幸福や成功を実現するには、「将来どんな風になりたいか、理想の自分を思い描き、その理想に向かって行動するとよい」といわれています。
就活の面接でも、「どんな社会人になりたいか」と、理想的な自分の将来像に関する質問をされることが多いです。
なお、第一生命経済研究所の主席研究員・小谷みどり氏による『どんな人が幸せなのか― 幸福に対する価値観との関連から―』では、「幸福感は主観的な感情で、そこには何らかとの比較の基準がある」と記述されています。
このレポートによると、若い人は「将来、自分はこうありたい」という自分の理想と比較が多く、一方で高齢の方は「他人との比較」「自分の過去との比較」が多いという調査結果が出ています。
しかし、理想の自分の見つけ方がわからないと悩んでいる人も珍しくありません。
今回は理想の自分とはどんなものなのかについて解説します。
また、理想の自分の見つけ方も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 自ら問題提起し積極的に動いて解決できる人
- 自信を持って行動する人
- 常に学び続ける人
- 他人に対して思いやりを持つ人
- ポジティブな影響を与える人
- 自己管理ができる人
- 夢を実現できる人
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理想の自分の例
理想の自分を思い描けば、目標に向かって努力する動機付けができます。
ただし、面接の場で理想の自分を回答する際は、ここで紹介する「理想の自分」を、そのまま伝えないよう注意しましょう。
その理由は、面接担当者が聞きたいのはビジネスパーソンとしての「理想の自分」だからです。
以下では、多くの人が追求する「理想の自分」の例について解説しています。
- お金に余裕がある人
- 趣味を全力で楽しんでいる人
- 家族やパートナーと幸せに暮らしている人
- 外見が美しい人
- あくせくせずにのんびり暮らしている人
お金に余裕がある人
経済的に安定していることは、多くの人が目指す理想の一つです。
お金に余裕があると、日々の生活における選択肢が格段に広がります。
贅沢な食事や旅行を楽しんだり、いい家に住んだり、趣味にたくさんお金を使ったり、子供に質の高い教育を受けさせたりすることが可能です。
「欲しいものが買えない」「行きたいところに行けない」「お金の問題でやりたいことにチャレンジできない」といったストレスが減少します。
家族や友人との関係も、金銭的なストレスなしで築くことが可能です。
またお金に余裕がある人は、未来への不安が少ないという利点もあります。
突発的な出費があっても慌てることなく対応でき、心の平穏を保つのに役立ちます。
趣味を全力で楽しんでいる人
趣味に打ち込むことは精神的な豊かさをもたらします。
例えば、キャンプ、釣り、読書、アイドル、ゲームなどさまざまです。
写真を趣味にしている人であれば、美しい瞬間を捉えるために旅行をし、新しい文化や自然に触れることで、心を豊かにします。
趣味は日々の生活に活気と意欲を与える重要な要素です。
ストレス解消につながり、個人の幸福度が高まるだけでなく、他者との関係も豊かになります。
家族やパートナーと幸せに暮らしている人
家庭内での幸福は人生の質を大きく左右します。
例えば、休日には家族でアウトドアに行き、一緒に新しい体験を共有することで絆を深めている人です。
愛する人々との良好な関係は、日常の小さな幸せを育み、困難な時には支えとなるでしょう。
外見が美しい人
外見の美しさは、自分に自信を与えます。
例えばおしゃれな人、スリムな人、肌が美しい人などです。
外見が美しい人は、他人からの評価も高くなる傾向があります。
また美しい人は、定期的なフィットネスや健康的な食生活などの努力をしていることも多いです。
その頑張る姿勢が、さらに自己肯定感や周囲からの評価を高めます。
あくせくせずにのんびり暮らしている人
日々の生活に追われず、ゆったりとした時間を過ごすことができる人は、心理的なプレッシャーが少ない生活を送っています。
例えば、カフェで本を読んだり、公園でのんびりと散歩を楽しんだりすることで、日常の小さな喜びを大切にしている人です。
焦りやストレスから解放されたライフスタイルは、精神的な健康に寄与し、長期的な幸福感をもたらします。
面接でも役立つ理想の自分の例
面接で理想の自分について聞かれることがあります。
企業が聞きたいのは、ビジネスパーソンとしての「理想の自分」なので、例えば次のような回答が望ましいです。
- 自ら問題提起し積極的に動いて解決できる人
- 自信を持って行動する人
- 常に学び続ける人
- 他人に対して思いやりを持つ人
- ポジティブな影響を与える人
- 自己管理ができる人
- 夢を実現できる人
自ら問題提起し積極的に動いて解決できる人
問題に直面した際に、それをただ受け入れるのではなく、能動的に問題提起し解決策を提案・実行する力を持っている人です。
具体的には、プロジェクトの遅延が見られた際、問題の原因を特定し、スケジュール調整を行うことでプロジェクトを軌道に戻すことができるような人を指します。
困難な状況に対する前向きさや、リーダーとしての素質をアピールできる回答です。
このような人は、変化に富んだ業務環境で特に価値があります。
自信を持って行動する人
自己決定を下す際に確かな自信を持ち、他人の意見に振り回されることなく、堅実な行動を取れる人物です。
彼らは自分自身の知識と経験を信じており、不確実な状況下でも解決策を講じます。
例えば、重要なクライアントとの交渉の場では、自分の商談戦略に自信を持ち、企業に利益をもたらすような成果を上げられる人です。
この特性は、リーダーシップの発揮や新しいプロジェクトの推進が必要な職場で求められています。
常に学び続ける人
技術や知識の迅速な習得に向けての高いモチベーションを持ち、職場での要求や変化に柔軟に対応する能力がある人です。
常に新しいことを学び、自己改善に努める人は、変化する業界のトレンドに対応できる柔軟性を持ちます。
例えば、最新の技術や方法論を学び、それを実務に応用しながら、企業の競争力を高められる人などが当てはまるでしょう。
絶えず進化する産業や、エンジニアのような技術職において、この能力は非常に重宝されます。
他人に対して思いやりを持つ人
思いやりと共感をもって接する人は、職場での人間関係をスムーズにし、チーム内の協調性や士気を高めることができます。
彼らは同僚の感情を理解し、必要な支援を提供できるため、信頼される存在となります。
例えば、同僚がプライベートで困難に直面している場合、適切な助言や実際の援助を行い、解決に向けたサポートができる人です。
ポジティブな影響を与える人
自分の行動によって、周囲に良い影響を与え、ポジティブな変化を促せる人です。
彼らは社内イベントやボランティア活動への参加に積極的であり、その活動を通じて社会や組織に貢献します。
周囲を巻き込む能力が求められる職場では、この特性が重宝されます。
自己管理ができる人
自分の感情や時間を効果的に管理し、ストレスの多い状況でも、冷静に行動できる人です。
彼らは仕事に的確な優先順位を設定し、限られた時間の中で、最も重要なタスクから順にこなすことができます。
例えば、複数のプロジェクトを同時に管理し、それぞれのデッドラインを確実に守りながら、高い品質の成果を提供する人です。
プレッシャーが高い状況でも、効果的に業務を遂行できます。
夢を実現できる人
長期的な目標を持ち、それに向かって計画を立て、一歩ずつ確実に行動できる人です。
彼らは目標に向かって努力し続ける持続力と、途中で生じる障害を乗り越えるための解決策を見出す能力を持っています。
例えば、自身のビジネスを立ち上げる夢を持ち、小さな成功を重ねながら最終的には業界内で認められるリーダーになる人です。
理想の自分の見つけ方
「理想の自分の見つけ方が分からない」という意見もあります。
理想の自分をイメージするときは、次の考え方が重要です。
- 将来どんな自分でありたいか想像する
- 「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を考える
- 「こうあるべき」から解放される
- 自分が本当に大切にしたい価値観を考える
- 憧れの人のどこに憧れるのかを考えて書き出す
将来どんな自分でありたいか想像する
まずは、将来の自分がどのような状態でありたいか、想像することから始めます。
例えば、10年後の自分がどのようなキャリアを持っているか、どんなライフスタイルを送っているかを想像してみましょう。
職業、生活スタイル、健康状態、人間関係など、さまざまな観点から考えてみてください。
「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を考える
多くの人は社会的な期待に応えるために、「やるべきこと」を優先します。
しかし理想の自分の見つけるには、心からの願望に耳を傾け、「やるべきこと」よりも「やりたいこと」に焦点を当てましょう。
日々の義務や責任に追われる中で忘れがちな、自分自身の本当の欲求を探ってみることが大切です。
「こうあるべき」から解放される
理想の自分を見つけるには、「こうあるべき」という固定観念を捨て、自分自身に正直になりましょう。
社会的な枠組みや、他人の期待から自由になるべきです。
例えば「正社員として働くべき」という社会の常識や、「〇歳までに結婚してほしい」という親からの願望があったとします。
しかし本当はいつか会社を辞めて、自分のお店を開きたいと思っている人もいるでしょう。
また、親は結婚してほしいと言っているが、自分は結婚の必要性を感じないという場合、結婚しなければならないと義務感を抱く必要はありません。
自分にとっての幸せの定義を見つけ出し、自分にとって本当に価値のある生き方を選ぶ勇気を持ちましょう。
自分が本当に大切にしたい価値観を考える
理想の自分を見つけるには、自己分析を通じて、自分の行動や決断の根底にある価値観を理解しましょう。
価値観を明確にすれば、どのような選択が自分にとって意味のあるものかがわかります。
自然と進む方向が見えてくるでしょう。
憧れの人のどこに憧れるのかを考えて書き出す
理想の自分をイメージできないときは、憧れの人をイメージしてみましょう。
そして、その人のどこに憧れるのか考えて書き出します。
例えば、憧れの起業家がどのように困難を乗り越えて成功したかという物語から、自分自身に欠けていると感じる勇気や創造性などの要素をメモします。
憧れの人の行動を自分の生活に取り入れることで、理想に近づけるでしょう。
理想の自分が見つかったら実現のためにしたいこと
理想の自分が見つかったら、その理想に近づくために行動を開始します。
- 小さな目標設定をする
- 理想の自分になるために必要のないものは手放す
小さな目標設定をする
理想の自分を実現するには、具体的な行動計画が必要です。
大きな目標を日々達成可能な小さなステップに分割して、その小さな目標をひとつ達成するごとに、自分を褒めましょう。
こうすれば自尊心が高まり、モチベーションを維持できます。
例えば10キロ痩せたい人は、まず週に三回のジョギングをするという目標を立てます。
そして週に三回のジョギングを完遂した日には、「お気に入りの映画を観る」「少しだけお菓子を食べる」といった小さなご褒美を用意すると良いでしょう。
次の目標に向けての意欲を高めつつ、徐々に自信をつけながら理想に近づけます。
理想の自分になるために必要のないものは手放す
理想の自分に近づきたいと思っても、目標達成のために使える時間やお金は有限です。
そこで、不要な習慣や物を手放すことで、理想の自分に必要な時間や金銭的余裕を作り出します。
例えば、時間の無駄遣いと感じるSNSの使用を減らせば、読書や趣味の時間を増やせるでしょう。
理想の自分を目指すときの注意点
理想の自分を目指す過程で気をつけたいことは多々あります。
過度な自分への期待や厳しすぎる目標設定は、自己肯定感を下げてしまうこともあるので、注意が必要です。
自分自身との向き合い方を見直し、健康的な自己成長を目指しましょう。
ここでは、理想の自分に近づくための具体的な注意点を挙げています。
- 自分を追い込んで自己肯定感を下げない
- 大きすぎる目標を立てると現実とのギャップが辛くなる
- 行動が続かないときは振り返りをする
- 将来的にやりたいことが変わってもよい
自分を追い込んで自己肯定感を下げない
理想を追求するあまり、自分に厳しくなりすぎないよう注意しましょう。
達成できない小さな目標が積み重なると、それが自己否定感に繋がることがあります。
例えば、毎日の運動目標を達成できなかった場合でも、「今日はできなかったけど、明日に繋げよう」と前向きに考えることが重要です。
大きすぎる目標を立てると現実とのギャップが辛くなる
大きな目標はモチベーションを高める一方で、その達成が困難であればあるほど、失敗したときの精神的な打撃も大きくなります。
例えば、「1年でプロのピアニストになる」といった目標は非現実的です。
まずは「毎日30分ピアノを弾く」といった小さなステップで目標を設定しましょう。
行動が続かないときは振り返りをする
目標に向けた行動が続かない時は、その原因を振り返ることが大切です。
行動が続かない理由は多岐にわたりますが、目標が大きすぎる、環境が支援的でない、リソースが不足しているなどが考えられます。
自分に合ったペースで、再調整しながら進めることが成功の鍵です。
将来的にやりたいことが変わってもよい
人は成長するにつれて価値観や興味が変わるものです。
したがって、以前に設定した目標が現在の自分に合わなくなることもあります。
例えば、キャリアを重視していた人が家族を優先するようになるなど、変化は自然なことです。
自分自身の成長と変化を受け入れ、柔軟に目標を見直しましょう。
面接で「将来の理想の自分」を聞かれたときの回答ポイント
面接で「将来の理想の自分」や「なりたい社会人のイメージ」について聞かれるのは、あなたのキャリアプランが企業のビジョンとどれだけ合致しているかを見極めるためです。
企業はこの質問を通じて、あなたの長期的な職業観や人柄、成長の意欲を評価します。
また、あなたの価値観が企業文化にマッチしているかどうかも見られるポイントです。
以下では、面接で「将来の理想の自分」を聞かれたときの回答ポイントを紹介します。
- 企業が求める人物像に合った将来像を提示する
- プライベートな将来の計画を語ることは避ける
- 抽象的すぎる内容は避ける
- 現実感がない過度に大きな夢を語るのは控える
企業が求める人物像に合った将来像を提示する
面接で理想の将来を語る際は、企業の求める人材像に合わせることが重要です。
例えば、企業がイノベーションを重視する場合、新しいアイデアを生み出し、リードする役割を担いたいと述べることが効果的です。
あなたの将来のキャリアが、企業の目標とどのようにリンクしているかを明確に示しましょう。
プライベートな将来の計画を語ることは避ける
プライベートな計画や人生の目標を詳述することは推奨されません。
例えば、結婚や子育ての計画は避け、プロフェッショナルなキャリアゴールに焦点を当てるべきです。
面接官は、あなたの仕事に対する情熱や、プロフェッショナルとしての成長計画を聞きたがっています。
抽象的すぎる内容は避ける
具体性が欠けた抽象的な回答は避け、実際に達成可能な具体的な目標を設定することが望ましいです。
例えば、「業界のリーダーになる」というよりは、「特定の技術を習得し、それを活かして新しいプロジェクトをリードする」といった具体的なアプローチが好印象を与えます。
現実感がない過度に大きな夢を語るのは控える
現実的でない大きな夢は、本当に実現できるのだろうかという不信感を与えがちです。
例えば「将来CEOになりたい」というのは、かなり大きな目標です。
もし本気でCEOを目指しているならば、そのために必要な段階や経験について具体的に語らなければ、非現実的な印象を与えてしまいます。
現実的なステップを通じて、その夢がどのように達成されるかのプランを明示しましょう。
将来の理想の自分が見つからないときは転職・就職エージェントに相談
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例を参考に理想の自分を見つけよう
今回は、理想の自分の例を紹介してきました。
- 将来どんな自分でありたいか想像する
- 「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を考える
- 「こうあるべき」から解放される
- 自分が本当に大切にしたい価値観を考える
- 憧れの人のどこに憧れるのかを考えて書き出す
理想の自分は、自分の価値観に基づいて考えることが重要です。
「こうあるべき」から解放された観点が必要となります。
また、社会人としての理想の自分を見つけるには、自分が尊敬する人物や成功したプロフェッショナルのキャリアパスを研究し、どのようにして彼らが目標を達成したかを理解するのも有効です。
自分自身のキャリアに有益な洞察や、インスピレーションを得られるでしょう。
本記事で紹介した例を参考に、理想の自分を見つけてください。