警察官は、多くの人から頼りにされる重要な仕事である一方、業務環境が厳しかったり業務に危険が伴ったりという側面があります。
総務省統計局の調査によると、2019年時点で転職者数は過去最多を記録しており、中でも「より良い条件の仕事を探すため」に前職を離職した転職者が多いということがわかっています。※参考:総務省統計局「増加傾向が続く転職者の状況 ~ 2019 年の転職者数は過去最多 ~」
警察官としての経験を活かしつつ、より良い条件の仕事へ転職したいと考えている方も多いでしょう。
そこで、今回は警察官におすすめの主な転職先について解説していきます。
自分に合う理想的な条件の転職先を見つけるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- 警察官のスキル・経験が活きる仕事を選ぶ
- 警察官と民間企業の違いを把握しておく
- 企業研究をする
- 転職エージェントを利用する
おすすめ記事:おすすめの転職エージェントランキングTOP20!各年代におすすめのエージェントや優良サービスを選ぶコツを徹底解説
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- キャリアを活かせる好条件の求人が多い
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警察官におすすめの転職先
警察官からの転職では、警察官として培った経験を活かせる職種が理想です。
現場で培ったスキルやコミュニケーション能力は、多くの職業で活かすことが可能です。
ここでは、警察官におすすめの転職先を紹介します。
- 警備員
- 営業職
- トラックやタクシーのドライバー
- スポーツインストラクター
- 市役所職員
警備員
警備員は、警察官の経験が直接活かされる職業の一つです。
セキュリティ知識や現場対応力は、警備業務において大きな強みとなります。
また、公共の安全を守るという使命感を持ち続けたい方にも適しています。
営業職
営業職では、警察官時代に培った交渉力や人間関係の構築力が活かせます。
顧客のニーズを理解しそれに応じた提案を行う能力が求められる仕事です。
コミュニケーション能力や傾聴力に自信がある方は、営業職に転職すると高いパフォーマンスを発揮しやすいです。
トラックやタクシーのドライバー
警察官でよくパトカーで巡回していた方などは、ドライバーとしても非常に有利です。
特に運送業界では安全運転への注意力も重視されるため、元警察官であれば安心感があります。
土地勘があればさらにドライバーとして重宝されます。
また、勤務時間が柔軟なのも魅力の1つです。
スポーツインストラクター
警察官の仕事は体力的な要素も多いので、トレーニングの知識に明るいようなら、スポーツインストラクターにも適正があるかもしれません。
武道やトレーニングの経験を活かして、ジムやスポーツクラブで指導者として活躍する道もあります。
人々の健康維持と向上に貢献する仕事です。
市役所職員
市役所は警察業務との関連性も深いため、警察官としての勤務経験が活かせます。
地域住民とのコミュニケーションや地域課題の解決に向けた取り組みを行う仕事なので、警察官時代と同じ方法性の仕事とも言えます。
公共の利益を追求するという共通の目的があるため、転職後も職務に馴染みやすいでしょう。
警察官が転職を考える理由
警察官の離職率は約1%ですが、公務員全体と比較するとやや高い数値です。
しかし、民間企業の離職率は約15%なので、民間に比べれば非常に低いことがわかります。
では、警察官が転職を考える理由にはどんなものがあるのでしょう。
- 体育会系の文化が強い
- 団体行動が多く自由が少ない
- 勤務時間が不規則
- 管轄地域外への外出制限がある
- 身の危険がつきもの
体育会系の文化が強い
警察組織は体育会系の文化が色濃く残っています。
上下関係の厳しさや過度の体育会系気質が、合わないと感じる警察官もいます。
圧倒的な男性社会でもあり、上からの圧力に逆らえない不自由さを感じることもあります。
団体行動が多く自由が少ない
警察官の職務は団体行動が基本であり、個人の自由が制限される場面も多いです。
例えば多くの都道府県警では、警察官は警察学校卒業後、一定期間独身寮に入ることが義務づけられています。
個室の場合もありますが、数人部屋の場合も少なくありません。
そのため、プライベートな時間を確保することが難しく、大きなストレスとなることがあります。
勤務時間が不規則
警察官の勤務時間は非常に不規則で、夜間や休日出勤が常態化しています。
このような勤務形態は、身体的・精神的健康を損ねる原因となり得ます。
また、家族や友人との時間が取りにくく、ワークライフバランスが崩れやすいです。
管轄地域外への外出制限がある
警察官は原則、勤務地域近くに住むことが義務付けられています。
金乳児には呼び出せるように、管轄地域外への外出や転居には届け出が必要です。
住む場所や旅行などの外出も制限されることがあり、さらには緊急時の出動もある等、私生活に多大な影響を与えることがあります。
身の危険がつきもの
警察官として働く上で避けられないのが、身の危険に晒される状況です。
犯罪現場に最前線で立ち向かう必要があり、時には生命の危険にさらされることも。
精神的な負担も大きく、安全な職場を求めて転職を考える警察官も少なくありません。
警察官が転職するメリット
警察官から転職することで、警察官特有の厳しい勤務体系や精神的な圧力から解放されるといったメリットがあります。
また、プライベートの時間も取りやすくなり、新たなキャリアパスを探求するチャンスも広がるでしょう。
以下では、警察官が転職するメリットについてまとめています。
- 自由な時間が増える
- プレッシャーが軽減される
自由な時間が増える
警察官の勤務は非常に不規則で、長時間労働もあります。
民間企業に転職することで勤務時間が規則的になるため、家族や趣味の時間を増やせるでしょう。
生活の質を大きく改善し、精神の健康維持にも影響します。
プレッシャーが軽減される
警察官としての仕事は、常におおきな精神的プレッシャーを伴います。
民間企業への転職によって警察官特有のプレッシャーから解放され、よりリラックスした環境で仕事に集中できるようになります。
また、職場の人間関係もよりフラットで開放的なことが多く、ストレスの少ない職場環境を得やすいです。
警察官が転職するデメリット
警察官の転職には多くの利点がありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。
以下では、警察官が転職する際の主なデメリットについても解説します。
- 年収が下がる可能性がある
- 公務員の安定を手放すことになる
- どの仕事も「異業種」「未経験」扱いになる
年収が下がる可能性がある
警察官は比較的高給であり、特に長年勤めた場合の給与や退職金は非常に安定しています。
民間企業への転職によって、特に働き始めは経験や役職に関わらず年収が大幅に下がるリスクがあります。
給与の減少によって、生活水準を見直す必要が出る可能性もあります。
公務員の安定を手放すことになる
公務員は終身雇用や定年までの職の保証を期待でき、非常に安定しています。
もし民間企業に転職する場合、企業が倒産するリスクやリストラに合う可能性もあります。
特に家族を養う人にとっては、大きなリスクとなるでしょう。
どの仕事も「異業種」「未経験」扱いになる
警察官から他の業界への転職は、多くの場合完全な異業種となるため、どの職においても未経験者扱いを受けます。
実際のスキルや経験に関わらず初心者からのスタートとなるため、キャリアアップの面で不利になりやすいです。
警察官からの転職で失敗しないためのポイント
警察官からの転職を成功を収めるためには、自身のスキルや経験を活かせる職種を選ぶことが重要です。
また十分な企業研究を行い、職場文化の違いを理解することも、自分に合った職場を見つけるためには大切です。
以下では、警察官からの転職で失敗しないためのポイントを紹介します。
- 警察官のスキル・経験が活きる仕事を選ぶ
- 警察官と民間企業の違いを把握しておく
- 企業研究をする
- 転職エージェントを利用する
おすすめ記事:転職時の自己分析の簡単なやり方!転職を成功に導くコツや自己分析が必要な理由を解説!
警察官のスキル・経験が活きる仕事を選ぶ
警察官としてのスキルを直接活かせる仕事は限られますが、これまでに培った経験を民間企業の業務に落とし込み、アピールポイントにしていくことが大事です。
例えばコミュニケーション能力・忍耐力・傾聴力・リーダーシップなどは、民間企業に行っても求められる能力です。
転職時には、これらのスキルが活かせる職場を選ぶことで、スムーズに職場環境に適応しやすくなります。
警察官と民間企業の違いを把握しておく
警察官の職場文化と民間企業の文化は大きく異なります。
警察官は指令に従うというスタイルが一般的ですが、民間企業では積極的に提案を発信するなど主体的な働き方が求められることが多いでしょう。
この文化の違いを事前に理解しておくことが不可欠です。
企業研究をする
志望する企業の文化、歴史、ビジョンを理解することは、転職を成功させる上で欠かせません。
また、その企業がどのような人材を求めているのかを把握し、面接で自己PRができるよう準備をしておくことが重要です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、各業界の専門知識を持ったアドバイザーが、求職者と求人企業の間に入り様々な調整を行ってくれます。
また、履歴書の添削や面接の練習など、転職活動をトータルでサポートしてくれるため、転職が初めての場合には大きな助けになります。
警察官の転職におすすめの転職エージェント
警察官の転職におすすめの転職エージェントを厳選して紹介します。
異業種への転職に不安を感じている方や、転職自体が初めての方も多いと思いますので、転職活動を無料でトータルサポートしてくれる転職エージェントをぜひ活用してみましょう。
- doda
- マイナビエージェント
- 就職Shop
doda
求人数
約260,000件
対応地域
全国47都道府県
料金
無料
公式サイト
https://doda.jp/
運営会社
パーソルキャリア株式会社
dodaは、幅広い業界に強いネットワークを持つ大手転職エージェントです。
保有求人数も業界トップクラスですので、警察官におすすめの仕事として紹介した営業・ドライバー・スポーツ関連などの求人も多数取り扱いがあります。
未経験歓迎求人から大手求人まで様々な条件の求人を扱っていて、特に20代から30代半ばの求職者から人気があります。
また、dodaはエージェントサービスと転職サイト、両方の機能を持っているのが大きな特徴です。
エージェントに任せるだけでなく、自分でも積極的に求人を探していきたいという方はチェックしてみてください。
おすすめ記事:doda転職エージェントの評判はひどい?悪い口コミ・良い口コミを徹底分析
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代から30代の転職支援に強い転職エージェントです。
営業の求人をはじめとする多ジャンルの求人を扱うため、これから色々な選択肢を検討していきたい警察官の方におすすめです。
新卒サイトNo.1のマイナビによって運営されているので、ネームバリューもあり安心して利用できます。
就職Shop
就職Shopは、既卒や第二新卒等のキャリアの浅い20代の支援に特化したサービスです。
転職大手のリクルートが運営しています。
様々な業界・職種の未経験歓迎求人が多く、未経験職種に挑戦したい警察官の方におすすめです。
実際に訪問取材した企業の正社員求人のみを紹介していますので、ネットには載っていないような企業の詳しい情報まで教えてもらえます。
専任のキャリアコーディネーターによる個別面談のあと、求人紹介から書類・面接対策などのサポートを受けることができます。
また書類選考なしで面接に進めるのも大きな特徴で、書類で落ちる心配がない分内定獲得率も上がります。
おすすめ記事:就職shopの評判はひどい?門前払いされるって本当?口コミからわかる実態を徹底解説
警察官の転職はスキルと経験を活かせる転職先を選ぼう
ここまで、警察官におすすめの転職先について解説しました。
- 警備員
- 営業職
- トラックやタクシーのドライバー
- スポーツインストラクター
- 市役所職員
警察官の転職は、警備員、公務員、営業職など、これまで培ってきたスキル・経験を活かしやすい職場を選ぶことがおすすめです。
転職が初めての場合がほとんどかと思いますので、無料で利用できる転職サポートをうまく使いながら、効率よく転職活動を進めてみてください。