転職エージェント経由と直接応募で選考フローは違うのか?
転職を考えている人にとっての悩みの一つは「転職エージェント経由で応募するのがよいのか?直接応募するのがよいのか?」ですよね。その答えを出すために、直接応募のメリットとデメリットを整理してみましょう。
基本的には同じですが、転職エージェント経由の場合は、その時点で書類選考や一次面接を免除する企業もあります。転職エージェントから紹介される人材と言うことは、企業がエージェントに依頼している条件を満たしているからです。
直接応募のメリット・デメリット
では、直接応募のメリットとデメリットを見てみましょう。
直接応募のメリット
- 第三者を仲介しない分、やり取りが早い
- コストのかかる転職エージェント経由よりも、選考のハードルが低い場合がある
- 転職エージェントのほとんどが、採用時に企業がエージェントに費用を支払うシステムになっているため、転職エージェントから紹介された人材と同時に、直接応募で同レベルの応募があった場合は、求人コスト0の直接応募の人が選ばれる場合がある
直接応募のデメリット
- 採用は何らかの媒体経由で行う企業が多く、企業側もそのつもりでいるため、直接応募だと応募書類が担当者の手に渡らないことがある
- 求人情報を集めるところから、面接などのスケジュールの調整、条件交渉など、全てを自分で行わなければならず、手間と時間がかかる
- 企業の内部事情など、詳細な情報が手に入らない
- 履歴書などの書類の不備をチェックしてくれる人がいない
- 企業側の採用情報がわからないため、面接対策がしにくい
- 気の弱い人などは、給与などの条件交渉が不充分になりがち
- 採用・不採用の理由を教えてもらえることがほとんどないため、どこを気に入ってもらえたのか、何が悪くて不採用になったのかがわからないままになってしまう
- 複数の企業に応募した場合、企業のスケジュールによっては第一志望の面接より先に、優先順位が低い企業に内定の返事をしなければならなくなることがある
- 企業によっては求める人材によって採用方法を使い分けているところもあり、直接応募=質の低い人材と言う印象を持っている採用担当者もいる
転職エージェント経由のメリット・デメリット
転職エージェントのメリット
一般には公開していない、非公開求人を紹介してもらえる
ハローワークや求人情報、転職サイトなどで公開されていない求人を紹介してもらえる。例えば、取締役クラス・役職など重要ポストに関する求人情報、新事業の立ち上げメンバーの募集、応募が殺到しやすい人気企業の求人などがあります。業種・業界に特化したエージェントは、その特化した業界の非公開案件を多数保有しています。
キャリアカウンセリングを受けることができる
転職エージェントに登録する大きなメリットの一つです。自分の能力や知識・経験を正確に判断することは難しいものですが、キャリアカウンセリングを受けることによって、転職や企業事情に詳しい専門家から客観的な意見やアドバイスを聞くことができます。転職サイトなど他の方法で転職をする場合にも、キャリアカウンセリングが役立つこと間違いなしです。
転職支援のプロがサポートしてくれる
キャリアアドバイザーと呼ばれる転職支援のプロフェッショナルが専任担当者となり、キャリアカウンセリングの結果をもとに、その人に合う企業の紹介、履歴書や論文などの書類の添削、面接対策まで行ってくれます。
自分で求人を探さなくてよいため、勤務を続けながら転職活動を行う人にとっては時間的な負担が大幅に軽減されます。また、キャリアアドバイザーは企業の内部事情にも詳しく、採用担当者と直接話をする機会もあるため、その企業がどのような人材を求めているのかをよく知っています。
その情報を踏まえて面接のアドバイスをしますので、何の情報もなく対策ができない応募者よりも有利になります。
また、それぞれの企業の選考スピードなども知っているので、なるべく全ての企業の選考が終わってから応募者が納得して選べるよう、応募者の優先順位を考慮しながら面接の順番などスケジュールを調整しています。
条件交渉もキャリアアドバイザーが代行しますので、自分で直接は言いにくいことなども伝えてもらう事ができます。
転職エージェントのデメリット
- 年齢に見合ったスキルがない、職を転々としているなどで登録を断られてしまう場合がある
- 企業側の求人コストが高い分、他の方法よりも選考のハードルが高い
- 転職できるかどうかの大部分がキャリアアドバイザーに賭かってくるため、担当のキャリアアドバイザーとの相性が悪いと転職そのものにも影響してくる
担当者との相性のリスクを回避するには、複数の転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。また、転職サイトにも同じことが言えますが、エージェントによって持っている求人がそれぞれ違います。
なるべく広く情報を集めるためにも、転職サイト、転職エージェントを利用する際は2つ〜3つは併用するとよいです。特に企業からのニーズがあると思われる人の場合は、さまざまなサポートを受けられる転職エージェントを利用する方が有利です。
非公開求人とは?公開求人との違いは?
直接応募とエージェント経由での大きな違いの一つは、非公開求人情報に応募できるかです。転職エージェントと登録すると自分の条件にあった非公開求人を紹介してもらえます、非公開求人目的でサイトやエージェントに登録する人も少なくありません。
では、非公開求人とはどういった求人なのでしょうか?まず、公開求人と非公開求人それぞれの特徴について以下に説明します。
公開求人と非公開求人
求人情報誌やハローワーク、インターネット上に掲載されている求人情報など、どんな人でも閲覧できる求人情報を公開求人と言います。
これに対して、非公開求人とは、閲覧するために一定の条件を満たすことで初めて閲覧することのできる求人情報で公開求人のように誰でも閲覧できる訳ではありません。また、ハローワークや求人情報、転職サイトなどで公開されていない求人情報について非公開求人と呼ぶこともあります。
非公開求人が非公開の理由は!?
では、非公開求人はなぜ一般に公開されていないのでしょうか?その理由は以下の通りです。
企業の事業戦略上の問題
例えば、取締役クラスやマネージャークラスの求人情報など、重要ポストに関する求人を公開してしまうことで組織に大きな波紋を呼ぶことにもなりかねません。他にも、企業が新事業を立ち上げるため新メンバーを募集する際や株式公開を控えている企業が株式公開委員を募集する際など、絶対に必要な人材を秘密裏に募集せざるを得ないケースも多々あります。
また、企業は経営戦略上、採用情報の詳細や人材の供給源に関しての情報もできれば他の企業に漏らしたくありません。このため、求人情報を非公開にしておくことでライバル社に情報を把握されることなく必要人材の募集ができるのです。
転職サイトの採用活動の効率化を図るため
転職サイト上の数ある求人の中でも人気の企業や条件のよい案件には応募が殺到する傾向があります。特に応募者の半分以上は、上位10%くらいの求人に集中するため、採用する企業側の負担はかなり大きくなります。
そこで、転職サイト・エージェント側が、クライアントである企業側の負担を減らすため、人気求人に関してはいったん非公開にしておき、転職希望者1人ひとりとマッチングをして応募者を厳選する方法が取り入れられています。
また、転職サイト・エージェントは「マッチングの成功」、つまり転職希望者の内定が決まる度に企業側から高額の報酬を貰っています。このため、転職サイトの利益効率を上げるためにも、応募が殺到しがちな人気求人情報を非公開にしておいて、転職希望者1人ひとりのマッチングを行う方が遙かに効率がよいのです。
非公開求人に応募するためには?
上述したように、非公開求人は企業と転職サイト・エージェント双方にとって非常にメリットの大きい求人なのです。
このため、好条件の転職先、非公開求人に応募したいのであれば、必ず転職サイト・エージェントへの登録が必須となります。以下に非公開求人が充実しているおすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
求人数最多の転職エージェントで、幅広い業種・職種の求人を多数取り扱っています。非公開求人も約20万件を保有しており、地方求人や海外求人も豊富です。
リクルートのブランド力があるので年収交渉に強く、対応がスピーディーで転職が決まるまでも早いです。書類添削や面接対策といった個別のサポートの他に、面接対策セミナーなどの無料セミナーも充実しています。
転職時期が明確でない人などだと優先順位を落とされてしまいますが、市場価値が高く、早く転職したい人は積極的にサポートしてもらえます。
拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、土日の相談が可能な点も利用しやすいです。
20代なら就職Shop ブラック排除・書類選考なし
最大手リクルートが運営する、既卒や第二新卒、フリーターやキャリアの浅い20代の人物重視の就職支援サービスです。様々な業界・職種の未経験歓迎求人が多く、実際に訪問取材した企業の正社員求人のみを紹介しています。書類選考なしで利用することができ、専任のキャリアコーディネーターが個別面談ののち、求人紹介から書類・面接対策までサポートしてくれます。
また、業界の特徴や仕事内容を学べる少人数セミナーも開催されています。
10000社以上の求人情報(8割は事務・技術・製造・接客販売・IT系と幅広く)はブラック企業を排除し、応募時に書類選考が無いので、”働いてみたい”企業の面接からスタートします。
※対応地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県です。
面談は電話・リモートで対応しています。
交渉力とサポート力が高いdodaエージェントサービス
dodaは交渉力とサポート力が高いと評判のエージェントです。
常時全国10万件以上の幅広い業界・職種の求人には、40代の案件も豊富に保有しています。履歴書や職務経歴書の添削を始め、面接対策などのサポートも充実しているため時間のない方の転職活動も安心です。
業界大手なので企業からの信頼が厚く、転職希望者に有利な選考や年収交渉をすすめることができます。キャリアアップできる企業に応募の際に推薦状をつけてくれるので、内定を貰える確率も高くなります。
北海道から九州まで全国10箇所に拠点があり地方の求人も豊富で、各地で転職セミナー&転職相談会を多数開催しています。(オンラインセミナーあり)
※職種、年齢、経験を問わず、さまざまな方が利用し転職に成功しています。
転職活動を始めて3週間で内定を獲得&年収アップ転職に成功した著者が、実際に使った転職エージェントと転職サイトを紹介します。最速で内定を獲得するための転職エージェントの活用方法も解説しますので、これから転職活動を始める人は参考にしてください。
転職サイトNo.1 リクナビNEXT
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会員登録することで履歴書や職務経歴書のテンプレートもダウンロードでき、作成したレジュメは保存できるので、応募の度に作成する必要がなくなります。転職したいと思ったら、まずはリクナビNEXTで求人をストックしていくのが良い求人に出会う第一歩です。
まとめ
転職サイト経由で直接応募するよりも転職エージェント経由の方が有利な最も大きな理由は内定率が高まるからです。 希望の条件から経歴・スキル・人柄などマッチングし内定確度の高い企業を紹介してもらえるから当然です。しかし、転職サイトから直接応募も両方活用して転職活動を行うのがベストです。
転職サイトには、求人情報以外に転職に役立つさまざまな情報が掲載されていますので、転職サイトのさまざまなコンテンツに目を通しておくとよいでしょう。しかし求人情報の多くは非公開求人であり、一般に公開されている求人情報は本の一部に過ぎません。
つまり、非公開求人の情報を得られないということは、より多くの好条件・人気の案件を見逃したまま転職活動を行っているということです。自分の希望する業種を得意とする、複数の転職エージェントに登録して併用活用し、たくさんの非公開求人情報をゲットするためにも、転職エージェントを大いに活用して、好条件での転職成功を勝ち取りましょう。