退職後に再就職先(転職先)がなかなか決まらないと、誰でも不安になります。
厚生労働省「平成27年 転職者実態調査」によると、転職者のうち半数以上の人が、転職活動に1か月未満しか時間をかけていません。
しかし一方で、転職活動に6か月以上かかった人も、約13%いるという結果が出ています。
退職後に転職先が決まらない不安を解消するには、まず疲れた心身を休めてから、転職先が決まらない理由を考えて改善していきましょう。
今回は20代・30代・40代の年代別に、退職後の転職先がなかなか決まらない理由と解決策をご紹介します。
また、離職期間がどのくらい長引くと転職で不利になるのか、ブランクの理由を面接で質問されたら何と答えれば良いかについてもご説明します。
- 退職後に再就職先(転職先)が決まらない理由はスキルや実績不足が多い
- 20代より30代、30代より40代のほうが転職は難しい。年齢が上がると転職先がなかなか決まらず、離職期間が長引いてしまう傾向
- 書類選考と面接の対策をしっかりすれば、転職先は見つけられる
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退職後の転職先がなかなか見つからない!その理由は?
離職してから転職活動を長く続けている人も多く、それでもなかなか仕事が決まらない人も少なくありません。一般的に30歳までの転職率は35%程度と言われていますが、実際に転職を希望している人はもっと多いでしょう。
様々な理由により退職後にブランクができてしまった場合、転職活動に不利になるのでしょうか?実際、退職後の転職面接では必ずと言っていいほど離職時のことを聞かれます。また、ブランクが長ければ長いほど足元を見られ、給与や待遇面で企業に有利な形で交渉をすすめられてしまうケースも多々あります。
離職後なかなか再就職できない理由は年代によっても異なります。そこで今回は年代別に多かった「再就職できない理由」や「対策法」について紹介しますので是非参考にしてください。
20代で転職先が決まらない理由
20代の転職希望者は、社会人としての経験が少なく、自信をもってアピールできるような優れたスキルや実績を身につけていないケースも多いです。このため、面接でどのように自己アピールすればよいのか分からず、転職に失敗し続け、離職後のブランクが長引くと致命的なハンディになってしまう可能性があります。
特別な事情がない限り、できれば在職中の転職活動がベストでしょう。資格取得やスキルを学ぶ際も、休日や平日の仕事の合間を上手く活用しましょう。
30代で転職先が決まらない理由
30代の転職理由は、将来的なキャリアアップ、給与・待遇面の改善を希望する人が多いのですが、30代は、20代の時以上に今までの実績が求められる傾向があり、とりわけ30代後半からはプラスαマネジメント能力も求められるようになります。このため、転職で給与・待遇アップに成功できるのは、それ相応のスキル・経験をしっかりとアピールできるくらいの得意な専門分野を持ち、即戦力になれる実力のある人に限られます。
ただ、自分のスキルに自信がある人でも、応募先企業からまったく評価されないケースもあり、いったん離職するとなかなか再就職できずブランクだけが長引いてしまうケースも多々あります。
また、30代になると、学歴や出身企業より実績やスキルが重視される傾向があります。よりよい条件の会社に転職したいのであれば、自信をもってアピールできるような実績をしっかりと身につけておきましょう。
40代で転職先が決まらない理由
多くの企業では、採用条件に35歳以下といった年齢制限を設けているケースが多く、実際に40代の3人に1人は離職から再就職まで1年以上もかかるといった非常に厳しい状況が現実です。特に40代からの正社員の求人数はぐっと少なくなり、転職先がなかなか決まらず離職期間がだらだらと長引いてしまう傾向があります。
実際、年齢的な理由で選考書類に目を通さず落とされてしまうケースも多く、20代や30代と比較すると圧倒的に不利な状況です。40代からの転職では、未経験でも可能な仕事は限られている上、年収アップを目指すとなるとかなり難しいです。
それでも年収アップ・待遇アップを目指すのであれば、優れた英語力やハイレベルな資格、経験、専門的な技術など特別なスキル・能力を習得しておくことが必須です。また、公務員へのキャリア採用の場合、民間企業での秀でた経験・成果が求められる傾向があり、非常に狭き門となっております。
こういった厳しい状況の中、より多くの求人情報を収集することが転職成功につながるポイントです。まずは希望業種の転職市場動向をチェックしておきましょう。そして、40代のニーズが多い業種を把握した上で、希望の企業を絞っていくのが転職成功のポイントです。
退職後の転職活動で押さえておきたいポイント
最近は、失業するデメリットを案じ、在職したまま転職活動する人が増えています。しかし、辞職する理由が、「現職が忙し過ぎて転職活動に充てる時間を確保できない」や「希望する業種・職種にすすむためにスキルや資格を取得する必要があり、勉強のための時間を確保したい」といったケースでは、多少のリスクがあっても転職成功に向けた準備期間として先に仕事を辞めるのも手段です。
ただ、離職後の転職活動の場合、ブランクが長引けば長引くほど、精神的な焦りが出てしまいがちです。そこで、そういったリスクを念頭に入れつつ、転職を成功させるために押さえておきたいポイントについて以下に紹介します。
履歴書・職務履歴書で社会人経験値を充分にアピール
転職希望者のメリットは、新卒時と比較して社会経験やスキルが豊富な点です。社会人としての経験値を最大限にアピールするためにも、履歴書や職務履歴書はしっかりと丁寧に作成しましょう。今までどんな仕事に関わり、どのようなスキル・経験・資格を習得したのかについて、明確にかつ分かりやすく記述するようにしましょう。
転職理由をポジティブな理由でアピール
前職をいったん辞して、ブランク後に転職する場合、転職面接で必ずと言っていいほど前職を辞めた理由について聞かれます。その質問に対して、「仕事がきつかった」や「業務縮小のためリストラされた」、「人間関係が辛かった」など会社への不平や不満を伝えても、「同じ理由でまたすぐに辞めてしまうのではないか」や「不平や不満が多い」、「都合の悪いことを他人のせいにするタイプ」とネガティブに捉えられる傾向があります。
このため、前職への不満や欠点には一切触れず、「以前の会社で培ってきた営業のスキル・経験を貴社で生かしたい」や「自分の見解を広げるために、新しい分野にチャレンジしてみたい」などポジティブな表現を用いて自己アピールすることを心掛けましょう。
離職期間は転職で不利になる?許容期間は3か月が目安
ブランクがあるからといって必ず条件が悪くなるという訳ではありません。単に、一時的な未就職期間があるというだけで、離職する正当な理由があればさほど問題はなく、当然今まで培ってきたスキル・経験や前職での働き方が重視されます。
ただ、体調不良や家族の介護・看病のため1年〜2年以上のブランクが開いてしまったなど、特殊なケースを除けば、離職期間のブランクとして許容されるのは3か月程度でしょう。
もちろん一人ひとり事情が違うので、○ヶ月までなら大丈夫で○ヶ月以上はダメというようにはっきりとした境界はありませんが、流石に6ヶ月を超えると選考採用が不利になり、正当な理由がない限り不採用になる可能性も高まります。
離職後のブランクが転職に決定的な不利になる訳ではなくとも、やはり短い方が有利であることは確かです。また、在職中にバリバリ働いていた人でも、戦列から離れればどうしても仕事の勘が鈍ってしまいます。このため、応募書類や面接でこういった懸念点を払拭できるような工夫や努力が必要となってきます。
ブランクの理由を面接で質問されたときの対処法
採用担当者は、離職後のブランクが長引いている人に対して最も質問したいことは、「離職期間中、どのように過ごしていたのか」についてで、ほとんどの場合、面接でこういった質問をされます。では、このような質問されたとき、どのように回答するべきなのでしょうか?以下によくある事例を取り上げ、回答・対応の方法について紹介します。
ブランクの理由が家族の看病や介護の場合
家族の看病や介護が理由のブランクの場合、転職でマイナス評価につながる心配はありません。ただ、そういった理由で、「入社後も退社が多く、休日出勤もできないのではないか」といった懸念を持たれる傾向があります。
このため、その辺の問題が払拭できるように、現状や今後のプランについて、説得力を持って説明できるようにしておきましょう。
ブランクの理由が資格取得の場合
なぜその資格を取得する必要があったのかを適確に説明できないと、採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。例えば、取得した資格が今後のキャリアプランやキャリアビジョンにまったく関係がない場合、「計画性や協調性がなく、自己中心的で主体性に乏しい人間」と捉えられてしまい評価が下がり、当然不採用とされてしまいます。
仕事を辞めてまでその資格を取る必要性や、今後どのように生かし、どんなキャリビジョンがあるのか等、明確に説明できるようにしておく必要があります。
ブランクの理由がうつの場合
うつが完治しており、再発の可能性が低く通院の必要がない場合、必ずしも企業に申告する必要はありませんし、申告しなければならない義務もありません。
どうしても正直に申告したい場合、新しい職場での業務に支障がないことを、しっかりと説明する必要があります。また、再発しないようストレスを溜めず規則正しい生活習慣を心掛けていることや、業務上まったく影響のないことを信憑性のある伝え方でアピールすることが大切です。
ただし、企業側も採用者が入社後に再発を理由にすぐ辞めたり、休職されてしまうリスクを極力避けたいのが本音なので、病歴を申告する場合、採用に不利になるリスクを伴うことは念頭に入れておきましょう。
以上、いくつかの事例を挙げましたが、いずれのケースも前職でどのような働きをしていたのか、また、どのくらいのレベルの仕事だったのかにも大きく影響されます。職務履歴書に今までの実績やスキル、強みに加え、「離職中、転職活動しながら貴社の業務に関するスキルの勉強やビジネス感を保つため、○○などの取り組みに努めていた」といった旨をしっかりとアピールしましょう。
退職後のブランクの後、短期決戦で転職を成功させるために
退職後のブランクが長引くほど、「一刻も早く転職したい」という精神的な焦りや情報不足から転職後のミスマッチを起こしやすくなる傾向があります。会社員を離れてからなかなか仕事が決まらずお悩みの方には、転職活動を効率的にすすめるために転職エージェントを利用することをおすすめします。転職エージェントは、転職活動における様々なサポートを提供する転職支援サービスです。具体的には以下のようなサービスを提供しています。
- 利用者のスキル・経験・希望に応じた求人紹介
- 応募書類(履歴書・職務履歴書)の添削
- 面接の日程調整
- 面接対策(面積スキルチェック・模擬面接など)
- 給与・待遇面での交渉
- 入社後のアフターサポート
転職エージェントは、企業と応募者の仲介役として、転職活動を幅広くサポートしてくれる非常に頼りになる存在です。例えば、一般公開されていない豊富な企業情報を保有しており、応募者のキャリアやニーズに合った求人案件を紹介してくれます。
他にも、応募書類(履歴書・職務履歴書)の添削、面接対策(キャリアの棚卸しや面接スキルチェック、模擬面接など)、面接の時間調整など幅広い視野からのサポートを受けることができます。また、将来的な視野を含めプロ視線でのアドバイスを受けられるので、転職後のミスマッチを極力減らすことができる点がエージェントの大きなメリットです。
ただ、転職活動を効率よくすすめようとエージェントに登録したものの、「離職期間(ブランク)が長い」という理由で断られてしまうケースもあります。しかし、転職エージェントを選ぶ1番のポイントは、自分に合った求人案件をより多く把握していること、登録を断られた理由は、自分のスキルや希望にマッチした求人情報を扱っていなかったためと解釈して意気消沈することはありません。
すぐに気持ちを切り替えて、あなたが希望する業種・職種に強く気になるエージェントがあれば迷わず、登録してみましょう。何社か登録を断られたからといって気を落とさず、ポジティブかつ積極的に活動することで、是非内定を勝ち取ってください!
転職サイト名 | doda | type転職エージェント | DYM就職 |
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運営する人材紹介会社 | パーソルキャリア株式会社 | 株式会社キャリアデザインセンター | 株式会社DYM |
公開求人数 | 240,795件 | 27,859件 | 非公開 |
全国対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
未経験 | 〇 | 〇 | 〇 |
タイプ | 総合型 | 総合型 | 既卒・フリーター・ニート特化型 |
※2024年の公開求人数を掲載しています。
大手転職エージェント「doda」
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