し、提携している各薬局で勤務するといった仕組みの制度です。大手調剤薬局チェーンともつながっているため、待遇面も安定しているのが魅力です。

薬剤師としての年収をアップさせたい人はぜひ登録してみてください。

マイナビ薬剤師


マイナビ薬剤師は大手求人サイトマイナビが運営する、薬剤師に特化した転職エージェントです。全国エリアに対応しており、20代~50代など幅広い年齢層から支持を持たれています。主に調剤薬局やドラッグストア求人が豊富で、正社員からパート、派遣など様々な雇用形態から選べます。

また、マイナビ薬剤師はキャリアアドバイザーからのサポートも充実していると評判で、ナンバーワンの満足度を誇っています。専門のキャリアアドバイザーや女性アドバイザーも多数在籍しているので、子育てと両立させたい女性薬剤師にもおすすめです。

さらにマイナビ薬剤師では、転職相談会やセミナーを積極的に開催しています。転職相談会では、未経験からの転職者や初めての転職者、地方在住者向けの相談会などタイプ別に用意されているので、気になる方はぜひ参加してみてください。

マイナビ薬剤師へ無料登録

ジョブデポ薬剤師転職・薬剤師求人

ジョブデポ

転職が決まれば、転職先ごとに設定されたお祝い金が支給される転職サイトです。

転職支援金は最高60万円と高額で、転職で引っ越しを伴ったり、前職を退職してから転職活動をしている間の収入代わりになったりと、何かと物要りの転職活動を金銭面でサポートしてくれます

求人数やコンサルタントのサポート力については、少し物足りなさを感じるという口コミもあるので、ここ1本に絞らず、他の転職サイトと併用するのが無難です。

ジョブデポへ無料登録

薬剤師の派遣・転職・求人を探すなら【アプロ・ドットコム】

アプロ・ドットコム

薬剤師求人数4年連続NO.1、独立系の薬剤師専門の転職支援会社アプロ・ドットコム!専任キャリアアドバイザーが円満退職のサポートや入社後のフォローなど最初から最後までサポートしてくれます。60,000件以上の求人数、時給4000円以上、派遣求人も多数あります。キャリアアドバイザーに任せたほうが良い求人に出会える可能性が高いです。

またアプロ・ドットコムでは、1日からでも働ける単発求人や紹介予定派遣などの求人案件も多数掲載されているので、「短時間しか働けない」「空いた時間に働きたい」方におすすめです。

アプロ・ドットコムは「両面型」で運営するサイトのため、実際に医療機関に営業をおこなうエージェントがそのまま求職者を担当する仕組みになっています。両面型だからこそ、実際の職場の雰囲気なども分かりやすいと高い評価を得ています。「丁寧なサポートを受けたい」「できるだけ早く転職したい」方はぜひ登録してみてください。

アプロ・ドットコムへ無料登録

薬剤師の派遣・転職【お仕事ラボ】

お仕事ラボ

創業30年、全国300店舗を超えるアイセイ薬局の100%子会社の薬剤師の為の人材紹介・派遣会社。選任コンサルタントがミスマッチのないよう面談に注力しています。

1人1人の薬剤師さんが希望する薬局等がある場合に【お仕事ラボ】で薬局へ逆指名を行い、条件交渉を代行するフルオーダー提案ができます。希望エリアの薬局を探して欲しいなどライフスタイルにあった働き方にも細かく対応してもらえます。

お仕事ラボへ無料登録

薬剤師の求人・転職(メディカルリンケージ)

メディカルリンケージ

メディカルリンケージは、薬剤師ひとりひとりに担当のエージェントが配属される転職サイトです。具体的には、面接日の設定や条件交渉、入職後のフォローまで一貫してサポートしてくれます。

またメディカルリンケージは、ほかのサイトと比べ細かい条件で求人検索できるのも特徴です。主に以下の希望条件などが挙げられます。

  • 院長が易しい
  • 副業可能
  • ブランクOK
  • 髪型自由
  • 働く曜日を選べる

「給与アップを目指している」「育児や家庭と両立したい」「管理薬剤師の求人を探している」方はぜひ登録してみてください。

メディカルリンケージ

ヤクジョ

ヤクジョ

ヤクジョはジェイネクスト株式会社が運営する、薬剤師向けの転職サイトです。正社員だけではなく、派遣やパート、アルバイトなど幅広い雇用形態を取り扱っています。

ヤクジョではアドバイザー自ら各調剤薬局やドラッグストア、病院などに赴いているため、さまざまな店舗とのパイプが強いのが魅力です。関係性が深いからこそ、ヤクジョでしか取り扱っていない優良・独占求人なども数多く取り扱っているのもうれしいポイント。マッチング率も高く、実際にヤクジョを利用した求職者の離職者が低い点も魅力のひとつです。

紹介される求人数は少ないものの、ひとつひとつの求人の質が高いので「ある程度絞ったところから選びたい」「選択肢が多すぎると選べない」と思う方にはおすすめです。

若手で書類添削や面接対策をがっつりサポートしてほしい方や、時短勤務・扶養内勤務を検討している方はぜひ登録してみてください。

ジョブデポ薬剤師

ジョブデボ

ジョブデポ薬剤師は、厚生労働省から有料職業紹介事業の許可を得ている安心の薬剤師転職に特化したサイトです。求人数は業界トップクラスを誇り、公開求人・非公開求人合わせて約80,000件だといわれています。全国エリアの求人や雇用形態・施設だけではなく、「未経験OK」「駅チカ」といった他にはないこだわり条件で絞って探せるのも魅力です。

基本T系には病院や薬局がメインですが、MRやCRCなどの求人も取り扱っており、薬剤師としての資格を活かしながら他業種にチャレンジしてみたい人にもおすすめです。

また、ジョブデポはアドバイザーの質も高いと評判です。企業や業界への知識や情報が深く、「長く働けそうか」「キャリアップを目指せるか」などを親身に相談に乗ってくれます。ほかにも求人紹介だけではなく、書類添削サポートや模擬面接などをおこなってくれるためスムーズに転職活動ができます。

薬剤師ワーカー

薬剤師ワーカー

薬剤師ワーカーは全国各地に求人を保有する、40代~60代のキャリアが長い薬剤師転職に強い転職サイトです。

業界では珍しく、「両面型」によるサポートによって求職者を内定までフォローするのが特徴です。両面型とは、ひとりのアドバイザーが求職者と採用施設や職場側のどちらも担当する仕組みのことを指します。両方の担当をすることで、より求職者のスキルや強みを効果的に採用側に伝えられるので、内定までのスピードが速いと評判です。

拠点も全国30カ所にあるため、首都圏や都市部だけではなく地方在住の方で「転職できるの?」と不安な方も安心です。

内定までの転職サポートだけではなく、入職後もサポートを継続してくれるため、薬剤師ワーカーは主に転職難易度が高いとされているシニア世代の転職者におすすめです。

「転職するかどうかまだ決め切れていないけれど、今後のキャリアについて相談してみたい…」といった方はまず、無料のキャリア相談を利用してみるといいでしょう。

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師

リクナビ薬剤師は医療業界に強い、リクルートメディカルキャリアが運営する薬剤師に特化した転職サイトです。おおよそ100,000件以上の非公開求人を持っており、おもにドラッグチェーンの企業求人が多い傾向にあります。しかし大手人材会社が運営しているだけあって、製薬会社や食品、化粧品メーカーなどの企業求人もあるため、企業への転職を考えている方にもおすすめです。

毎日平均約30件程度の求人が日々更新されるほか、担当者からのレスポンスの速さといったスピーディーな転職サポートで早期内定できると評判です。

またリクナビ薬剤師では、幹部ポジションなどといった高収入求人も多数掲載されており、40代以上などミドル世代の転職にも役立ちます。ほかにも、医薬品原料系の商社や医薬品情報管理といった、これまでの薬剤師としての経験を活かせる職場もたくさんあります。

「今すぐ転職したい」「ほかの求人サイトでは自分に合う求人が見つからなかった」といった方はぜひ利用してみてください。

ファーマキャリア

ファーマキャリア

ファーマキャリアは、ひとりひとりの希望に合わせた「オーダーメイド型の求人」が特徴の薬剤師向けの転職サイトです。一般的な転職サイトでよくある一方的な求人紹介ではなく、ファーマキャリアでは初めにヒアリングをおこなって各職場と交渉する仕組みなのでミスマッチが低いと評判です。

各コンサルタントが受け持つ求職者を限定しているからこそ、ひとりひとりへのサポートも充実しており、「時間がかかってもいいからじっくりサポートしてほしい」「これまでのサポートに不満がある」といった方は利用してみるといいでしょう。

派遣求人の取り扱いはないものの、企業求人やエリアマネージャーなどの管理職求人の取り扱いもあるため、転職を機にキャリアアップや年収アップを目指す人にはおすすめです。

ヤクジョブ.com

ヤクジョブ.comはクラシス株式会社が運営する、薬剤師転職業界で最大級の転職サイトだといわれています。全国のエリアに対応しており、求人数は約90,000件以上あります。

運営元が全国に約700店舗を展開している「さくら薬局」なので、おもに大手企業よりも調剤薬局への情報や知識、ノウハウが豊富であると評判です。ほかにも、ヤクジョブ.comが独自で行っている「企業訪問レポート」によって、ほかの求人サイトよりも実際の職場の雰囲気がわかりやすいと高い信頼を得ています。

またヤクジョブ.comに在籍している担当者はベテランが多く、育児と仕事の両立を考えている女性の薬剤師やライフスタイルに合わせて職場を変えたい人からも人気です。

「職場の雰囲気について詳しく知りたい」「ライフスタイルの変化に合わせて転職したい」方にはおすすめです。

薬剤師専用の転職サイトの評判

薬剤師向けの転職サイトは数多くありますが、それぞれに特徴があります。自分の目的に合った転職サイトを選択するためには、実際にそのサイトを利用して転職に成功した人からの口コミも参考になります。

  • ブランクもあり、子育てしながら働きたいという希望だったので仕事があるかどうか不安でしたが、勤務希望エリアに薬剤師の需要を丁寧にヒアリングしてくれ、潜在求人を見つけて頂きました。きめ細かいサポートが心強かったです。
  • 夫の転勤ではじめての土地に住むことになりましたが、土地勘もなかったので利用しました。拠点が多く、登録や相談が近くでできたので助かりました。非公開求人がたくさんあって、登録してよかったです。

このように、転職サイトは、情報収集や人材紹介としてだけではなく、転職エージェント的なサービスに拡大しているものもあります。非公開求人も多く、質の良い求人を取りこぼさないためにも、複数の転職サイトを並行利用するのがおすすめです。

ファーマジョブ(薬剤師転職)

ファーマジョブ

薬剤師専門の転職サイト「ファーマジョブ」は、日本全国の求人情報を網羅しています。専任のキャリアアドバイザーが就業場所から転職する時期まで幅広い希望に対応してくれます、履歴書の添削から面接の対策、面接同行までとてもきめ細かいサポートが受けられる、と人気です。

ファーマジョブ

ドラッグストアや企業で薬剤師として働きたいなら

ドラッグストア勤務の薬剤師は求人が多いので、狙い目です。しかし、ドラッグストアは年中無休だったり遅い時間まで開いていたりするケースが多いので、日数や時間などの勤務条件がクリアするか事前に確認が必要です。
一方、企業薬剤師は元々の求人数が限られるので、企業とのネットワークが強くて得意な人材紹介会社を選ぶことがポイントになります。

業界トップクラス!薬剤師転職サイト「薬剤師転職ドットコム」

薬剤師転職ドットコム

転職満足度95.8%の東証プライム上場グループのメディウェルの薬剤師転職サイトです。納得のいく転職にこだわる専任コンサルタントが希望に合わない求人を無理に勧めたり、いい加減な対応をすることは決してありません。現場の雰囲気・人間関係・募集の背景・休暇取得状況忙しさなど職場の内部事情に詳しく、『本当に知りたい情報』を入手できます。医療機関・薬局との太いパイプがあり、トップクラスの求人数です。

薬剤師転職ドットコムへ無料登録

(歯科限定)ファーストナビ歯科医師

歯科医限定の求人紹介サービスです。本社は札幌にありますが、求人は全国対応しています。歯科医業界に特化した求人サービスとしては最大級で、年間1,000人以上が利用しています。非公開求人も充実していて、約6割の人が非公開求人を利用して転職に成功しています。

ファーストナビ歯科医師へ無料登録

薬剤師の転職事情

専門の知識やスキルが必要となる薬剤師の転職に対して不安を感じる人は少なくありません。そこでここでは薬剤師の転職事情について解説していきます。

薬剤師の平均年収

薬剤師の平均年収としては、20代だとおおよそ400万円程度、30代~50代は40代をピークに500万円~600万円程度だとされています。男女差で見ると20代ではそこまで開きませんが、年齢を重ねていくほど50万~100万円程度の違いが出てきます。

薬剤師は資格が必要となるためほかの職種や業種と比べると基本は高く設定されている傾向にあり、おもに20~30代にかけて大きく年収アップしていく特徴があります。

また薬剤師には細かく職種も分かれており、中でもとくに高収入を狙える職種には調剤薬局やドラッグストア、CRA、MRなどがあるので、高収入を目指す方にはおすすめです。

年代別!薬剤師の転職事情

転職にはタイミングも重要です。ここからは年代別の転職事情についてご紹介します。

20代は慎重に決めるのが大事

一般的な転職であれば20代でも転職する人も多いですが、薬剤師の転職だと1~3年未満の転職は逆にマイナスに働く恐れがあるため注意が必要です。給与面に関しては30代あたりから上がり始めるため、転職を始めるにしてもすぐに決めないほうがいいでしょう。

転職準備がままならないうちに退職したり転職活動を始めると、ミスマッチにもつながるため慎重に決めるようにしてください。

ただしやりたいことが明確に決まっており、公務員への転職などを視野に入れている場合、年齢制限や条件面なども考慮し早めに動き始めるのがおすすめです。

薬剤師の転職は30代が一番多い

薬剤師の業界では、入社してから10年経った30代からの転職が一番多いといわれています。ある程度経験をつんでおり、かつ給与アップやスキルアップを目指す人は長期的なキャリアを見越して転職を視野に入れてみてもいいでしょう。

心機一転キャリアチェンジをしてみたり、ハイクラス向けの求人にチャレンジしてみるのもひとつです。

また女性薬剤師の場合、結婚や出産、育児といったライフスタイルが一変するタイミングでもあるため、時短勤務や女性の多い職場への転職も考えておくことも大切です。

40代からは管理職経験があるかどうかが重要

一般的には20代~30代あたりが転職では有利だとされていますが、40代からでも決して転職できないわけではありません。40代~50代の転職ではおもにこれまでの経験や実績、管理職経験などをアピールできれば有利になるでしょう。

ただし年齢を重ねると、年下の上司や同年代の同僚が少ない職場に配属される可能性もあるため覚悟しておかなければいけません。

もし転職を考えているのであれば、「求人数が多い」「ブランクOK」「ハイクラス向け」「ミドル世代向け」といった表記のある転職サイトを選ぶのがおすすめです。

薬剤師に適した転職のタイミングとは?

一般的に薬剤師の求人は1月~3月が多いとされているので、転職を始めるのなら意識してみるといいでしょう。

また、転職の理由が明確にわかる時期であれば採用担当者からも理解されやすいのでおすすめです。例えば、結婚やパートナーの転勤、子育てからの服飾、介護などだとポジティブな転職だと捉えられます。

転職の適齢期は厳密にはありませんが、ほかの業界や職種と同様、短期間の転職よりも数年~10年程度の経験や実績を重ねてからの転職の方が即戦力として採用されやすい傾向にあります。

薬剤師が転職するための成功ポイントとは

薬剤師であれば転職活動をしても簡単に内定をもらうことができるのではないかと考える人もいるようです。

確かに薬剤師の求人募集数は比較的多く、例えば一般的な事務職などと比較すると転職先が決まりやすい傾向にあります。しかし、薬剤師の転職と一口に言っても、希望する条件は一人一人異なります。自分の目指す転職を実現させるためには、3つの成功ポイントを確認しておくことが大切です。

まず1つ目に、希望する条件を具体的に決めておくということです。例えばお給料はいくら以上、働く時間は何時から何時まで、小さな子どもがいるので多少融通がきく職場が良いなどです。

こうした希望の条件は複数ある人がほとんどですので、それらの条件には優先順位をつけておきます。こうすることで求人検索をスムーズに行うことができるようになりますし、実際に転職してからも後悔することが少なくなります。

2つ目に、転職希望先の企業などについてできる限り調べておくということです。

待遇や福利厚生はもちろんのこと、特に事前にチェックしておきたいのが担当するであろう仕事の内容と業務量についてです。それらをチェックするのと同時に、一緒に働く薬剤師の人数や処方箋の枚数は適切な数か、電子薬歴と紙薬歴のどちらが導入されているのか、在宅訪問はあるかなど、細かいところまで確認しておくと安心です。これは転職後のギャップを防ぐために有効なチェックなのです。

3つ目に、応募しない方が良い求人情報について知り、そういった求人情報には応募しないように注意を払うということです。応募しない方が良い求人というのは、例えば頻繁に求人を掲載している企業です。頻繁に求人を掲載しているということは、それだけ離職率が高いのだと考えるのが自然です。

そして離職率が高いということは、多くの人が離職を選んでしまうような原因が存在しているということでもあります。そのような職場はできれば避けたいと考える人が大半を占めています。また、他の求人に比べてお給料などの待遇面がずば抜けて良い場合にも注意が必要です。

こちらも何らかの原因があり、待遇を良くしないと薬剤師が集まらないという状況である可能性も否定できないからです。そのような求人でもどうしても気になるという場合は、その企業について知っている人を探し、詳しい話を聞いてみるという方法がおすすめです。

薬剤師に特化した転職エージェントとは

希望条件が固まればまずはそれに合う求人を探すことになるわけですが、自分1人だけで条件に合う良い求人を探すのはなかなか大変な作業でもあります。

また、さきほどの成功ポイントを自分1人で実行することも簡単なことではないでしょう。そのようなときに進んで利用したいのが、薬剤師に特化した転職エージェントです。

転職エージェントとは、転職を希望している求職者と人材を求めている企業の間でマッチングを図る役割をする人材紹介会社のことです。薬剤師の転職の場合、求職者が薬剤師、人材を求めている企業が薬局、病院関係、ドラッグストアなどにあたります。

転職エージェントを利用すると、求職者には専任のキャリアコンサルタントが付き、転職活動のすべてを無料でサポートしてくれます。薬剤師に特化した転職エージェントに在籍しているキャリアコンサルタントは、薬剤師が働く調剤薬局、病院などの業界についての知識が豊富であるため、安心して転職活動を進めることができます。

薬剤師に特化していない一般的な転職エージェントを利用するということも可能ではありますが、キャリアコンサルタントが薬剤師の転職についての知識や転職先のネットワークが乏しい場合もあるため、できれば薬剤師に特化した転職エージェント利用がおすすめです。

薬剤師のスキルを活かせるおすすめの転職先とは?

薬剤師と聞くと薬局やドラッグストアで働いているイメージが強いですが、薬剤師のスキルや知識を活かせる職場はたくさんあります。ここでは薬剤師におすすめの転職先や特徴についていくつかご紹介します。

ドラッグストア

昨今ドラッグストアの店舗数は増えてきているため、薬剤師の需要も高まってきています。平均給与は500万円程度と高めですし、基本的にはシフト制なので自分の好きな時間に働けるのもメリットです。

またドラッグストアでの勤務はキャリアアップもしやすく、はじめは従業員のうちの一人ですが、店長やエリアマネージャーといった管理職への昇格も充分目指せます。

薬剤師としての知識や経験も活かせますが、ドラッグストアは接客業なのでコミュニケーションスキルが求められます。もしドラッグストアへの転職を考えているのなら、「ドラッグストア求人数の多さ」や「ドラッグストアとの取引実績の有無」などがある転職サイトを選ぶのがおすすめです。

病院薬剤師

薬剤師の勤務先として最もイメージがある病院。病院での勤務は年収400万~450万円と若干低めに設定されていますが、基本的には残業がスクな職場なのでおすすめです。

また労働条件は病院によっても異なりますが、救急病院や病床数の多い病院、患者数の多い大型病院だと土日出勤や忙しい傾向にあるので、気になる方はエージェントに職場の雰囲気を事前に聞いておくといいでしょう。

ドラッグストアほど店舗はないため、人事異動やヘルプなども少ないのも人によってはメリットといえます。

病院薬剤師は薬剤師同士だけではなく、医師や看護師とのコミュニケーションを図る場面が多く、業務内容でも幅広い知識が求められるためモチベーションが高い人におすすめです。

調剤薬局

調剤薬局は病院の医師が発行した処方箋をもとに、服薬指導や薬歴管理などをおこなう仕事です。給与としては500万円弱と高く、基本的には病院や医療機関の診療時間に合わせた勤務時間になっていることがほとんどです。

ただし土日がどちらも完全に休みになることは少なく、たいていの場合は平日のうちの1日プラス日曜日が休みとなるケースが多いので要注意です。

調剤薬局は少数精鋭で職場もかなり限られているため、人間関係は密になりやすいといわれています。しかし反対に、閉鎖的な職場や人間関係が苦手な方にはおすすめできません。

製薬会社

製薬会社は一般企業と同じように土日休みであること、年収も500万~600万円など高いので薬剤師転職の中でもかなり人気の職場となっています。ただしMRと呼ばれる職種の場合、業務の関係上、残業が多い傾向にあるため注意が必要です。

ドラッグストアや調剤薬局のような調剤業務はありませんが、論文などに触れる業務が多く研究や知識を広げたい方にはおすすめです。おもに製薬会社での業務は以下のものが挙げられます。

  • 管理薬剤師としての業務
  • 治験コーディネーター
  • 品質管理
  • 研究開発

製薬会社は目指す人が多い分、転職をする際はしっかりと対策をすることが大事です。薬剤師の転職サイトの中でも、なるべく企業との取引実績があるお手の転職サイトを利用するのがおすすめです。

公務員

薬剤師のスキルを持っていれば、公務員での勤務もできます。たとえば、食品衛生監視員や学校薬剤師、薬剤間といった職があり、いずれにしても倒産やリストラの心配がなく安定しているのでおすすめです。

基本、土日休みであることも多く、残業も少ないので子育て中の女性薬剤師の転職サイトしても向いています。

ただし公務員の場合、安定はしているものの大きな昇給もないのでキャリアアップを望むのなら、ほかの職場を目指した方がいいかもしれません。

一般企業

製薬会社以外にも、薬剤師のスキルが活かせる企業には以下のものが挙げられます。

  • 医薬品卸企業
  • コールセンター
  • 化粧品メーカー

調剤や直接的に薬剤師としてのスキルが関連するかどうかは職場にもよりますが、一般企業で働けば福利厚生や確実にキャリアアップが目指せるのでおすすめです。年収としてはおおよそ400万円~1,500万円程度まで幅広いため、待遇や給与の高い職場など選択肢が多いのも特徴です。

薬剤師に特化した転職エージェントの利用方法は?

転職エージェントを利用するためには、まずは薬剤師に特化した転職エージェントのサイトに登録をします。薬剤師に特化した転職エージェントのサイトは数多くありますので、それぞれの強みなどを踏まえた上で自分の希望条件をより実現できそうなサイトを選ぶことがポイントです。

サイトでは、これまでの仕事での経験や希望条件などについて入力していきます。登録が済むと、転職エージェントから面談についての連絡がきます。面談は対面や電話、オンラインなどで行われ、転職エージェントの担当者とこれまでの経歴や希望条件などの詳細について確認していきます。

その後、担当者から希望条件に合う求人を紹介してもらうことができるようになります。履歴書の添削や面接対策を行うサービスを実施しているところも多いので、積極的に利用することがおすすめです。

また、転職エージェントによっては条件アップの交渉を行ってくれたり、面接に同行してくれたりするサポートもあります。このようなサポートを無料で受けられるというのは心強いこと間違いなしです。

薬剤師向け転職サイトの選び方のコツ

薬剤師におすすめの転職サイトはいろいろありますが、自分に合った転職サイトを選ぶことが大事です。ここでは、薬剤師向け転職サイト選びのコツについてご紹介します。

求人票に掲載されている情報量の多さ

転職サイトに掲載されている情報がどれだけ詳しいかといった面も重要な要素のひとつです。給与や仕事内容、雇用形態といった基本的な情報だけではなく、以下の内容も載っていればかなり信頼できるでしょう。

  • 職場の雰囲気
  • 残業時間の多さ
  • 有休取得率
  • 産休・育休取得実績の有無
  • 離職率
  • 働いている人の年齢層や男女比率

上記のような情報は、実際に職場に赴いていなければ知りえないものなので、詳しく明記されているところほど企業や施設側との信頼関係がしっかりと築けている証拠となります。

職場の雰囲気などを事前に把握しておけばミスマッチも少なくなるため、担当者に積極的に質問してみたり口コミをチェックするのもおすすめです。

非公開求人の紹介があるかどうか

転職サイトのなかには、非公開求人と呼ばれるものを取り扱っているところもたくさんあります。非公開求人とは公には募集していないものの、好待遇など優良求人も多い傾向にあるためどれだけ紹介してもらえるかは非常に重要なポイントとなります。

いくつかの転職サイトを利用するにしても、いずれかのサイトでは非公開求人数が多いところを選ぶのがおすすめです。

薬剤師が選ばないほうが良い転職サイトの特徴

転職サイトを利用すればさまざまなメリットがありますが、間違った使い方をしてしまったり合わない転職サイトを使うと転職が失敗に終わることもあるので注しなければいけません。ここでは、薬剤師が選ばないほうが良い転職サイトの特徴についてご紹介します。

薬剤師向けではない転職サイトを使う

一般的な大手転職サイトでも薬剤師向けの求人はありますが、薬剤師への知識や情報が充実していないおそれが高いためあまりおすすめできません。

一方、薬剤師転職に特化したサイトであれば、業界に精通しているコンサルタントも多数在籍しているため、より内部の情報やこちらが欲しい情報について教えてくれるメリットがあるためおすすめです。

さらに薬剤師ならではの悩みや相談についても理解してもらいやすいので、ミスマッチや内定辞退といったことも少なくなるはずです。

やたらと転職をすすめてくる

悪質とまではいかないにしても、転職エージェントやアドバイザーの中には、自分のノルマ達成のためにやたらと転職を急かしてくる人も中にはいます。

もちろん、自分の希望に合っている求人なら積極的に乗るほうが良いですが、「ちょっと強引すぎる」「自分の希望に合わない求人ばかり紹介してくる」印象があるのなら要注意です。

ほかにも担当エージェントとの連絡頻度や会話など、人として相性が合わないなんてこともあります。いずれにしても、転職活動をスムーズに進められない原因になっているかもしれませんので、違和感があれば担当を変更してもらうかほかの転職サイトに切り替えるなどの対策をしたほうが良いでしょう。

薬剤師転職に失敗しないための対策

せっかく転職したのに、「こんなはずじゃなかった」と後悔するのは避けたいですよね。そこでここでは、薬剤師転職に失敗しないためにできる対策についていくつかご紹介します。初めての転職や失敗したくない人はぜひ参考にしてみてくださいね。

ひとりで転職活動をしないようにする

転職活動をする人の中には、求人検索から面接まですべて自力でおこなう人もいるでしょう。しかし、ひとりで進めると主観的な部分が大きくなりすぎるため、失敗につながりやすいリスクがあります。

たとえば薬剤師専門の転職エージェントを利用すれば、「企業や勤務先がどんな人材を求めているのか」「選考突破へのコツ」などが分かるため、なかなか選考に通らない人こそぜひ利用することをおすすめします。

ほかにも転職サイトを利用することで、自分では聞きづらい職場の雰囲気や内部事情、給与交渉、働きやすさといった部分も代行してくれるメリットもあります。

求人情報に掲載されていない情報についても詳しく聞く

求人情報に掲載されている情報だけでは、なかなか自分に合っている職場かどうか見極めるのは至難の業です。「育児と両立できると聞いていたのに、実際は忙しく休みを取りづらかった」などで早期離職につながるケースは実は少なくありません。

もし、興味のある求人が見つかったら、以下の内容を聞いてみるといいでしょう。職場に直接聞くのはちょっとといった方は、転職エージェントを通して聞いてもらうのもひとつです。

  • 転勤や移動の有無
  • 離職率
  • 配属先の残業時間
  • 有休消化率
  • 産休・育休取得実績の有無
  • 1日の処方箋量

また、未経験やブランクがあって職場に慣れるかどうか不安といった方は、職場の教育体制が整っているかどうかも確認しておくといいでしょう。「OJT制度」や「メンター制度」などがあると安心できるはずです。

ほかにも、定期的に研修会や勉強会などが実施されているところであれば、キャリアアップなども目指せるのでおすすめです。

研修制度の有無については、企業の公式ホームページでも確認できますが、「運営会社+研修」といったように検索したり、転職サイト担当者に聞いてみるのも有効です。

可能ならば職場見学をする

いくら担当エージェントに詳しく説明してもらったとしても、実際の職場の雰囲気を把握するのは難しいでしょう。もし可能なら、興味のある企業や職場を見学することをおすすめします。転職先に直接依頼するか、転職サイトを通じて申し込む方法があります。

もし職場見学に行く際は、以下のポイントをチェックしてみると職場の雰囲気がつかめるはずです。

  • 挨拶をしてくれるか
  • 社内の環境
  • 職場の清潔感
  • 働いている人の雰囲気

実際に働いている人がどんな表情で働いているのか、従業員同士のコミュニケーションの雰囲気などを観察すれば、自分に合っているかどうかを見極められるはずです。

また、職場の環境や清潔感の有無などを見れば、日常の忙しさなども垣間見れるのでぜひ職場見学に参加してみてください。

薬剤師に特化した転職エージェント利用のメリットとは?

転職エージェントを利用する大きなメリットはなんと言っても、短期間で、かつ少ない労力で転職を成功させることができる可能性が高いということです。

自分で希望条件に合う求人を見つけることや応募書類を作成することは時間と労力を必要とする作業です。仕事をしながら自分で転職活動を行う場合には、仕事が終わって帰宅した後に転職活動を行うことになるわけですが、これが想像以上に大変だと感じる人は少なくはありません。

転職エージェントを利用すれば、条件にあった求人の検索から履歴書など提出書類の添削、求人への応募や面接の日程調整など、応募先の採用担当者とのやり取りについても担当者にお任せすることができます。また、転職エージェントを利用した場合、条件にあった求人の検索から内定までに掛かる期間は平均1ヶ月程度と短期間で転職活動を終了させることができます。条件によっては数日で内定となることも珍しくはありません。

他にも、一般的には公開されていない、いわゆる非公開求人を紹介してもらえる可能性も高いというメリットがあります。誰でも見ることのできる転職サイトにも多くの求人が掲載されていますが、実はこれは全体の求人のうちのほんの一部にしか過ぎません。

転職エージェントは、転職サイトには掲載していない、転職エージェントを利用している求職者にだけ紹介したい求人というものを持っているのです。

この求人は、他の求人に比べて待遇がよかったり、クライアントが転職サイトには社名を掲載したくないという理由から非公開求人となっている場合が多いようです。転職エージェントを利用することで良い求人を紹介してもらえる可能性が高くなるのであれば、それをうまく活用しない手はありません。

さらに、事前に求人先の企業などのリアルな内情を知ることができるというメリットもあります。

リアルな内情とは、例えば給料の上がり幅や残業時間について、職場の雰囲気や従業員の年齢層や男女比などのことを指します。転職エージェントを利用すると、そういったリアルな内情についても情報を提供してもらうことができます。

残念ながら、自分だけで転職活動をしているのであればそこまで詳しい内情を知ることは難しいことがほとんどです。実際に働き始めてから思っていた職場と違っていたと後悔しないためにも、事前にリアルな内情を知り、そこで働きたいか、働けるかどうかを判断することも大切なポイントです。

薬剤師の転職は年齢やキャリアによって選ぶのが大事!

今回は、薬剤師におすすめの転職サイトについてご紹介してきました。薬剤師には資格やスキル、知識が必要となる職種なだけあって、薬剤師向けの転職サイトはたくさんあります。

20代からの転職となるとスキルや経験の浅さから求人は少ないおそれがありますが、30代などある程度のキャリアを積めば給与アップやキャリアアップを充分目指せるでしょう。また、40代からでもミドル世代向けの転職サイトがあります。

したがって転職サイトやエージェント選ぶ際は、自分の年齢やキャリア、希望条件などに合うところを選ぶのがおすすめです。求人数や非公開求人数、転職サポートの質などで高評価を得ているところであれば安心して転職活動を進められるでしょう。

薬剤師としてのスキルを活かせる職場はドラッグストアや調剤薬局だけにとどまらず、病院や一般企業への転職も充分可能です。「土日休みが良い」「福利厚生が安定してる職場に就きたい」方は、年齢にもよりますが思い切ってキャリアチェンジするのもひとつです。

今秋の記事を参考に、自分に合った転職サイトと職場を見つけてみてくださいね。