転職活動で応募書類の「志望動機」の欄を書くときに、書くことが思い浮かばず手が止まってしまったことはありませんか?実は転職内定をもらえる志望動機の作り方には簡単なコツがあります。
ここでは、参考にしてはいけないトンデモ志望動機や内定がもらえる志望動機、どうしても思いつかないときの志望動機の書き方を紹介します。
志望動機が内定にどの程度影響するかも解説するので、参考にしてみてください。
採用担当者もうんざり?ありがち&トンデモ志望動機
転職の志望理由に待遇や条件に触れるのはNG
内定がもらえる志望動機のつくり方について紹介する前に、転職活動で失敗するNG志望動機を紹介します。
「会社が自宅から近く通勤が便利なので応募しました」、「給料が今より良くなることが転職の条件です」、「社員食堂があることが魅力でした」など、待遇や条件を志望動機にあげるのは避けましょう。
給与や福利厚生の条件が良いことが応募する動機づけになるのはごく普通のことですし、働く上で大切なことなのですが、応募者が書類や面接であえてそのことに触れる必要はありません。
それでもこの人を採用したいと思えるような経歴や実績を持っている人でなければ、どちらかというと「自分勝手」や「非常識」というマイナスなイメージを採用担当者に与えてしまい、選考を通過する可能性は低くなってしまいます。
自己都合で転職する場合は業界や今の職場に対する悪口はNG
「今の会社は給料が安いので転職したいです」、「全然休みが取れないので有給が取りやすそうな会社を探して応募しました」など、転職理由が今の会社に対する悪口になっていないかチェックしましょう。
転職を希望している以上、応募者が今の職場に何らかの不満があるのは採用担当者も理解しています。しかし応募者が採用の過程で転職の理由として、前の職場や業界の悪口を並べるのはNGです。
これから一緒に働くかもしれない初対面の人に、いきなり愚痴るようなネガティブな人を雇うのはリスクが高いと考える企業が多いからです。志望理由には、新しい仕事に対して意欲や前向きな姿勢が感じられる言葉を選びましょう。
学びの姿勢は謙虚に伝えよう
「御社での仕事を通して成長したいです」など「勉強したい」「成長したい」というワードは、一見前向きでやる気があるような印象があり、志望動機が思いつかないときについ記入してしまいがちです。
しかし、企業としては給与を出す以上、転職の目的に自分本位の内容を掲げられると違和感を覚えることがあります。
また、転職先で腰を落ち着けて働く意思が感じられないため、採用担当者にキャリアを理由にすぐ退職してしまいそうなマイナスの印象を与えてしまうこともあります。表現を工夫して謙虚な姿勢をアピールし、自分がどのように企業に貢献できるかを伝えることを優先しましょう。
「将来性」や「企業理念」などありきたりな表現はNG
採用担当者が頭を抱えてしまうような志望動機というわけではありませんが、「貴社の将来性に魅かれました」、「御社の経営理念に共感しました」などのありきたりな言葉を志望動機に使わないようにしましょう。
志望動機に書くことがなかなか思いつかないと、「将来性」や「企業理念」などの言葉をつい書いてしまいがちで、どれも採用担当者の心に響くことはありません。
これらの言葉は、ありがちで漠然としていて、「何も言うことがないからとりあえず褒めておこう」という投げやりな姿勢が見え、採用担当者にもともと強い志望動機がなかったことが伝わってしまいます。
書きあげた志望動機を読み返してみて、別の会社を受けるときにそのままコピペして使える文面であれば書き直したほうが賢明です。
転職の志望動機は、内定にどの程度影響する?
「志望動機」の重要度
転職の場合、採用担当者は「志望動機」を「職務経歴」の次に重要視しているというデータがあります。応募書類の中で、志望動機こそ力を入れて作成すべきポイントなのです。
採用担当者は志望動機の内容で、応募者の意欲や仕事に対する考え方、会社として欲しい人材像とかけ離れていないかを判断しています。求人する方も、転職者の採用に時間やコスト、労力を欠けているので、優秀であっても採用してすぐやめてしまう人は避けたいと思っています。
採用担当者が知りたい情報をうまく盛り込んで、長く働く姿勢や意欲をアピールできる志望動機を作成しましょう。
企業が志望動機から知りたいコト
特に同業他社からの転職の場合、採用側はシビアに注意深く志望者の人物像について知ろうとします。
同じ業界からの転職者は即戦力として働ける可能性があるので、企業もぜひ採りたい人材です。しかし、なぜ転職というリスクをおかしてまで今の職場を辞めようとしているのか、業界に対してどのような考えを持っているのか、なぜこの会社を選んだのか、そういった内容を詳しく知るために、面接で突っ込んだ質問をされます。
志望動機が思い浮かばないと、ついつい「前職での経験をいかして頑張ります」と書いて終わりにしてしまいがちですが、採用側の知りたいと思っているポイントの答えとなる応募書類を用意しておくことがベストです。
実践!内定がもらえる「志望動機」のつくり方
では実際に転職理由や志望動機が思い浮かばない場合の、志望動機のつくり方をお伝えします。志望動機の作り方には3つのポイントがあります。
1.前向きな転職理由
2.なぜこの会社でなければいけないのか
3.自分が企業に貢献できる点のアピール
この3つの柱で志望動機を組み立てます。
面接官が知りたい「転職理由」を志望動機に盛り込もう
転職の場合は新卒のときと違って、転職の理由をあわせて志望動機に記入しますが、「給料が安い」とか「休みがとれない」などという事情があっても、現職への不満は書きません。
基本的に「やりたいことがあるけれど、いまの会社ではそれがかなわない」というテイストで、仕事の内容に対する熱意と想いをアピールする流れで、転職理由を作成しましょう。
「この会社でなければいけない理由」を探そう
次が志望動機の核となる部分ですが、「同業他社の他の会社ではなくて、なぜこの会社に入りたいか」を伝えましょう。この部分が全く思い浮かばない場合は、志望する会社の製品やサービスについて調べてみます。
志望理由には自分がその中で興味を持っている製品やサービスの具体的な名前をあげます。志望する会社に「この会社には自分にとって魅力的な商品やサービスがあり、自分は仕事でそれに関わりたい」ことを伝えます。
会社に貢献できるポイントを謙虚に伝えよう
最後に憧れの気持ちだけでなく、その商品やサービスを生み出す仕事の中で、自分のこれまでの経歴や能力をどう活かせるかを企業に伝えます。
自分の経歴をアピールしつつも、謙虚な姿勢で新しい仕事に挑むために勉強と努力を重ねる気持ちが伝わるようにします。採用担当者に、その企業で活躍しているあなたの姿がイメージできるような内容の志望動機になったら成功です。
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最終手段!どうしても思いつかないときは例文をパクろう
まずは転職サイトから志望動機の例文をパクる
最近は転職サイトでも、志望動機や自己PRの例文が用意されていて、転職に関するコンテンツが充実しています。業種や職種別の志望動機などもあるので、自分の経歴に合った例文を利用してください。
ただ漠然と志望動機を書くよりも、見本がある状態で書いた方が具体的で採用担当者の目にも止まりやすくなります。
複数のサイトを参考にすることで、どんな志望動機がいいのかを客観的に判断できます。その中で、1番自分に合っていると思ったものを選んで、参考にしてみましょう。
さまざまな業種の志望動機の例文が豊富なリクナビNEXT
求人数が多く、30万人以上の転職成功実績がある転職サイトです。新着・更新求人が毎週1,000件以上掲載されていて、自分に合った求人を見つけやすいです。スカウトサービスもあり、自分に興味を持った企業からスカウトが届くこともあります。履歴書の書き方見本やフォーマットのダウンロードなど、転職ノウハウのコンテンツも充実しています。
自分自身の経験をプラスすることでオリジナルの志望動機になる
例文を丸ごと写しても、自分の経歴などに合わなくて支離滅裂になってしまい、面接官に響かない内容になってしまいます。また、採用担当者がその例文を見たことがあった場合に、「この人はやる気がない」と判断されてしまいます。
例文は写すのではなく、あくまでも参考にしましょう。自分の経歴に合わせた内容にリメイクしたり、自分の経験談を付け加えることで、リアリティやオリジナリティが増します。
自分だけの志望動機になることで、面接官も違和感なく受け入れてくれて、響きやすい内容になります。
さらに面接官に響く志望動機にブラッシュアップするには
転職エージェントに登録すると、転職に関する専門知識を持ったエージェントから、応募書類の添削をしてもらったり、ロールプレイング形式の模擬面接を受けたりすることができます。
プロのキャリアコンサルタントの添削を受けられるため、自分のキャリアや経験を最大限に活かした志望動機を作成できます。
キャリアコンサルタントは企業の人事とも深く繋がりを持っているため、面接官の人柄や面接で聞かれやすい質問などを事前に知れて、心の準備がしやすいです。
働きながら転職活動をする人は、ひとりで試行錯誤する時間が節約できて、転職活動がスムーズに進みます。
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まとめ
志望動機を書く際には、待遇や条件に触れたり、今の職場への悪口を書くのはNGです。以下の3点に注意して書くと、面接官から好印象を得られる志望動機になります。
・前向きな転職理由
・なぜこの会社でなければいけないのか
・自分が企業に貢献できる点のアピール
自分で1から書くのが難しいという人は、転職サイトの志望動機の例文を自分の経験に合った内容にリメイクして書きましょう。自分だけで書くのが不安な人は、転職エージェントの利用もおすすめです。