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保育士の転職に効果的な履歴書と職務経歴書の書き方とは

転職活動で必須ともいえる履歴書と職務経歴書を書くのは大変です。保育士の転職も例外ではなく、苦労する人が多いのが現実です。特に、働きながら転職活動をするのなら、業務で多忙な中、準備を進めなければいけなくなります。

少しでもスムーズに履歴書と職務経歴書を書きたい、それでいて効果的な内容にするにはどうすればいいのかと考えるのなら、ピックアップするべき項目や知っておきたい書き方を押さえておくと良いでしょう。

職務経歴書はなぜ必要?保育園へ自分をプレゼンする資料

職務経歴書は過去に経験した仕事の経歴を書く書類です。履歴書と一緒に提出を求められることがほとんどです。社会人にとって、仕事の経歴は自分自身の経歴ともいえるものです。転職のときにはほぼ必ず転職希望先に見せることを前提として考えておくべきものだといえます。

転職希望先にとって、職務経歴書は応募者のプレゼン資料にあたります。どんな仕事をどのような立場でしてきたのか、そこから推察されるスキルは何か?と様々な予想をします。実際に面接するときには過去の職歴について質問されるケースもあります。

職務経歴書には持っている資格やスキルを詳細に書き込める利点があります。ここで保育士として働くための基本的な資格はもちろん、目を引くスキルがあれば、転職成功への可能性がぐっと上がるでしょう。過去に表彰された経験があれば同時に書き込むのも強くおすすめできるテクニックです。

形式が決まっている履歴書と異なり、職務経歴書は自由な形式で書くことができます。保育士として重宝されるスキルがあれば、それが正式な資格ではなくても自己PR材料として書き込むと良いでしょう。

自分の長所を示すことができるエピソードがあれば、ぜひそれも書いておくべきです。どんなことでも保育や仕事に関する内容なら興味を持って読んでもらえます。子どもに対する責任感は誰にも負けない自信がある、滅多に風邪をひかない、体力と健康管理には自信があるなど、保育士としてメリットとなることをどんどん書いていきましょう

職務経歴書に書いた経歴や長所が採用に結び付く可能性は非常に高いと言えます。倍率が高い保育園なら書類選考で落とされることがありますが、充実した職務経歴書ほど書類選考通過の確率が高くなると考えておくべきです。

また、履歴書や職務経歴書をきちんと過不足なく書けることも、社会人に求められる能力の1つだと考えられています。必要な情報を必要な形態で伝えられることは、仕事の中でも重要なスキルだからです。どちらも丁寧に、情報の書き漏らしがないように気を付けて作成する必要があります。

保育士向け職務経歴書を書くときの注意事項と例文

職務経歴書を書くときに気を付ける点について、書き方や例文と一緒に考えていきましょう。まず、職務経歴書には「見やすさ」が必要です。内容を充実させようと思うあまり、見にくい出来になってしまっては意味がないといえます。最近では職務経歴書用のテンプレートがネットで無料配布されていますので、ダウンロードして利用してみるのも良い方法です。

いざ書き込むとき、最初に出てくる項目は大抵が「職務経歴の概要・要点」のようなものになっているはずです。特に指定がなければ200文字〜300文字でまとめてみると読みやすく、同時に過去の経歴についてすぐに理解してもらえます。

例文としては以下のようなものがあります。

(資格を取った学校)卒業後、A保育園に正規職員として就職し、○年間○才児のクラスを担当いたしました。結婚退職後は○年間育児に専念しておりましたが、B保育園にパートタイマーとして入職し、子育て経験を活かして保育に携わっております。行事では率先して子どもたちを指導しながら、子どもたちの気持ちをくみ取った責任ある保育を心がけております。また、保護者との信頼関係の構築が重要だと考え、情報共有に努めております。

年代順に自分の経歴を説明すると同時に、後半で自分が心がけていることや努力していることを伝えています。また、「責任」「信頼関係」は保育士にとってとても重要な項目です。重要な項目に対して努力できる人間だとアピールします。

あくまで例文ですので、このまま書く必要はありません。自分の経歴やスキルについて、上記のように順を追って書いていくと良いでしょう。また、以前の職場で高い評価を得た経験があれば、どんなに小さなものでも必ず書き添えましょう。例としては以下のように書くことができます。

「A保育園では保護者との素早い情報共有のため、スマートフォンアプリの導入を園に提案し、採用されました。結果、お仕事中の保護者の方も休憩中すぐに重要な情報を知りやすくなり、伝達の効率が上がったことを評価されました。」

他にも、おもちゃの衛生を保つためのこんな工夫が評価されたなど、保育士ならではの業務と評価を書くと良いでしょう。こういった内容を書くと、転職希望先に「こんなことができる人なら、うちに来ても改善提案や行動をしてくれるかも」と期待を持たせることができるというメリットに繋がります。

保育園の退職理由はどう書くべきか

職務経歴書には退職理由を書くケースもあります。そのときに心がけておきたいのは、「ネガティブな表現をできるだけ避ける」というポイントです。「職場の人と意見が合わず人間関係に疲れた」「給料が安い」「勤務時間が長すぎる」など、確かな事実であっても、少し言い回しを変えると良いでしょう。

例えば「職場の人と意見が合わず人間関係に疲れた」なら「保育方針や業務内容を共有できる環境を求めるようになった」、「給料が安い」なら「努力や実績を適切に評価してくれる職場で働きたい」、「勤務時間が長すぎる」なら「効率的な働き方でチャレンジしたい」など、ネガティブな理由をポジティブな表現に置き換えるのです。

ポジティブに置き換えるからといって嘘をつく必要はありません。少し言葉を換えるだけで印象ががらりと変わります。できるだけポジティブな言葉で職務経歴書を埋めるように心がけていきましょう。

保育士応募書類のサポートサービス

職務経歴書と一緒に出すことが多い履歴書は、自分の情報を正確に記入することが何よりも重視されることです。職務経歴書で以前の職についての情報を提出することができますが、履歴書では氏名や年齢、出身校や、性格的な長所・短所、趣味など、より個人的な情報が求められます。

なお、昨今の社会情勢ではジェンダー問題に配慮して性別を記入しなくてよい企業も増えていますが、保育士の業界ではまだ少ないようです。もし疑問や質問が生じた場合には問い合わせをしてみるべきでしょう。

とはいえ、転職希望先に問い合わせしていいの?と不安になる人もいるでしょう。そんな人には転職エージェントの利用をおすすめします。最近は保育士専門の転職エージェントも増え、スムーズな転職活動が可能です。転職ノウハウが完璧な大手エージェント、親身になって手厚くサポートしてくれる中小エージェントなど、多くのエージェントから選べます。

求人を紹介してくれるだけではなく、質問や疑問も担当のアドバイザーが代理で問い合わせをしてもらえますし、自分では聞きにくい給与についての質問・交渉もしてくれます。

履歴書や職務経歴書の書き方についても細かく指導してくれる転職エージェントがほとんどですので、書類の作成に苦手意識がある人は、転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

保育士面接、転職理由と自己PR・志望動機の好印象回答

保育士が転職するとき、面接で聞かれる志望動機や自己PRは絶対に事前準備をしておくべきです。自分では大丈夫だと思っていても、面接では予想以上に緊張し、必要なことを充分に伝えきれないまま終わってしまう可能性もあるのです。

保育士の転職面接で聞かれる志望動機、自己PRで効果的な内容について、例文を交えてチェックしてみましょう。

どうして志望動機が必要?効果的な回答方法と保育士向け例文

志望動機は保育士になりたかった理由ではなく、転職先を志望した理由になります。保育士になりたかった理由を必要とされる場合には、大抵は別の質問として取り上げられます。

志望動機が必要な理由は、「転職希望先に対する理解度」を伝えるためだと考えましょう。この保育園で働きたい!と思ったのは、転職希望先の環境や待遇について理解している、納得していると示さなくてはいけません

面接担当者が有能な保育士を求めているのは当然で、その有能さの中には「職場の環境に理解があるか」「職場に馴染めるか」というものも含まれています。環境を理解し、周囲と馴染んで働ける人材を求めています

志望動機を伝えるときには「自分の希望と一致している」ことをしっかりと伝えましょう。また、「(転職希望先の)園の方針を理解している、馴染める」ということも合わせて伝えられれば理想的です。

特に、園の方針を理解している点についてははっきりと伝える必要があります。保育園によって特色が異なり、そのカラーに馴染めない人は、せっかく採用されてもすぐに辞めてしまいかねないという心配があります。辞めないとしても、職場にストレスを感じたまま働いたり、同僚とトラブルになったりする可能性がないとは言い切れないのです。

面接担当者に良い印象を与える言い方としては、「この保育園の方針が自分の理想と一致した」「魅力を感じた」というものが適しています。方針を理解し、魅力を感じた職場ならしっかり働いてくれるだろうという期待を持たせることができます。

例文としては以下のようなものが良いでしょう。

「貴園の教育方針には○○があるとうかがいました。私はその○○に魅力を感じ、働かせていただきたいと考えたのです。私が○○に対してできることは△△があります。以前働いていた保育園では△△が成功し、良い評価を受けたこともあります。」

このまま暗記する必要はなく、自分の言葉や転職先の雰囲気によってアレンジしてみると良いでしょう。重要なポイントは、「○○に魅力を感じた」「○○のためにできることがある」と伝えることです。面接担当者に「この人を採用すると職場に良い影響がある」と思わせるテクニックです。

転職希望先に魅力を感じたことを伝えるのは大切ですが、同時にあなた自身に魅力を感じさせることも大切です。志望動機や自己PRの書き方で結果が大きく変わってきます。事前の準備や練習はとても大切です。

自己PRの基本は自己分析

志望動機と共に聞かれることが多いのは自己PRです。短い時間で自分の良い部分を伝えるのは、人によっては難易度が高いものでしょう。しかし、この自己PRは非常に重視される項目ですので、志望動機と同様、事前の準備が重要になってきます。

自己PRを考える際、まずは自己分析をすることをおすすめします。自分をよく知らなければ、自分の長所や短所を的確に説明しにくいものです。過去を振り返り、あのときにああいうことをしたのはなぜだろう?など、自分の考えかたや行動の結果を考えてみると自分を客観的に見やすくなります

とはいえ、自己分析も簡単とは言えません。難しいと思ったら、一度視点を変えてみると良いでしょう。おすすめの方法は、保育士に必要とされるスキルの中で、自分で得意だと思えるものをピックアップしていくものです。

保育士の仕事で得意なもの、なぜ得意なのか?と考えると、自分の長所が見えてきやすくなります。例えば、子どもの怪我を防ぐことが得意なら、「自分は注意力・観察力がある」という長所に繋げられます。

また、保育士は体力勝負です。体力があることも長所で、もちろんアピールポイントになります。運動経験がある人はスポーツ名やプレイ歴を盛り込んでいきましょう。これといって専門的なスポーツ経験がなくても、体力や健康に自信があることを自己PRに含めるのは印象が良くなります。

保育士の自己PRの例文として、責任感の強さをアピールする

「私は注意力や観察力に自信があります。それが子どもの怪我を防ぐために役に立っていました。例えば(エピソード)を経験しています。また、過去に○○のスポーツをしていたので体力にも自信を持っています。責任を持って子どもたちを保育していきたいです」

自己PRでは「責任を持って」という文言を組み込むことも大切です。保育士は小さな子どもを預かる仕事です。保育士1人1人が背負う責任は大きく、責任感を持って仕事をすることが強く求められています。可能な自己PRの中に責任感の強さをアピールする部分を入れると、さらに印象が良くなるでしょう。

保育士に特化した転職エージェントを賢く使う

転職活動のサポート役として、転職エージェントに登録・利用する人が増えています。保育士の転職に強い転職エージェントも登場しており、忙しい保育士のスムーズな転職活動を支えています

転職エージェントを利用するメリットは、自分の希望にマッチした求人を探し、紹介してくれる点にあります。更にプラスのメリットとして、志望動機や自己PRを考えるときにアドバイスをくれることが挙げられます。苦手な人には嬉しいメリットです。

大手の転職エージェントでは当たり前のように提供されているサービスです。また、中小の転職エージェントでも、担当のアドバイザーに頼めば必ず対応してくれます。むしろ対応しないエージェントを探すほうが困難な時代です。

今回ご紹介した自己分析についても、各エージェントで力を入れている時代です。公式サイトに自己分析ができるツールが置いてあり、目玉サービスの1つとして提供していることも少なくないのです。

転職エージェントって保育士は扱ってなさそう…というのは間違いです。保育士専門の転職エージェントも登場しています。また、多くの転職エージェントで保育士の求人を取り扱っています。それほど保育士は現代社会において重要な職種なのです。

転職エージェントの探し方では、まず「保育士の求人に強いかどうか」を考えると良いでしょう。具体的には求人数の多さです。保育士の求人数が多ければその業界にノウハウを持つ転職エージェントだと予想できます。

保育士専門の転職エージェントにも複数の種類があります。そして、それぞれ転職サポート方法が異なっています。労働環境を改善したくて転職を希望する人、人間関係が原因で転職を希望する人、はたまた異業種から保育士を目指す人の転職サポートなど、転職エージェントによって得意分野は様々なのです。

保育士専門の転職エージェントを使うのなら、1つに限らず複数の転職エージェントを利用してみると良いでしょう。エージェントとも相性があります。相性がいい、サポートを継続して任せたいと思えるエージェントが一番頼りになるものです。

転職活動は先が見えにくく、不安になってしまいがちです。保育士も例外ではないと言えます。少しでも不安を解消するため、面接の時の志望動機や自己PRのアドバイスも任せられる転職エージェントを探すと良いでしょう。

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