仕事でミスをしたときに、「上司に報告すると叱られるのではないか」、「昇給や昇進に響くのではないか」という不安で、ミスを隠してしまいたくなることがありますよね。
しかし、ミスを隠したことで会社に大損害を与えたり、酷い場合には、警察の捜査が入って逮捕されたりするケースもあります。
ここでは、ミスを隠して逮捕に至った人の実例、ミスをしたときの対処法、ミスを隠してバレたときはどうなるのかを解説していくので、参考にしてみてください。
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仕事のミスを隠してクビになった話まとめ
仕事のミスを隠すために事件を起こしてクビに
ミスを隠してしまいたくなるのはだれでも同じことです。特に大きな問題になりそうなときにはなおさらその気持ちが働きます。しかし、ミスを隠してしかも嘘の報告までしてしまったらバレたときに大きな社会問題になり、自分だけの処分では済まなくなります。また、逮捕に至ることもありますので、残された家族が途方にくれてしまうこともあります。
JTB社員による遠足バス手配漏れから逮捕へ
岐阜県の高校が遠足バスの手配をJTB中部多治見支店に依頼したのですが、担当の男性社員は前日になって遠足バスの手配漏れに気づきました。この男性社員は、ミスを隠すために生徒を装って「遠足に行きたくない。遠足に行くのは死ぬよりしんどい。中止してほしい」と自殺をほのめかす手紙を同校に送りました。
学校側は生徒の安否確認に追われ、通常業務に支障をきたしたとして、岐阜県警可児署に被害届を提出しました。この男性社員のとった行動は、学校側への威力業務妨害だけでなく、旅行業法違反の疑いもあるとみて、警察の捜査が入り、逮捕されました。JTB中部は逮捕直前にこの男性社員を懲戒免職としただけでなく、同支店の支店長と営業課長も懲戒処分としており、男性社員の行動は自分だけでなく周囲に迷惑をかけています。
前日とはいえ、素直に上司に相談していれば、JTB中部が総力を挙げてバスの手配に動いてくれたことでしょう。給与や賞与、出世に響きそうですが、クビや逮捕にまではならなかったといえます。
つい甘い気持ちになり…ベネッセ個人情報漏洩事件
教育事業大手のベネッセは、会員情報管理をグループ企業であるシンフォームへ委託していました。ところが、委託先はさらに別業者になり、管理業務に携わるのは再委託先の派遣社員が担当していました。
この派遣社員はスマートフォンの充電を貸与PCで使い、データの移行が可能なことに気づきます。そのデータは名簿業者へ売却し、約20回の持ち出しが行われ、最終的に重複した個人情報を含めると、約2億300万件にも上るデータが売却されました。
この派遣社員は20年の経歴を持つベテラン作業者で、他の派遣社員を指導する立場にありました。その為、周囲に発覚することが難しい状況となり、最初は軽い気持ちでデータを持ち出していたとしても、慣れていくことで感覚がマヒしていき、自分では止められないようになってしまったといえます。
この場合、ミスから起こったケースとは少し異なりますが結果として逮捕されてしまい、妻と2人の子供がいた家族を壊してしまう羽目になってしまいました。
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仕事のミスは素直に報告して謝罪するのがベスト
まずは早急に報告すること
仕事でミスをした場合、ミスが発覚した時点ですぐに報告するのがベストです。早めに報告すれば被害が拡大することがなく、より大きなミスにつながってしまうという心配もありません。
また、取引先や顧客などの相手がいる場合には、スピード感のある対応が必要とされるため、まずは報告してから対処することが大切です。
緊急性の高いミスでない場合には、原因究明をしながら報告でも構いませんが、報告はできるだけ早い方が良いです。
仕事のミスの謝罪の仕方
ミスをした場合にまず1番に必要なのは謝罪です。基本的に、メールや電話での謝罪はやめましょう。謝罪相手が遠くにいる場合には電話でも構いませんが、直接会って謝るのがベストです。
「私の不手際でご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。」というような、自分の責任だと自覚した上での謝罪をすると、相手からの印象が下がることがありません。
また、謝罪には誠意がなければ意味がありません。状況をよくするために自分にできることを積極的に行いましょう。どうすればいいのか分からない場合や、謝罪する相手が上司の場合には、自分にできることがないか聞いてしまうのも良いです。
白状したら、上司や同僚が助けてくれることも
ミスをすることで一番怖いのが、ミスを隠したことで生じる損害です。素早く報告・相談していれば解決していた問題も、ミスを隠したい一心で報告しないと、後々になって損害が大きくなっていくケースがほとんどです。
特にミスをした人はそれが発覚しないか気になってしまい、本来の業務に集中できないこともあります。そのためミスを正直に話すことは大切といえます。ミスを白状すると、上司や同僚から思わぬ助け舟がでることもあり、ミスをしてからの挽回も評価対象になります。
同僚の場合にはミスを相談されると、同じミスをした人が解決方法を教えてくれることもあります。
仕事のミスを隠してバレたらどうなる?
ありがちな仕事上の大きなミス
仕事をしていると必ず受注業務が発生しています。定期的に発注している物に関しては、忘れがちになることもあります。よくあるのがメーカーによる商品到着ミスです。納期を間違えてしまい注文した商品が届かないことや、他所に配送されるケースもあります。注文数の桁を間違えることもあるなど、些細なミスが大きな問題になることもあり得ます。
個人情報の取り扱いを間違えることもあります。販売店で購入したスマホを自宅で開封した際、契約書が同時刻に来店していた他人のものであるケースや、自動車販売店では納車日に車体番号の記入ミスが発覚して陸運局で登録できず、納車日が遅れてしまうなどという問題が起きてしまいます。多少のミスといえど、会社や店舗の信用度にもつながることを意識しなければなりません。
隠してたのがバレると上司から信用されなくなる
ミスをしてしまっても、今後そのミスを繰り返さないための努力をしていれば、そう簡単に上司からの信用を失うようなことはありません。
上司からすれば、ミスは早く報告してくれた方が被害も少なく対応もしやすいため、助かるのが本音です。
しかし、ミスを隠したのが上司にバレた場合には、上司はその人のことを信用できなくなります。「今後ミスをしたときにまた隠すのではないか」、「今までも何かミスをしていたのではないか」と思ってしまい、その人に仕事を頼むのをためらってしまいます。
上司から信用されないということは、出世にも影響する大きなデメリットです。ミスは早めに報告して、今後そのミスを繰り返さないための努力をしましょう。
ミスを隠し通せても、罪悪感から自主退職を選ぶ人も
仕事で大きなミスを発生させた場合やミスの連発をしてしまうと、どうしても責任問題が生じてしまいます。そのせいもあって、自身もクビになってしまうことを恐れてしまい、ミスを隠し通してしまいがちになります。しかし、部下のミスは上司の責任ということもあり、実際にミスをしてもクビになるケースはありません。
ただし、ミスが発覚すれば上司の評価や同僚の視線などが気になり、職場に居づらくなるのが一般的といえます。たとえ隠し通したとしても、罪悪感が生じしてしまい、自主退社を選ぶ人も少なくありません。また、ミスを隠したせいで問題が大きくなり過ぎると、最悪の場合は懲戒解雇となるケースがあるので注意しましょう。
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まとめ
仕事のミスを隠すと、大きな社会問題になったり、最悪の場合には逮捕される可能性もあります。ミスは発覚した時点で正直に報告して、誠意を見せた謝罪をしましょう。
正直に報告すれば上司や周りの人も一緒に対応してくれますし、自分1人で何とかしようとするよりも早く解決できます。
ミスを隠しているのがバレた場合には、上司からの信用を失うことにも繋がるので、ミスはできるだけ早く報告しましょう。
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