営業嫌いでもすぐに転職は危険?営業について見つめ直してみよう!
営業が嫌いな人は少なくありません。課せられたノルマに追われたり、取引先との関係に常に気を使ったりと、営業には大変なイメージが付きまといますし、実際にそのようなことは起こっています。しかし、悪いことばかりでないのも事実です。
まずは営業を好きになる考え方を身に着けてから、転職活動を始めても遅くありません。なぜなら営業を続けるメリットもたくさん存在するからです。
営業職に就くことのメリット
まず、営業職に就くこと、続けることによるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。大きな理由の一つに「年収の高さ」が挙げられます。新卒の年収を営業職と事務職で比べた時、営業職は約280万〜350万円ほど貰うのに対して、事務職だと210万〜315万円ほどになります。
さらに、事務職は昇進やスキルアップの機会が営業よりも少なく、年収が思ったように上がらないことが多いです。逆に営業のスキル、つまり物を売る力はどの業界に行っても重宝されます。コロナのせいで先行き不安な社会でも、営業のスキルを身に着けていればどこにいても活躍ができますし、安定した収入にもつながるでしょう。
営業を通して優秀な人材になることでコロナ禍を乗り切る力を得ることは、とても魅力的です。営業の良い面に目を向け、好きになる考え方をするように自らを変えるのも良いのではないでしょうか。それでも営業が嫌いだったり、大きな負担を感じたりするのであれば、働き方を変えた方が良いかもしれません。
まずは自分がどうして営業を好きになれないのか、その原因を鮮明にしましょう。
営業職から転職前に考えること
ノルマに追われる日々に心が疲れてしまったり、理不尽な上司や取引先に嫌気がさしたりと原因は様々ですが、転職であれ就職であれ、大切なのは自己分析です。営業職は嫌だという気持ちの真相を探らなければ、新たな職場でも違和感を感じてしまうことになってしまいます。
また、働き方を変えるという点においては転職以外の方法もあります。可能であれば、異動を希望するのも良いでしょう。
転職にはリスクが伴いますし、会社自体が嫌いではないなら、違う部署で働いてみてはいかがでしょうか。周りの環境が変わることで心機一転もできますし、異動先で結果を残せたという人も少なくありません。
営業職から転職する準備
しかし、異動が難しい会社やどうしても転職がしたい場合もあるでしょう。その時は、まず職場に求める条件を細かく設定しましょう。自分が営業を嫌いな理由から考えて、譲れない条件や妥協できる条件を決めておきましょう。営業が嫌いな理由が鮮明なほど転職活動の理由や指針がはっきりとします。
また、その際は具体的な数字を条件に盛り込むことを意識しましょう。自身の職場との比較がしやすくなり、転職先のイメージも付きやすくなります。
そして、次にやるべきなのは自身の実績をきちんと整理しておくことです。営業に所属していたとなれば、転職活動で聞かれるのはまずあなたの実績でしょう。何をどれほど売り上げたのか、売り上げるためにどのような努力をしたのかということを分かりやすいエピソードや具体的な数字と共に話せるように準備しておきましょう。
結果があまり無かったとしても、あなたの人間性が十分伝わるようなエピソードは必ず用意しておきましょう。そして、転職を決意した際に会社を辞めるのは得策とは言えません。転職活動を始めるのは早い方が良いですが、同時に会社を辞めてしまうと、その間は貯金を切り崩して生活することになります。
その上、転職活動はどれだけ長引くか見通しが立たないため、どんどんモチベーションが低下してしまう恐れもあります。失業手当は自己都合退職である場合、基本的に3ヶ月は受け取ることができないため、貯金は十分にしたうえで会社を辞めるか、同時並行で進める方が良いでしょう。
いざ、転職を考えたもののどのような仕事が自分に合っているか、はっきりしないことも多いでしょう。
営業から転職するならこんな仕事がおすすめです。
最初に紹介したいのは、手法の異なる営業職です。
もちろん、営業という行為が嫌いで転職を希望した人には難しいかもしれませんが、会社の扱う商品やノルマが変わり、一口に営業といってもそのスタイルは様々であるため、同じ営業でも自分に向いたやり方ができる事があります。
また、転職市場において営業は求人数がとても多いため選択肢がたくさんありますし、元々営業部に所属していたのであれば、たとえ嫌いであったとしても営業の基盤は作られているでしょう。企業側もその経験を買ってくれるかもしれません。しかし、これは営業に対して拒否反応があまりない人向けです。
本当に営業から離れたい人には営業事務の仕事をお勧めします。
営業事務は見積もりの準備を手伝ったり、資料の作成を営業の代わりに行ったりする仕事です。先に営業を経験しているからこそできるサポートはとても重宝されるでしょうし、取引先と連絡を取ることがあっても営業の経験を活かして難なくこなすことができるでしょう。
しかし、営業事務は営業に比べて給料が低い場合が多いので、その点には注意が必要です。
企画やマーケティングの仕事にも営業の経験が活かせるでしょう。
営業とは物を売る仕事ですから、社会や相手が望む物がどのようなものか、イメージが付きやすいのではないでしょうか。自身がお客様に最も近い位置で売っていたからこそ感じた製品の改良点やお客様の需要を企画開発に活かす場面は数多くあるでしょう。
また、企画系の仕事はデスクワークがメインになるため、現場に向かうことに抵抗があったり、話すことが苦手であったりしても比較的働きやすいと言えるでしょう。現場に行くことには抵抗がなければ、自らの足で商品開発のヒントを探しに行くといった営業スタイルを取り入れることも可能です。
最後に紹介するのは管理部門です。
営業とは違う結果が求められますが、適性が合っていれば大いに活躍の機会はあります。管理部門では会社内の様々な意見に耳を傾けて、その問題を解決したり、会社のためになる雑務や人事を担当したりと様々な仕事があります。営業の経験はここでも活きる機会があります。
それは、相手の声に耳を傾けて求められていることを理解したうえで行動をする点です。しかし、この管理部門は営業事務と同様に給料が低く、求人も少なく、経験者以外は募集していないという企業もありますので注意が必要でしょう。
おすすめの仕事を紹介しましたが、まず大切してほしいのはあなたの気持ちや適性です。これらはあくまで一例に過ぎませんので、あなたの希望する仕事に向かって転職活動を行ってください。営業で得た経験は活かせる場面が多いです。どのような業種でも、まずは自信をもって堂々とアピールすることを忘れないようにしましょう。
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まとめ
営業が嫌いというのにも様々な理由がありますが、自分の価値観や性格を今一度見つめなおすことから始めてみてはいかがでしょうか。そもそも本当に自分は営業が嫌いなのか、会社を辞めるほどではないのか、と考えてみましょう。
営業を好きになる考え方をしてみたり、部署を変えてもらうように行動してみたりというのも良いですし、どうしても転職して働き方を変えたいならば、入念な準備をして自身の望む道を考えてみましょう。
嫌いという感情も、選択を考える上では重要なヒントとなります。そして、営業の経験は様々な分野において活きる機会があります。嫌いであってもその経験があってよかったと思えるような、あなたが活躍できる場所は必ずあります。あなたの転職活動が成功することを祈っています。