前職でもやむを得ない事情があって転職してきたのに、転職して半年以上経ってもなかなか仕事を覚えられなかったり、新しい仕事に慣れることができず、不安な日々を過ごしていませんか?
この記事では、仕事をなかなか覚えられない原因、効率よく仕事を覚えるための対処法について紹介します。
1日も早く仕事に慣れたいと思っているのに、行動がともなわなくて悩んでいる人は必見です。
仕事に慣れない、なかなか覚えられない原因とは?
覚えることの種類が極端に多い・少ない
営業職は日によって仕事内容が違って覚えるのが大変
今の仕事が営業職の場合、得意先を覚えるだけでも精一杯ですよね。他職種から転職してきた場合は、覚える人の顔が多すぎて、頭がついていかないという人も多いものです。
また、営業職では自社製品やサービスについて十分に把握したうえで売り込みに行く必要があるため、総合商社のように取扱商品の多い企業では特にすべての商品・サービスを記憶するのは困難でしょう。
しかも、営業職といっても見積もりを作成したり、報告書を作成したり、営業事務がついていない場合はすべて自分でこなす必要があり、仕事内容が多岐にわたるため覚えにくいものです。
覚える人の顔、会社の特徴、自社製品やサービスなど、覚えることが極端に多ければ、それだけ苦労も増えますよね。
事務職は覚えることが少なすぎて空き時間の使い方に慣れないことも
事務職で多忙ではない企業に転職した場合、業務が少なすぎて仕事に慣れないという事態も起こり得ます。
業務が少ないとどうなるかというと、勤務時間なのに空き時間になってしまい、時間の使い方にとまどうことになるのです。
ベテラン社員は平然とネットサーフィンに興じていても、入りたての自分も同じようにしていいのか戸惑い、結局何をしたか分からないまま1日が終わることもあります。
明日は何をして過ごそうか…と悩みながら、慣れない日々を過ごすのも辛いですよね。
臨機応変な対応が求められる場合、経験値がないから慣れなくて当然
そもそも業種・職種に限らず、絶対的なマニュアルがなく、その場で臨機応変な対応が求められる仕事の場合は、ある程度の時間をかけて経験値を積まないと慣れることはできません。
簡単な電話応対でも上司からの命令で取り次いでいい時と悪い時があったり、営業で押していいタイミングとそうではないタイミングの違いがつかみにくかったり、どんな仕事でもその場の対応を求められる場合は時間をかけて体得しないと全体像がつかめないものです。
教育担当側に問題がある
なかなか仕事が覚えられないのは、あなたの方に問題があるのではなく、あなたに仕事を教える教育担当者の方に問題があるケースもあります。
教育担当者ともなると、社歴がある程度長い社員か、主任などの仕事として回ってくるものです。
しかし、社歴が長くても人を育てる能力に長けているとは限りません。もしかしたら教育担当の仕事が初めての人かもしれませんし、その教育者に育てられた人はみんな退職している…という経歴の持ち主かもしれないのです。
また、教育担当者自身が教えるべき仕事内容についてよく分かっていないということもあり得ます。
よく分からないからこそ、質問してもキレられたり、「自分で調べて」と放置されるのかもしれません。
効率よく覚えるための対処法とは?
ミスで誰か死ぬこともないなら軽く受け流す
効率よく仕事を覚えるためには、「抜くところは抜く」技術も必要です。すべての仕事に対して、失敗したから、注意されたからといって、その都度落ち込んでいたのでは仕事になりません。
「また同じようなミスをするかも…」と、失敗する前から叱られることを想像すると、その通りになることもあります。
あなたの1つのミスで、会社全体の利益が大きく損なわれたり、誰かの命が奪われるといった取り返しのつかない事態にならないのであれば、どんな仕事でも軽く受け流しましょう。
そうすることによって肩に入っていた余分な力が抜けて、仕事が徐々に頭に入ってくるようになるかもしれません。
凡ミスもきちんとメモる
書類の穴あけの向きを間違えた、会議の時間を間違ってメモしていた、部署の名前を間違えた…などの凡ミスは、たいていの人はそのままスルーして、また同じような間違いをする人もいます。
しかし、このような凡ミスを減らしていくことが仕事を覚えるカギでもあるのです。
凡ミスを繰り返さないためには、ミスをした直後にメモに書きとめておくことをおすすめします。この時、「どんなミスをしたか」というミスに関する情報に加えて、「どうすればよかったか」という反省点や対処法も一緒にメモしておくとよいでしょう。
ミスの原因も経験のうち…ととらえてメモを書き続け、出勤前などに読み返すことによって、同じ内容のミスは段々減少していきます。
ポストイットなどで分かりやすい自分マニュアルを作る
ポストイットなどの付箋を活用して、自分だけの仕事用マニュアルを作成するという方法もあります。
ノートでマニュアルを作成してもよいのですが、日々仕事の効率的なこなし方が更新されたり、新しい情報が加わる場合、ノートに書きとめるとその都度修正テープなどを使用して書きなおさなければいけません。
ポストイットなどの付箋を利用すれば、重要なメモでも貼り直しがきくため、自由に時系列を移動できます。
仕事の順番や、実施の手順など、特に並び順が重要な事柄でも、貼り直して移動できる付箋を使えば、効率的に自分だけの仕事マニュアルを作成することができます。
このように、辛くなくなるための工夫を重ねて、仕事への理解を深めていくことも、ミスを減らすのに有効が手段なのです。
半年なんて赤ちゃんならお座りがやっとな時期
入社して半年で仕事が覚えられない…と悩んでいる人の中には、同じ半年という期間を“もう半年も経ったのに”と考えている人が多いのではないでしょうか。
しかし、別の角度から見てみれば、“まだ半年しか経ってない”という見方もできます。
“もう半年も経ったのに”と考えている人に伝えたいのは、「半年という期間は、会社によってはまだ研修期間としているところも多く、多くのことを学ぶための期間だ」ということです。
「もう半年も経つのだから、これくらいできなくては」と、自分を追い詰め過ぎないよう、マイペースを保てるツールをキープしておくとよいでしょう。
例えば趣味、スポーツなどを仕事の合間にはさんで、あまり自分を追い込まず、周囲からの注目を気にしないようにする工夫を施すことをおすすめします。
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まとめ
なかなか仕事が覚えられないことで悩んでいる場合、そもそも仕事内容が幅広過ぎて覚えきれないことや、教育担当者が不行き届きであなたに対する教育が十分行われていないことが原因かもしれません。
少しでも効率よく仕事をこなすためには、凡ミスのように見逃しがちなミスほどメモをして繰り返さない工夫をしたり、自分だけの仕事マニュアルを作成するなどの対処法がおすすめです。
「またミスするかも…」と考えすぎると、プレッシャーが強すぎるあまり、それがまた新たなミスを引き起こす可能性もあります。
そのため、死なない程度のミスであれば気にしないという対処法も視野に入れましょう。