フルリモートワークの働き方
フルリモートワークとは、一切出社することなく、自宅や会社以外のスペースを利用して仕事をするという働き方のことです。一般的に、リモートワークでは打ち合わせや商談、出張などで会社に出向く必要があり、出勤することもあります。そのため、フルリモートワークは仕事の全てを会社以外の場所でも完結できる業務でなければ成立しません。
書類の電子化や印鑑の廃止、様々な申請や契約もオンライン上でできるように整える必要があります。オンライン上でスムーズな作業を行うためには、インターネット環境も会社と同じように整える必要があります。そうすることで作業場を確保しなくてもよく、出社の必要も無い働き方ができるようになります。
出社の必要が無いことで、通勤手当や交通費に出張費、接待交際費などの諸経費が発生する状況がなく、コストカットに繋がります。IT化が進み、その働き方が認められることで、今までかかっていた余分な経費の部分もカットできます。従業員分の備品やそれに伴う用品なども必要無くなります。
その分、リモートワークをするために自分で準備をする必要がありますが、通勤にかかっていた費用や時間を思えば、たいしたリスクではないでしょう。
また、出社の必要の無いことから雇用に柔軟性が生まれ、出社しなければならないことで働けなかった人が働けるようになります。
怪我や病気で外出できない人や妊娠・出産・子育て中の人、家族の介護をしていて、時間に融通を利かせることが困難な人、地方に在住している人や引っ越したことで会社に行けなくなった人も、通勤時間を考える必要がないので会社側も雇用しやすく、働く側も休職や退職を考えずに働き続けることができるようになります。
通勤に費やす時間を省くことができれば、時間的に余裕ができるので、余分なストレスもなく仕事に集中できます。時間に余裕ができることでスキルアップに使う時間もでき、仕事に対してもメリットになります。
フルリモートワークのための部屋準備
フルリモートワークをするためには、オンライン上で全て完結するための部屋準備が必要になります。パソコンはもちろんのことですが、スペックやOS、セキュリティなどもしっかりチェックして、会社の仕事に対応できるものにしておかなければなりません。
特にセキュリティは、情報の漏洩やウイルス感染を起こさないように完備しておく必要があります。ソフトウェアも必要なものをあらかじめ揃えて、指定されたものが導入できるよう、容量などの準備を整えておきましょう。ネット回線もフリーwi-fiなどではなく、円滑に作業が行えるように、自宅にネット回線を確保しておくといいでしょう。
リモートワークでは、コミュニケーションを取るためにチャットツールを使います。社内で共通のチャットツールを導入し、ビデオ通話などにも対応できるように整えます。チャットツールを使いこなせるようにしておくのもマナーです。会議中に家族の声などが入らないように配慮し、背景にも考慮してパソコンの配置は考えましょう。
背景やキャラクターが会議中の場にそぐわないものになるケースは、これからリモートワークをしていこうとする人は避けたい事態です。
他にも、プリンターやビジネス用のデスクや椅子など、本来なら会社に完備されているものを自宅で準備する必要があります。長時間の作業にも快適に仕事ができるように、デスクや椅子にも多少の経費をかけて準備すると、ストレスが少なく、仕事ができます。会社の仕事内容に応じて臨機応変に対応し、必要な設備を整えておきましょう。
フルリモートワークの仕事内容
リモートワークは出社することなく、パソコンを使って業務をすることで、その職種も様々です。経理や事務など、処理できた仕事内容が明確で、仕事量もはっきりとわかるものはフルリモートワークに向いています。契約書の管理や入出金伝票の管理、年末調整に就労規則の作成や管理、データ入力や書類作成などがあります。
ルーティンワークが多く、マニュアル化されたものが多いので、会社に出向いて行わなくても作業が完結し、仕事量も明確なため、フルリモートワークには向いています。
プログラマーやシステムエンジニアはリモートワークを積極的に取り入れている企業が多く、環境も整っているので最適と言えます。
WEBデザイナーやインテリアデザイナー、グラフィックデザイナーなどのデザイン業務は、共通のツールなどを使ってリモートワークを円滑に進められます。ライターや校正、編集は、データのやり取りができてコミュニケーションが取れれば、作業が完結します。
仕事量や評価が明確に判断できる職業がリモートワークに向いているので、自分のスキルや得意な分野を発揮できるリモートワークを見つけることで、フルリモートワークを実現できます。
注文受付やカスターマーサポート、ヘルプデスクなど
カスタマーサポートのように顧客の質問に対応するものや、テレフォンオペレーターなど顧客からの商品の注文や購入に対しての問い合わせや、商品に対する質問やクレームに対応することも仕事になります。会話スキルのある方には向いた業務と言えます。
また、ヘルプデスクのように、相談や質問の対応だけではなく、その問題を解決に導く仕事もあります。専門的知識などが必要になりますが、他にもヒアリング力や判断力や提案力がある人は向いています。
発信業務は、サービス継続の案内や商品などの購入を促すもの、代金の催促など、企業側のニーズに合った行動を起こして、顧客を促します。テレフォンアポインターなどの業務がこれに当たります。
受信業務も発信業務も、未経験でも働きやすく、特別な資格も必要のない業務です。マニュアルがあり、研修やマナーなどフォロー態勢も整っているので、初心者でも安心して取りかかれる仕事内容です。シフト制なので自分の都合のよい時間帯に勤務することができ、時間の融通が利きます。
自分でスケジュールを組みやすく、完全在宅のリモートワークでも、マニュアル通り行うことで、失敗も少ないでしょう。フォローがあるので安心です。
コールセンターの仕事でも、業務内容を理解しておかないと、思っていた働き方と違うなんてことになります。希望に合った企業のコールセンターで働けるように、専門分野のキャリアアドバイザーなどに相談してみるのもいいでしょう。
在宅型コールセンターの仕事
リモートワークには、カスタマーセンターやコールセンターなどの電話対応業務などもあります。内容や工程によってはフルリモートワークが可能で、仕事の役割を分けることで、フルリモートワークが可能な部署ができます。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、三密になりやすいコールセンターも、リモートワークを導入し始めました。リモートワークに必要な環境や技術を準備することで、休業することなく業務を続けることができるようになります。中には、クラウド型のコールセンターシステムもあります。
ソフトウェアを導入する必要も無く、インターネットに接続して電話受発信で作業することができ、通話履歴やデータをスタッフが共有できるので、トラブルが起きたときでも安心です。
場所に決まりがないので、通信環境を整えておけば、どこにいても働けます。逆に、仕事中の姿や態度が分からないので、仕事の評価は、業務の成果のみで明確に判断されます。コールセンターの業務には、大きく分けて受信業務と発信業務があります。受信業務は、顧客からの電話に対して対応するものです。
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