食料から石油、自動車に通信衛星、世の中のありとあらゆるモノを取引するのが商社の営業マン「商社マン」は、豊かな生活を普通に過ごすために欠かせない存在です。勝ち組の代表のように言われ、給料も高いし、海外で活躍する忙しいビジネスマンのイメージが強いエリートですが、実は意外に泥臭い側面もあります。
転職も簡単で引く手あまたのように思えますが、「商社に長く勤めていると商社以外で働くのが難しくなっていく」とも言われています。実際のところ、商社マンの転職ってどうなのでしょうか?
- 商社マンの転職理由
- 商社マンの転職理由がポジティブなワケ
- 商社マン転職活動のポイント
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商社マンの転職理由
商社マンは、「売り手」と「買い手」のパイプ役である商社の営業マンです。基本的に、商社というのは(特に総合商社は)なんでも売る、儲かると思ったビジネスはなんでもやる企業であり、商社マンの価値は「敏感に金の匂いが嗅ぎ取れるかどうか」だと豪語する人もいます。つまり「ビジネスになるか否か」「儲かるか/儲からないか」を瞬時に判断する能力が、商社マンの素質なのです。
希望の部署に配属されなかった
大手の総合商社に新卒入社した場合、一度配属された部署でキャリアを積み上げていくのが一般的で、最初に配属された部署が一生を決めると言っても過言ではありません。希望の部署に配属されなかったことでモチベーションが保てず、行き詰まってしまうケースが商社マンの転職では多いです。
市場価値の高いうちに転職する
商社マンの転職希望者がよく口にするのは「5年後、10年後の自分」です。商社においては、専門の業界に長く関わることで知識やプレゼンスを高めて、仕事を得ていくケースも少なくないため、同じ分野の商品を長期的に扱うことが信用やバリューになることが多々あります。社内での移動が可能なら早いうちが良いですし、社内で叶わなければ転職をと考えるパターンです。
社外への転職であっても、基本的には語学研修など商社においての汎用的なスキルを全て吸収して、外資系金融やコンサル、ベンチャー企業への転職は、ポテンシャル採用が期待できる若手のうちに限られます。商社マン自体も、その転職市場での自身の市場価値(商社勤務がブランドになるのは若いうちだけ)を十分に分かっているため、若年層の転職が多くなっています。
所属部署の縮小などにより望まない異動があった
自ら望んでの異動では無く、所属部署の業績不振などにより部署の縮小などで異動させられるケースも転職のキッカケになりがちです。別の部署でのキャリア変更は若いうちの方が良いので、特に若手から移動させるというケースも多々あり、転職の契機になります。
ただし、大手総合商社の3〜4年目は年収700〜800万円と高収入であり、その年収を維持できる転職先はさほど多くありません。まずは、在職のままで情報収集することが必須です。転職のメリットと、大手商社の安定性と高収入を、天秤にかけて冷静に検討する必要があります。
商社マンの転職はポジティブ思考が強い
商社マンが転職する場合「5年後、10年後の自分」をイメージし、もっと大きな仕事をしたい、「大きな案件」や「チームをまとめての仕事」「事業開発」など志す人も多いです。基本的は商社マンの離職率は低いのですが、大手総合商社の看板やブランドでの仕事では無く、自分自身の力で勝負したいと考え、ポジティブに転職を目指す人の割合が高いです。
ビジネスオーナーや経営に近い立場になりたい
ハイスキルな優秀人材の場合などは、将来的には自らビジネスオーナーに、あるいは事業部をマネジメントする経営に近い立場になりたいという夢を抱いて、転職活動を開始する人も少なくありません。精神的にもタフで、常にアクティブ指向であり、自らの能力を信じている自信家の商社マンに多い傾向です。
若いうちに転職して自分の能力をもっと生かしたい
転職市場において商社マンの人材的な価値評価は、語学力やもともとの地頭力、事務処理能力、リーダーシップなどの汎用的なスキルやスペック部分です。商社勤務だからこそ得られたスキルや経験値ではなく、個人の基礎部分が評価されやすいので、年齢が上がると商社での高収入に見合うようなオファーは出しにくくなります。つまり、長年商社に勤務していると、商社以外には転職しづらくなっていきます。
ベンチャー企業などに求められている人材である
ベンチャー企業などで、大手商社の出身者を募集条件に掲げているケースもありますが、商社に入社していたということは学生時代のスペックが高い、新卒時の研修が行き届いていてビジネスマナーなどの基本スキルを得ているためです。人材を1から育てている時間や余裕が無いために、スクリーニング的な意味合いでや「商社経験者歓迎」などの条件をつけています。
ベンチャー企業には個性の強いスペシャリストは集まりやすい傾向がありますが、商社勤務のような『能力の高いジェネラリスト素材』の人材は乏しいので求められています。
商社マンの転職活動のポイント
商社マンの転職活動には、専門性の高いハイキャリアの商社マンか、まだまだ若手商社マンかで大きく異なります。海外駐在経験や海外企業との交渉経験のある人、グローバルな活躍をしていた商社マンは、かなりハイクラスな転職も可能ですし、事業マネジメントや企業経営など経営能力のある商社マンも引く手あまたです。
ポジティブ思考で積極的にビジネスシーンで活躍したい商社マンの転職には、情報収集と戦略が欠かせません。現職と転職先との比較や、将来的なキャリアに向けての分析も重要になりますので、転職エージェントを有効活用してください。
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