新型コロナウイルス危機で、世の中は自粛ムード。サービス業を中心に企業の業績が悪化し、リストラや内定取り消し、派遣切り増加し、航空業界もコロナ失業の最前線に立たされている。

2020年 航空業界の動向

2019年の米中貿易摩擦で業績にマイナス影響が出ていた航空業界に、追い打ちをかけた今回の新型コロナウイルスは、2020年2月以降日本人の海外移動が制限され、発生地の中国路線はANA、JALともに前年比8〜9割減、国内・国外の路線で大規模な減便を余儀なくされ2020年4月以降の予約率は20%前後にまで落ち込んだ

空港テナントにも新型コロナウイルスの影響は大きく、中国客の急減による売上の落ち込みは激しく、ディスカウントストアやアパレルなどの店舗によっては2月の時点で前年比50%減以上なっている。

2020年3月31日、ANAホールディングスは、CA(キャビンアテンダント)の8割に当たる約6400人を一時帰休させることで合意、パイロットや整備士や地上係員(グランドスタッフ)は、現状維持になっている。日本航空(JAL)は、4月末までの国際線の計4366便の減便を発表した、じつに運行計画の85%にあたる。

国内航空19社の事業環境は悪化しており、GWは大幅減収、書き入れ時の夏休みも厳しい予想でさらなる減益になる可能性がある。このまま利用客が大幅に減る下で赤字状態が続けば、民間融資や政府支援だけで持ちこたえられるか懸念が出ている。新型コロナウイルスの終息が遅れれば公的支援注入も必要になってくる可能性がある。

客室乗務員の転職先の選び方。仕事、理想と現実

客室乗務員と言えば、いつの時代もみんなが憧れる職業の一つに挙げられます。品が良くおしゃれな制服に身を包んで空港を闊歩する客室乗務員は、特に女性にとっては花形の職業といえます。

現実的には、客室乗務員になるのはとても難しく、限られた採用枠に実に多くの人が応募してきます。どの人も語学力をはじめ、学力、容姿も求められます。高い能力を持ちながら、客室乗務員になる夢を叶えられる人はわずかです。

航空会社によって条件はさまざまですが、一般的には、年齢や身体条件のほか、居住条件やTOEICのスコアなどの語学力が必要となり、これらの要件を満たしている人だけが受験できます。近年は、日本でも男性の客室乗務員も増えてきたので、より競争率が上がり、試験の難易度も上がっています。

LCCの進出もあり採用枠が増えているともいわれますが、決して高給というわけではなく、夢かなって採用されたとしても厳しい現実が待っていることも少なくありません。

客室乗務員の転職理由

もともとコストカットの理由から、正社員としての採用数がとても少なく、多くの人が契約社員として働いている現実もあります。客室乗務員としていずれ正社員になることを目指して、契約社員としてスタートしたけれど、何年たっても契約社員のままで、将来に不安を感じてやむなく退職をする人も多く、勤務条件によってはキャリアアップすることが難しい職場でもあります。

実際の客室乗務員の仕事はとてもハードで、夢半ばに退職を余儀なくされる人も少なくありません。女性が多い職場なので、結婚や出産のために退職する人が多い職業でもあります。特に、国際線のフライトを担当する客室乗務員は、一度フライトに出ると数日間は家を空けることになるので、育児や家事との両立はかなり厳しいというのが現実です。配置換えにより国内線のフライトを担当したり、現場を離れて内勤になったりすることもできますが、職場の状況で難しい場合もあるでしょう。

フライトの都合に合わせた勤務のため、生活スタイルが不規則になることも転職の理由の一つです。また、女性の多い職場ならではの悩みとして、人間関係がうまくいかなかったという理由もあります。キャリアアップや年収アップのため、向いてないから辞めたいと思っている人、未経験の異業種に転職したい人など理由はさまざまですが、客室乗務員としての経験を生かした転職活動をしましょう。

客室乗務員におすすめの転職先

客室乗務員としてある程度のキャリアを積んでいる人なら、語学力やコミュニケーション能力に加え、容姿や気配り、マナーなどさまざまなスキルを身につけているので、転職するにも様々な選択肢が考えられます。また、ハードな仕事に耐えてきた体力や精神力、様々な状況に対応できる適応能力も兼ね備えていることはアピールできる材料になります。

これらのスキルを生かして、語学講師やマナー講師をはじめ、客室乗務員を目指す人向けのスクール講師などで活躍する人はたくさんいます。また、語学力やコミュニケーション能力を生かして、企業の営業や広報などで働くことも可能です。マナー講師や語学講師などは、企業に採用されるよりもフリーランスとして活躍している人も多いので、客室乗務員時代に培った人脈を生かしたい仕事です。

また、細やかな気配りができる女性という評価で、企業などの受付や秘書として活躍の場もあります。語学力を活かして通訳になったり、外資系企業への転職で年収アップに結び付けることもできます。いずれも、客室乗務員として培ってきた高いスキルを存分に発揮できる職場はたくさんあり、転職する際にも高い市場価値を持っています。

客室乗務員におすすめの転職サイトは?

転職を考えるにあたり、まずは転職サイトを利用することが多いと思いますが、転職しても航空業界には残りたい、という人には、客室乗務員としてのセカンドキャリアを応援するサイトや航空業界の求人情報に特化した転職サイトもあります。

CAからの転職には、リクルートエージェント

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グランドスタッフの仕事の理想と現実

中高生のキャリア教育の教科書としても人気の高い「13歳からのハローワーク」を手掛ける公式サイトによると、過去に中高生を対象に行った調査では、人気職業ランキングの堂々第1位に選ばれたのが、グランドスタッフと言う仕事です。これは、正式には「地上勤務職員、特定地上職」と言われる、空港を訪れた際に利用客を案内したり搭乗手続きを行ったりする職業です。

航空会社の制服に身を包み、キリッとした姿で空港で活躍する姿に憧れる女性は多く、人気が高い定番の職業です。人気が高い分、競争率も高く就職するのはなかなか狭き門です。

しかし、グランドスタッフの仕事は人気が高い一方で、早期の離職率が高いという特徴もあります。

航空会社の制服を着て働いているグランドスタッフですが、実際は、派遣社員だったり地元の企業が空港の地上業務だけを請け負っていたりするケースが多く、航空会社の社員として働いているひとはごく少数です。職場環境は変わらず、そこでキャリアを積むことが難しいことも、グランドスタッフの仕事を長く続けにくい理由の一つです。

グランドスタッフは入れ替わりが多い

グランドスタッフの仕事は、現実的にはとてもハードで、残念ながらさまざまな理由で退職してしまう人が多いのも現実です。

退職理由として多いのは、仕事内容の割に給料が安い、人間関係がうまくいかなかった、シフト制の勤務のため不規則になり、体力的についていけなくなった、といったものがあります。そのほかにも、結婚や出産のためと言う理由もあります。女性が多い職場ならではの理由です。

また、もともと客室乗務員を目指していたけれど新卒で就職できず、グランドスタッフとして働いている人も多く、夢をかなえるため、再チャレンジしたい!という理由で退職する人もいます。

女性が多い職場ということもあり、グランドスタッフを退職する人は、平均でだいたい2年程度で辞めてしまうと言われています。このように、グランドスタッフは比較的入れ替わりの多い職種といえます。

グランドスタッフを退職したあとは、結婚や出産のため、仕事から完全に離れてしまう人もいますが、転職して他の職業で活躍している人もたくさんいます。

グランドスタッフの人気の転職先は?

グランドスタッフの転職先としては、どんな仕事が人気なのでしょうか。

転職先として多いのは、同業他社のグランドスタッフや客室乗務員です。もともと就職活動をしていた時に客室乗務員を目指していたが、採用の門が厳しくなれなかった人が、グランドスタッフとして働きながら勉強を続けて夢をかなえた、というケースもあります。もちろん、グランドスタッフとしての経験も生かせる仕事です。

また、同業で転職する人は、より良い労働条件を求めています。グランドスタッフは派遣社員などの非正規雇用が多いので、航空会社の直接雇用を目指して、転職するケースも多くなっています。

※景気が通常時の場合ですが、、

どんなスキルが転職市場で評価されるのか?

他業種への転職なら、英語力やコミュニケーション能力、業界知識を生かして、ツアーコンダクターや通訳、ホテルウーマンといった職業に転職する人もいます。また、接客マナーや細かい心遣いを身につけていることから、マナー講師や企業の受付や秘書としても活躍の場が広がります。

まずは自分自身を知ることから!

グランドスタッフの仕事は楽ではありませんが、コミュニケーション能力を磨いたり、マナーや正しい言葉遣い、立ち振る舞いを学んだり、さまざまな状況に臨機応変に対応する能力を身につけることができる魅力的な仕事です。もし、なんらかの理由でグランドスタッフを辞めることになっても、様々な職業でその知識や経験を生かせるはずです。

転職を成功させるポイントは、自分のスキルを正しく把握しておくことです。自己分析がしっかりできていれば、ブレずに転職活動を進めていくことができます。

今までのキャリアをうまくアピールする方法は?

転職する目的は人それぞれですが、どんな職業に就く場合でも、それまでの自分のキャリアをうまくアピールすることが大切です。自己分析をしっかり行い、自分の強みと弱みをきちんと把握しておくことがその近道になります。グランドスタッフのリーダーとして仲間を率いた経験がある、お客様からこんなことで喜ばれた、といった具体的なエピソードを盛り込んだ応募書類はアピール度も高く、好印象です。

転職活動をすすめるにあたっては、さまざまな転職支援サービスがあり、自己分析ツールを提供してくれたり、転職活動を成功させるための面接対策などのセミナーも実施しています。自分が思ってもいなかった業種・職種への門戸が広がる可能性もあり、人脈も広げられるので積極的に活用しましょう。
グランドスタッフとして専門性の高い仕事を続けてきたキャリアを生かし、他業種まで幅を広げて転職活動をしてみたい、と思っている人は、転職エージェントがおすすめです。転職エージェントをぜひ活用してはいかがでしょうか?