転職のために資格取得を考えている人は少なくありません。有利な資格を取得して、転職しようと準備している人もいるでしょう。転職に有利は資格には、どんなものがあるでしょうか? 資格さえあれば転職は可能なのでしょうか?
実際の転職市場においては、資格より重視されるキャリアやスキルもありますし、タイミングもあります。
今のあなたの転職で、資格取得が最善なのでしょうか?
もっと有効な方法もあるのかもしれませんよ。
- 転職に有利な資格
- 転職におすすめの資格ランキング
- 転職で資格よりも重視されること
おすすめ記事:安定した仕事に転職したい人におすすめの職業まとめ!転職のコツやおすすめの資格も紹介
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転職に有利な資格は?
転職したい目的の職種によっては、資格が重要視されたり、資格が必要な場合もあります。ただし、資格が無ければ従事できないような職種『業務独占資格』を除いて、どんなの転職においても有利な資格というのはありません。
資格必須の求人職種とは
転職したい職種によっては、資格取得をしていなければ希望の仕事ができないことがあります。
ここでは各職種で必要な資格を紹介します。
- 医療系の専門職として
- 法律・会計・税など専門職種として
- 建築土木系の技術職として
医療系の専門職として
医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士など
医療は命を扱う仕事ですから、専門知識や実技(スキル)重視で、専門教育を受けて免許などを保有していないと従事できません。
法律・会計・税など専門職種として
弁護士、公認会計士、税理士、行政書士、司法書士など
高度な専門知識が必要な法律や税務・会計なども資格が必須の職種ですが、転職というより独立が前提の資格も少なくありません。
建築土木系の技術職として
建築士、監理技術者、施工管理技士、電気主任技術者など
建設系の職種は、安全管理が重要なので、専門知識やスキルが設計や施工管理などのフェーズごとに必要となります。
基本的に資格が重視される、必須の求人職種は『業務独占資格』であり、特定の職種において有効な資格です。
その職に従事するために必要な資格であり、転職するために万能で有利な資格というタイプではありません。
楽して取れる資格は何の役にたたずは本当か?
世の中にはいろいろな資格があります。転職しようと思っている人の中には、キャリアアップのために資格取得しようと思っている人もいるでしょう。資格の中にはみなさんの身を助けるようなものもあれば、何の役にも立たない資格もあります。一般的に、楽して取れる資格は何の役にたたずと考えられています。
資格の難易度はそれぞれです。試験があって受験資格が絞り込まれていて、合格率も低いような難易度の高い資格があります。一方でだれでも取れてしまうような資格もあります。例えば、お金さえ支払えば資格なしで何度か講義を受講するだけで取得できる、試験の難易度の低いような資格が該当します。
このような資格は知識やスキルの裏付けがほとんどありません。また、だれでも取得できるような資格は、保有者もたくさんいるでしょう。ということは、ほかにはない特別なスキルや知識を持っていることの証明にはならないわけです。ですから、就職や転職で有利には働きません。資格を探す際には「楽して取れる資格は何の役にたたず」という格言を頭の中に入れて、取捨選択しましょう。
苦労して取った資格は一生ものである
資格の中には難易度の高い、そう簡単に試験合格できないようなものもあります。もしキャリアアップを検討しているのであれば、このような資格をあえて狙ってみるのも一考です。苦労して取った資格は一生ものといわれるからです。
難易度の高い資格は一発で合格できず、長い時間をかけて試験勉強をしなければならないかもしれません。しかし難易度の高い資格は、保有者も限られています。逆に言えば、転職する際にほかの人との差別化が図れるわけです。
難易度の高い資格は、メジャーなものが多いです。このため、資格に付いて理解している人も多いでしょう。難易度の高い資格は少なくても、その業界にいる人間であれば、ほぼ確実に知名度は高いです。よって面接を受けたときにそのような資格を持っている人は、面接官の興味を引きやすいです。また難易度の高い資格の中には、取れれば一生モノというものも少なくありません。
女性の中には、結婚や出産、育児などで一時的に職場を離れないといけない時期の来ることも多いでしょう。数年現場を離れると、職場復帰したくてもブランクがネックになってしまいがちです。しかし資格を持っていれば、比較的職場復帰しやすいでしょう。それまでせっかく培ってきたキャリアを手放さないためにも、業界に関連した一生モノの資格を取得しておくことは大事です。
転職するのにおすすめの資格ランキング
では、自分の希望する職場で転職するために有利に働く資格は何でしょうか?すでに具体的に「この業種に進みたい」という希望を持っているのであれば、それに関連する資格を取得すればいいでしょう。もし、まだどの分野に進むか決めかねているのであれば、広く通用しそうな資格を取得すべきです。以下で紹介する資格ランキングの中で選んでおくと転職には有利です。
- 1位 日商簿記
- 2位 行政書士
- 3位 社会保険労務士
- 4位 情報処理安全確保支援士
- 5位 中小企業診断士
- 6位 TOEIC
- 7位 ファイナンシャル・プランナー
1位 日商簿記
日商簿記の資格は全国的に知名度が高くおすすめです。特に事務職や経理、管理部門で働く際には、優位に働く資格といえます。知名度が高いので「日商簿記を持っている」と言えば、先方も「ああ、あの資格ね」とすぐにピンと来てくれるでしょう。
日商簿記は、会計士や税理士を目指す人の登竜門といわれています。経理や財務、一般事務など守備範囲が広いのもおすすめポイントです。実務経験のない人でも簿記の資格があれば、評価が上がるという話もあるほどです。
2位 行政書士
行政書士も多種多様な業界でニーズのある資格です。行政手続きに関する書類作成を担当するための資格です。官公署に提出する書類の中には、複雑で素人にはわかりにくいものも少なくありません。そのような書類の作成を代行する業務です。
行政書士の資格を持った人材が会社にいれば、外注する必要もなくなります。行政書士の作成できる書類の種類は多種多様で、1000を超えると言われているほどです。また行政書士の資格を持っていれば、将来的には独立開業することも可能です。難易度は高めですが、士業の中では比較的簡単に取得できる資格と評価されています。
3位 社会保険労務士
おすすめ資格ランキングの3位に来るのが、社会保険労務士です。社会保険制度の専門家が取得する資格です。具体的な仕事内容として、社会保険の加入手続き、労働規約の作成、労働保険料の計算などを担当できます。いずれも企業が人材を雇用するにあたって、欠かせないものばかりです。
企業としても業界関係なく必要な人材です。また、従業員が安全・安心して働ける環境づくりにも役立ちます。女性でこの資格を取得している人は多いです。長期的なキャリア形成を考えている女性にはおすすめの資格です。
4位 情報処理安全確保支援士
今後ますます業界関係なく、企業システムのIT化が進んでいくでしょう。特にコロナ禍の影響でリモートワークやテレワークが求められている時代、ITシステムの充実はどの企業にとっても喫緊の課題になりつつあります。その中でもおすすめの資格として、情報処理安全確保支援士があります。
IT化を進めていくにあたって、無視できない課題としてセキュリティがあります。このサイバーセキュリティの専門家の証明になるのが、情報処理安全確保支援士の資格です。数万人単位で人材が不足している分野といわれているので、今のうちに資格取得して損はありません。
5位 中小企業診断士
日本の企業を規模別にみてみると、その大半が中小企業といわれています。この中小企業の経営課題を解決するためのアドバイザー的役割を担うのが、中小企業診断士です。中小企業に転職するにあたって、この資格を持っていると有力な武器になりえます。
中小企業と行政・金融機関の架け橋的な役割を担います。このため、中小企業以外にも金融系の営業職や経営コンサルタント会社などでも重宝される資格です。さらに国家資格であるところも、転職活動を行うにあたって人事担当者から高く評価される理由の一つです。
6位 TOEIC
すでに経済のグローバル化が進んでいて、大企業以外にも海外の取引先を持っているところも少なくありません。このように海外とビジネスするにあたって、しっかりしたコミュニケーションが取れるかどうかが一つのポイントになります。
海外とビジネスしている、これから事業を立ち上げたいと思っている経営者は、やはり英語の話せる人材を必要とするでしょう。TOEICのハイスコアを持っていれば、語学力のある人材として採用される可能性も高まります。目安として600点以上のスコアを持っていれば、転職活動で有利に働きます。
7位 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャル・プランナーという資格も近頃よく聞かれます。こちらの資格は、個人相手に今後の資金計画について専門家の立場からいろいろとアドバイスするのが主な業務です。資産や収入、支出、家族構成など総合的にヒアリングして、それぞれにふさわしい資産形成について助言します。
ファイナンシャル・プランナーの資格は、意外と幅広い業界で必要とされます。金融系の営業職のほかにも、不動産関係でこの資格を持っている人は重宝される傾向が見られます。特に大きな金額を動かすような仕事をしたければ、ファイナンシャル・プランナーの資格取得をするといいでしょう。
在職中に資格をとる?
転職のために、在職中に資格の勉強をして取得を目指す人もいますが、資格取得にはエネルギーも必要ですし、時間や費用面からも、あまりおすすめできないケースもあります。転職したい職種、やりたい仕事が決まっていて資格を取ろうとするなら、目的の仕事に直結する資格を選ぶのはもちろんですが、自らの経験や経歴などを再度チェックして、本当にその資格を取得する必要があるのか?検討してみましょう。
転職することが目的であり、資格必須の職種を目指すので無ければ、時間をかけて無駄な資格を取得することのリスクや、転職のタイミングを逃すデメリットの方が高いかもしれません。資格取得より、まずは在職中にキャリアカウンセリングを受けてみることの方が、転職には有効です。
未経験転職の場合
新卒時の就職活動では、資格を保有していると熱意や真面目さアピールとなり有利とされていましたが、未経験転職で資格取得したことが有利になるのは、せいぜい第二新卒くらいの若年層だけでしょう。未経験の職種に対するヤル気や熱意と受け取られはしても、年齢が上がるにつれて資格より実務経験が重視されます。
資格取得に苦労して年月が費やされ、年齢が高くなってしまうよりも、転職タイミングの方が重要かもしれません。
転職で資格よりも重要視されること
幅広い仕事の転職において、誰にでも役立つような資格は存在しません。たとえば、一昔前のようにPCが特別な時代であれば、PC関係の基礎資格などは重宝されていました。でも今では、誰でもPCは操作できて当たり前ですので、資格よりも実際に使えるスキルかどうかが重要です。
資格を取得することは、熱心に学習した結果であり、一定レベルの知識の証明にはなりますが、知識だけで実際には扱えない技術だったり、活用できないのでは意味はありません。中途採用においては、資格の有無よりも実務経験を求める求人が圧倒的に多いのです。
多数の資格を保有する人
さまざまな資格を多数保有している人もいますが、資格取得すること自体が目的のようになってしまっては本末転倒です。履歴書に一貫性のない多数の資格が並んでいると、転職時に採用担当者には、何をしたいのか? 何を目指しているのか? かえって伝わらないケースもあります。
資格マニアのように受け取られてしまい、多数の資格がマイナスの印象となってしまうこともあります。
「なぜ、この資格を取得しようと思ったのか?」「どのように転職後の業務に活かしていきたいのか?」しっかりと考える必要があります。転職にプラスにするなら、転職後の業務に活かすための道筋や方向がしっかりと説明できることが必要です。
資格取得は熱心に学習するタイプの人という印象は与えられますが、的外れな資格だった場合は「先が読めない人」「やみくもに資格を取っているだけ」とマイナスイメージにつながることもあり、せっかく時間も費用もかけた資格取得が残念な結果になります。
転職に有利な資格など無い
転職活動において、持っていると有利な資格というのは存在しません。特定の職種に対して必須な資格やスキルがありますが、すべての「転職に有効な資格」というのは無いのです。資格取得を否定はしませんが、転職が目的であるなら、資格取得に必要なエネルギーや時間を転職のプロに相談する方が有益です。
その資格が本当に希望の転職に必須なのかどうかも含めて、早めにキャリアコンサルタントなど専門家のアドバイスを受けることがおすすめです。在職中から転職エージェントに登録し、キャリアプランを検討したり、情報収集して転職タイミングをはかる方が、資格取得よりも有効です。
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