「販売職」という職種は非常に幅広く、業界ごとにさまざまな販売職があります。販売職は、たくさんの人と接する仕事で、高いコミュニケーション能力を求められます。
ここでは、販売職を辞めて他職種に転職したい人・他職種から販売職に転職したい人・販売職から販売職に転職したい人とそれぞれタイプ別に転職方法を紹介します。転職するには転職エージェントの活用も欠かせません。転職を考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。
販売職から販売職に転職したい人
自分に合う求人がなくて仕方なく販売員になる人もいます。しかし、販売職の仕事が好きで続けたいけれど、現在の商品・サービスに興味を持てずにいる人は、同業他社への転職を目指す人が多いです。アパレル、携帯販売、介護ショップ、旅行業、ブライダルなど様々な業界に販売職があるので、求人は通年でも数多くあります。
販売職から販売職に転職したい人の自己PR
同じ販売職として他社への転職を希望する場合、今までの販売の経験が転職先の企業でどのように活かせるかをアピールするのが良いです。売上や利益などに関する実績、販売実績を伸ばすために行った工夫など、できるだけ具体的な数字やエピソードを盛り込むと説得力があります。
販売職から販売職に転職したい人の志望動機例
同じ職種での転職ということで、ステップアップのために更に自分を高められる仕事を求めたい、というスタンスが大切です。たとえば、「販売職を続ける上で、店長を目指したい、スーパーバイザーなどの管理職にもチャレンジしたいという気持ちから、より規模の大きい貴社を志望いたしました」といった具合に、より具体的なビジョンを盛り込むことも効果的です。
また、他の会社でも使えるような当たり障りのない志望動機ではなく、「なぜこの会社がよいのか」という明確な理由が伝えられるのが理想です。
販売職から販売職への転職の場合の注意点
同職種での転職なので、経験がある分だけ有利です。現在の店舗は自分が目指しているところではなかった人は、転職したら、今度こそは自分の好きな商品・サービスの販売員になるために、一般的には見ることの出来ない非公開求人までチェックすることも欠かせません。
非公開求人はハローワークや転職サイトでは見ることができませんが、アパレル専門の転職エージェントや非公開求人を豊富に持つ転職エージェントなどを利用することで、選べる企業の幅を広げることができます。
販売職から販売職への転職で役立つ転職サイト
クリーデンス
国内で初めてファッション業界に特化した転職サイトの草分け的存在です。求人数が多いだけでなく、大手企業の求人も充実しているのが特徴です。販売職はもちろん、アパレル関連の販売職やバイヤー、デザイナーをはじめ、クリエイティブ部門や生産管理部門、貿易実務など様々な分野の求人を扱っています。販売職や店長を目指す人はぜひ登録しておきたいサイトです。
最新のトレンドをつかむ感性が求められるファッション・アパレル業界。華やかなイメージのある業界なので、憧れを人は多いのではないでしょうか。 憧れのアパレル業界でこれから働きたい人、アパレル業界で働いていたけど、ほかの業界に …
販売職を辞めて他職種に転職したい人
女性であれば、25歳以下、30歳以下といった年齢が節目になるタイミングで販売職から他職種への転職希望者が増えます。30代以降でも経験を活かせる職種であれば十分転職することは可能です。販売職から他の職種に転職を希望する場合、事務、総務・経理、企画、営業などが向いていて、若ければ、未経験からチャレンジできる求人もあります。
販売職を辞めて他職種に転職したい人の自己PR
他の職種に転職したくても、これまでの販売職の職歴では取り立ててアピールできるポイントがないのでは?と思う人も多いですが、販売職もアピールできるポイントはたくさんあります。
第一に、柔軟な対応力とコミュニケーション能力の高さです。そして、チームワークがある、忍耐力があるといった特徴があります。また、販売職の仕事には、様々な職種の仕事が詰まっているので、他職種でも活かせる能力はたくさんあります。
たとえば、シフト作成、売上表管理、売り場のレイアウト作成といった事務仕事、売上の管理・計算といった経理の仕事もあります。取引先との交渉、ポイントカード勧誘、商品の説明、クレーム処理という営業的側面もありますし、アルバイト採用、面接は人事の仕事です。
販売職は、基本的にお客様目線の気配りが身についているので、コミュニケーション能力が高く、対人関係での印象が良いため、面接も得意な人が多い傾向があります。
販売職から他職種に転職する場合の志望動機例
「立ち仕事がしんどい、土日の休みがない」といった理由から販売職から事務職などへ転職を希望する人が多くいます。正直な理由ですが、ネガティブな転職理由は面接ではマイナスになってしまいます。事務職は競争率の高い職種なので、未経験者からの転職は非常に狭き門です。
販売職は、培ったコミュニケーション能力や様々な状況への対応力に長けています。これらは、事務職でも役立つスキルです。いずれにしても、転職理由が志望動機によってカバーできているのか注意して志望動機を考える必要があります。
未経験職種への転職の場合の注意点
未経験の職種へ転職する場合、どうしても自分の市場価値を正しく把握するのが難しくなりがちです。客観的に判断して、キャリアに見合った求人を見つけることが大切です。そのためには、プロの視点で第三者的な判断をしてくれる転職エージェントに相談することがおすすめです。転職エージェントを利用することで、非公開求人にも応募ができ、未経験職種への転職成功率が上がるというメリットもあります。
販売職から他職種への転職に役立つ転職サイト
リクルートエージェント
転職業界内でも評価の高い、知名度・転職実績ともにNo.1の転職エージェントです。圧倒的な求人数で登録者数も多く、情報収集や転職市場動向の把握のためにもまずは登録しておきたいサイトです。企業との太いパイプを利用して、質の良い求人が豊富に揃っています。
幅広い職種を扱っていて、応募書類の添削や面接対策などのサポートも充実しています。未経験OKの求人も多いので、販売職から他職種へ転職を希望する人にもチャレンジできる求人が充実しています。
営業職への転職に役立つ転職エージェント・サイトを比較し、ランキング形式でまとめています。また、転職目的別におすすめの転職エージェントや、転職エージェントの活用法も紹介しています。転職エージェント選びに悩んでいる人は、参考にしてください。
他職種から販売職に転職したい人
販売職とは、会社の前線に立って商品やサービスをお客様に販売する仕事です。いつも笑顔ではつらつとした販売員の世界は華やかに見えますが、それは表面的な部分でしかありません。接客以外に裏方仕事も多い職種です。定期的な棚卸しに書類作成など本部やエリア統括などへの細々した報告も多くあります。その他にも商品管理や品出しといった力仕事も多く、多岐にわたる業務があります。
既卒から販売職へ転職したい
「既卒」とは、高校や大学などを卒業したあと、一度も社会人経験がない人を指します。新卒での就職活動に失敗した、留学などで就職活動時期にタイミングが合わなかったなど様々な理由で既卒となっている人は多いのですが、既卒者が応募できる求人はそう多くありません。
このように、社会人経験がないという理由で敬遠されがちな既卒者ですが、未経験者歓迎や高卒・フリーターOKなど広い受け入れ体制がある販売職は、チャレンジしやすい職種です。販売職は、直接お客様と接する仕事だからこそ、人柄や見た目の第一印象、たとえばアパレルなら特にファッションセンスやファッションに関する知識などが重視されます。
販売職のやりがいとハードさ
棚卸し時期、在庫管理では倉庫などで埃まみれになってお肌が荒れることもあります。セール時や棚卸し時には、残業時間がかなり増えたり、シフトでの休日が取れず、勤務が続いたりすることもあります。
また、商売の基本として、自社製品やサービスの特徴を理解し、顧客や取引先に対して価値を提供すること、そして、その対価として代金をいただくということを理解しなければなりません。
ノルマが厳しいケースもあれば、達成できなくてもペナルティがないなどそこまで厳しくないケースもあり、会社によって対応はまちまちです。顧客のクレームや突発的なトラブルなど、イレギュラーなトラブルも多いため、マニュアルには無い臨機応変な対応が取れる人が求められます。
他職種から販売職に転職したい人のための自己PR
販売職には柔軟なコミュニケーション能力、臨機応変な対応ができる能力を求められますが、ただ「能力があります」と言っても説得力がありません。自分が今までに上げてきた実績をアピールするには、客観的に評価できる数字を使うことが有効です。
自分の経験や仕事へのスタンスをアピールする場合はプロセスを詳しく書き、説得力のある内容にしていきます。転職エージェントには、自己PRや志望動機など応募書類の添削サービスもあるので、活用するのがおすすめです。
他職種から販売職に転職したい人のための志望動機例
販売職が未経験でも、チャンスはあります。販売職には、コミュニケーション能力や体力・顧客への提案力などを求められるので、それを持っていることをアピールできると良いです。また、人と接することが好き、元気で第一印象が良い、というのも販売職に向いている才能です。それらの能力を活かしたい、というのがオーソドックな志望動機になります。
販売職への転職の場合の注意点
会社の顔となり直接お客様と向き合うのが販売職なので、礼儀や言葉遣い、美しい所作なども重要視されます。面接が重視されるのは言うまでもありません。転職を考えるなら、求人選びが最も大切です。そして、狙っている企業が、本当に自分が興味を持てる商品・サービスを提供しているかを重視します。
たとえ求人票には記載がなくても、取引先の都合で残業しなければならない曜日や時期があったり、無理なシフトを組まざるを得なくなったりすることも考えられます。ブラックな企業に間違って転職しないためには、実際に働いている人の話を聞くのが一番信頼できます。
しかし、コネでもあれば別ですが、普通は難しいことなので、企業の内情を知るキャリアコンサルタントがいる転職エージェントを利用することで、それが実現できます。
他職種から販売職への転職で役立つ転職サイト
ファッション・コスメ求人ブランド数No.1エージェントサイト【iDA】
21年の実績がある、アパレル・コスメ業界に特化した転職エージェントです。取引実績5000以上、業界経験豊富なキャリアコンサルタントがブランドの意向や求める人物像を理解しているので、書類選考や面接通過率をUpする為のノウハウがあり、希望に合ったブランドへ内定率アップを実現しています。
アパレル・コスメ業界の求人数はトップクラスの常勤求人11,000件以上(非公開求人あり)正社員求人に加えて、派遣求人も豊富に保有しています。また面接前後のサポートも充実しており、事前準備や面接後のきめ細やかなサポートが特徴です。
全国22か所に拠点があり、全国を網羅している為、地域ごとのマーケットを理解しつつ、職場環境や職場の風土も確認できます。未経験の方でも紹介できる求人もあります。
※21年の専門性による転職実績(ブランド数、採用実績、利用者満足度No.1)
※20代〜40代前半のファッションコスメ業界経験者、販売経験、専門職(MD、EC、デザイナー)は、経験が必須
最新のトレンドをつかむ感性が求められるファッション・アパレル業界。華やかなイメージのある業界なので、憧れを人は多いのではないでしょうか。 憧れのアパレル業界でこれから働きたい人、アパレル業界で働いていたけど、ほかの業界に …
まとめ
若い時、他に選択肢がなくて販売職についた人も、徐々にやりがいを見出してステップアップのための転職を目指す人もいます。また、どうしても販売職に馴染めず、他の職種への転職を目指す人もいます。
販売職の仕事にはさまざまな職業の要素が含まれています。販売職で培った経験やスキルに自信を持って、後悔のないチャレンジをしてください。
効率良い転職活動には、転職エージェントの活用が欠かせません。自分の目指す仕事を手に入れてください。